制作会社を探し始めたら、見積もりの金額差が大きくて驚くことが多いです。社内でも「安い方で良いのでは」と「提案が厚い方が安心」で意見が割れやすく、決め手が見えにくくなります。
結論から言うと、ホームページ制作会社は価格だけで比べると失敗しやすいです。どこまで作業するか、公開後に何を達成したいかが噛み合うかで、結果が変わります。
SEOは検索で見つけてもらうための考え方です。この記事では、制作会社のタイプ、費用の見方、体制とリスクの押さえ方まで、発注判断を早める軸をまとめます。
まず押さえたい:制作会社選びで起こるズレ
ズレの正体は「前提が違うこと」
同じ「サイトを作る」でも、前提が違うと提案も見積もりも別物です。見積もりは金額の表ではなく、作業範囲を言葉にした説明書だと捉えると、比較が進みます。
ズレが出やすいのは、次の3つの場面です。
- 目的が「問い合わせを増やしたい」止まりで、数字や対象が曖昧
- 依頼範囲が「デザインだけ」なのか「原稿や導線まで」なのかが混ざる
- 公開がゴールになり、公開後の更新や改善が置き去りになる
たとえば目的が曖昧なままだと、制作会社は安全策として作業を厚く積むか、逆に最低限で見積もるかに分かれます。金額差は、良し悪し以前に「想定している仕事の量」の差であることが多いです。
依頼範囲も同じです。原稿の作成や撮影手配、更新の担当まで支援する会社もあれば、素材がそろう前提で制作だけを担当する会社もあります。ここが合わないと、後から追加費用や納期延長が起きやすくなります。
公開後の扱いも見落とされがちです。公開直後は動きますが、担当が決まらないと更新が止まり、せっかく作った導線も育ちません。制作会社選びは「作る作業」だけでなく「続けられる形」まで含めて考えると、判断が速くなります。
制作会社のタイプ別に向き不向きを見る
まずはタイプで「合わない候補」を外す
比較検討が長引く原因は、得意領域が違う会社同士を同じ土俵で見てしまうことです。最初にタイプの向き不向きを押さえると、候補が絞れます。
| 依頼先 | 向くケース | 注意点 | 費用感 |
|---|---|---|---|
| 総合制作会社 | 丸ごと任せたい | 提案の前提が合うか | 中〜高 |
| デザイン重視会社 | 見た目を刷新したい | 運用支援は別手配か | 中〜高 |
| 集客支援会社 | 問い合わせ改善が目的 | 制作は外注の場合も | 中〜高 |
| 個人・小規模 | 小改修と速度重視 | 対応範囲と代替体制 | 低〜中 |
この表で決め切る必要はありません。狙いは、社内の目的に対して「合いにくい選択肢」を早めに外すことです。たとえば採用を強めたいのに更新が止まりがちな体制なら、公開後まで伴走するタイプが向きます。
タイプより大事な確認項目
同じタイプでも差が出るのは、進め方と責任範囲です。提案を比較するときは、次の点を文章で確認するとズレが減ります。
- 進行役が誰で、意思決定の場をどう作るか
- 原稿や写真が揃わない場合の進め方
- 公開後の更新と軽微修正の範囲
ここが見えると、「自社は何を用意し、何を任せるか」が固まりやすくなります。結果として、見積もり比較もフェアになり、相見積もりが目的化する状態を避けられます。
費用の考え方と見積もりの読み方
見積もりは「後で揉める所」を先に見つける道具
費用は高い安いの前に、含まれる作業が違うことを疑ってください。まずは項目の粒度をそろえ、抜けがないかを確認すると判断が早くなります。
| 項目 | 含まれやすい作業 | 確認したいこと | 抜けると困ること |
|---|---|---|---|
| 要件整理 | ページと導線の整理 | 目的と対象が明記 | 途中で方向が揺れる |
| デザイン | トップと下層の見た目 | 修正回数と範囲 | 追加費用が出やすい |
| ページ組み立て | 各ページの制作 | 表示端末の対応範囲 | 表示崩れが残る |
| 更新機能 | お知らせ等の更新仕組み | 担当者と運用手順 | 公開後に止まりやすい |
| 原稿支援 | 文章のたたき台作成 | どこまで書くか | 原稿待ちで延びる |
| 保守 | 軽微修正と不具合対応 | 月額と対応範囲 | 緊急時に止まりやすい |
見積もりの比較では、特に「要件整理」と「原稿支援」が分かれ目になります。ここが薄いと、社内で原稿が固まらず、デザインの修正が増えて進行が詰まりやすいからです。
金額差が出る典型パターン
金額差が出やすいのは、ページ数と作り込みの深さ、そして素材準備の支援範囲です。トップページだけ整えて下層は簡素にする提案もあれば、下層まで作り込み、読みやすさや回遊を丁寧に設計する提案もあります。
もう一つは公開後です。保守が含まれると月額が発生しますが、更新が止まりやすい企業ほど、最低限の保守がある方が安心につながります。逆に社内で運用できるなら、月額を抑えて「作る範囲」を厚くする判断もあります。
体制と進め方:社内の役割分担
先に決めたいのは「誰が決めるか」
制作が止まりやすい原因は、技術よりも社内の役割が曖昧なことです。作る途中で迷いが出たとき、決める人が決まっていないと、判断が先送りになりやすくなります。結果として、修正が増えたり、公開が延びたりします。
社内側は、役割を細かくしなくて大丈夫です。次の3つが分かれているだけで進みやすくなります。
- 窓口:連絡を一本化し、日程と依頼をまとめる
- 決める人:方向性と優先順位を決める
- 素材を出す人:原稿や写真、会社情報をそろえる
この3つを置くと、制作会社が提案しやすくなり、社内でも「今どこで止まっているか」が見えます。最初に役割を決めるだけで、後半のバタつきが減ります。
原稿が遅れるのは「書けない」より「決められない」
原稿は、文章力の問題に見えますが、実際は判断の迷いが原因になりがちです。何を書けばよいかより、何を優先して伝えるかが固まっていない状態です。
たとえば会社案内のページでも、書ける材料は多いのに、どれを前に出すかで悩みます。そこで止まると、デザインも決まりません。見た目は「内容が決まってから整えるもの」だからです。
ここでの対策はシンプルです。最初に「このサイトで増やしたい相談は何か」を一つに寄せ、そこに関係する情報から順に並べます。迷いが減り、原稿が前に進みます。
公開後の担当を決めないと、更新が止まりやすい
コーポレートサイトは公開して終わりではなく、運用しながら育てるものです。社内の担当が曖昧だと、お知らせの更新や事例の追加が止まり、せっかくの信頼材料が増えません。
このときに出てくるのが保守です。保守は、公開後の小さな修正や不具合対応をお願いする枠です。社内で触れる人が少ない場合は、最低限の保守があると安心につながります。
一方で、社内で更新を回せるなら、保守の範囲を絞って制作側に注力する判断もあります。大事なのは、公開後に「誰が」「どれくらいの頻度で」動かすかを先に決めておくことです。
リスクとトラブル:契約と進行で守る
揉めやすいのは「範囲」と「修正」と「引き渡し」
トラブルの多くは、悪意よりも認識違いから起きます。口頭の理解で進めると、後から「そこまで含むと思っていた」「それは別料金の想定だった」というズレが出ます。
守りたいのは次の3点です。
- どこまで作るか(ページ数、機能、原稿支援の範囲)
- 修正の扱い(回数、タイミング、追加の条件)
- 引き渡し(データ、ログイン情報、運用の引き継ぎ)
ここが見えると、見積もりの比較も納得しやすくなり、社内の合意も取りやすくなります。
ドメインとサーバーは「誰が持つか」で揉め方が変わる
ドメインはサイトの住所のようなものです。サーバーはサイトのデータを置く場所です。ここが制作会社側の管理のままだと、担当変更や契約終了のタイミングで手続きが増えやすくなります。
避けたいのは、ログイン情報が分からない状態や、更新できない状態が残ることです。会社として管理する形に寄せておくと、担当者が変わっても引き継ぎがしやすくなります。
また、メールアドレスの運用やフォームの通知にも影響します。公開後に困りやすい場所なので、最初に管理の形を決めておくと安心です。
修正回数より「修正の定義」をそろえる
修正の回数だけ決めても、すれ違いは起きます。大きいのは「何が修正で、何が追加か」の線引きです。線引きが曖昧だと、気まずさが増え、進行が重くなります。
進めやすいのは、段階ごとに承認する形です。たとえば「構成の確認」「見た目の確認」「文章の確認」の順で区切ると、後戻りが減ります。社内側も、確認する観点が分かれ、判断がしやすくなります。
効果の考え方:公開後に成果を出す設計
成果が出るサイトは、読者の迷いを先回りして解消している
問い合わせや応募が増えるサイトは、派手な表現より「安心して次に進める材料」がそろっています。初めて見る人は、比較の基準が分からず不安になりやすいからです。
よく効くのは、強みを言い切ることよりも、根拠を積み上げることです。仕事の流れ、品質の考え方、担当体制、よくある質問、事例などが揃うと、判断がしやすくなります。
そして、読者が次に進むための道筋が一本になっていると、相談のハードルが下がります。ページを増やすより、迷いが出る場面を減らす方が成果につながりやすいです。
公開後は「作り直す」より「迷いを減らす」
公開した後に成果を出すなら、大きく作り替える前に、迷いが出る場所をつぶす方が進みやすいです。コーポレートサイトは「比較して判断する」場面で読まれます。判断材料が足りないと、読者はそこで止まります。
迷いが出やすい場所は、だいたい次の3か所に集まります。
- 何をしている会社かが一読で分からない
- 誰に、どんな形で役立つかが曖昧
- 相談する前に不安が解消されない
ここを先に整えると、問い合わせの数だけでなく、相談の質も変わります。値段だけの比較より、状況の相談が増える方が次につながりやすいからです。
成果・KPIの決め方:数字と確認タイミング
KPIは「社内で迷わず判断するための道具」
KPIは、やったことを良し悪しで揉めないための目安です。数字は多いほど良いわけではありません。少ない数で、目的とつながるものを選ぶ方が判断が速くなります。
決め方はシンプルです。
まず「成果」を一つに寄せます。次に「成果の一歩手前」をKPIにします。最後に「いつ見るか」を決めます。これだけで、公開後の会話がスムーズになります。
| 目的 | 見る数字 | KPI例 | 確認タイミング |
|---|---|---|---|
| 問い合わせを増やす | 送信数 | 月◯件を目安に | 月1回 |
| 問い合わせの質を上げる | 相談内容 | 比較相談が増える | 月1回 |
| 採用を強める | 応募数 | 応募が月◯件 | 月1回 |
| 信頼を高める | 資料請求 | 資料請求が増える | 月1回 |
| 対応の手間を減らす | 電話の回数 | 同じ質問が減る | 3か月ごと |
この表の狙いは、数字を増やすことではありません。制作会社とも社内とも「何を見て、次に何を直すか」を揃えることです。
確認のタイミングを決めると、改善が続きやすい
公開直後は、相談がすぐ増えるとは限りません。特にBtoBは検討期間が長く、反応が遅れて出ることがあります。そこで、確認のタイミングを先に決めておくと、焦りからの場当たりが減ります。
おすすめの流れは次の通りです。
公開後の最初は「問い合わせが来たか」だけで終わらせず、「どこで迷ったか」を聞き取ります。次に、よく聞かれる質問をページに足します。こういう小さな積み上げが、成果につながりやすい形を作ります。
相談前に用意すると早い情報
ここがそろうと、見積もりと提案のズレが減る
相談の場で手が止まりやすいのは、制作会社の話が難しいからではありません。前提が決まっていないために、その場で判断できないからです。
迷いやすい点だけ、用意しておくと話が早い情報にまとめます。
- 現在のサイトURL、または作りたい内容のメモ
- 目的(問い合わせ、採用など)
- 相談を増やしたい相手(業種や地域など)
- いま困っていること(例:原稿が固まらない)
- 参考にしているサイト(2〜3件で十分)
- 希望時期(未定でも可)
- 予算感(目安で可)
- ドメインとサーバーの契約先が分かる情報
ここまでそろうと、制作会社から出てくる提案が具体的になります。見積もりの金額差も「作業範囲の違い」として説明されやすくなり、比較が進みます。
まとめ
ホームページ制作会社を選ぶときは、安い高いの前に「何を、どこまで、誰がやるか」をそろえると判断が早くなります。制作会社のタイプの違いを押さえ、見積もりの作業範囲をそろえ、社内の役割を決めるだけでも手戻りが減ります。
公開後に成果を出すには、作り込みよりも迷いを減らす改善が効きやすい場面が多いです。そのためにも、目的とKPI、確認のタイミングを先に決めておくと、次に直す場所がわかりやすくなります。
制作やリニューアルは、着手前に目的と伝える順番をそろえるほど、手戻りが減ります。株式会社みやあじよでは、目的から逆算してページ構成と導線を組み立て、原稿のたたき台まで形にし、ホームページ制作を行っております。何かホームページでお困りごとございましたら、こちらより気軽にご相談ください。