SEO会社を探し始めたのに、各社の説明が違いすぎて比べ方が分からない。見積もりも形式がバラバラで、社内の判断が止まりやすいですよね。
結論としては、「何を達成したいか」と「どこまで任せたいか」を先に決めると、比較が一気に進みます。
すでに社内で記事作成や更新が回っている場合は、外注範囲を小さくしても成果が伸びることがあります。
この記事では、依頼前に決めること、費用の見方、失敗しにくい進め方を、順番にまとめます。
SEO会社に依頼する前に決めたいこと
先に決めたいのは「作業メニュー」ではなく「判断の軸」です。軸がないまま相談すると、提案内容が良く見えても、社内で比較できずに疲れてしまいます。
反対に、軸があると「その提案は目的に近づくか」を冷静に見られます。相見積もりでも、話が噛み合いやすくなります。
まずは次の5つだけ、短いメモで構いません。
- 目的:問い合わせを増やす、採用応募を増やす など
- 対象:誰に見てほしいか(業種、役職、地域)
- 優先ページ:伸ばしたいサービスや商品ページ
- 競合:同じ土俵で比較される相手
- 社内の現実:原稿が書けるか、確認できる人はいるか
よくあるつまずきは、「目的は売上」とだけ書いて終わることです。売上につながる手前には、資料請求、電話、見積依頼などの行動があります。どの行動を増やすのかまで言葉にすると、提案の方向がそろいます。
もう一つは「全部やってほしい」と伝えることです。丸投げに見えると、SEO会社は安全側の提案を出しやすく、費用も大きくなりがちです。優先ページが決まっていれば、最初の一手がはっきりします。
次にやることは一つだけです。
社内で30分取り、上の5項目を1枚に書き出してください。未定は未定のままで大丈夫です。
SEO会社の役割と対応範囲
SEO会社は、順位を上げるための作業屋さんというより、「検索で探す人が迷わず選べる状態」を作る支援役です。だから対応範囲は、会社ごとにかなり違います。
依頼前に知っておきたいのは、どこからどこまでを一緒に走るのか、という境界線です。
どこまでがSEO会社の仕事か
多くの会社が扱うのは、次の3つです。
- 現状の把握:サイトの課題や伸びしろを見立てる
- 改善案の設計:直す順番と内容を具体化する
- 実装の支援:ページ修正や記事作成を進める
一方で、「記事は書かない」「修正は自社で」「社内承認は自社で」など、役割分担が前提の会社もあります。ここを取り違えると、契約後に「思っていたのと違う」となりやすいです。
提案の良し悪しより先に、役割分担が現実的かを見てください。社内の人手が足りないのに、実装が自社任せだと止まりやすいからです。
成果は順位だけで見ない
順位は分かりやすい反面、問い合わせや採用に直結しない場合もあります。そこで出てくるのが、コンバージョンという考え方です。コンバージョンは、問い合わせや購入など成果の行動を指します。
最初から「順位」と「行動」の両方を見ていく前提で話すと、打ち手の優先順位がブレにくくなります。
費用の考え方と見積もりの見方
SEOの見積もりで迷う理由は単純で、同じ言葉でも中身が違うからです。たとえば「月額支援」と書かれていても、調査だけなのか、改善まで手を動かすのかで価値が変わります。
費用の出方は、大きく次のパターンに分かれます。
- 毎月の支援:調査、提案、改善の伴走を含む
- 期間限定のプロジェクト:特定ページの改善など
- コンテンツ作成中心:記事やページの制作が主役
どれが良いかは、目的と社内の体制で決まります。たとえば、社内で修正できるなら「改善案中心」が合うこともあります。逆に、更新が止まりがちなら「実装まで支援」が安心です。
見積書は金額より先に、次の順で読みます。
- 何を対象にするか(サイト全体か、特定ページか)
- 何をやるか(調査、企画、原稿、修正、検証)
- 何が手元に残るか(資料、原稿、修正反映、報告)
- 誰がどれだけ関わるか(社内工数の見込み)
判断しやすくするために、比較でよく見る項目を表にまとめました。
| 見る項目 | 内容の例 | 質問例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 対象範囲 | 全体/特定ページ | 優先ページは含む? | 対象が広いと費用増 |
| 作業内容 | 調査/改善案/実装 | 手を動かす範囲は? | 調査のみだと別途作業 |
| 成果物 | 指示書/原稿/修正 | 何が手元に残る? | 口頭だけだと再現困難 |
| 連絡と報告 | 定例/月次レポート | 頻度と中身は? | 報告が薄いと迷子になる |
| 前提条件 | 社内確認/素材提供 | 自社の作業は何? | 社内工数が読めないと遅延 |
表の質問例に答えていくと、見積もりの違いが「金額の差」ではなく「やることの差」として見えてきます。逆にここが曖昧なままだと、安い提案を選んでも作業が追加になり、結果として遠回りになりがちです。
この段階で狙いたいのは、最安を探すことではありません。目的に対して、どこまで伴走してもらうと前に進むかを決めることです。
効果の見方とKPIの決め方
SEO会社に頼んだあと、社内でいちばん困りやすいのが「今は良いのか悪いのか」の説明です。順位が少し動いただけで評価が揺れると、途中で方針が変わり、積み上げが崩れやすくなります。そこで、最初に「成果」と「途中のサイン」を分けて見ます。
成果と途中のサインを分ける
成果は、問い合わせや見積依頼など、事業が前に進む行動です。一方で、途中のサインは「検索から見られ始めたか」「優先ページが読まれているか」など、成果の手前の変化です。途中のサインが増えているなら、改善の方向は大きく外れていない、と社内で説明しやすくなります。
KPIは少数で、見る人を決める
KPIは増やすほど管理が重くなります。最初は、次のように絞ると運用が続きます。
- 成果の数字を1つ(例:問い合わせ件数)
- 途中のサインを2つ(例:検索からの訪問、優先ページの閲覧)
そして「誰が、いつ、どこを見るか」を決めます。月に1回でも、同じ見方で追えると判断がブレにくくなります。
目安の期間を置いて、焦りを減らす
SEOは、直したその日に一気に変わるものではありません。ページ修正は数週間で反応が見えることもありますが、記事を増やす動きは数カ月単位で評価が揃うことが多いです。最初から期間の目安を置くと、社内の不安が小さくなります。
| 指標 | 分かること | 目安の期間 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 検索からの訪問 | 見つけられ始めたか | 数週間〜 | 季節要因で上下する |
| 優先ページ閲覧 | 読まれているか | 数週間〜 | 導線改善で増減する |
| 問い合わせ件数 | 成果が出たか | 数カ月〜 | 営業対応でも変わる |
| 検索での表示回数 | 露出が増えたか | 数週間〜 | 題材の幅で変わる |
| 問い合わせ率 | ページの説得力 | 数カ月〜 | 母数が少ないと揺れる |
表は、社内で説明するための材料です。いきなり問い合わせだけを追うと、動きが小さい時期に判断が止まりがちです。まずは途中のサインを増やし、そのうえで成果につなげる流れを作ります。
体制と進め方
SEO会社の良し悪しは、提案内容だけでなく「進め方が回るか」で決まります。担当が忙しい、承認が遅れる、素材が集まらない。こうした理由で止まると、どんな工夫も形になりません。
社内で決めたい役割は2つ
人数が少ない会社ほど、役割を増やすと回らなくなります。まずは次の2つに絞ります。
- 窓口:連絡をまとめ、依頼を出す人
- 決める人:優先順位や公開可否を決める人
同じ人が兼ねても構いません。ここが決まると、外部とのやり取りが早くなり、修正が前に進みます。
原稿が書けないときの現実的な進め方
「記事を書いてください」と言われると身構えますが、最初から長文は要りません。現場にある情報を、短い材料として渡せると進行が安定します。
- よくある質問と回答
- 見積までの流れ
- 価格帯や納期の考え方
- 選ばれる理由になりそうな事実
これらがあると、外部側でページ構成を作りやすくなります。社内は正確さの確認に集中できるので負担が減ります。
定例は「決める回」にする
定例は報告を聞く場にしがちですが、決めることがないと形だけの会議になりやすいです。毎回、優先ページ、直す内容、公開時期の3つだけでも決めると、運用が進みます。
リスクとトラブルを避ける契約の見方
SEOは成果が出るまでに時間がかかるぶん、契約で曖昧さが残ると揉めやすい領域です。見たいのは、金額よりも「何を、どこまで、どう残すか」です。
契約書で確認したいのは作業の見える化
よくあるトラブルは、作業範囲の認識違いです。口頭では伝わったつもりでも、担当が変わると話がずれます。そこで、短くても文章で残す項目を決めます。
| チェック項目 | 確認する理由 | 質問例 | OKの目安 |
|---|---|---|---|
| 作業範囲 | 追加費用を防ぐ | 対象ページはどこ? | 対象と除外が明記 |
| 成果物 | 社内で引き継げる | 資料は共有される? | 毎月の成果物がある |
| 連絡頻度 | 止まりを減らす | 緊急時の連絡手段は? | 窓口と方法が明確 |
| 契約期間 | 方向転換しやすい | 途中解約は可能? | 条件が文章で分かる |
| 作業の権限 | 事故と属人化を防ぐ | 誰が編集する? | 権限の範囲が決まる |
| ログイン管理 | 引き継ぎで困らない | IDは誰が持つ? | 自社で保持できる |
表の項目がそろうと、契約の読み合わせが早くなります。加えて、順位や成果を断言する説明が強い場合は、評価の根拠と作業内容を丁寧に確認した方が安心です。透明性が高い会社ほど、やることとやらないことを先に線引きします。
相見積もりで比較するチェックリスト
相見積もりで迷うのは、各社が違う前提で見積もりを出すからです。比較しやすくするには、同じ条件と同じ質問でそろえるのが近道です。
金額だけを並べると判断が遅れます。まず「何をやるか」と「何が手元に残るか」を同じ土俵に置きます。
進め方はシンプルです。
- 比較条件を1枚にまとめる(目的、優先ページ、期間、社内の協力範囲)
- 各社に同じ質問を投げる(回答の形もそろえる)
- 回答の具体性と、社内の負担を見比べる
比較条件がそろうと、提案の違いが「言い方」ではなく「考え方と作業の差」として見えます。逆に条件がズレたままだと、安く見える提案を選んでも、後から追加作業が増えやすいです。
迷いを減らすため、相見積もりで投げたい質問を表にまとめました。
| 聞くこと | 狙い | 回答で見たい形 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 最初の対象ページ | 範囲をそろえる | ページ名と理由 | 対象が広すぎ注意 |
| 今月の作業内容 | 実作業の粒度 | 作業リストと担当 | 抽象なら再確認 |
| 社内で必要な作業 | 止まりを防ぐ | 用意物と期限 | 工数が重いと遅延 |
| 測る数字 | 成果の見方 | 成果と途中の数値 | 順位だけは不安定 |
| 体制と窓口 | 相性を見る | 担当者と連絡方法 | 担当変更時のルール |
| 契約と解約条件 | 方向転換に備える | 期間と終了時の扱い | 長期縛りは理由確認 |
この表の質問に対して、説明が短くても筋が通っていれば十分です。逆に、作業内容が曖昧なまま「任せてください」だけが強い場合は、契約後にブラックボックス化しやすいので注意してください。
ここまでそろうと、社内でも「どこが違うのか」を言葉にしやすくなります。
依頼後に失敗しにくい報告と改善の回し方
依頼後の失敗は、大きく二つに分かれます。作業が止まるか、作業は進んでいるのに社内が判断できないかです。
月次の報告は、数字の羅列より「次に何を決めれば前に進むか」が見える形だと運用が回ります。
報告で毎月そろえてほしいのは、次の5つです。
- 今月の結果:KPIの数字と前月差
- 変化の理由:増減の仮説と根拠
- 今月やった作業:ページ単位の変更点
- 次にやる作業:優先順位と狙い
- 自社に必要な動き:確認者と期限
この5つがそろうと、定例は報告を聞くだけで終わらず、決める場として機能します。次の一手と期限が決まるので、停滞が減ります。
数字が落ちたときの見方
順位やアクセスが落ちること自体は珍しくありません。そこで慌てて方針を変えるより、原因候補を小さく分けて確認した方が早いです。
たとえば「季節で探す人が減った」「競合が改善した」「ページの内容が探す意図とズレた」など、候補は複数出ます。次の月に検証できる形に落とすと、社内でも納得しやすいです。
改善を回すための最低限のルール
社内の負担を増やさずに改善を回すなら、ルールは増やしすぎない方が続きます。最初は次だけでも十分です。
- 優先ページを1〜3つに絞る
- 変更点は短いメモで残す
- 依頼事項は期限つきでまとめる
この3つだけでも、どこを触ったかが追えるようになり、話が噛み合いやすくなります。結果として、seo会社とのやり取りが軽くなります。
まとめ
SEO会社選びは、提案の上手さより「目的に合う進め方か」で差が出ます。
依頼前は、目的と優先ページ、社内で出せる協力範囲を言葉にしておくと比較が進みます。見積もりは金額だけでなく、作業範囲と成果物をそろえて読みます。
依頼後は、KPIと途中のサインで状況を見ながら、定例で次の一手を決める運用が合います。契約では、作業範囲、成果物、権限、解約条件が明確かを確認してください。相見積もりは質問をそろえると、社内の判断が早くなります。
方向性は見えているのに最初の一手が決まらないときは、優先順位づけから一緒に整理できます。
株式会社みやあじよは、目的(売上・問い合わせ・採用など)に合わせて「どこが詰まっているか」「何から直すか」を言葉にし、次の一手を決める支援をしています。
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