セミナー集客LPの申込み率を改善する方法

2025.09.01

広告やメールで案内しても、申込みが思ったより増えず不安になることがあります。社内では「集客が足りないのでは」と話が進みがちです。

結論から言うと、申込み率を上げる近道は「どこで迷いが起きているか」を分けて、順番に直すことです。
ただし、セミナー内容そのものが刺さっていない場合は、LPを直す前にテーマや対象者の見直しが欠かせません。

この記事で分かることは、主に次の3つです。

  • 申込みが止まりやすい場所と、原因の当たりの付け方
  • 申込み率の改善が、集客コストにどう影響するか
  • まず見るべき数字と、次の打ち手の決め方

セミナーLPの申込み率が伸びない典型パターン

「集客」ではなく「迷い」で止まっていることが多い

申込みが少ないとき、原因は必ずしも流入の量ではありません。ページに来た人が「自分に関係あるか」「参加すると何が得られるか」を判断できず、読むのをやめてしまうケースがよくあります。

特に法人向けセミナーは、参加が予定調整や社内手続きに関わります。だからこそ、気持ちが乗っていても、判断材料が足りないと先延ばしされます。

まずは「止まっている場所」を切り分ける

改善の第一歩は、どこで止まっているかを分けることです。原因が違えば、直す場所も変わります。下の表は、現場でよく起きる症状を、最初に当たりを付けるための早見表です。

症状原因の当たりまず触る場所確認の例
見た直後に戻る人が多い誰向けかが一瞬で不明冒頭の見出しと対象者対象者を1文で言えるか
読まれるが申込みに進まない得られることが曖昧メリットと内容の順番参加後の状態が具体か
ボタンは押すが完了しない手間か不安で止まるフォーム項目と説明必須項目が多すぎないか
申込みは来るが質が合わない参加条件の線引き不足対象・対象外の案内向かない人への一文があるか
質問が増えて決断が遅れる開催情報の不足開催概要とよくある質問日程・料金・場所が明記か

この切り分けができると、「何を変えるか」がブレにくくなります。次は、改善の効果を数字でイメージしておくと投資判断が早くなります。

ここでの一手は、直近で来た質問を3つだけ書き出し、表のどの行に近いか決めることです。

改善で得られる効果と見込みの考え方

申込み率が上がると、同じ集客でも申込み数が増える

申込み率の改善が効いてくる理由は単純です。今の流入を増やさなくても、申込みが増える余地があるからです。

たとえば、月に1,000人がLPを見て、申込み率が1%なら申込みは10件です。ここから申込み率が2%になると、申込みは20件に増えます。同じ流入でも、申込みが2倍です。集客費が同じなら、1件あたりの集客コストは半分に近づきます。

「集客を増やす前に直す」ほうが早い場面がある

よくあるのは、広告の出稿量を増やす前に、ページ側の詰まりを取ると数字が動きやすいケースです。申込みが増えない原因がページ内にあるのに、流入だけ増やすと、ムダが膨らみやすいからです。

一方で、そもそも流入がほとんどない場合は、告知手段の見直しが先です。この記事は、流入がある前提で「取りこぼし」を減らす話を中心にします。

まずは、直近1か月の「LP訪問数」と「申込み数」をメモし、申込み数を訪問数で割って、今の申込み率を把握してください。

まず確認する数字と目標の決め方(KPI)

KPIは「途中の健康診断」

KPIは、目標に向かう途中で見る数字です。申込み数だけ見ていると、どこで止まっているかが分からず、手当たり次第の修正になりやすいです。

ここでは、難しい計測に踏み込まなくても見られる範囲に絞ります。「流入」「行動」「完了」の3段階で見れば、原因が見えやすくなります。

最低限見る数字と、次の打ち手

CTAは、申込みボタンなど次の行動を促す部分です。LPの中でCTAが押されているのに完了しないなら、フォーム側の問題の可能性が高いです。逆にCTAが押されていないなら、内容の伝え方や安心材料が不足していることが多いです。

数字何が分かるかまず見る目安次にやること
LP訪問数集客の量週ごとの増減を見る流入元別に比べる
CTAクリック数興味が動いた量前週比で変化を見る冒頭とCTA文言を調整
フォーム到達数申込み直前まで来た数CTAとの差を見る入力前の不安を減らす
申込み完了数成果そのもの週・月の推移を見る増減の要因をメモする
申込み率取りこぼしの大きさ改善前後で比べる直す優先順位を決める

この数字がそろうと、「どこを直すと動きそうか」を説明しやすくなります。社内の合意も取りやすくなり、外注する場合でも依頼内容を具体にできます。

最後に、上の5つを同じ表に並べ、今週の数字だけ入れてみてください

申込みが増えるLPの構成と伝える順番

申込み率が伸びるLPは、読む人が迷う順に答えが置いてあります。見た目より先に、情報の並びを整えるだけで数字が動くこともあります。

冒頭で迷いを減らす二段構え

ページを開いてすぐの数秒で、読者は「自分向けか」を判断します。ここで迷うと本文まで届きません。

最初に置きたいのは、次の二段構えです。

  • 誰に向けたセミナーか(役割や状況)
  • 参加すると持ち帰れるもの(判断や次の一手)

ここが一文で伝わると、読み進める人が増えます。

内容は「到達点」から語る

セミナー内容の羅列から始めると、読者は自分に関係あるか判断できません。先に到達点を置くと、読み手は安心して読み進められます。

たとえば「営業とマーケの連携が噛み合わない」人に向けるなら、「社内で同じ説明を繰り返さない状態を作る」のように参加後の状態を最初に示します。その上で、なぜ今その話が必要か、当日のテーマは何かを続けると筋が通ります。

開催概要は散らさず、1か所に集める

申込み直前に迷う人が多いのは、開催情報が散っているときです。日程や参加方法、費用が本文の途中に点在すると、読み返す手間が増えます。

最低限、次は同じまとまりで置くと親切です。

  • 日時、所要時間
  • 参加方法(オンラインか会場か)
  • 参加費、支払い方法
  • 定員、締切
  • 録画や資料の有無

まずはLPの冒頭200字を読み、対象者と持ち帰れるものが一文で言えるか確認してください。

不安を減らす信頼材料の入れ方

法人向けは、申込みの直前で不安が顔を出しやすいです。信頼材料を先回りで置くと、申込みボタンの前で立ち止まりにくくなります。

信頼材料は「誰が」「何を」「どう進むか」

信頼材料は、大きく3つに分かれます。

  • 誰が主催し、誰が話すのか
  • 何を扱い、どこまで答えるのか
  • 申込み後から当日まで、どう進むのか

講師紹介は経歴より「今回との関係」

講師紹介に経歴が並んでも、読者は判断しづらいです。知りたいのは「今回の悩みに答えられる理由」です。

書き方は3行で足ります。

  • どんな領域を扱ってきたか
  • どんな相手を支援してきたか
  • 今回のテーマとどうつながるか

事例が出せないときの代わり

守秘義務などで事例を出せない場合は、期待のズレを減らす情報が代わりとして使えます。

  • 当日の話の範囲と、扱わない範囲
  • よくある質問と、答えるレベル感
  • 参加後にやることの例(社内の動き方)

講師紹介の3行と、参加対象を「役割」と「状況」で1行ずつ作り、LPの中段に置いてください。

フォームで離脱を減らす改善

申込みボタンが押されているのに完了が少ないなら、フォームで止まっています。入力の手間か、個人情報の不安が原因になりやすいです。

必須項目は「今しか取れない情報」だけ

入力項目を増やすほど、完了率は下がりやすいです。初回で必須に向くのは、連絡と運営に必要な情報です。

課題や予算感などは、任意に回すか、申込み後のメールで聞くほうが自然です。

スマホで詰まる場所を消す

入力欄が小さい、必須と任意が分かりにくい、エラーがどこか分からない。こうした小さなストレスで離脱します。

ラベルは入力欄の上に置き、入力例を短く添え、エラーはその場で分かる表示にします。

送信後の案内で安心を作る

完了画面と自動返信メールで、次を明確にします。

  • 申込みを受け付けたこと
  • 当日の参加方法と案内のタイミング
  • 問い合わせ先

必須項目の数を数え、今この時点で必要な理由を一言で言えない項目は、任意へ回す候補にしてください。

費用の目安と投資判断の考え方

LP改善の費用は、直す範囲で変わります。金額だけで比べると、やるべき範囲がズレて「直したのに伸びない」が起きます。

費用が動くのは「原稿」「見せ方」「フォーム」

費用が動く要因は主に次の3つです。

  • 原稿をどこまで組み立て直すか
  • 画像やレイアウトをどこまで変えるか
  • フォームや申込み導線に手を入れるか

回収の判断は「取りこぼし」を出すと早い

月の訪問数と現在の申込み率を押さえ、目標との差を見ます。差に訪問数を掛けると、増えそうな申込み数の目安が出ます。

今月の訪問数と申込み数から、現在の申込み率をメモしておいてください。

体制と進め方:社内で決めること

改善が止まりやすいのは「誰が決めるか」が曖昧なときです。関係者が増えるほど、原稿と確認が往復しやすくなります。

先に決めるのは「決裁」「締切」「担当」

最低限、次は先に決めると進みます。

  • 決裁者(最終判断する人)
  • レビュー期限(いつまでに決めるか)
  • 一次案を作る担当(原稿をまとめる人)

全員で同時に作るより、一次案を作ってから直すほうが手戻りが減ります。

改善は効果が出やすい順に着手する

何から直すか迷うときは、効果が出やすい順に触るとブレが減ります。

改善項目期待効果工数感着手順
冒頭の見出しと対象者を明確化離脱が減り読まれやすい1
参加メリットを具体化申込みの決断が早い2
開催概要を不足なく整える迷いと先延ばしが減る3
講師など信頼材料を追加不安が減り申込みに進む4
フォーム項目と必須を見直す申込み完了が増える中〜大5
送信後の案内を明確にする問い合わせと不安が減る6

素材が揃わないときの進め方

素材が足りないと、原稿が固まりません。最初は「言い切れること」だけで骨組みを作ります。

  • 対象者は誰か
  • 参加後にどうなってほしいか
  • 当日扱う範囲と扱わない範囲

決裁者とレビュー期限を一つに決め、着手順1と2の原稿だけ先に固めてください。

リスク・トラブルと回避策

申込み率を上げようとして、やり方を間違えると「申込みは増えたが後が大変だった」という状態になりがちです。事前に起きやすい火種をつぶすだけで、改善の手戻りが減ります。

事例が出せないときは「判断材料の型」を増やす

守秘義務や社内ルールで、社名入りの実績を出せないことは珍しくありません。その場合は、事例の代わりに「このセミナーは誰に向くか」「どこまで話すか」を具体にするほうが、申込み前の迷いを減らせます。

出しやすいのは、次のような情報です。

  • 対象者の条件(役割と状況)
  • 扱う範囲と、扱わない範囲
  • 参加後にやることの例(社内での動き方)

一手として、本文に入れている「向かない人への一文」を作ってください。ミスマッチが減り、問い合わせ対応も落ち着きます。

フォーム項目で営業と揉めるときの落とし所

フォーム項目を減らすと、営業側が不安になることがあります。背景は「申込みの質を落としたくない」「後で聞き直すのが怖い」のどちらかです。

落とし所は、必須と任意を分け、必要な情報は段階的に集めることです。

  • 必須は、連絡と運営に必要な情報だけに絞る
  • 任意で「課題」や「知りたいこと」を置き、質の判断に使う
  • 追加で聞きたいことは、申込み後の案内メールで回収する

これなら完了率を下げにくく、営業の不安も抑えられます。

個人情報の不安は「説明の置き場所」で減らせる

入力の手前で止まる人は、手間だけでなく不安も抱えています。とくに法人の担当者は、社内のルールで個人情報の入力に慎重です。

フォームの近くに、次の3点を短く置くだけで安心が増えます。

  • 何の目的で使うか
  • 第三者に渡さないか
  • 問い合わせ先がどこか

プライバシーポリシーは個人情報の扱いを説明したページです。リンクをフォームの近くに置き、迷った瞬間に確認できるようにします。

文言変更でクレームを防ぐ

申込みを増やしたくて、言い切りを強くしすぎると誤解が生まれます。煽り文句よりも、範囲を明記したほうが結果的に申込みが増えることもあります。

注意したいのは次の2つです。

  • 参加すれば必ず成果が出る、と受け取れる表現
  • 当日扱わないテーマまで期待させる表現

一手として、よくある質問に「このセミナーで扱わないこと」を1つだけ入れてください。期待のズレが減り、問い合わせも減ります。

公開後のトラブルを避ける運用のコツ

改善は一度で終わりません。公開後に「何を変えたか」が残っていないと、社内で判断が割れ、戻り作業が増えます。

やることはシンプルです。

  • 変更した箇所と理由を、日付つきで1行メモする
  • 申込み数だけでなく、CTAクリック数も一緒に見る
  • 2週間は同じ状態で様子を見てから次を直す

この3つが回り出すと、改善が場当たりにならず、申込み率が積み上がります。

まとめ

申込み率を上げる道筋は、派手な作り替えより「迷いが起きる場所」を順番に直すことです。流入を増やす前に取りこぼしを減らすと、集客コストのムダが出にくくなります。

やることは次の流れです。

  • 数字で止まりどころを分ける
  • 冒頭で対象者と持ち帰れるものを言い切る
  • 開催概要と信頼材料で不安を減らす
  • フォームの手間と説明で離脱を減らす

今日やるなら、LPの冒頭200字とフォーム必須項目だけを見直してください。ここが整うと、次の改善の判断も早くなります。

相談窓口

ここまで読んでも、自社に当てはめた瞬間に「どこから直すか」で止まりやすいものです。社内の意見が割れやすい場合は、判断材料を先にそろえると話が進みます。

株式会社みやあじよでは、LPの詰まりどころを言葉にし、直す順番とページの直し方を一緒に決める支援をしています。相談後は、次にやることが社内で説明できる状態まで落とし込みます。

申込みを増やしたい、ページは見られているが申込みが少ないなど、何かLPでお困りごとございましたら、どうぞ気軽にこちらよりご相談ください

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