SEO会社の選び方で失敗しない

2025.12.10

SEO会社を探し始めたのに、各社の説明が違いすぎて比べ方が分からない。見積もりも形式がバラバラで、社内の判断が止まりやすいですよね。
結論としては、「何を達成したいか」と「どこまで任せたいか」を先に決めると、比較が一気に進みます。
すでに社内で記事作成や更新が回っている場合は、外注範囲を小さくしても成果が伸びることがあります。
この記事では、依頼前に決めること、費用の見方、失敗しにくい進め方を、順番にまとめます。

SEO会社に依頼する前に決めたいこと

先に決めたいのは「作業メニュー」ではなく「判断の軸」です。軸がないまま相談すると、提案内容が良く見えても、社内で比較できずに疲れてしまいます。
反対に、軸があると「その提案は目的に近づくか」を冷静に見られます。相見積もりでも、話が噛み合いやすくなります。

まずは次の5つだけ、短いメモで構いません。

  • 目的:問い合わせを増やす、採用応募を増やす など
  • 対象:誰に見てほしいか(業種、役職、地域)
  • 優先ページ:伸ばしたいサービスや商品ページ
  • 競合:同じ土俵で比較される相手
  • 社内の現実:原稿が書けるか、確認できる人はいるか

よくあるつまずきは、「目的は売上」とだけ書いて終わることです。売上につながる手前には、資料請求、電話、見積依頼などの行動があります。どの行動を増やすのかまで言葉にすると、提案の方向がそろいます。
もう一つは「全部やってほしい」と伝えることです。丸投げに見えると、SEO会社は安全側の提案を出しやすく、費用も大きくなりがちです。優先ページが決まっていれば、最初の一手がはっきりします。

次にやることは一つだけです。
社内で30分取り、上の5項目を1枚に書き出してください。未定は未定のままで大丈夫です。

SEO会社の役割と対応範囲

SEO会社は、順位を上げるための作業屋さんというより、「検索で探す人が迷わず選べる状態」を作る支援役です。だから対応範囲は、会社ごとにかなり違います。
依頼前に知っておきたいのは、どこからどこまでを一緒に走るのか、という境界線です。

どこまでがSEO会社の仕事か

多くの会社が扱うのは、次の3つです。

  • 現状の把握:サイトの課題や伸びしろを見立てる
  • 改善案の設計:直す順番と内容を具体化する
  • 実装の支援:ページ修正や記事作成を進める

一方で、「記事は書かない」「修正は自社で」「社内承認は自社で」など、役割分担が前提の会社もあります。ここを取り違えると、契約後に「思っていたのと違う」となりやすいです。
提案の良し悪しより先に、役割分担が現実的かを見てください。社内の人手が足りないのに、実装が自社任せだと止まりやすいからです。

成果は順位だけで見ない

順位は分かりやすい反面、問い合わせや採用に直結しない場合もあります。そこで出てくるのが、コンバージョンという考え方です。コンバージョンは、問い合わせや購入など成果の行動を指します。
最初から「順位」と「行動」の両方を見ていく前提で話すと、打ち手の優先順位がブレにくくなります。

費用の考え方と見積もりの見方

SEOの見積もりで迷う理由は単純で、同じ言葉でも中身が違うからです。たとえば「月額支援」と書かれていても、調査だけなのか、改善まで手を動かすのかで価値が変わります。

費用の出方は、大きく次のパターンに分かれます。

  • 毎月の支援:調査、提案、改善の伴走を含む
  • 期間限定のプロジェクト:特定ページの改善など
  • コンテンツ作成中心:記事やページの制作が主役

どれが良いかは、目的と社内の体制で決まります。たとえば、社内で修正できるなら「改善案中心」が合うこともあります。逆に、更新が止まりがちなら「実装まで支援」が安心です。

見積書は金額より先に、次の順で読みます。

  1. 何を対象にするか(サイト全体か、特定ページか)
  2. 何をやるか(調査、企画、原稿、修正、検証)
  3. 何が手元に残るか(資料、原稿、修正反映、報告)
  4. 誰がどれだけ関わるか(社内工数の見込み)

判断しやすくするために、比較でよく見る項目を表にまとめました。

見る項目内容の例質問例注意点
対象範囲全体/特定ページ優先ページは含む?対象が広いと費用増
作業内容調査/改善案/実装手を動かす範囲は?調査のみだと別途作業
成果物指示書/原稿/修正何が手元に残る?口頭だけだと再現困難
連絡と報告定例/月次レポート頻度と中身は?報告が薄いと迷子になる
前提条件社内確認/素材提供自社の作業は何?社内工数が読めないと遅延

表の質問例に答えていくと、見積もりの違いが「金額の差」ではなく「やることの差」として見えてきます。逆にここが曖昧なままだと、安い提案を選んでも作業が追加になり、結果として遠回りになりがちです。
この段階で狙いたいのは、最安を探すことではありません。目的に対して、どこまで伴走してもらうと前に進むかを決めることです。

効果の見方とKPIの決め方

SEO会社に頼んだあと、社内でいちばん困りやすいのが「今は良いのか悪いのか」の説明です。順位が少し動いただけで評価が揺れると、途中で方針が変わり、積み上げが崩れやすくなります。そこで、最初に「成果」と「途中のサイン」を分けて見ます。

成果と途中のサインを分ける

成果は、問い合わせや見積依頼など、事業が前に進む行動です。一方で、途中のサインは「検索から見られ始めたか」「優先ページが読まれているか」など、成果の手前の変化です。途中のサインが増えているなら、改善の方向は大きく外れていない、と社内で説明しやすくなります。

KPIは少数で、見る人を決める

KPIは増やすほど管理が重くなります。最初は、次のように絞ると運用が続きます。

  • 成果の数字を1つ(例:問い合わせ件数)
  • 途中のサインを2つ(例:検索からの訪問、優先ページの閲覧)

そして「誰が、いつ、どこを見るか」を決めます。月に1回でも、同じ見方で追えると判断がブレにくくなります。

目安の期間を置いて、焦りを減らす

SEOは、直したその日に一気に変わるものではありません。ページ修正は数週間で反応が見えることもありますが、記事を増やす動きは数カ月単位で評価が揃うことが多いです。最初から期間の目安を置くと、社内の不安が小さくなります。

指標分かること目安の期間注意点
検索からの訪問見つけられ始めたか数週間〜季節要因で上下する
優先ページ閲覧読まれているか数週間〜導線改善で増減する
問い合わせ件数成果が出たか数カ月〜営業対応でも変わる
検索での表示回数露出が増えたか数週間〜題材の幅で変わる
問い合わせ率ページの説得力数カ月〜母数が少ないと揺れる

表は、社内で説明するための材料です。いきなり問い合わせだけを追うと、動きが小さい時期に判断が止まりがちです。まずは途中のサインを増やし、そのうえで成果につなげる流れを作ります。

体制と進め方

SEO会社の良し悪しは、提案内容だけでなく「進め方が回るか」で決まります。担当が忙しい、承認が遅れる、素材が集まらない。こうした理由で止まると、どんな工夫も形になりません。

社内で決めたい役割は2つ

人数が少ない会社ほど、役割を増やすと回らなくなります。まずは次の2つに絞ります。

  • 窓口:連絡をまとめ、依頼を出す人
  • 決める人:優先順位や公開可否を決める人

同じ人が兼ねても構いません。ここが決まると、外部とのやり取りが早くなり、修正が前に進みます。

原稿が書けないときの現実的な進め方

「記事を書いてください」と言われると身構えますが、最初から長文は要りません。現場にある情報を、短い材料として渡せると進行が安定します。

  • よくある質問と回答
  • 見積までの流れ
  • 価格帯や納期の考え方
  • 選ばれる理由になりそうな事実

これらがあると、外部側でページ構成を作りやすくなります。社内は正確さの確認に集中できるので負担が減ります。

定例は「決める回」にする

定例は報告を聞く場にしがちですが、決めることがないと形だけの会議になりやすいです。毎回、優先ページ、直す内容、公開時期の3つだけでも決めると、運用が進みます。

リスクとトラブルを避ける契約の見方

SEOは成果が出るまでに時間がかかるぶん、契約で曖昧さが残ると揉めやすい領域です。見たいのは、金額よりも「何を、どこまで、どう残すか」です。

契約書で確認したいのは作業の見える化

よくあるトラブルは、作業範囲の認識違いです。口頭では伝わったつもりでも、担当が変わると話がずれます。そこで、短くても文章で残す項目を決めます。

チェック項目確認する理由質問例OKの目安
作業範囲追加費用を防ぐ対象ページはどこ?対象と除外が明記
成果物社内で引き継げる資料は共有される?毎月の成果物がある
連絡頻度止まりを減らす緊急時の連絡手段は?窓口と方法が明確
契約期間方向転換しやすい途中解約は可能?条件が文章で分かる
作業の権限事故と属人化を防ぐ誰が編集する?権限の範囲が決まる
ログイン管理引き継ぎで困らないIDは誰が持つ?自社で保持できる

表の項目がそろうと、契約の読み合わせが早くなります。加えて、順位や成果を断言する説明が強い場合は、評価の根拠と作業内容を丁寧に確認した方が安心です。透明性が高い会社ほど、やることとやらないことを先に線引きします。

相見積もりで比較するチェックリスト

相見積もりで迷うのは、各社が違う前提で見積もりを出すからです。比較しやすくするには、同じ条件と同じ質問でそろえるのが近道です。
金額だけを並べると判断が遅れます。まず「何をやるか」と「何が手元に残るか」を同じ土俵に置きます。

進め方はシンプルです。

  1. 比較条件を1枚にまとめる(目的、優先ページ、期間、社内の協力範囲)
  2. 各社に同じ質問を投げる(回答の形もそろえる)
  3. 回答の具体性と、社内の負担を見比べる

比較条件がそろうと、提案の違いが「言い方」ではなく「考え方と作業の差」として見えます。逆に条件がズレたままだと、安く見える提案を選んでも、後から追加作業が増えやすいです。

迷いを減らすため、相見積もりで投げたい質問を表にまとめました。

聞くこと狙い回答で見たい形注意
最初の対象ページ範囲をそろえるページ名と理由対象が広すぎ注意
今月の作業内容実作業の粒度作業リストと担当抽象なら再確認
社内で必要な作業止まりを防ぐ用意物と期限工数が重いと遅延
測る数字成果の見方成果と途中の数値順位だけは不安定
体制と窓口相性を見る担当者と連絡方法担当変更時のルール
契約と解約条件方向転換に備える期間と終了時の扱い長期縛りは理由確認

この表の質問に対して、説明が短くても筋が通っていれば十分です。逆に、作業内容が曖昧なまま「任せてください」だけが強い場合は、契約後にブラックボックス化しやすいので注意してください。
ここまでそろうと、社内でも「どこが違うのか」を言葉にしやすくなります。

依頼後に失敗しにくい報告と改善の回し方

依頼後の失敗は、大きく二つに分かれます。作業が止まるか、作業は進んでいるのに社内が判断できないかです。
月次の報告は、数字の羅列より「次に何を決めれば前に進むか」が見える形だと運用が回ります。

報告で毎月そろえてほしいのは、次の5つです。

  • 今月の結果:KPIの数字と前月差
  • 変化の理由:増減の仮説と根拠
  • 今月やった作業:ページ単位の変更点
  • 次にやる作業:優先順位と狙い
  • 自社に必要な動き:確認者と期限

この5つがそろうと、定例は報告を聞くだけで終わらず、決める場として機能します。次の一手と期限が決まるので、停滞が減ります。

数字が落ちたときの見方

順位やアクセスが落ちること自体は珍しくありません。そこで慌てて方針を変えるより、原因候補を小さく分けて確認した方が早いです。
たとえば「季節で探す人が減った」「競合が改善した」「ページの内容が探す意図とズレた」など、候補は複数出ます。次の月に検証できる形に落とすと、社内でも納得しやすいです。

改善を回すための最低限のルール

社内の負担を増やさずに改善を回すなら、ルールは増やしすぎない方が続きます。最初は次だけでも十分です。

  • 優先ページを1〜3つに絞る
  • 変更点は短いメモで残す
  • 依頼事項は期限つきでまとめる

この3つだけでも、どこを触ったかが追えるようになり、話が噛み合いやすくなります。結果として、seo会社とのやり取りが軽くなります。

まとめ

SEO会社選びは、提案の上手さより「目的に合う進め方か」で差が出ます。
依頼前は、目的と優先ページ、社内で出せる協力範囲を言葉にしておくと比較が進みます。見積もりは金額だけでなく、作業範囲と成果物をそろえて読みます。
依頼後は、KPIと途中のサインで状況を見ながら、定例で次の一手を決める運用が合います。契約では、作業範囲、成果物、権限、解約条件が明確かを確認してください。相見積もりは質問をそろえると、社内の判断が早くなります。

方向性は見えているのに最初の一手が決まらないときは、優先順位づけから一緒に整理できます。
株式会社みやあじよは、目的(売上・問い合わせ・採用など)に合わせて「どこが詰まっているか」「何から直すか」を言葉にし、次の一手を決める支援をしています。
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