ホームページ作成を依頼する前の準備

2025.07.28

作りたい気持ちはあるのに、社内で話が止まる。見積もりを取ると金額差が大きく、比べ方も分からない。
ホームページ作成の依頼は「決めること」と「用意すること」が多く見え、最初の一歩が重くなりがちです。

結論として、依頼前に細部まで固めなくても進みます。代わりに、目的と判断の軸を先にそろえると、相談が前に進みます。
ページ数や見た目の細部は、打ち合わせの中で決めても遅くありません。

この前半で扱う内容は次の3つです。

  • ゴールと優先順位の決め方
  • 依頼前に集めたい情報
  • 見積もりの読み方と考え方

依頼前に決めたいゴールと優先順位

最初にやりたいのは「何のために作るか」を言葉にすることです。ここが曖昧だと、打ち合わせで意見が割れ、作業も増えやすくなります。
ホームページは会社案内でもありますが、事業のための道具です。目的が決まると、必要なページや原稿の量が見えてきます。

主目的を一つ決める

目的は複数あっても構いません。ただ制作を進めるうえでは、最優先の成果を一つにします。
例えば「問い合わせを増やす」「採用の応募を増やす」「信頼感を整える」などです。主目的が決まると、載せる内容の優先順位が決まります。

測りやすい数字を一つ置く

KPIは成果を測るための数字です。例えば「月の問い合わせ件数」「応募数」のように、行動につながる数を一つ決めると、社内の合意が取りやすくなります。
数字が難しい場合は「問い合わせを増やしたい」「応募の質を上げたい」のように、方向だけでも先に書いておくと十分です。

次にやること

メモでいいので、次の3行を書いてください。

  • 目的:増やしたい行動
  • 相手:誰に見てほしいか
  • 行動:見た人にしてほしいこと

この3行があると、制作会社側も提案がしやすくなります。

ホームページ作成を依頼する前に集める情報

依頼の時点で未定があっても問題ありません。ただ材料が少ないと、打ち合わせが長引きやすく、社内の負担も増えます。
先に「あるもの」を集め、足りない部分だけを追加する考え方が現実的です。

依頼前にそろえる情報チェック

項目具体例分かる範囲なぜ必要か
目的問い合わせ増、採用強化仮で可方向がぶれにくい
対象者地元の法人、発注担当者ざっくりで可言葉と順番が決まる
提供内容サービス一覧、価格帯箇条書きで可ページ構成の土台
現状の課題更新できない、伝わらない気になる所だけ優先順位が決まる
参考サイト好きな見た目、競合3件で可期待のすり合わせ
素材ロゴ、写真、会社案内ある物だけ追加費用を抑えやすい

表が全部埋まらなくても進みます。埋まらない所は、そのまま相談の議題にできます。

原稿は「寄せ集め」から始める

原稿づくりで止まる会社は多いです。最初から完成文を作ろうとすると、社内確認が増えます。
まずは社内にある情報を集め、使える順に並べ替えると進めやすくなります。

集める対象の例です。

  • 会社案内、サービス資料、提案資料
  • 実績や事例のメモ、よくある質問
  • 写真、パンフレット画像、ロゴデータ

ここでの目的は、文章の上手さではなく、事実と材料をそろえることです。

費用と見積もりの考え方

見積もりが読みにくいのは、費用が「作る物の量」と「作り方」で変わるためです。ページ数だけでなく、原稿づくりの支援、写真の準備、公開後の管理まで含めるかで金額が動きます。
合計金額だけで比べず、含まれる範囲をそろえて判断すると迷いが減ります。

見積もりで見たい内訳

項目含まれやすい範囲追加になりやすい原因確認したいこと
企画・設計目的整理、ページ構成案要望増で再設計どこまで言語化するか
デザイントップと下層の型修正回数や型の増加修正回数と範囲
原稿既存文の整理新規作成や取材誰が書くか、支援範囲
写真支給写真の調整撮影や画像購入撮影有無と点数
機能問い合わせフォーム予約などの追加将来追加の予定
公開後更新手順の共有公開後の管理や更新代行誰が更新を担当するか

追加作業が発生しやすいのは「途中で増える作業」です。前提条件がそろうほど、後半の手戻りが減ります。

効果を出すために押さえる設計の考え方

見た目が整っていても、問い合わせや応募につながらないことがあります。多くの場合、原因は「相手が判断できる順番」になっていない点です。設計は、情報の並べ方を決める仕事です。

訪問者は読む前に取捨選択している

初めて来た人は、全部を丁寧に読みません。自分に関係がありそうか、信頼できそうかを短い時間で見ています。そこで引っかからないと、他社へ移動します。

10秒で伝えたい三つの情報

トップページの最初に、次の三つがそろうと迷いが減ります。

  • 何をしている会社か
  • 誰のためか
  • 相談すると何が解決するか

強みは派手な言葉より、比較に使える情報が向きます。対応エリア、得意な案件の規模、進め方の特徴などです。

安心材料は早い段階で出す

不安は「費用感が分からない」「進め方が見えない」「実績が分からない」に集約されがちです。下の階層に隠すより、早い段階で解消した方が行動につながります。

役に立つのは、流れ、できることの範囲、よくある質問の三つです。ここが見えると、問い合わせの心理負担が下がります。

ページごとに役割を分ける

会社紹介、サービス、実績などを一つに詰め込むと、読む側は判断しづらくなります。各ページで「読み終えた人に何を分かってほしいか」を一つに絞ると、全体のストーリーが通ります。

次にやることは、最初に見せたい三ページを決め、各ページのゴールを一行で書くことです。

体制と進め方の基本

制作で止まりやすいのは、技術より社内調整です。担当が曖昧だと確認が遅れ、原稿も集まりません。最初に体制を決めると、やり取りが軽くなります。

社内で決めておくと進みやすい役割

役割主な作業社内担当例落とし穴
決裁者方向と優先順位を決める経営者・部長判断が遅れる
窓口連絡を一本化する広報・総務情報が散らばる
原稿担当素材集めと下書き各部門期限が決まらない
確認者事実確認と社内調整上長・法務差し戻しが多い
運用担当公開後の更新を回す担当者引き継ぎがない

役割が決まると、制作会社側も確認の相手が明確になります。見積もりの前提もそろえやすくなります。

進行で詰まりやすい所を先に押さえる

社内の負担が大きいのは、原稿と確認です。早めに着手し、確認の締切日を置くと、納期のブレを抑えやすくなります。

制作中に要望が増えるのは自然です。揉めにくい進め方は、追加したい内容と影響範囲をその都度まとめ、スケジュールと費用の扱いを合意することです。

リスクとトラブルを避けるチェック

トラブルは、悪意より“すれ違い”で起きます。言ったつもり、含まれているつもり、やってくれると思った。ここを先回りすると後が楽です。

追加費用の火種は範囲の曖昧さ

追加が出やすいのは、原稿づくり、写真、機能の追加、修正回数です。見積もりを比べるときは、作業範囲と回数が書かれているかを見てください。書かれていない部分は増えやすいからです。

管理情報の引き継ぎで困らないようにする

ドメインはサイトの住所のようなものです。サーバーはサイトを置く場所です。担当者個人の契約だと、退職や異動で分からなくなることがあります。管理者情報と支払いの名義を、社内で共有できる形にしておくと安心です。

素材の権利を先に確認する

人物写真、取引先ロゴ、引用文は注意が必要です。掲載してよい範囲を先に決めておくと、公開直前の差し替えが減ります。

制作会社の選び方と相見積もりの見方

制作会社は、得意な進め方が違います。相見積もりを取るなら、比較の条件をそろえることが先です。条件が揃わないまま金額だけ比べると判断が遅れます。

相見積もりの前にそろえる前提

同じページ数でも、原稿支援の有無、写真の手配、公開後の対応で工数が変わります。未定があっても構いませんが、未定のまま比較する項目を決めておくと話が進みます。

制作会社を比較する軸

比較軸見る資料合うケース注意点
進め方工程表、提案書社内が忙しい確認負担が増えないか
原稿支援支援範囲の記載文章が苦手取材の有無と回数
制作物の品質制作実績信頼感を整えたい自社に近い例があるか
成果の考え方ヒアリング項目問い合わせ重視判断軸が合うか
公開後の対応保守の説明運用が不安対応範囲と費用
担当体制担当者紹介長く付き合いたい属人化しないか

金額より欠けている作業を確認する

安い見積もりには、省かれている作業がある場合があります。逆に高い見積もりには、社内負担を減らす支援が含まれていることもあります。合計金額の比較だけで終わらず、作業範囲と公開後の扱いまで見て判断すると納得しやすいです。

公開後の運用で失敗しない準備

ホームページは公開がゴールではなく、公開後に「育てる」場面が出てきます。ここを想定しておくと、作ったあとに放置になりにくくなります。

更新が止まる原因は「担当がいない」

更新が止まる会社は、担当が決まっていないケースがほとんどです。
月に一度でも触る人がいるだけで、情報の鮮度は保ちやすくなります。

ここで決めたいのは、更新の内容と頻度、そして誰が動くかです。全部を完璧に回す必要はありません。少ないメニューでも続く方が成果につながります。

公開後に決めておきたい運用メモ

項目頻度の目安担当の決め方やる理由
問い合わせ確認平日は毎日窓口を1人決める機会損失を減らす
お知らせ更新必要なとき原稿は担当が用意動いている感が出る
実績の追加3か月に1回各部門が素材提供検討材料が増える
内容の見直し年1回決裁者が優先を決める現状に合う形へ保つ
連絡先の更新変更が出たら総務が最終確認信用を落としにくい

ここまで決まると、公開後に「何をすればいいか」が見えます。制作会社に運用の相談をするときも、話が早くなります。

保守は「困ったときの受け皿」

保守は、公開後の不具合対応や軽い修正を手伝う契約です。
社内で触れる人が少ない場合は、保守の範囲と連絡の流れだけでも決めておくと安心です。

一方で、保守に入っていても原稿や写真が用意できないと更新は進みません。社内で用意できるものと、外に頼むものを分けておくと、予算も読みやすくなります。

相談時に伝えると話が早いこと

要件が固まりきっていなくても相談できます。大事なのは、分かる範囲を先に渡して、迷っている部分を明確にすることです。
制作会社側は、未定があること自体より「どこが未定か」が分かる方が助かります。

まず渡すと進みやすいメモ

ここからは、最初の相談で役に立つ順に並べます。

  • 目的:問い合わせ、採用など(仮で可)
  • 対象者:誰に見てほしいか(ざっくりで可)
  • 現状:困っていること、直したい所
  • 参考:好きなサイト、競合サイト(3件ほど)
  • 素材:ロゴ、写真、会社案内の有無
  • 時期:いつ頃公開したいか(未定でも可)
  • 予算感:上限だけでも可(未定も可)
  • 公開後:更新する人の有無

このメモがあると、打ち合わせが「質問の応酬」になりにくく、提案も具体的になります。

相見積もりを取る場合の一工夫

相見積もりは、条件がそろっているほど判断が早くなります。
各社に送る内容を同じにし、「何が含まれているか」「何が別料金か」をそろえて比較してください。金額差の理由が見えると、納得して決めやすくなります。

まとめ

ホームページ作成を依頼するときは、最初から完璧な要件がなくても進みます。代わりに、目的と優先順位、用意できる材料、社内の役割だけ先にそろえると、相談が前に進みます。
見積もりは合計金額だけで比べず、作業範囲と公開後の扱いを並べると判断がしやすくなります。公開後に放置しないためには、更新の担当と最低限の運用メニューを決めておくと安心です。

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