SEO費用の目安と見積の見方

2025.09.22

SEOを外注しようとした瞬間、見積の金額差に驚くことが多いです。提案内容が立派でも、社内で「何に払うのか」が腹落ちしないと判断が止まります。
結論として、SEO費用は「やることの範囲」と「いまのサイトの状態」で決まり、見積は中身の読み方さえ押さえれば比較できます。
ただし、サイトの更新権限が社内にない、制作会社の保守契約が強いなどの事情があると、費用も期間も増えやすいです。
この記事では次の3つをつかみます。

  • なぜSEO費用に幅が出るのか
  • 料金体系ごとの特徴と選びどころ
  • 見積書の内訳を、比較できる形に読む方法

SEO費用がブレる理由を先に押さえる

SEOは、検索で見つけてもらうためにサイトやページを整える取り組みです。費用の差は「何を整えるか」と「どこまで手を動かすか」で生まれます。

やることが違うと金額が変わる

見積の中身は、だいたい次の3層に分かれます。

  • 方針づくり:狙うテーマ、優先順位、進め方を決める
  • ページの改善:文章や構成を直し、迷いにくい状態にする
  • 運用:検証と修正を回し続ける

同じ「SEO」と書いてあっても、方針だけ出して終わる提案もあれば、文章の修正まで一緒に行う提案もあります。ここが揃っていないまま相見積もりをすると、数字だけ比べても判断できません。

サイトの状態でスタートラインが違う

費用が増えやすいのは、ゼロから作るケースだけではありません。いまあるページが、検索で見つけてもらう前の準備が足りていないと、改善の前に土台づくりが必要です。

たとえば、ページ数が多いのに更新ルールが曖昧だと、直す範囲が広がります。古い情報が残っていたり、似た内容のページが増えていたりすると、まず整理と再構成が要ります。ここを飛ばすと、後から手戻りが出て、結局コストが膨らみがちです。

社内で動ける範囲が費用に直結する

外注費が上がる場面は、「社内で手が回らない仕事」が多いときです。逆に、社内で文章を書ける、ページを直せる、素材を用意できる場合は、外部に頼む量が減ります。

ここで大事なのは、社内の負担を増やすかどうかではなく、役割の切り方です。社内が判断し、外部が実務を回すのか。外部が提案し、社内が実装するのか。役割の境目が曖昧だと、作業が止まり、毎月の費用がムダになりやすくなります。

SEO費用の料金体系を理解する

料金体系は「支払い方」の違いに見えますが、実際は「契約に含まれる作業の考え方」が違います。代表的な型を押さえると、見積の比較が一段ラクに感じやすくなります。

料金形態支払いのイメージ含まれやすい作業向くケース
月額毎月定額検証と改善を継続長期で育てたい
スポット一回ごと診断や設計が中心まず現状を把握
成果報酬条件達成で発生対象範囲が限定条件を定義できる
内製支援伴走費用指示とレビュー中心社内で手を動かす

月額型は、改善のサイクルを回す前提のため、定例の打ち合わせやレポートが含まれやすいです。スポット型は、診断や設計に強く、社内に実装担当がいるときに噛み合います。成果報酬型は、条件の置き方次第で不公平が起きやすいので、対象ページやテーマの範囲を狭めて設計する形が多いです。内製支援は、社内で書く・直す体制がある企業ほどコストを抑えやすいです。

費用感を把握するときは「月額が安いか高いか」だけを見ない方が安全です。月額が低くても、実装や記事作成が別料金なら総額が膨らみます。逆に月額が高めでも、直すべき範囲と手順が最初から含まれていれば、社内の手戻りが減りやすいです。

見積書の内訳で分かることと限界

見積書は、金額表ではなく「作業の約束ごと」です。ここが読み取れると、相見積もりの迷いがかなり減ります。

内訳の読み方は「作業」「頻度」「範囲」「担当」

まず見るべきは、作業名の数ではありません。次の4つが埋まっているかを確認します。

  • 作業:何をするか(例:診断、改善案、修正)
  • 頻度:どれくらいの間隔で回すか(例:毎月、隔月)
  • 範囲:対象はどこか(例:全体、特定のページ群)
  • 担当:誰が手を動かすか(外部か社内か)

同じ「改善」と書いてあっても、改善案だけ出すのか、文章の修正まで行うのかで価値が変わります。ここが曖昧な見積は、後から追加費用が出やすいです。

項目作業の例見積で確認よくある抜け
現状診断課題の洗い出し対象範囲ページ数の上限
調査狙うテーマ決め出力物の形優先順位がない
改善案修正指示の作成誰が修正実装は別料金
記事支援構成案やレビュー本数と役割品質基準が不明
レポート変化の報告指標と頻度次の打ち手がない
打合せ方針決め回数と時間窓口と返信が曖昧

見積に書きにくいものが、後からズレを生む

SEOは、作業の途中で「直すべき場所」が見つかることがあります。見積段階で書けるのは、現時点で見えている範囲です。だからこそ、見積の総額よりも、追加費用が出る条件と、意思決定の進め方が書かれているかが大切です。

たとえば、ページ修正を外部が行う場合でも、サーバーの権限や更新手順が不明だと作業が止まります。逆に社内が修正する場合は、修正の指示が具体的でないと実装の手戻りが増えます。見積内訳は、金額だけでなく「止まりやすい場所」を先に見える形にするための材料です。

費用対効果を判断する考え方

SEOの費用で迷う理由は、「何が成果か」が社内で揃っていないことが多いからです。検索順位だけを見て判断すると、判断がぶれやすくなります。問い合わせや商談につながるかを軸にすると、費用の見え方が変わります。

まず、成果の道筋を分けて考えると落ち着きます。検索で見つかる、ページで納得する、問い合わせに進む。この流れのどこが詰まっているかで、必要な作業も期間も変わります。

ここで判断を早めるために、見積の前提として次の3つだけ決めます。

  • 何を増やしたいか(問い合わせ、採用など)
  • 対象はどこか(サービスページ、コラムなど)
  • いつ見直すか(判断する時期)

この3つが揃うと、「今月は何を直すか」が決めやすくなり、月額の価値も見えやすくなります。

費用対効果の見方として、短期の期待値も現実に寄せておきましょう。SEOは広告のように即日で増えるものではなく、直した内容が反映されるまで時間がかかる場面があります。だからこそ「何も起きない月」を減らす設計が大切です。たとえば、改善したページが増えた、狙うテーマが絞れた、問い合わせ導線が分かりやすくなった。こうした積み上げが、あとから数字に出やすくなります。

KPIは、成果を測る目印です。目印は多すぎると混乱します。最初は「問い合わせ数」や「問い合わせに近い行動」など、社内で説明しやすい指標に寄せる方が続きます。

社内体制と依頼先の役割分担

SEO外注がうまく進まない原因は、技術よりも段取りにあることが多いです。誰が決めるか、誰が直すか、いつ合意するか。この3つが曖昧だと、改善案が出ても止まります。

最初に決めたいのは「社内の窓口」と「承認の流れ」です。窓口が複数いると話が散り、返答が遅れがちです。承認者が別にいる場合は、どこで判断するかを先に決めておくと手戻りが減ります。

役割分担は、次の切り方だと現場で回りやすいです。

  • 依頼先:調査、改善案、優先順位、確認用の資料づくり
  • 社内:目的の判断、社内事情の共有、原稿の一次情報の提供
  • どちらかで決める:ページ修正を誰が行うか

ページ修正を外部に任せるなら、更新の権限や手順の確認が最初の山です。社内で直すなら、修正指示の粒度が不足しないかが山になります。どちらが楽かではなく、自社で止まりにくい方を選ぶのが現実的です。

また、記事作成を含む契約では「素材の用意」を軽く見ない方が安全です。BtoBほど、実績の数字や対応範囲、現場の流れなど、外からは分からない情報が多いです。ここが出ないと文章が薄くなり、読者の不安が残ります。社内は完璧な文章を用意する必要はありませんが、事実関係と判断材料だけは渡せる状態にしておくと進みます。

リスクとトラブルを避けるチェック

相見積もりで一番怖いのは、金額差より「期待していた作業が入っていない」ことです。特に揉めやすいのは、作業の範囲、追加費用の条件、解約の扱いです。

契約前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 何を対象にするか(全体か特定ページか)
  • 誰が修正するか(外部か社内か)
  • 追加費用が出る条件は何か
  • 契約期間と解約の条件はどうか
  • 毎月、何が残るか(報告や改善案など)

これが見えると、「やることは多いのに進まない」状態を避けやすくなります。逆に、このあたりが曖昧なまま契約すると、月が過ぎても作業が積み上がらず、社内の信頼が落ちやすいです。

成果を断言する提案にも注意が必要です。検索の動きは自社だけで決められない要素があり、断言の仕方が強いほど、作業内容の説明が薄いケースがあります。判断材料としては、成果の言い方よりも、作業の手順と測り方が具体的かを見る方が納得しやすいです。

相見積もりで比較する判断軸

相見積もりは、金額を比べる行為ではなく、提案の中身を同じ物差しにそろえる作業です。同じ質問を投げても、返ってくる答えがバラバラなら、そもそも前提が揃っていません。前提が揃わないまま安い方を選ぶと、あとで不足分を追加し、結果的に高くつきやすいです。

比較は、次の軸で十分です。表にしておくと、社内でも説明しやすくなります。

観点確認する質問良いサイン注意サイン
作業範囲何をどこまで行うか対象と除外が明確言葉だけで曖昧
優先順位最初の1か月は何をするか順番と理由がある全部やる前提
修正の担当ページ修正は誰が行うか役割と手順が明確丸投げ前提
報告の中身毎月何が分かるか次の打ち手まで提案数字報告だけ
契約条件解約や追加費用の条件条件が文章で明確口頭説明のみ
成果の考え方何を成果として追うか事業目標に接続順位だけを強調

この表を、各社の提案で埋めてみると差が出ます。金額より先に、作業範囲と役割分担が揃っているかを見てください。揃っていれば、あとは「社内の動きやすさ」と「継続できる負荷」で決めやすくなります。

相談前にそろえる情報と進め方

見積を取る前に、社内で最低限の前提がそろうと、比較がぐっと進みます。逆に前提が曖昧なままだと、提案内容がバラバラになり、金額差の理由が見えません。

まず決めたいのは「何を増やしたいか」と「どの範囲を対象にするか」です。問い合わせを増やしたいのか、採用応募を増やしたいのかで、直す順番が変わります。対象も、サービスページ中心か、記事中心かで作業の重さが変わります。

前の章で触れたBtoBは企業向けの取引を指します。企業向けのサイトほど、読者が意思決定するまでの情報が多く、準備不足だと文章や導線が薄くなりがちです。

相談前にそろえる情報

ここからは、用意できる範囲で構いません。揃っているほど、見積と提案のズレが減ります。

  • 対象サイトのURLと、特に見てほしいページ
  • 目的(例:問い合わせ増、採用強化)
  • 主力サービスと、増やしたい問い合わせの種類
  • 想定しているお客様像(業種、地域、規模など)
  • 社内の更新体制(誰が原稿を書けるか、修正できるか)
  • 競合になりやすい企業や、比較されやすいサービス
  • 過去にやった集客と、困ったこと(広告、展示会なども含む)

これらが揃うと、依頼先から「最初に直す場所」と「その理由」が出やすくなります。目的と対象が空欄だと、提案は網羅型になりがちで、費用も判断もしにくくなります。

相見積もりをブレさせない依頼の出し方

相見積もりは、同じ条件で比べるほど精度が上がります。依頼の出し方は、次の流れにすると迷いが減ります。

  1. 目的と対象範囲を1枚にまとめる
  2. 現状の課題を「困っている現象」で書く
  3. 依頼先には、やることと成果物を明記してもらう
  4. 契約条件(期間、追加費用、解約)を文章で確認する
  5. 最初の1〜2か月の進め方を聞く

この流れで揃うと、金額の高い安いより先に「自社で回る提案か」が見えてきます。

相談後に「止まる月」を作らないために

契約後に止まりやすいのは、作業そのものより、意思決定が遅れる場面です。誰が決めるか、いつ決めるかが決まっていないと、改善案が溜まり、月額だけが過ぎていきます。

進め方としては、毎月の報告で終わらせず、次に直す場所を一つに絞るのが現実的です。複数案が出たときは、優先順位の理由が説明できる形にしてもらうと、社内の合意が取りやすくなります。

まとめ

SEO費用は、支払い方よりも「作業範囲」と「担当の切り分け」で差が出ます。まずは、何を対象にし、誰が直すのかを揃えると、見積の比較が進みます。

見積書は金額表ではなく、作業の約束ごとです。作業、頻度、範囲、担当が書かれているかを見て、追加費用が出る条件まで確認すると、あとからのズレを減らせます。

相見積もりでは、同じ条件で比べるほど判断が早くなります。比較表の軸で埋めていくと、金額だけでは見えない差が浮かびます。

このあと相談するときは、未確定の項目があっても問題ありません。分かる範囲で、次だけメモしておくと話が早いです。

  • 対象サイトのURL(または対象ページ)
  • 目的(例:問い合わせを増やしたい)
  • いま困っていること(例:見積の中身が比べられない)

内容は分かったのに、自社に置き換えた途端に判断が止まることがあります。株式会社みやあじよが、現状の整理と優先順位づけを通して、次にやることを一緒に決めます。
もし、何かホームページでお困りごとございましたら、こちらより気軽にご相談ください

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