SEO業者選びで迷わない依頼判断の軸とは

2026.02.23

SEO業者を探し始めると、提案内容も費用の出し方もバラバラで、比べにくさに疲れてしまいがちです。先に「比べるための軸」を用意しておくと、相見積もりでも判断が早くなり、依頼後の行き違いも減ります。

SEO業者に頼む前に決めるゴール

最初に決めたいのは「検索順位を上げること」ではなく、事業として増やしたい成果です。順位は途中の指標で、最終的に欲しいのは問い合わせや商談、採用応募などの行動のはずです。ここが曖昧なままだと、提案の良し悪しが判断できず、作業も広がりやすくなります。

多くの中小企業で止まりやすいのは、ゴールが「アクセスを増やす」で終わってしまうことです。アクセスが増えても、欲しいお客様と違う層が集まると、問い合わせにはつながりません。BtoBでは特に、検討期間が長く、いきなり問い合わせが増えないケースもあります。だからこそ「誰の、どんな悩みを解決して、どんな行動を増やすか」まで落とすと、依頼内容がブレにくくなります。

ここで役に立つのがKPIという考え方です。KPIは、ゴールに向かって進めているかを途中で判断する目印です。たとえば問い合わせ数だけでなく、資料請求や特定ページの閲覧数など、途中で追える数字をいくつか持っておくと、月次の打ち手が決めやすくなります。

次にやることはシンプルです。社内で次の3つだけ言葉にしておくと、SEO業者の提案が比較しやすくなります。

  • 増やしたい成果(問い合わせ、商談化、採用応募など)
  • 狙いたいお客様の像(業種、役職、課題感)
  • 成果が出たと判断する状態(例:月の問い合わせが現状より増える)

SEO業者の支援範囲と契約形態

SEO業者の違いは、得意分野よりも「どこまで責任を持つか」に出やすいです。検索で見つけてもらう工夫であるSEOは、記事を書く話だけでは終わりません。サイトの構造、既存ページの改善、成果の測定まで絡むため、支援範囲がズレると、費用の差も説明がつかなくなります。

支援範囲は大きく分けると次の3層です。

  • 設計:狙うテーマや優先順位を決める
  • 制作:ページや記事を作る、直す
  • 運用:数字を見て次の手を決める

提案を読むときは、制作の作業量ばかりに目が行きがちですが、設計と運用の比重も見てください。設計が弱いと、何となく記事を増やす流れになり、運用が弱いと、毎月レポートを受け取って終わります。

また、提案書の中で「検索意図」という言葉が出てくることがあります。検索意図は、検索した人が本当に知りたいことや迷っていることの方向性です。検索意図を押さえるとは、単にキーワードを入れるのではなく、比較や不安解消に必要な材料を揃えることです。BtoBでは、価格や導入手順、よくある失敗など、意思決定に必要な情報が欠けると離脱されやすくなります。

契約形態も、社内の動き方と合うかどうかで選びます。代表的なのは次の3つです。

  • 月額契約:毎月改善を回す前提。運用と相性が良い
  • スポット契約:調査や設計、立て直しなど限定目的向き
  • 成果報酬型:条件定義が難しく、内容確認がより大切

どれが良いかは一概には決まりません。社内で記事を書けるのか、サイトの修正に動ける担当がいるのか、毎月の会議体があるのかで、必要な支援が変わります。ここが合っていると、同じ費用でも前に進む速さが違ってきます。

次にやることは「任せたい範囲」を決めることです。最初は完璧に決めなくても大丈夫なので、少なくとも「設計だけ」「制作まで」「運用まで」のどこを頼みたいかを社内で揃えます。

費用の考え方と見積もりの読み方

費用で迷う原因は、単価の高い安いではなく、見積もりの中身が揃っていないことです。同じ「月額◯万円」でも、含む作業が違えば比較になりません。まずは、何にお金が乗っているかを見える形にすると、納得して選びやすくなります。

見積もりで見たいのは「作業項目」「成果物」「前提条件」の3つです。作業項目があっても成果物が書かれていないと、やったかどうかが曖昧になります。前提条件が抜けていると、あとで追加費用や手戻りが起きやすくなります。

相見積もりの比較で使えるよう、よく出る作業を表にまとめます。提案書を読むときは、似た項目が入っているかだけでなく、成果物が何かまで見てください。

作業項目含まれやすい例確認する資料注意サイン
現状分析流入とページの棚卸し調査レポート分析の記載が薄い
テーマ設計狙う領域と優先順位キーワード案根拠が示されない
ページ改善既存ページの直し修正案の一覧対象ページ数が不明
記事支援構成案、原稿作成構成書、原稿本数だけ提示
技術面の対応表示速度、構造の修正対応項目リスト担当範囲が曖昧
計測と報告月次レポートと提案レポート見本数値の羅列のみ

この表が埋まると、費用の差が「作業量の差」なのか「含む範囲の差」なのかが見えます。特に注意したいのは、技術面の対応とページ改善です。ここが別料金だったり、対応できない前提だったりすると、想定した成果まで届きにくくなります。

見積もりを読むとき、確認しておきたい項目は次の通りです。

  • 対象範囲(サイト全体か、特定領域か)
  • 作業ボリューム(ページ数、記事数、会議回数)
  • 成果物の形(レポート、修正案、原稿のたたき台)
  • 誰が何をするか(自社側の作業も含めて)

次にやることは、見積もりを受け取ったら「対象範囲」と「作業ボリューム」を同じ条件でそろえることです。条件が揃うと、費用の差が説明でき、社内でも合意が取りやすくなります。

効果の見方と成果指標の決め方

SEO業者に依頼すると、レポートには順位の変化が並びます。SEOは検索で見つけてもらうための工夫です。ただ、社内で本当に知りたいのは「問い合わせや商談に近づいたかどうか」です。順位だけで良し悪しを決めると、判断が割れやすく、次に何を直すかも決まりません。

BtoBは企業向けの取引を指し、検討期間が長く、効果が出るまでに時間がかかることがあります。そこで、ゴールに近い数字と途中の数字を分けて持つと、月次の会話が前に進みます。

順位が良くても成果が伸びない場面

例として、検索で上位に出ても「想定と違う人」が集まると、アクセスは増えても問い合わせは増えません。価格感や導入手順など、比較検討で知りたい材料が不足している場合も同じです。順位の上下だけを追うより、ページが意思決定に必要な情報を出せているかを合わせて見ます。

目的から逆算して見る数字を決める

数字を増やしすぎると、報告を受けて終わりがちです。まずは「ゴールに近いもの」と「途中のもの」を一つずつ選び、毎月見ます。

目的見る指標見るタイミング補足
問い合わせを増やす問い合わせ数月次繁忙期も一緒に確認
商談の質を上げる問い合わせ内容の質月次失注理由もメモ
資料請求を増やす資料請求数月次申込み導線も確認
認知を広げる社名検索の回数月次商品名検索も対象
主要ページを改善対象ページの閲覧数週次変化を早めに掴む

見るタイミングも大切です。記事を増やした直後は、数字が揃いません。最初の数週間は「意図したページを見てもらえているか」を中心に見て、一定期間が過ぎてから問い合わせなどのゴール側を確認すると、社内の納得を作りやすくなります。

次にやることは、ゴールに近い指標を一つ、途中の指標を一つ決め、月次のレポートで同じ並びで確認することです。

リスクとトラブルを避ける契約の注意点

SEOは作業が見えにくく、依頼前の前提が曖昧だと行き違いが起きやすい領域です。契約の段階で「何を、どこまで、どんな形で渡すか」を決めておくと、途中で揉めにくくなります。

ブラックボックスを残さない

任せきりにすると、何が進んでいるか分からなくなりがちです。やった作業が記録として残り、別の担当へ引き継げる状態を目指します。成果物のサンプルが出せる業者だと、イメージが揃いやすいです。

契約前のトラブル回避チェック

見積もりと合わせて、次の項目を見直します。

確認項目理由良い状態赤信号
作業範囲認識ズレを防ぐ対象と範囲が文章化「一式」だけ
成果物完了を判断するレポート等が明記口約束のみ
契約期間見直しの余地解約条件が明確違約金が高い
権限の扱い資産を守る管理権限が自社側業者のみ保有
追加費用後出しを防ぐ条件と単価が記載都度見積もりだけ
競合の扱い利益相反を避ける同業の扱いが明確回答が曖昧

権限の扱いは、特に見落としやすい部分です。管理画面のログイン情報やデータが業者側だけに残ると、乗り換えや引き継ぎが難しくなります。自社側で管理権限を持ち、業者には必要な範囲の権限を付与する形だと安心です。

次にやることは、契約書と見積もりを並べて読み、範囲と成果物、追加費用の条件がつながっているかを確認することです。

体制と進め方

SEOは業者だけで完結しません。社内側の動きが決まると、同じ費用でも進む量が変わります。担当が増やせない場合でも、役割だけ先に置くと回りやすくなります。

役割分担のイメージ

兼務でも構いません。最低限、窓口と意思決定が決まっていると、作業が止まりにくいです。

役割担当主な作業頻度
意思決定責任者方針と予算を決める月1
窓口Web担当連絡と日程調整随時
原稿・素材現場や営業内容確認と素材準備随時
サイト更新制作担当ページ修正の反映月数回
確認会関係者数字と課題を確認月1

月次の進め方の目安

流れがあると、議論が短くなります。例えば次の順番です。

  • 月初:数字を見て課題を一つ決める
  • 月中:ページ修正や原稿作成を進める
  • 月末:次月のテーマと作業量を固める

社内の負担を増やしすぎない工夫

現場から素材を集める段階で止まりやすいので、最初から完璧な原稿を用意するより、箇条書きの材料を渡して形にしてもらう方が進む場合があります。公開前の確認範囲も「事実関係」と「表現のニュアンス」に絞ると、やり取りが増えにくいです。

次にやることは、窓口と最終判断者を決め、月1回の確認時間を先に確保することです。

提案内容の見極めチェック

相見積もりを取ると、どの提案も良さそうに見えて決めきれないことがあります。ここで見るべきなのは「何をやるか」が具体的で、判断の根拠が書かれているかです。言葉がきれいでも中身が曖昧だと、依頼後に手が止まりやすくなります。

まず見るのは「優先順位」と「成果物」

提案は盛りだくさんに見えるほど安心しやすい反面、全部が中途半端になりやすいです。先に着手する順番と、毎月手元に残る成果物が明確だと、進み具合を自社で確認できます。

迷いやすい点だけ、チェック項目にします。

  • 目的と優先順位が明記されているか
  • 現状の課題に対する仮説があるか
  • 作業と成果物がひも付いているか
  • 自社側の役割と必要な素材が書かれているか
  • 見る数字と確認の頻度が合いそうか
  • 対象外の範囲や追加費用の条件が示されているか

この6つが揃うと、提案同士を比べやすくなり、契約後の「聞いていない」が減ります。逆に、キーワードの羅列や本数の提示だけで終わっている場合は、何をどう改善するのかが見えにくいので注意が必要です。

判断が難しい提案で起きやすいズレ

たとえば、記事作成だけが中心の提案でも、既存ページに課題があると問い合わせは伸びにくいことがあります。逆に、修正の提案が良くても、社内で更新できる体制がなければ止まりがちです。提案を読むときは「今の自社で実行できるか」まで一緒に見ます。

確認のときは、次の3つを聞くと、答えの差が出やすいです。

  • 初月に何を判断し、何を作るか
  • 既存ページと新規記事のどちらから触るか、その理由
  • 自社側で詰まりそうな点と、その対処

ここでの一手は、候補の業者に「最初の1か月で作る成果物」を一つだけ確認することです。

依頼前の準備と相談の進め方

相談がスムーズに進む会社は、話す材料が最初からそろっています。完璧な資料を作る必要はありませんが、条件がそろうと見積もりも提案も比べやすくなります。結果として、社内の合意も取りやすくなります。

相見積もりで条件をそろえるために用意するもの

ここからは、相談が前に進む順に並べます。

  1. 対象のサイトURLと、気になるページ
  2. 増やしたい成果と、今の悩み
  3. 依頼したい範囲(設計だけ、制作まで、運用まで)
  4. 社内の窓口と、修正を反映できる担当
  5. 希望時期と、予算の考え方(未定でも可)
  6. 競合や参考にしているサイト(あれば)

全部が揃っていなくても相談はできます。とはいえ、範囲と体制が曖昧だと、見積もりの前提がズレやすいので、ここだけは先に言葉にしておくと安心です。

初回相談で聞いておくと安心なこと

提案が届いたあとに迷う場合は、最初の打ち合わせで聞く内容が不足していることが多いです。専門的な話に寄せるより、進め方と判断の材料を確認します。

  • 連絡の窓口は誰か、返答の目安はどれくらいか
  • 月次レポートは何を見て、次に何を決めるのか
  • ページ修正は誰が反映し、どこまで支援するのか
  • 原稿は誰が書き、誰が最終確認するのか
  • 想定外が出たときの相談手順はどうなるか

この会話ができると、依頼後のイメージが具体的になります。合わない場合は、費用よりも進行の手間で苦しくなりやすいので、早めに気づけます。

まとめ

SEO業者選びは、安さや知名度だけでは決めにくい領域です。目的と任せたい範囲を先に決め、見積もりは作業と成果物、前提条件がそろっているかで比べると判断が早くなります。数字の見方、契約条件、社内の役割までつながると、依頼後もブレにくくなります。

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