会社案内ページを作ったものの、何を書けばよいか分からず手が止まることがあります。いざ問い合わせが来ても、相手が何を見て判断しているかが見えないと不安が残ります。
結論から言うと、会社案内ページは「この会社なら相談しても大丈夫か」を短時間で判断してもらうためのページです。
ただ、問い合わせ目的か採用目的かで、足すべき情報は変わります。
この記事で分かること
- 最低限そろえる必須情報のチェックリスト
- 目的別に追加すると伝わりやすい情報
- 抜け漏れを減らす集め方の考え方
会社案内ページが商談前に役立つ理由
会社案内ページは「比較の土台」になる
相手は、あなたの会社を「どこかの会社の一つ」として見ています。サービスページだけが立派でも、会社の実態が見えないと判断が止まります。
会社案内は、住所や連絡先といった基本情報に加えて、実績や強みの背景を置ける場所です。ここが薄いと、相手は迷いを解消できず、別の候補へ流れがちです。
情報がそろうと初回商談が早く進む
初回商談でよく起きるロスは、前半が会社紹介で終わってしまうことです。会社案内ページで「何をしている会社か」「どんな相手に向いているか」が伝わっていれば、商談は課題の深掘りから始めやすくなります。
結果として、追加の資料依頼や確認の往復も減り、意思決定までの道筋が見えやすくなります。
採用でも同じように見られる
求職者も、応募前に会社を調べます。仕事内容だけでなく、どんな人がいて、どんな考えで事業をしているかを見ます。
会社案内が整っていると「ここなら働くイメージが持てそうだ」と感じてもらいやすくなり、ミスマッチの減少にもつながります。
まず揃える必須情報チェックリスト
先にそろえるのは「安心材料」と「判断材料」
必須情報は、会社の信頼性を担保するための情報と、相手が比較検討するための材料に分かれます。どちらかが欠けると、問い合わせも応募も起きにくくなります。
まずは次の内容をそろえ、抜け漏れがないか確認してください。
| 区分 | 載せる内容 | 読者の安心 | 社内メモ |
|---|---|---|---|
| 会社概要 | 社名、設立、所在地 | 実在する会社だと分かる | 登記情報と表記を揃える |
| 事業内容 | 提供領域、対応エリア | 相談できる範囲が分かる | できないことも書く |
| 連絡先 | 電話、メール、地図 | 連絡手段が明確 | 受付時間も記載 |
| 代表メッセージ | 姿勢、約束、背景 | 価値観が伝わる | 言い切りで短く |
| 実績・取引 | 事例、対応業界 | 任せる根拠になる | 許諾を取って掲載 |
| 次の導線 | 問い合わせ、採用への案内 | 次に何をすればよいか | フォームと内容を揃える |
欠けやすい項目と、書けないときの代替案
「実績が少ない」「数字を出しづらい」という悩みはよくあります。その場合は、無理に盛らず、相手が安心できる別の材料を出します。
たとえば実績が匿名掲載しかできないなら、業界や規模感、対応した課題の種類だけでも書けます。売上などの数字が出せないなら、対応体制、品質の基準、サポート範囲などを補足すると判断が進みます。
事業内容は「誰の何をどう変えるか」で書く
事業内容が抽象的だと、相手は自分ごとにできません。「Web制作を行っています」だけでは、比較の材料になりにくいからです。
おすすめは、対象となる相手、よくある課題、提供することを一文にまとめる書き方です。これだけで、合う合わないの判断が早くなります。
目的別に追加したい情報
必須がそろったら、目的に合わせて足す
必須情報は土台です。次に、問い合わせを増やしたいのか、採用を増やしたいのかに合わせて情報を足します。
足す情報が目的とズレると、ページが長いだけで判断は進みません。
| 目的 | 追加情報 | 向いている会社 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ増 | 進め方、料金の目安 | 検討が長い商材 | 高 |
| 採用強化 | 環境、評価の考え方 | 応募が集まりにくい | 高 |
| 信頼の補強 | 実績の背景、理由 | 法人取引が多い | 中 |
| 不安の解消 | よくある質問、範囲 | 質問が同じ内容に偏る | 中 |
| 再訪の促進 | お知らせ、取り組み | 紹介で見られることが多い | 低 |
問い合わせを増やしたいなら「判断材料」を補う
問い合わせ前の相手は、社内で比較検討をしています。そこで止まりやすいのが、進め方と費用感です。
「相談から納品までの流れ」「どこまで対応するか」「料金の目安を出せる範囲」などがあると、検討が進みます。細かな金額が出せなくても、費用が動く条件を言葉にしておくと誤解を減らせます。
採用を増やしたいなら「働く前の不安」を減らす
応募が増えない理由は、待遇よりも情報不足のことがあります。入社後のイメージが持てないと、候補から外されやすいからです。
仕事内容の例、チーム体制、育成の考え方、評価のされ方などを具体的に書くと、応募の質が安定しやすくなります。
情報を集める体制と進め方
会社案内ページが整わない一番の理由は、文章が書けないことより「材料が社内に散らばっていること」です。
担当が決まっていないと、集まる情報の粒がそろわず、途中で止まりやすくなります。
最初に決めるのは「誰が決めるか」と「誰が集めるか」
最低限、次の役割だけ先に置くと進みます。
- 最終決裁者:文章の温度や出し方を決める人
- 取りまとめ役:依頼や回収の窓口になる人
- 情報提供者:部門ごとに素材を出す人
これだけ決めておくと、原稿の修正が何度も戻る状況を減らせます。
集め方は「いったん集める」と「整える」を分ける
最初からきれいな文章を作ろうとすると、集める作業が遅れます。
先に、断片でもよいので素材を集め、そのあとで順番と表現を整える流れが現実的です。
進め方の例
- 社内の既存資料を集める(会社案内、営業資料、採用資料など)
- 足りない項目だけ追加で聞く
- 似た内容をまとめて一本化する
- 最後に表記ゆれを直す(社名表記、住所表記、役職名など)
素材集めは「何を誰からもらうか」を表にして回す
口頭依頼だけだと抜けます。表で依頼すると、回収の優先順位が決めやすくなります。
| 素材 | 例 | 担当 | 集め方のコツ |
|---|---|---|---|
| 会社情報 | 住所、連絡先、設立 | 総務 | 名刺情報と照合 |
| 事業説明 | 提供内容、対応範囲 | 営業 | よくある質問を拾う |
| 実績 | 事例、対応業界 | 各部門 | 掲載許諾を先に確認 |
| 写真 | 外観、人物、現場 | 窓口 | 使う場面を決めて撮る |
| 代表文 | 姿勢、約束、背景 | 代表 | 一段落一テーマで |
| Q&A | 納期、料金、流れ | 窓口 | 問い合わせ履歴から抽出 |
代表メッセージは「思想」より「現場の約束」を先に
代表メッセージは立派な言葉より、日々の約束が伝わるほうが信頼につながります。
たとえば「納期の考え方」「品質の基準」「相談時に必ず確認すること」のように、普段の判断が見える内容が読み手には分かりやすいです。
更新を止めないために、公開前に決めておくこと
公開した直後は整っていても、更新の担当が曖昧だと数年で古くなります。
更新が必要な項目(住所、体制、実績、採用情報など)を洗い出し、「誰が」「年に何回見るか」だけは決めておくと安心です。
制作費用の目安と投資判断
会社案内ページの費用は、見た目の作り込みより「中身を作る工程」で増えやすい傾向があります。
原稿、写真、情報の整理に時間がかかるほど、作業が増えます。
何にお金がかかるかを知ると、見積もり比較が楽になる
見積もりは金額だけを見ると判断が難しいです。どの作業が含まれているかを確認すると、比較しやすくなります。
| 費用項目 | 含まれる作業 | 増減要因 | 目安感 |
|---|---|---|---|
| 情報設計 | 構成、導線、原稿の骨 | 目的とページ数 | 必要 |
| 原稿作成 | 作成、編集、校正 | 取材の有無 | 変動大 |
| 写真・取材 | 撮影、加工、手配 | 日数とカット数 | 変動 |
| デザイン | レイアウト、図の作成 | 作り込み量 | 中 |
| サイト反映 | ページ作成、動作確認 | ページ数と仕組み | 中 |
| 公開後支援 | 更新、相談、改善 | 頻度と体制 | 任意 |
投資判断は「誰の不安を減らすか」から逆算する
会社案内ページの目的は、初回商談や応募の前に相手の不安を減らすことです。
その不安がどこにあるかで、費用をかける場所が決まります。
例
- 問い合わせ前に「費用感が見えない」と言われる
料金の考え方、進め方の説明を厚くする - 「実績がよく分からない」と言われる
事例の見せ方や、対応範囲の説明を整える - 応募が来てもミスマッチが多い
仕事内容だけでなく、働く環境の情報を増やす
小さく始めるなら「必須を整えてから追加」
全部を一気に作ろうとすると、社内の確認も増えて止まりやすくなります。
まず必須情報と導線だけを整え、運用しながら追加する進め方は現実的です。結果として更新も続きやすくなります。
リスクとトラブル回避
会社案内ページは、会社の信用に直結します。内容が古い、出してはいけない情報がある、表現が強すぎる。こうした小さなズレが、相談の手前で不安を生みます。
よくあるトラブルは「古い情報」と「許諾不足」
特に多いのは次の二つです。
- 住所や連絡先が古いまま
- 実績や取引先ロゴを、許可なく載せてしまう
前者は信頼を落としやすく、後者は先方との関係に影響します。公開前に一度、社内で最終チェックを通すと安心です。
表現のリスクは「断定」と「盛りすぎ」に出る
強みを伝えたい気持ちが強いほど、断定表現が増えます。
実際に提供できる範囲に合わせ、「どこまでやるか」「どこから別途か」を書き分けると、誤解が減ります。
個人情報と写真は、掲載範囲を先に決める
スタッフ写真や名前を出すと信頼につながることもありますが、運用ルールがないと後で困ります。
掲載する情報の範囲(顔出し、役職、実名など)を先に決め、退職や異動のときにどう直すかも決めておくと更新が楽です。
公開後に見る成果指標と改善
会社案内ページは、公開したあとに少しずつ育てるほうが現実的です。内容が古いままだと、安心材料が弱くなり、相談の手前で止まりやすくなります。
公開後は、数字と実際の問い合わせ内容をセットで見ます。
アクセス解析は、ページの見られ方を数字で確かめる方法です。
最初は3つの数字だけに絞る
細かい数字を追い始めると、見る習慣が続きません。次の3つだけで十分です。
- 会社案内ページの閲覧数(見られた回数)
- 会社案内ページを見たあとに起きた問い合わせ・応募
- 会社案内ページから押されたリンク(問い合わせ、採用など)
数字から直す場所を決める
数字を見ても、直す場所が分からないと手が止まります。よくある状況と、手を入れる場所をまとめます。
| 状況 | 見えた数字 | 起きがちな理由 | 手を入れる場所 |
|---|---|---|---|
| 見られない | 閲覧数が少ない | 入口が弱い | 導線と関連ページ |
| 相談に進まない | 閲覧数は多い | 判断材料が不足 | 実績、流れ、費用感 |
| 読み切られない | すぐ離脱が多い | 冒頭が長い | 結論と見出し |
| 採用に弱い | 採用導線が低い | 働く情報が少ない | 環境、写真、仕事例 |
| 質問が減らない | 同じ質問が続く | 説明が足りない | よくある質問と範囲 |
表の見方はシンプルです。閲覧数が少ないなら、まず流入経路を増やします。閲覧数はあるのに相談が増えないなら、判断材料を足します。
改善は「問い合わせで聞かれたこと」を足す
改善の材料は、社内の想像よりも、問い合わせで実際に聞かれたことにあります。
同じ確認が何度も起きるなら、その答えを会社案内ページの中に置くと、初回商談の前段が整います。
例
- 対応エリアや対応範囲の確認が多い
できること、できないことを追記する - 体制や担当者の不安が多い
体制、窓口、進め方を補足する - 料金の相談が多い
費用が動く条件と、目安の考え方を書く
更新のタイミングは2つだけ
更新のルールがないと、内容は古くなります。難しく考えず、次の2つに寄せると続きます。
- 会社情報に変化があったときは即時に直す
- 年に一度、必須情報と導線だけ見直す
依頼前に準備すると早いもの
外部に依頼するときは、材料がそろっているほど打ち合わせが早く進みます。完璧な資料は不要で、メモや下書きでも構いません。
まず用意しやすい資料
- 会社概要(住所、電話、設立、代表名)
- 事業内容が分かる資料(営業資料など)
- 実績の一覧と、掲載できる範囲
- 写真素材(外観、現場、人物)
- ロゴデータと、よく使う色や書体
先に決めておくと迷いが減ること
- 会社案内ページの主役を決める(問い合わせ、採用のどちらか)
- 読んだ人に取ってほしい行動を決める(相談、応募など)
- 公開後の更新担当と、確認の頻度を決める
出し方で迷いやすいもの
- 取引先名やロゴの掲載可否
- スタッフ情報の出し方(実名、写真など)
- 実績の書き方(守秘がある場合の代替)
ここまで整理できると、制作側は「何を作るか」より「どう伝えるか」の相談に時間を使えます。結果として、文章の手戻りも減ります。
まとめ
会社案内ページは、会社の説明資料ではなく、相手が安心して次へ進むための判断材料です。必須情報をそろえ、目的に合わせて追加し、公開後も小さく更新すると相談までの距離が縮まります。
- 必須情報で抜け漏れをなくす
- 目的に合わせて判断材料を足す
- 体制と素材を先にそろえる
- 表現と許諾を確認してトラブルを避ける
- 公開後は数字と質問内容で改善する
相談したい方へ
会社案内ページを整えたいと思っても、社内の情報が散らばっていたり、文章の合意が取れなかったりして止まりがちです。
その状態で時間だけが過ぎると、商談の前段が整わないまま、機会損失が続きます。
株式会社みやあじよでは、会社案内ページの必要情報の棚卸しから、構成の整理、原稿づくり、導線の見直しまで、目的に合わせて一緒に進めます。
まずは、会社案内ページの現状と目的だけを共有いただければ、何から直すべきかを整理して提案します。お問い合わせから気軽にご相談ください。