中小企業の会社案内ページの必要情報チェックリスト

2026.01.31

会社案内ページを作ったものの、何を書けばよいか分からず手が止まることがあります。いざ問い合わせが来ても、相手が何を見て判断しているかが見えないと不安が残ります。

結論から言うと、会社案内ページは「この会社なら相談しても大丈夫か」を短時間で判断してもらうためのページです。
ただ、問い合わせ目的か採用目的かで、足すべき情報は変わります。

この記事で分かること

  • 最低限そろえる必須情報のチェックリスト
  • 目的別に追加すると伝わりやすい情報
  • 抜け漏れを減らす集め方の考え方

会社案内ページが商談前に役立つ理由

会社案内ページは「比較の土台」になる

相手は、あなたの会社を「どこかの会社の一つ」として見ています。サービスページだけが立派でも、会社の実態が見えないと判断が止まります。
会社案内は、住所や連絡先といった基本情報に加えて、実績や強みの背景を置ける場所です。ここが薄いと、相手は迷いを解消できず、別の候補へ流れがちです。

情報がそろうと初回商談が早く進む

初回商談でよく起きるロスは、前半が会社紹介で終わってしまうことです。会社案内ページで「何をしている会社か」「どんな相手に向いているか」が伝わっていれば、商談は課題の深掘りから始めやすくなります。
結果として、追加の資料依頼や確認の往復も減り、意思決定までの道筋が見えやすくなります。

採用でも同じように見られる

求職者も、応募前に会社を調べます。仕事内容だけでなく、どんな人がいて、どんな考えで事業をしているかを見ます。
会社案内が整っていると「ここなら働くイメージが持てそうだ」と感じてもらいやすくなり、ミスマッチの減少にもつながります。

まず揃える必須情報チェックリスト

先にそろえるのは「安心材料」と「判断材料」

必須情報は、会社の信頼性を担保するための情報と、相手が比較検討するための材料に分かれます。どちらかが欠けると、問い合わせも応募も起きにくくなります。
まずは次の内容をそろえ、抜け漏れがないか確認してください。

区分載せる内容読者の安心社内メモ
会社概要社名、設立、所在地実在する会社だと分かる登記情報と表記を揃える
事業内容提供領域、対応エリア相談できる範囲が分かるできないことも書く
連絡先電話、メール、地図連絡手段が明確受付時間も記載
代表メッセージ姿勢、約束、背景価値観が伝わる言い切りで短く
実績・取引事例、対応業界任せる根拠になる許諾を取って掲載
次の導線問い合わせ、採用への案内次に何をすればよいかフォームと内容を揃える

欠けやすい項目と、書けないときの代替案

「実績が少ない」「数字を出しづらい」という悩みはよくあります。その場合は、無理に盛らず、相手が安心できる別の材料を出します。
たとえば実績が匿名掲載しかできないなら、業界や規模感、対応した課題の種類だけでも書けます。売上などの数字が出せないなら、対応体制、品質の基準、サポート範囲などを補足すると判断が進みます。

事業内容は「誰の何をどう変えるか」で書く

事業内容が抽象的だと、相手は自分ごとにできません。「Web制作を行っています」だけでは、比較の材料になりにくいからです。
おすすめは、対象となる相手、よくある課題、提供することを一文にまとめる書き方です。これだけで、合う合わないの判断が早くなります。

目的別に追加したい情報

必須がそろったら、目的に合わせて足す

必須情報は土台です。次に、問い合わせを増やしたいのか、採用を増やしたいのかに合わせて情報を足します。
足す情報が目的とズレると、ページが長いだけで判断は進みません。

目的追加情報向いている会社優先度
問い合わせ増進め方、料金の目安検討が長い商材
採用強化環境、評価の考え方応募が集まりにくい
信頼の補強実績の背景、理由法人取引が多い
不安の解消よくある質問、範囲質問が同じ内容に偏る
再訪の促進お知らせ、取り組み紹介で見られることが多い

問い合わせを増やしたいなら「判断材料」を補う

問い合わせ前の相手は、社内で比較検討をしています。そこで止まりやすいのが、進め方と費用感です。
「相談から納品までの流れ」「どこまで対応するか」「料金の目安を出せる範囲」などがあると、検討が進みます。細かな金額が出せなくても、費用が動く条件を言葉にしておくと誤解を減らせます。

採用を増やしたいなら「働く前の不安」を減らす

応募が増えない理由は、待遇よりも情報不足のことがあります。入社後のイメージが持てないと、候補から外されやすいからです。
仕事内容の例、チーム体制、育成の考え方、評価のされ方などを具体的に書くと、応募の質が安定しやすくなります。

情報を集める体制と進め方

会社案内ページが整わない一番の理由は、文章が書けないことより「材料が社内に散らばっていること」です。
担当が決まっていないと、集まる情報の粒がそろわず、途中で止まりやすくなります。

最初に決めるのは「誰が決めるか」と「誰が集めるか」

最低限、次の役割だけ先に置くと進みます。

  • 最終決裁者:文章の温度や出し方を決める人
  • 取りまとめ役:依頼や回収の窓口になる人
  • 情報提供者:部門ごとに素材を出す人

これだけ決めておくと、原稿の修正が何度も戻る状況を減らせます。

集め方は「いったん集める」と「整える」を分ける

最初からきれいな文章を作ろうとすると、集める作業が遅れます。
先に、断片でもよいので素材を集め、そのあとで順番と表現を整える流れが現実的です。

進め方の例

  • 社内の既存資料を集める(会社案内、営業資料、採用資料など)
  • 足りない項目だけ追加で聞く
  • 似た内容をまとめて一本化する
  • 最後に表記ゆれを直す(社名表記、住所表記、役職名など)

素材集めは「何を誰からもらうか」を表にして回す

口頭依頼だけだと抜けます。表で依頼すると、回収の優先順位が決めやすくなります。

素材担当集め方のコツ
会社情報住所、連絡先、設立総務名刺情報と照合
事業説明提供内容、対応範囲営業よくある質問を拾う
実績事例、対応業界各部門掲載許諾を先に確認
写真外観、人物、現場窓口使う場面を決めて撮る
代表文姿勢、約束、背景代表一段落一テーマで
Q&A納期、料金、流れ窓口問い合わせ履歴から抽出

代表メッセージは「思想」より「現場の約束」を先に

代表メッセージは立派な言葉より、日々の約束が伝わるほうが信頼につながります。
たとえば「納期の考え方」「品質の基準」「相談時に必ず確認すること」のように、普段の判断が見える内容が読み手には分かりやすいです。

更新を止めないために、公開前に決めておくこと

公開した直後は整っていても、更新の担当が曖昧だと数年で古くなります。
更新が必要な項目(住所、体制、実績、採用情報など)を洗い出し、「誰が」「年に何回見るか」だけは決めておくと安心です。

制作費用の目安と投資判断

会社案内ページの費用は、見た目の作り込みより「中身を作る工程」で増えやすい傾向があります。
原稿、写真、情報の整理に時間がかかるほど、作業が増えます。

何にお金がかかるかを知ると、見積もり比較が楽になる

見積もりは金額だけを見ると判断が難しいです。どの作業が含まれているかを確認すると、比較しやすくなります。

費用項目含まれる作業増減要因目安感
情報設計構成、導線、原稿の骨目的とページ数必要
原稿作成作成、編集、校正取材の有無変動大
写真・取材撮影、加工、手配日数とカット数変動
デザインレイアウト、図の作成作り込み量
サイト反映ページ作成、動作確認ページ数と仕組み
公開後支援更新、相談、改善頻度と体制任意

投資判断は「誰の不安を減らすか」から逆算する

会社案内ページの目的は、初回商談や応募の前に相手の不安を減らすことです。
その不安がどこにあるかで、費用をかける場所が決まります。

  • 問い合わせ前に「費用感が見えない」と言われる
    料金の考え方、進め方の説明を厚くする
  • 「実績がよく分からない」と言われる
    事例の見せ方や、対応範囲の説明を整える
  • 応募が来てもミスマッチが多い
    仕事内容だけでなく、働く環境の情報を増やす

小さく始めるなら「必須を整えてから追加」

全部を一気に作ろうとすると、社内の確認も増えて止まりやすくなります。
まず必須情報と導線だけを整え、運用しながら追加する進め方は現実的です。結果として更新も続きやすくなります。

リスクとトラブル回避

会社案内ページは、会社の信用に直結します。内容が古い、出してはいけない情報がある、表現が強すぎる。こうした小さなズレが、相談の手前で不安を生みます。

よくあるトラブルは「古い情報」と「許諾不足」

特に多いのは次の二つです。

  • 住所や連絡先が古いまま
  • 実績や取引先ロゴを、許可なく載せてしまう

前者は信頼を落としやすく、後者は先方との関係に影響します。公開前に一度、社内で最終チェックを通すと安心です。

表現のリスクは「断定」と「盛りすぎ」に出る

強みを伝えたい気持ちが強いほど、断定表現が増えます。
実際に提供できる範囲に合わせ、「どこまでやるか」「どこから別途か」を書き分けると、誤解が減ります。

個人情報と写真は、掲載範囲を先に決める

スタッフ写真や名前を出すと信頼につながることもありますが、運用ルールがないと後で困ります。
掲載する情報の範囲(顔出し、役職、実名など)を先に決め、退職や異動のときにどう直すかも決めておくと更新が楽です。

公開後に見る成果指標と改善

会社案内ページは、公開したあとに少しずつ育てるほうが現実的です。内容が古いままだと、安心材料が弱くなり、相談の手前で止まりやすくなります。

公開後は、数字と実際の問い合わせ内容をセットで見ます。
アクセス解析は、ページの見られ方を数字で確かめる方法です。

最初は3つの数字だけに絞る

細かい数字を追い始めると、見る習慣が続きません。次の3つだけで十分です。

  • 会社案内ページの閲覧数(見られた回数)
  • 会社案内ページを見たあとに起きた問い合わせ・応募
  • 会社案内ページから押されたリンク(問い合わせ、採用など)

数字から直す場所を決める

数字を見ても、直す場所が分からないと手が止まります。よくある状況と、手を入れる場所をまとめます。

状況見えた数字起きがちな理由手を入れる場所
見られない閲覧数が少ない入口が弱い導線と関連ページ
相談に進まない閲覧数は多い判断材料が不足実績、流れ、費用感
読み切られないすぐ離脱が多い冒頭が長い結論と見出し
採用に弱い採用導線が低い働く情報が少ない環境、写真、仕事例
質問が減らない同じ質問が続く説明が足りないよくある質問と範囲

表の見方はシンプルです。閲覧数が少ないなら、まず流入経路を増やします。閲覧数はあるのに相談が増えないなら、判断材料を足します。

改善は「問い合わせで聞かれたこと」を足す

改善の材料は、社内の想像よりも、問い合わせで実際に聞かれたことにあります。
同じ確認が何度も起きるなら、その答えを会社案内ページの中に置くと、初回商談の前段が整います。

  • 対応エリアや対応範囲の確認が多い
    できること、できないことを追記する
  • 体制や担当者の不安が多い
    体制、窓口、進め方を補足する
  • 料金の相談が多い
    費用が動く条件と、目安の考え方を書く

更新のタイミングは2つだけ

更新のルールがないと、内容は古くなります。難しく考えず、次の2つに寄せると続きます。

  • 会社情報に変化があったときは即時に直す
  • 年に一度、必須情報と導線だけ見直す

依頼前に準備すると早いもの

外部に依頼するときは、材料がそろっているほど打ち合わせが早く進みます。完璧な資料は不要で、メモや下書きでも構いません。

まず用意しやすい資料

  • 会社概要(住所、電話、設立、代表名)
  • 事業内容が分かる資料(営業資料など)
  • 実績の一覧と、掲載できる範囲
  • 写真素材(外観、現場、人物)
  • ロゴデータと、よく使う色や書体

先に決めておくと迷いが減ること

  • 会社案内ページの主役を決める(問い合わせ、採用のどちらか)
  • 読んだ人に取ってほしい行動を決める(相談、応募など)
  • 公開後の更新担当と、確認の頻度を決める

出し方で迷いやすいもの

  • 取引先名やロゴの掲載可否
  • スタッフ情報の出し方(実名、写真など)
  • 実績の書き方(守秘がある場合の代替)

ここまで整理できると、制作側は「何を作るか」より「どう伝えるか」の相談に時間を使えます。結果として、文章の手戻りも減ります。

まとめ

会社案内ページは、会社の説明資料ではなく、相手が安心して次へ進むための判断材料です。必須情報をそろえ、目的に合わせて追加し、公開後も小さく更新すると相談までの距離が縮まります。

  • 必須情報で抜け漏れをなくす
  • 目的に合わせて判断材料を足す
  • 体制と素材を先にそろえる
  • 表現と許諾を確認してトラブルを避ける
  • 公開後は数字と質問内容で改善する

相談したい方へ

会社案内ページを整えたいと思っても、社内の情報が散らばっていたり、文章の合意が取れなかったりして止まりがちです。
その状態で時間だけが過ぎると、商談の前段が整わないまま、機会損失が続きます。

株式会社みやあじよでは、会社案内ページの必要情報の棚卸しから、構成の整理、原稿づくり、導線の見直しまで、目的に合わせて一緒に進めます。

まずは、会社案内ページの現状と目的だけを共有いただければ、何から直すべきかを整理して提案します。お問い合わせから気軽にご相談ください

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