業者に頼みたいのに、提案を聞けば聞くほど判断が難しくなる。そんな場面はよくあります。
検索で人を集める話は幅が広く、何を頼めば何が増えるのかが見えにくいからです。
迷いを減らす近道は、施策の話より先に「何を達成したいか」と「比べる基準」を決めることです。
なお、サイトの情報がまだまとまっていなくても進められますが、決める順番を間違えると手戻りが増えます。
この記事では、業者選びで止まりやすい理由、依頼前に押さえる基本、見積もりの読み方をまとめます。
読み終える頃には「自社は何を頼むべきか」が言葉になり、相談の入口に立てる状態を目指します。
「seo対策 業者」で迷う理由と、先に決めるゴール
業者選びが難しい理由は、成果が「作業の量」だけでは決まらない点です。
同じ作業でも、商品や強み、既存ページの作りによって結果の出方が変わります。比較の軸がないと、提案の上手さに引っ張られやすくなります。
まず「サイトで増やしたい成果」を決める
SEOは、検索で見つけてもらい、必要な人に読まれる状態をつくる工夫です。
ここで決めたいのは、検索流入の先で何を増やすかです。たとえば「問い合わせ」「資料請求」「採用応募」など、事業に直結する行動に寄せます。
KPIは「成果を測る物差し」です
KPIは、進み具合を測るための物差しです。
たくさん持つと現場が迷いやすいので、最初は1つに絞る方が動きやすくなります。たとえば「月の問い合わせ件数」など、社内で普段見ている数字を置くと合意が取りやすいです。
業者に話す前に、社内で決めたい3つ
細かい施策名より、次の3つが決まっているかが大事です。
ここが固まると、提案内容が自社の事情に沿っているかを見分けやすくなります。
- どの商品・サービスを優先したいか
- どんな相手からの相談を増やしたいか
- まず強化したいページはどれか(サービス、事例、会社情報など)
SEO対策業者に頼む前に押さえる基本と誤解
依頼前に知っておきたいのは、SEOが「順位を上げる作業」だけではないことです。
検索した人が安心して比較でき、問い合わせまで進める状態を整えるところまで含みます。
誤解:検索順位だけ追えば成果が出る
順位は入口で、成果はその先で決まります。
読みにくい、情報が足りない、強みが伝わらない。こうした要因が残ると、来てもすぐ閉じられやすくなります。
コンバージョンは「最終的な行動」です
コンバージョンは、問い合わせや資料請求など、最終的にしてほしい行動を指します。
業者の提案を見るときは、順位の話だけでなく、この行動までの道筋が描かれているかを確認すると判断が早くなります。
誤解:記事を増やせば検索流入が増える
記事は量より「誰の、どんな迷いを解くか」が先です。
よくある失敗は、書きたいことを並べた結果、検索した人の疑問に答えきれないことです。記事案が多い提案ほど、想定読者と悩みがセットで説明されているかを見ましょう。
誤解:業者に丸投げすれば回る
社外の人は、現場の強みや断られる理由を最初からは知りません。
そのため、最低限の材料を社内から出すほど成果につながりやすくなります。たとえば「よく聞かれる質問」「比較されやすい相手」「見積もりで揉めやすい点」などです。
費用相場と見積もりの読み方
費用がバラつくのは、やる範囲と作業量が違うからです。
価格だけで判断すると、後から「そこは別料金だった」が起きやすくなります。
見積もりの差は「作業範囲」の差
まず確認したいのは、何をどこまでやるかです。
よくある内訳は、現状の確認、改善案の作成、ページ修正、記事作成支援、経過の共有などに分かれます。
月額でも「中身」が変わる
月額の提案は、運用の回数や関わる範囲で中身が変わります。
更新や改善の手を動かすのか、指示書までで実作業は社内なのか。ここが曖昧だと、費用の比較ができません。
アクセス解析は「見られ方を数字で見る仕組み」です
アクセス解析は、どのページが読まれ、どこで閉じられやすいかを数字で見る仕組みです。
これがないと、改善が勘や好みになりやすいので、見積もりに含まれるかを先に確認しておくと安心です。
| 確認項目 | 見る場所 | 抜けやすい点 | 次の質問 |
|---|---|---|---|
| 対象ページ | 作業範囲 | 主要ページが外れる | どこまで含むか |
| 記事の扱い | 成果物 | 企画のみで制作は別 | 誰が書くか |
| 修正の回数 | 運用条件 | 回数制限が小さい | 超過時の扱い |
| 月次の共有 | 報告内容 | 順位だけで終わる | 次の提案は出るか |
| 計測の準備 | 初期作業 | 設定が対象外 | 誰が管理するか |
| 契約の条件 | 契約書 | 解約条件が見えにくい | 解約はいつ可能か |
この表の上から順に見比べると、費用の差が「範囲の差」なのかが見えやすくなります。
見積もりの数字より先に、作業と役割分担が揃っているかを確認すると、社内での説明もしやすくなります。
期待できる効果と、成果が出るまでの期間
SEO対策は、検索から人を集めるだけの施策ではありません。自社に合う相手が迷わず読み進め、問い合わせまで進む流れを整える取り組みです。だからこそ「何がどれくらい増えるか」を一言で断言するのは難しく、見立てはサイトの現状とやる内容で変わります。
期待できる効果は「問い合わせの質」に出やすい
最初に期待したいのは、検索から来る人が「自社のサービスに合う人」へ寄っていくことです。合わない人の流入が減り、話が早い問い合わせが増えると、営業の負担も軽くなります。順位だけを追いかけるより、結果として事業に近い変化が出やすくなります。
先に変わりやすいのは、読まれ方と不安の減り方
検索流入が増える前に、ページの読まれ方が変わるケースがあります。たとえばサービスページに「できること・できないこと」「料金の考え方」「進め方」がそろうと、初めての人が判断しやすくなります。結果として、同じアクセス数でもコンバージョンが上がることがあります。
期間の見立ては、土台づくりと積み上げで分かれる
SEOの期間は、作業を始めた日から数えるより「何を直すか」で見た方がズレにくいです。目安としては、次の三つに分けて考えると社内でも説明しやすくなります。
- 最初の期間:現状把握と、直す順番を決める
- 次の期間:主要ページを整え、問い合わせまでの流れを固める
- その後:記事やページを増やし、面で拾う
この順に進むほど、アクセス解析の数字も読みやすくなり、次の一手が決めやすくなります。逆に、土台が薄いまま記事だけ増やすと、時間をかけた割に問い合わせが伸びないことがあります。
依頼範囲と体制の作り方
外注がうまく回らない原因は、作業量より「誰が何を決めるか」が曖昧なことです。担当が兼務でも、決める役割がそろえば進行は現実的です。
依頼範囲は、決めることと作ることを分ける
事業の優先順位や、受けたい問い合わせの条件は社内でしか決められません。一方で、その内容を検索する人の目線に翻訳し、伝える順番に並べる作業は外注の力を借りやすい領域です。ここが混ざると、提案が増えるほど判断が遅くなります。
内製と外注の分担早見表
| やること | 自社の役割 | 業者の役割 | 補足 |
|---|---|---|---|
| ゴールとKPI | 優先事業を決める | 判断材料を整える | 迷う所は候補を絞る |
| 強みと材料集め | 現場の情報を出す | 言葉と順番を整える | 既存資料で足りる |
| 主要ページ改善 | 承認と最終判断 | 構成案と修正案作成 | まず1ページから |
| 記事作成 | 事実確認と監修 | 企画と原稿案作成 | レビューは短く |
| 月次の共有 | 優先順位を決める | 数字と次の提案 | アクセス解析を使う |
| 更新運用 | 更新担当を決める | 手順づくりを支援 | 属人化を防ぐ |
分担が見えると、見積もりの比較もしやすくなります。最初から全部を頼むより、主要ページと記事のどちらを先に整えるかを決め、範囲を区切って始める方が失敗しにくいです。
小さな会社でも回る進め方
兼務の担当者でも回すためには、会議の回数より「判断の通り道」を作ることが大切です。たとえば次の形に寄せると、止まりにくくなります。
- 窓口は一人にまとめ、連絡先を固定する
- 承認者を決め、迷うときの基準を先に言語化する
- 月に一度、数字と次の作業だけを短く確認する
ここまで決まれば、日々の修正は小さく積み上がり、担当者の負担も増えにくくなります。
リスクとトラブルを避ける契約チェック
トラブルの多くは、やる範囲と期待のズレから起きます。提案の段階で違和感を見つけ、契約でズレを塞いでおくと安心です。
提案段階で赤信号になりやすい例
| 提案の言い方 | 気をつけたい点 | 代替案の方向 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 短期で上位を約束 | 根拠と範囲が不明 | 目標と工程を明示 | 何をいつやるか |
| 作業は企業秘密 | 中身が比較できない | 作業内容を一覧化 | 成果物は何か |
| 記事を大量に作成 | 目的がぼやけやすい | 悩み起点で企画 | 誰向けの記事か |
| 修正は都度追加費用 | 想定より高くなりやすい | 回数と範囲を決める | 月の修正回数 |
| 計測は自社で対応 | 改善の根拠が薄い | 設定と共有まで含む | 誰が管理するか |
| 担当が頻繁に変わる | 引き継ぎで漏れが出る | 窓口と記録を固定 | 連絡体制と記録 |
この表は「断るため」ではなく、提案を具体化するために使うものです。違和感があっても、確認した結果、納得できる説明が返ってくるなら前に進めます。
契約書で確認しておきたい項目
契約は法律の話に見えますが、実務では「どこまでを含むか」を文章で固める作業です。最低限、次の内容は先に確認しておくと安心です。
- 作業範囲と、成果物の一覧
- 修正回数と、追加費用が発生する条件
- 月次の共有内容と、連絡の頻度
- アクセス解析の管理者と、引き継ぎ方法
- 作成物の扱い(公開後に使えるか)
- 解約の条件と、違約金の有無
不調が出たときの見方
もしアクセスや問い合わせが落ちた場合、原因は一つとは限りません。更新の有無、ページ修正の影響、季節要因などを切り分ける必要があります。ここで役に立つのが、月次の共有で「何を変えたか」を記録しておく運用です。記録があれば、慌てて施策を増やさず、戻すべき点と試すべき点を分けられます。
業者選びで失敗しない比較軸と質問例
ここまでの内容を踏まえると、業者選びは「どこまでやってくれるか」より先に、「成果までの道筋が見えているか」で差が出ます。
提案が立派でも、問い合わせまでの流れが薄いと、作業だけが増えて社内が疲れやすくなります。
比べる軸は、提案の中の「順番」と「根拠」
見比べるときは、次の二つだけ先に押さえると判断が速くなります。
一つ目は、何から着手するかの順番。二つ目は、その順番にした理由です。
たとえば「まず主要ページを整える」提案なら、なぜそこからなのかが説明できるかを見ます。
アクセス解析の数字や、問い合わせまでの導線を根拠にしているなら、社内でも納得が取りやすいです。
成果物は「残るもの」を具体で確認する
外注は、話し合いだけだと成果が残りにくいです。
提案を受けるときは、最終的に手元に何が残るかを具体でそろえます。
- 主要ページの構成案が出るのか
- 修正指示だけか、実際の修正まで含むのか
- 記事は企画だけか、原稿まで作るのか
- 月次の共有で、数字と次の作業案が出るのか
ここが揃うと、同じ月額でも「中身の違い」が見えやすくなります。
話が早くなる伝え方
業者との打ち合わせで迷いが出やすいのは、「自社の希望」が言葉になっていないときです。
次のように伝えると、提案が具体になりやすく、見積もりのズレも減ります。
- 優先したいサービスはこれ。まずそのページを良くしたい
- KPIは問い合わせで見たい。月次は数字と次の作業案まで欲しい
- 記事は量を増やすより、受けたい相談につながる内容に絞りたい
- 社内の窓口と承認者はこの人。確認の回数はできるだけ減らしたい
- 契約は短い区切りで見直したい。途中で直す前提で進めたい
選び方で失敗しやすいパターン
費用の安さだけで選ぶと、後から追加作業が積み上がりやすくなります。
反対に、提案の量が多いほど良いとも限りません。やることが多すぎると、社内が判断できず止まります。
迷ったときは「今の自社で回るか」を基準にします。
月に何回確認できるか、原稿の確認は誰ができるか。現実の運用に落ちる提案ほど続きやすいです。
相談前に用意すると話が早い情報
相談は、完璧に資料をそろえてからでなくても進められます。
ただ、次の情報があると状況が伝わりやすく、打ち手の優先順位も決まりやすくなります。
最低限そろうとスムーズなもの
- サイトURLと、気になるページ
- 目的(問い合わせを増やしたい など)
- 優先したい商品・サービス
- 受けたい相談の条件(業種、地域など)
- いま困っていること(例:伝わらない、比較される)
あると提案が一段具体になるもの
- 過去にやったこと(記事更新、広告など)
- 競合になりそうな会社やサイト
- 社内の体制(窓口、承認者、更新の担当)
- 希望時期と、予算感のイメージ(未定でも可)
ここまで共有できれば、「何を頼むか」と「どこまでを社内でやるか」を一緒に決めやすくなります。
まとめ
SEO対策業者を選ぶときは、順位の話だけで比べると判断が難しくなります。
先に決めたいのは、サイトで増やしたい成果と、その進み具合を測るKPIです。
次に、見積もりは金額より中身を見ます。対象ページ、記事の扱い、修正回数、月次の共有内容がそろうと比較ができます。最後に、契約と体制でズレを塞ぎます。誰が決めて、誰が確認するかが決まると、兼務でも進めやすくなります。
この順番で整えると、「自社は何を頼めばよいか」が言葉になり、相談内容が具体化します。
株式会社みやあじよは、目的に合わせて「どこが詰まっているか」「何から直すか」を言葉にし、次の一手を決める支援をしています。もし、SEOに関して何かお困りごとございましたらどうぞ気軽にご相談ください。