堺市や南大阪の企業サイトでよくあるのが、「フォームを送ってもらう」までで導線が止まっている状態です。サンクスページが「送信しました。折り返します。」だけだと、相手は安心できたようで、実は次に迷います。迷いが出ると、離脱や放置が起きやすく、せっかくの問い合わせが商談に育ちにくくなります。
サンクスページは、送信完了を伝えるだけの場所ではありません。問い合わせ直後の温度が高いタイミングに、「次に何をすればいいか」をそっと提示して、行動を一段だけ前へ進めるためのページです。ここが整うと、問い合わせ後のやり取りが短くなり、担当者の負担も軽くなります。
お問い合わせ後が弱いと何が起きるか
機会損失は「未対応」ではなく「迷い」で起きる
問い合わせ後に相手が気にするのは、返事が来るかどうかだけではありません。いつ頃、誰から、どんな方法で連絡が来るのか。もし急ぎなら電話してよいのか。必要な資料は先に用意した方がよいのか。こうした不安が残ると、相手は待つ間に別の会社へ流れます。
問い合わせ直後に、相手があなたの会社名やサービス名で検索し直す場面もあります。そのときに「何を見れば判断できるか」が出てこないと、比較の土俵に残りにくくなります。BtoBは特に、社内で稟議や比較が動いていることが多く、担当者は「社内に説明できる材料」を集めています。サンクスページが無言だと、その材料が増えません。
受け手側の負担も増える
次の案内が薄いと、問い合わせ側から同じ質問が繰り返されます。「届いていますか」「いつ連絡が来ますか」「資料はありますか」といった連絡です。これは相手の不安の裏返しで、対応側の手間も増えます。
もう一つの問題は、問い合わせの質がぶれやすい点です。入力時点で伝えたかったことがまとまらないまま送信され、後から追加の確認が必要になる場面が増えます。サンクスページで次の行動を示すと、情報がそろいやすくなり、やり取りが短く済みます。
サンクスページで用意したい「次の行動」の型
「ひとつの主導線」と「補助導線」で迷わせない
次の行動は、たくさん並べれば良いわけではありません。基本は、最も進んでほしい行動を一つだけ主導線として置きます。加えて、主導線に迷う人向けに、軽い補助導線を一つ添えると親切です。
例として、見積や相談が目的なら「日程調整」や「電話で相談」を主導線にする。まだ検討初期なら「事例を見る」や「よくある質問」を補助導線にする。こうすると押し付け感が出にくく、相手の状況に合わせて前へ進めます。
また、サンクスページは画面を閉じたら見えなくなります。そこで同じ案内を、送信直後に届く自動返信メールにも短く入れると安心が残ります。ページとメールは役割を分け、同じ内容を長文で重ねない方が読みやすくなります。
よく使われる次の行動例
| 目的 | 次の行動 | 向く相手 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 相談を早める | 電話で確認する | 急ぎの担当者 | 受付時間を明記 |
| 商談へ進める | 面談の候補日を送る | 比較検討中 | 所要時間を示す |
| 社内説明を助ける | 事例・実績を見る | 稟議が必要 | 同業だけに偏らない |
| 不安を減らす | 対応の流れを見る | 初めての人 | 日数の目安を出す |
| 要件をそろえる | ヒアリング項目を確認 | 内容が未整理 | 書ける範囲で良い |
表のどれを選ぶかは、会社の都合ではなく相手の不安から決めると外しにくいです。「何をすれば返事が早くなるか」「何が分かると安心できるか」を一文で添え、クリックの理由を作ります。
次の行動を決める考え方(温度・目的・担当別)
問い合わせの種類で、ゴールを分ける
一口に問い合わせと言っても、目的は混ざります。資料請求、見積依頼、採用の質問、協業の提案などです。種類が違うのに同じサンクスページだと、次の行動がぼやけます。
最低限、フォームの種類ごとにサンクスページの主導線を変えると、迷いが減ります。見積依頼なら追加で確認したい項目を示し、採用なら募集要項や選考の流れへ案内する。協業なら担当部署や返信目安を明確にする。ここが合うと、返信前の時間が有効に使われます。
社内の担当が「次に困らない形」に合わせる
サンクスページは、営業や総務の動きともつながっています。例えば「まず電話で要件確認したい」なら、電話の案内を出し、出られない時間帯があるなら代替手段も添えます。逆に「メールで整理してから提案したい」なら、返信までの目安と、先に用意してもらう情報を短く示します。
社内の理想を押し付けるより、相手が動ける形に寄せる方が、結果として話が早くなります。次は、サンクスページと合わせて「どこで止まったか」を見分ける計測の考え方を押さえます。
計測と改善の見方(どこで止まったかを知る)
サンクスページの改善は、見た目の好みより「次の行動が選ばれたか」で判断すると迷いません。ここで役立つのがアクセス解析です。アクセス解析は、ページを見た数やボタンを押した数を記録して、どこで止まったかを確かめる仕組みです。
ただし、数字を細かく追いすぎると疲れます。まずは「送信できた人が、次に何を押したか」だけを追う方が現実的です。堺市や南大阪のBtoB(企業同士の取引)では、検討期間が長いことも多いので、当日に動かなくても数日後に再訪が増えるなら前進と考えられます。
まず押さえる見方は5つだけ
| 見る項目 | 見える場所 | 判断の目安 | 次の手 |
|---|---|---|---|
| サンクス表示数 | 完了ページ | 急な増減がある | 送信不具合を確認 |
| 主導線のクリック | ボタンの先 | 極端に少ない | 文面と位置を直す |
| 電話タップ | 電話リンク | スマホで増える | 受付時間を明記 |
| 事例の閲覧 | 事例ページ | すぐ戻る人が多い | 案内文を具体化 |
| 再訪問の動き | 主要ページ | 数日後に再訪 | メールで資料案内 |
この表の見方は単純です。主導線のクリックが少ないなら、相手は「次に何をすればいいか」まで腹落ちしていません。逆にクリックが多いのに商談につながらないなら、次の行動の中身が重いか、案内先の内容が足りない可能性があります。
改善は「1か所だけ直して、動きを見る」
一度にあれもこれも変えると、どれが効いたのか分からなくなります。サンクスページは小さな変更でも影響が出やすいので、まずは一か所だけ触り、数日から一、二週間ほど動きを見ます。変える候補は、主導線の文面、主導線の位置、補助導線の出し方、返信目安の書き方あたりが現実的です。
もう一つ、見落としがちなのが「自動返信メールとの役割分担」です。サンクスページで書いた返信目安を、メールでも短く繰り返すと安心が残ります。反対に、どちらかにしか書かない情報があると、問い合わせ側に不安が残ります。
費用と作業範囲の目安(どこまで触るかで変わる)
同じ「サンクスページ改善」でも、何を触るかで作業は変わります。文章だけの修正なら社内で進めやすい一方、フォームの種類ごとに出し分けるとなると制作側の作業が増えます。費用を判断するときは、見た目の変更よりも「仕組みを変えるかどうか」を基準にすると話が早くなります。
追加が出やすいのはこのあたり
| 範囲 | 発生しやすい作業 | 期間感 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 文面だけ修正 | テキスト調整 | 半日〜 | 誰向けかを揃える |
| ボタン追加 | 余白・配置調整 | 1〜2日 | スマホで押しやすく |
| フォーム分岐 | 種類別に作成 | 2〜5日 | 管理が複雑になりやすい |
| メール整備 | 件名・本文の見直し | 1〜2日 | 社内の運用と合わせる |
| 計測を強化 | クリックの記録設定 | 1〜3日 | 誤計測の確認が必要 |
金額の話を先に決めるより、上のどこまでを今回やるかを決めた方が、見積のブレが減ります。堺市周辺の中小企業だと、担当者が兼務で時間を取りにくいことが多いので、最初は「文面と主導線」だけに絞り、動きを見てから範囲を広げる進め方が現実的です。
体制と進め方(社内の役割、外部依頼の切り分け)
サンクスページは小さなページでも、判断が割れやすい場所です。営業は「すぐ話したい」、広報は「押し付けたくない」、総務は「対応が増えるのは困る」となりやすいからです。ここで止まらないためには、決めることを先に並べ、担当をはっきりさせます。
先に決めておくと進む項目
| 決めること | 決め方の例 | 担当 | 決める順番 |
|---|---|---|---|
| 主導線 | 面談予約か電話 | 営業責任者 | 1 |
| 補助導線 | 事例かFAQ | 広報・Web担当 | 2 |
| 返信の目安 | いつ頃連絡するか | 担当部署 | 3 |
| 渡す資料 | 会社案内や事例 | 広報 | 4 |
| 追加の質問 | 確認したい3項目 | 営業 | 5 |
| 更新の窓口 | 文面変更の担当 | Web担当 | 6 |
順番に意味があります。主導線が決まらないと、文章が書けません。返信目安が決まらないと、安心材料が作れません。ここまでが決まれば、社内で作れる部分と外部に頼む部分の切り分けも自然にできます。
外部に頼むと早い領域、社内で回せる領域
社内で進めやすいのは、文章のたたき台づくりと、問い合わせ後に案内したい資料の整理です。現場の実情が分かる人が書いた方が、内容が地に足つきます。
外部に頼むと進みやすいのは、フォームの出し分け、表示崩れの調整、計測の設定など、手を動かす作業がまとまっている部分です。特にフォームが外部サービスの場合、触れる範囲が限られることがあるので、その条件の中で設計し直す必要があります。
次は、よくある失敗と、避けるための考え方を押さえます。
リスクとトラブル回避(やりがちな失敗と対策)
売り込みに見えてしまう
サンクスページに「今すぐ契約」「限定」など強い言葉を置くと、問い合わせ直後の相手は身構えます。BtoBは社内の確認が前提になりやすいので、急かすより「次が見える」案内の方が動きやすくなります。
書き方のコツは、相手が得をする理由を先に短く添えることです。たとえば「候補日を送ると折り返しが早くなります」のように、相手側のメリットを示してから導線を置くと自然です。
個人情報を出しすぎる
サンクスページは、入力者の手元の画面に出るので油断しがちですが、画面共有やスクリーンショットで第三者の目に触れる場面もあります。本文の中に、入力内容の全文やメールアドレスをそのまま出すのは避け、受付完了と次の流れに絞る方が安全です。
どうしても確認用に「送信内容」を出したい場合は、表示項目を最小限にして、外部に見られて困る情報は載せない設計に寄せます。
返信目安の書き方で不満が生まれる
返信目安は、安心材料として強い一方で、守れないと不満が残ります。「何時までに返信」よりも「通常は何営業日内」など、現実に合わせた幅を持たせた書き方が向きます。
あわせて、急ぎの場合の連絡手段を用意すると、相手が焦らずに済みます。電話を主導線にするなら、受付時間と不在になりやすい時間帯を添えると親切です。
サンクスページと自動返信メールが食い違う
よくあるズレは、サンクスページは「近日連絡します」と書いているのに、自動返信メールは無言、または別の案内をしている状態です。どちらか片方しか見ない人もいるので、返信目安と次の行動は両方に短く入れて揃えます。
長文の説明はページ側に寄せ、メールは「安心」と「迷わない一言」に留めると読みやすさが落ちません。
電話導線の落とし穴
スマホでは電話導線が便利ですが、押したあとに「話せない」「担当が分からない」となると、相手の熱が下がります。受付時間、担当部署、つながらないときの代替手段だけは添えます。
堺市や南大阪の地域企業では、現場対応で電話に出られない時間がある会社も多いので、現実の運用に合わせた案内にする方がトラブルが減ります。
二重送信や誤送信が起きる
ブラウザの戻る操作や再読み込みで、同じ内容が二回送られることがあります。サンクスページで「二重送信が心配な場合は、折り返しのメールをご確認ください」のように案内しておくと、問い合わせ側の不安が落ち着きます。
社内側も、二重送信に気づけるようにメール件名や管理側の通知を分かりやすくしておくと対応が早くなります。
サンクスページが検索で見つかる
完了ページは、検索結果やサイト内の導線から積極的に見せる性質のページではありません。表示されても困らない内容にしておきつつ、表に出にくい扱いにしておく方が安心です。
効果の見方とKPI(問い合わせ数以外の見方も持つ)
問い合わせ導線の改善は、問い合わせ数だけを見ると判断を誤ることがあります。たとえば数が増えても、要件が揃っておらず確認の往復が増えたら、現場の負担が重くなるからです。
見る指標は、目的に合わせて少数に絞ると運用できます。KPIは、目標に近づいているかを測るための数値指標でした。
目的別に、見たい数字を変える
売上につなげたい場合は、問い合わせ数より「商談が増えたか」「見積提出まで進んだか」が手触りのある判断材料です。対応の手間を減らしたい場合は「返信までの時間」「追加確認の往復回数」「必要情報が最初から揃っているか」を見ます。
サンクスページは小さな変更でも動きが変わります。最初は次の二つだけを決めておくと、改善の判断が早くなります。
- 主導線がどれだけ押されたか
- その後、商談や打ち合わせにどれだけ進んだか
数字が小さくても、方向が良くなっているなら続ける価値があります。反対に、クリックだけ増えて先に進まないなら、案内先の内容や、行動のハードルが高い可能性があります。
公開前後のチェックリスト(最短で直す順番)
ここからは、公開前に確認しておくと事故が減る項目を、上から順に並べます。
| チェック項目 | 目的 | 見る場所 | OKの目安 |
|---|---|---|---|
| 返信目安がある | 不安を減らす | 本文と自動返信 | 表現が揃っている |
| 主導線が一つ | 迷いを減らす | サンクス本文 | 最初に目に入る |
| 補助導線が一つ | 逃げ道を作る | 主導線の下 | 押し付け感がない |
| 電話の案内が明確 | 不満を防ぐ | 電話リンク周辺 | 受付時間が書かれる |
| 個人情報を出さない | 事故を防ぐ | 表示内容 | 受付と次の流れ中心 |
| スマホで押せる | 離脱を減らす | 実機の表示 | リンクが迷わず押せる |
公開後は、まず自分たちで一度送信テストを行い、サンクスページと自動返信メールが想定どおりか確認します。次に一週間ほどで、主導線のクリックや電話導線の動きに偏りがないかを見ます。
月に一度、数字と問い合わせ内容を軽く見直すだけでも、改善の種が見つかります。運用が回りにくい場合は、文面の更新担当だけ決めておくと止まりにくくなります。
まとめ
お問い合わせの完了はゴールではなく、相手の次の迷いが始まる地点です。サンクスページで「次の行動」を一つに絞って提示し、補助導線で逃げ道も用意すると、押し付けずに前へ進めます。
あわせて、自動返信メールと返信目安を揃え、最低限の計測で動きを確かめると、改善が属人化しにくくなります。費用や工数は、見た目よりも「仕組みを変えるかどうか」で増減するので、範囲を先に決める方がブレが減ります。
社内で判断が割れたり、直す順番が決まらず止まったりする場合は、株式会社みやあじよが状況を言葉にしながら、フォームからサンクスページまでの流れをつなげて、次に直す一手を決めるお手伝いができます。
サンクスページに何を置くか決めきれない、電話や面談の案内が強すぎないか不安、計測の見方が分からず改善が止まるなど、何かお困りごとございましたら、どうぞ気軽にこちらよりご相談ください。