SEO対策費用の相場と見積の見方

2026.02.02

「SEO対策の見積を取ったら、金額がバラバラで判断できない」。中小企業の担当者からよく聞く悩みです。
しかも社内では「高いのか安いのか」「いつまで続けるのか」で話が止まりやすく、決めきれないまま時間だけが過ぎがちです。

結論から言うと、SEO対策の費用は“何をどこまでやるか”を言葉にできた瞬間に、比較できる形へ変わります。
逆に、同じ言葉で依頼しても中身の前提がズレると、見積は揃いません。

この記事では、費用が変わる理由、料金体系の違い、見積の受け止め方を順番にほどき、相見積もりで迷いにくい判断軸を作ります。
SEOは検索で見つかりやすくする工夫のことです。難しいテクニックよりも、まずは前提を揃えるほうが近道です。

SEO対策の費用がばらつく理由

費用差の正体は「やる量」と「変化の難しさ」

費用の差は、会社ごとの“努力量”の差というより、作業量と難しさの見積もりが違うことで起きます。
作業量は、対象ページの数、直す箇所の多さ、追加で作るページの数で増えます。
難しさは、競合が強い市場かどうか、検索した人の目的が複雑かどうかで変わります。検索意図は、検索した人が何を知りたいかという目的です。

似たサービスが多い業界では、説明を少し足しただけでは差が出にくく、情報を増やすだけでも足りない場面があります。
この場合、構成そのものを作り直したり、社内の強みの出し方を変えたりと、手戻りが起きやすい分だけ作業時間が増えます。

まずは、見積が高いか安いかを悩む前に「対象ページはどこか」を先に決めてください。
トップページとサービスページだけでも、範囲が揃うと比較が一気にやりやすくなります。

同じSEOでも、狙いが違うと見積は変わる

SEOの依頼目的は、大きく分けると「問い合わせを増やしたい」「採用につなげたい」「指名で探されたい」などがあります。
目的が違うと、優先するページも、増やす情報も変わります。

問い合わせが目的なら、サービス内容、選ばれる理由、対応範囲、料金の考え方など“判断材料”の不足が止まりやすい原因になりがちです。
採用が目的なら、仕事内容の具体、社風、育成、評価の考え方など“不安を減らす材料”が欠かせません。

最初に決めたいのは、目標を一言で置くことです。
「問い合わせを増やす」までで十分です。細かい数字は後から詰められます。

依頼先の得意領域で、提案の中身が変わる

同じSEO対策でも、依頼先が得意とする領域で提案が変わります。
サイトの土台を直す提案が中心の会社もあれば、記事を増やす提案が中心の会社もあります。

どちらが正しいかではなく、自社の課題に合うかが焦点です。
現状のサイトで「読んでもらえているのに問い合わせが少ない」なら、文章や案内の流れの見直しが役に立つ場面があります。
逆に「そもそも見られていない」なら、入口になるページの増やし方や、検索される切り口の見直しが先です。

比較に入る前に、今の困りごとを一行で書いておくとブレが減ります。
その一行があるだけで、提案のズレに気づきやすくなります。

費用の内訳と代表的な料金体系

内訳は「調べる」「直す」「増やす」「測る」

費用の中身は、大きく四つに分かれます。
現状を調べる時間、改善案を作る時間、ページや文章を直す時間、新しいページを増やす時間です。加えて、結果を見て次の手を決める時間も入ります。

見積が低い提案では、このどれかが省略されていることが多いです。
逆に高い提案では、作るものが多いか、サイトに反映する作業まで含むか、相談の頻度が高いかのどれかが増えています。

見積を受け取ったら、まず「作業が入っているか、提案だけか」を分けて読んでください。
ここが混ざると、金額の比較ができなくなります。

料金体系ごとの向き不向き

ここからは、よくある料金体系を並べます。違いを先に押さえると判断が早くなります。

料金体系含まれやすい作業向く状況注意点
スポット診断、改善案、優先順位まず全体像を知りたい反映作業は別途が多い
月額改善と確認の繰り返し継続して伸ばしたい範囲外追加の条件確認
成果報酬順位の改善が中心指標を単純にしたい条件と対象語の確認
内製支援社内作業の設計と相談自社で動ける体制がある担当の時間が前提

表を見て分かる通り、料金体系は「何を成果とみなすか」と「誰が手を動かすか」で性格が変わります。
スポットは、まず道筋を作るのに向きます。月額は、改善と確認を回す前提です。成果報酬は、条件が明確なときに検討しやすい形です。内製支援は、社内で動ける人がいるほど進みます。

この段階で決めたいのは、どの体系が合うかより先に「誰が直すのか」です。
社内が動けないのに内製前提の見積を選ぶと、進行が止まりやすくなります。

安い提案が悪いわけではなく、前提が合うかを見る

見積が低い提案でも、状況に合えば十分に価値があります。
直すべき場所が明確で、社内で更新できるなら、外部は設計と助言に絞ったほうが合理的です。

反対に、安いのに「やることが多い」見積は注意が必要です。
月の作業量、打ち合わせ頻度、成果報告の内容が曖昧だと、途中で追加費用が出たり、期待とズレたりします。

最後に、見積の中で“毎月やる作業”を一行ずつ抜き出してみてください。
その一覧が具体なら、金額が妥当か判断しやすくなります。

見積書で見るべき項目

見積書は金額よりも先に「どこまでやるか」が読めるかで価値が決まります。ここが曖昧なままだと、途中で追加費用が出たり、社内の期待とズレたりしやすくなります。

前回の表で触れた内製は、社内で作業を進めることです。社内で動ける範囲が広いほど外部費用は抑えやすい一方で、担当者の時間は必要です。

作業範囲は「やること」と「やらないこと」で揃える

SEOの見積では「調査」「提案」「反映」が混ざりやすいので、切り分けて読みます。たとえば改善案が丁寧でも、サイトへ反映する担当が決まっていないと止まりがちです。

見積の中で見たいのは、次の二つが同じ熱量で書かれているかです。
やることだけが並び、やらないことが書かれていない提案は、後から解釈違いが起きやすくなります。

成果物は「何が手元に残るか」で見る

SEOは作業の途中経過が見えにくいので、納品物の形を先に揃えると安心につながります。資料、改善案、原稿案、作業ログなど、名前は何でも構いません。手元に残る形があるかが大事です。

逆に「実施」「対応」といった言葉だけで終わっている見積は、社内に説明しにくくなります。稟議や承認が必要な会社ほど、成果物の項目があると説明しやすいです。

進め方は「窓口」と「反映方法」を固定する

SEOは、誰が更新し、誰が判断するかでスピードが変わります。外部が直せるのか、社内が直すのか、または分担するのかを先に決めます。

特に確認したいのは、反映に必要な権限と手順です。権限がなくて進められない、更新方法が分からず待ちが発生する、といった停滞が起きやすいからです。

報告は「何を見るか」を先に決める

検索で見つかった回数、クリック数、流入後の動きなど、見る数字は複数あります。何を見て判断するかを決めておくと、成果が出るまでの期間でも不安が増えにくくなります。

順位だけを追うと、上がったのに問い合わせが増えない、逆に問い合わせは増えたのに不安になる、といったズレが起きます。目的に沿って見る数字を決めるほうが納得しやすいです。

契約条件は「途中でやめる場面」を想像して読む

契約期間、更新の条件、解約時の扱い、追加費用が出る条件は、最初に押さえておくと揉めにくくなります。特に相見積もりでは、金額差よりも条件差のほうが後から効いてきます。

迷いやすい項目だけ、チェック表にまとめます。

項目目的見落とし例確認のコツ
作業範囲比較条件を揃える調査だけで改修が別対象ページと作業を列挙
反映担当進行の停滞を防ぐ更新は自社だが体制なし権限と手順を先に決める
月の作業量進む速さの目安回数制限で進まない時間や本数で明記する
報告内容判断材料をそろえる順位だけで判断が迷う見る数字と頻度を決める
契約条件追加や解約の揉め防止違約金や自動更新で困る期間と追加条件を読む

この表が埋まると、見積の金額差を説明できる状態が作れます。埋まらない部分がある見積は、先に条件を書き起こしてもらうほうが話が早くなります。

相見積もりで比較する判断軸

相見積もりは「総額の安さ」だけで決めると、途中で手戻りが出やすくなります。迷いを減らすには、成果に近い順で比較軸を並べ、同じ軸で各社の提案を見ます。

比較軸は「目的に近い順」で置く

まず見るのは、問い合わせや採用など、目的につながるページがどこかです。対象ページが違えば、作業量も成果の出方も変わるため、金額の比較が成立しません。

次に、最初の一か月で何をするかを見ます。初動が具体的だと、提案の解像度と経験の差が出やすいです。

比較軸は「社内の負担」も含める

外部に任せる範囲が広いほど社内負担は減りますが、その分コストは上がりやすいです。逆に社内で動く前提なら費用は下がりやすいものの、担当者の稼働が必要です。

ここを曖昧にしたまま契約すると「思ったより社内が忙しい」「反映が進まず成果が遅れる」といったズレが起きます。

比較軸は「追加費用と引き継ぎ」で締める

最後に、範囲外作業が出たときの扱いと、途中終了時に何が残るかを確認します。引き継ぎが不明確だと、やめた後に学びが残らず、次の依頼先でも同じ説明を繰り返しがちです。

比較の際に使いやすいよう、質問の形にして並べます。社内の稟議や上司説明にも使えます。

比較軸質問例良い回答の特徴注意サイン
ゴール何を増やす前提か目的までの道筋がある順位の話だけに寄る
優先順位初月は何から触るか対象と理由が具体やることが多すぎる
役割分担原稿や更新は誰が担当か社内負担が明確あとで調整とだけ言う
追加費用範囲外は何が追加か条件と単価が書かれる都度見てからの一点張り
引き継ぎ途中終了時に何が残るか資料やデータの渡し方が明確引き継ぎの話がない

比較軸が揃うと、安さの理由と高い理由が見えてきます。最後は、提案の良し悪しよりも「自社で回せる形か」を基準にすると判断がぶれにくくなります。

期待できる効果と成果指標の置き方

SEO対策は、検索からの入口を増やし、必要な人に見つけてもらう状態を作る取り組みです。広告のように出稿した瞬間に増えるものではなく、サイトの情報を整えたり増やしたりして、時間をかけて積み上げます。

期待できる変化は、大きく三つです。

1つ目は、社名で探す検索以外からの訪問が増えることです。「困りごと」や「検討中の言葉」で探す人に届きやすくなります。

2つ目は、検討途中で離脱していた人が、判断できるようになることです。サービス内容が悪いのではなく、比較材料や安心材料が足りずに決められないケースは少なくありません。

3つ目は、営業や紹介に頼り切らない集客の柱が育つことです。短期で一気に伸ばすより、安定して取り続ける形を目指すほうが、社内の納得も作りやすいです。

その一方で、SEO対策だけで何でも解決するわけではありません。商品やサービスの強みが伝わっていない、価格の出し方で迷わせている、問い合わせ後の対応が追いついていない、といった課題があると伸びが鈍く見えます。費用の検討では「サイトのどこが詰まっているか」を同時に見ておくと判断が早くなります。

成果指標は、ゴールと途中経過を分けるとブレが減ります。

ゴールは「問い合わせ数」など、事業の目的に直結する数字です。途中経過は「必要なページが見られているか」「検討が進んでいるか」を確かめる数字です。

KPIは、ゴールに向かって進んでいるか確認するための途中の目印です。たとえば問い合わせがゴールなら、次のように置くと現実的です。

  • サービスページへの訪問が増えている
  • 問い合わせページまで到達する人が増えている
  • よく読まれるページの内容が、見込み客の不安に沿っている

指標は多いほど良いわけではありません。社内で説明しやすい数に絞り、毎月同じ形で見られるようにすると、改善の会話が続きます。

成果が出るまでの期間感と進め方

SEO対策は、手を入れた翌日に結果が出る種類の仕事ではありません。検索側がページの内容を理解し直し、評価が安定するまでに時間がかかるためです。だからこそ、途中で見る景色を決めておくと不安が増えにくくなります。

進め方は、次の三段階にすると整理しやすいです。

最初は、直す場所を特定して整える段階です。対象ページの棚卸しをして、情報の不足や重複、導線の迷いどころを見つけます。この段階は、費用の高い安いより「直す順番が作れているか」で価値が決まります。

次は、勝ち筋のあるページを増やす段階です。既存ページを強くするだけでは足りない場合、検討中の人が調べる切り口のページを追加します。増やすと言っても量産ではなく、問い合わせにつながるテーマから順に作るのが現実的です。

最後は、伸びたページを基準に磨く段階です。伸びた理由を言葉で説明できるようにして、似た構造のページへ横展開します。ここまで来ると、対策が属人化しにくくなります。

期間感はサイトの状態や競合の強さで変わりますが、目安としては「兆しが見えるまで」と「成果として安定するまで」を分けて考えると落ち着きます。兆しは、対象ページの訪問や表示機会が増えることです。成果は、問い合わせや商談が増えることです。

途中で迷いが出る場面では、次の順に確認すると判断が早くなります。

  • 対象ページの内容は、比較材料と安心材料が揃っている
  • 直す作業が実際に進んでいる
  • 見る指標が目的に合っている

もし対策が進んでいるのに数字が動かない場合は、対象ページがズレているか、評価されにくいテーマに寄っていることが多いです。相見積もりの段階で「最初に触るページ」を具体にしてもらうのは、このズレを減らすためです。

依頼体制の作り方(社内と外部の役割)

費用の話が難しく感じるのは、作業の量だけでなく「誰が何を決めるか」が曖昧になりやすいからです。体制が決まると、見積の妥当性も説明しやすくなります。

最低限そろえたい役割は、四つです。

  • 決める人:優先順位と予算を決める
  • 現場を知る人:顧客の質問や商談の実態を伝える
  • 更新する人:サイトへ反映する担当
  • 外部パートナー:調査、設計、改善案の作成

一人が複数を兼ねても構いません。ただ、決める人と更新する人が別のままだと止まりやすいので、承認の流れだけは先に決めておくほうが安心です。

外部に任せる範囲を決めるときは、社内の時間を先に見積もります。原稿の素材を出す、確認して返す、更新する。ここが確保できないなら、外部の反映作業を含むプランを選ぶほうが進みます。

進行の形はシンプルで構いません。

  • 月に一度、今月触るページを決める
  • 途中は、確認が必要な箇所だけ短くやり取りする
  • 月末に、見た数字と次の打ち手をまとめる

会議を増やすより、判断が遅れる原因を減らすほうが成果へ近づきます。

よくあるリスクとトラブル回避(契約・品質)

SEO対策のトラブルは、技術の難しさよりも「期待のズレ」と「範囲のズレ」で起きます。相見積もりの段階で、先に潰せるものが多いです。

よくあるリスクは次の通りです。

1つ目は、作業範囲の追加で費用が膨らむことです。最初に決めた対象ページ以外へ広がると、当然作業は増えます。悪いことではありませんが、追加の条件と単価が曖昧だと揉めやすくなります。

2つ目は、成果の定義がずれて疲弊することです。順位だけ、訪問数だけ、問い合わせだけ。どれも見ますが、目的に合わせて主役を決めないと会話が散らかります。

3つ目は、やることが多すぎて実行が止まることです。提案が豪華でも、社内の承認や更新が追いつかなければ進みません。

契約で見落としやすいのは、途中終了時の扱いです。作った原稿や改善案、集めたデータが手元に残るか。引き継ぎの方法が書かれているか。ここが弱いと、やめた後に学びが残りません。

成果報酬は、決めた結果に到達した分だけ支払う形です。検討するときは、対象の言葉、判定方法、対象外になる条件を細かく確認します。条件が合えば分かりやすい一方で、目的が問い合わせの場合は、順位だけでは評価しきれない場面があります。

見積の段階で不安が残るときは、次の二つを見ます。

  • 最初の一か月の作業が具体で、対象ページが明記されている
  • やらないことが書かれていて、追加の条件が読める

この二つが揃うと、金額の比較が現実に近づきます。

相談前にそろえる情報と次の一手

相談の質は、資料の量ではなく「判断材料の揃い方」で決まります。未定があっても構いません。分かる範囲で、次だけそろえると話が早いです。

  • 対策の目的:問い合わせ、採用など
  • 対象ページ:見てもらいたいページのリンク
  • よくある質問:商談で実際に聞かれること
  • これまでの取り組み:過去に何を試したか
  • 体制:更新担当と承認にかかる時間

ここまでそろうと、相見積もりの比較表が埋まりやすくなり、社内の合意も取りやすくなります。

次の一手は「範囲を絞って小さく始める」か「反映まで含めて一気に整える」かの二択に寄りやすいです。社内の時間が取れない場合は後者が向きます。更新できる人がいるなら前者でも進みます。

迷うときは、まず対象ページを三つだけ決め、そこへ集中する形にすると進行が止まりにくいです。

まとめ

SEO対策の費用は、作業範囲と体制で大きく変わります。金額の良し悪しを判断する前に、対象ページと役割分担を揃えると、相見積もりが比較できる状態になります。

見積書では、作業範囲、反映担当、月の作業量、報告内容、契約条件を読み分けると、あとから揉めにくくなります。比較は総額より、ゴール、優先順位、社内負担、追加費用、引き継ぎで並べたほうが判断が早くなります。

成果は、ゴールと途中経過を分けて見ます。KPIのような途中の目印を少数に絞り、毎月同じ形で確認すると改善の会話が続きます。

ここまで読んでも、自社に当てはめた瞬間に止まりやすいテーマです。相談の前に、分かる範囲で次だけメモしておくとやり取りが楽になります。未定は未定のままで構いません。

株式会社みやあじよでは、SEO対策の費用と見積を、目的と体制に合わせて読み解き、進め方と優先順位を一緒に決める支援をしています。何かホームページでお困りごとございましたら、こちらより気軽にご相談ください

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