採用ページSEOで職種名×地域名のキーワード設計

2026.01.26

求人媒体に出しても、応募が波のように増減して落ち着かないことがあります。
採用ページは用意したのに、検索からほとんど人が来ないまま放置になりがちです。
職種名と地域名で探す人に合わせてページの役割を分けると、応募につながる入口を増やせます。
ただし勤務地が複数拠点に分かれる場合は、地域名の粒度を先に決めると手戻りが減ります。

この記事で分かることは次の3つです。
・職種名と地域名で狙う検索の全体像
・キーワードを集める手順と、迷いやすい分岐
・同じ言葉でも目的が違う理由と、束ね方

採用ページSEOで狙う検索の全体像

採用ページで検索を狙う理由

SEOは、検索で見つけてもらうためにページの情報を整える取り組みです。
採用の場合、検索は「今すぐ応募したい人」だけではありません。比較しながら転職先を探す人や、家族に相談する前に条件を確かめたい人もいます。
そのタイミングで採用ページが見つかると、求人媒体の枠を超えて「自社に合いそうか」を判断してもらえます。

よくある例は、求人媒体で会社名を見た人が「会社名 採用」「会社名 評判」と検索して確かめる流れです。
もう一つは、最初から「職種名 地域名」で探す流れです。たとえば「営業 札幌」「経理 福岡市」のように、勤務地を絞って候補を広げます。
この検索に出られないと、比較の土俵に上がれず、応募の前に離脱されやすくなります。

次にやることは、狙う検索を「職種名」「地域名」「条件語」に分けて眺めることです。ここができると、ページを増やす前にムダを減らせます。

狙う検索は入口と後押しに分かれる

採用ページの検索流入は、入口だけ作れば終わりではありません。
入口のページに来た人は、仕事内容、勤務地、給与、休日、職場の雰囲気などを見て、応募の可否を決めます。
つまり「入口になる言葉」と「迷いを消す言葉」を同じページで受け止める設計が必要です。

入口ばかり増やすと、似たページが量産され、更新の手間も増えます。
逆に、入口が少ないと、どれだけ内容が良くても見つけられません。
このバランスを取るために、次の章でまず集め方を固めます。

職種名と地域名キーワードを集める手順

先に押さえるのは検索した人の用事

検索意図は、検索した人が何を知りたいか、何を決めたいかです。
職種名と地域名が入っていても、用事が違えばページの作り方も変わります。
だから集めるときは、言葉だけでなく「どんな場面の検索か」も一緒にメモします。

集め方は4つの順番で進める

ここからは、担当者が迷いにくい順に並べます。

  1. 募集している職種を一覧にする
     社内の呼び方がバラバラでも構いません。まずは現状の呼称を集めます。
  2. 職種名の表記ゆれを集める
     例として「営業」「法人営業」「営業スタッフ」のような違いがあります。検索ではこの差がそのまま流入数の差に出ます。
  3. 地域名の粒度を決める
     県名だけにするか、市区町村名まで出すかでページ設計が変わります。拠点が多い会社ほど、ここを先に決めると後が楽です。
  4. 条件語を足す
     「正社員」「未経験」「土日休み」など、応募前に確認されやすい言葉を足します。全部をページ化せず、見出しや本文で受け止める前提で集めます。

次にやることは、集めた言葉を型に当てはめ、どれが入口になりやすいか見分けることです。

キーワードの型想定する用事向くページ
職種名 + 地域名営業 札幌勤務地で候補を広げたい職種別ページ
職種名 + 地域名 + 求人経理 福岡市 求人募集を見つけたい職種別ページ
職種名 + 地域名 + 正社員製造 大阪市 正社員雇用形態を絞りたい募集要項の明確化
職種名 + 地域名 + 未経験介護 名古屋 未経験応募条件を確かめたい応募条件の説明
職種名 + 駅名事務 新宿駅通勤の想像をしたい勤務地の書き分け

表の右側は「新しくページを作る」より「既存ページで伝える」に寄せたほうが運用が安定しやすい領域です。
この見分けができると、ページ数を抑えながら検索入口を増やせます。

検索意図で分ける 同じ言葉でも目的が違う

同じ職種名でも「探す」と「確かめる」がある

たとえば「営業 札幌」で検索する人の中には、求人を探す人もいれば、営業代行などのサービスを探す人もいます。
採用ページが狙うべき相手は、もちろん前者です。後者が混ざると、アクセスは増えても応募が増えません。
だから「職種名 + 地域名」のように曖昧な言葉は、そのまま追いかけず、求人側の文脈が強い組み合わせも一緒に持ちます。

目的は大きく3つに束ねる

細かい言い回しは無数にありますが、採用の検索は次の3つに寄せると判断が早くなります。
・募集を探す(求人、採用、正社員 など)
・条件を確かめる(給与、休日、残業、勤務地 など)
・不安を減らす(きつい、向いてる、未経験 など)

ここでのコツは、3つとも「職種別ページ」で受け止める前提にすることです。
ページを増やすのは、勤務地が明確に分かれるなど、情報が実際に変わるときに限ります。

次は、集めた言葉をどのページに割り当てるか決めます。募集要項と会社情報の役割分担が曖昧だと、更新が止まりやすくなります。

キーワードをページに割り当てる 募集要項と会社情報

分けるかまとめるかの判断軸

職種名と地域名の言葉を集めたら、次は「どのページで受け止めるか」を決めます。ここで迷うと、似たページが増えて更新が止まりやすくなります。判断は単純で、情報が変わるなら分け、変わらないならまとめます。

例えば「営業 札幌」と「営業 旭川」で仕事内容も条件も同じなら、無理に2ページへ分けず、1ページ内で勤務地の選択肢として書くほうが運用が楽です。逆に、拠点ごとに仕事内容や勤務時間が違うなら、ページを分けないと応募後の食い違いが起きます。まずは「職種ごとに変わる情報」と「会社として共通の情報」を切り分けます。

募集要項と会社情報の役割分担

職種ページで伝えるのは、応募するかを決める材料です。仕事内容、勤務地、給与の幅、勤務時間、選考の流れなど、迷いが出やすい所を先に置きます。会社として共通の話は、別ページで深掘りしても構いませんが、職種ページにも短い要約を入れ、詳しく知りたい人が迷わず移動できるようにします。

キーワード群ページ候補入れる内容注意点
営業 札幌営業の募集ページ仕事内容と勤務地の概要勤務地が複数なら表記統一
営業 札幌 求人営業の募集ページ応募条件と選考の流れ求人媒体と差がないか確認
営業 札幌 未経験営業の募集ページ未経験の育成・研修できることと難しい所を書く
会社名 採用採用トップ職種一覧と会社の魅力各職種ページへ誘導する
会社名 福利厚生会社情報ページ制度と使い方の説明制度だけで終わらせない

この表を埋めると、同じ言葉を複数ページで追いかけるムダが減ります。次は、ページ同士の関係を地図にして、重複や抜けを見つけます。

キーワードマップを作る 重複を減らす配置

最小セットから始める

キーワードマップは、どのページがどの言葉を担当するかを一覧にした設計図です。見える化すると「このページとこのページが似ている」「この職種だけ入口がない」といったズレに気づけます。

最初から完璧を狙うより、最小セットで作るほうが続きます。たとえば主力の1職種だけで、入口の言葉、条件確認の言葉、不安を減らす言葉を並べ、どのページで受け止めるか決めます。形ができたら、2職種目以降は同じ型で増やせます。

重複が起きたときの直し方

重複が起きやすいのは、勤務地違いのページを増やしたときです。仕事内容や条件が似ているのに別ページがあると、検索から来た人も社内の更新担当も迷います。違いが薄いなら統合し、分けるなら「何が違うか」を冒頭で言い切ると混乱が減ります。

このあとやるのは、職種ページの原稿を「読者が判断できる順番」に整えることです。入口が増えても、判断材料が薄いと応募まで進みません。

原稿と見出しの作り方 読者が判断できる情報

最初に置くべき情報

採用ページで読まれるのは、熱いストーリーより「自分が対象かどうか」の確認です。だから最初に置くのは、勤務地、雇用形態、給与の幅、勤務時間、休日といった条件です。次に仕事内容と、入社後に何を期待されるかを書きます。

見出しは質問の形にする

見出しは、社内の項目名ではなく、求職者の質問に寄せると読まれやすくなります。例えば「未経験でも応募できるか」「一日の流れはどうか」「入社後の研修はあるか」のように、迷いが出る所を見出しにします。見出しが質問になっていると、必要な所だけ拾い読みされても要点が伝わります。

原稿が薄くなる原因は、抽象語が続くことです。「やりがいがある」「風通しが良い」だけだと比較材料になりません。どんな場面でそう感じるのか、具体的な仕事の例を一つ添えるだけで納得が増えます。

体制と進め方 人事だけで抱え込まない

役割を3つに分ける

採用ページは、人事が一人で書き切ろうとすると止まります。現場の一次情報がないと、仕事内容がふわっとしてしまうからです。役割を「決める人」「事実を集める人」「文章を整える人」に分けると、短い時間でも進みます。

更新ルールは2つだけ

更新が続く会社は、細かいルールを増やしていません。代わりに、給与や勤務地など変更が出たときに誰が直すか、募集が止まったときにページをどう扱うか、この2つだけを決めています。ここまで決まると、公開後の手戻りが減ります。

費用の考え方 内製と外注の切り分け

費用が増えやすい場所

費用が増えやすいのは、ページ数と原稿の量です。職種と勤務地の掛け合わせでページを増やすほど、初回の作業も更新も膨らみます。だから最初は「分けるべき違いがあるか」を見て、増やす範囲を決めます。

内製と外注の目安

作業内製向き外注向きつまずきやすい点
職種と勤務地の洗い出し現場の実態を集めやすい確認役として入る呼び方がバラつく
募集要項の一次情報人事と現場で揃えやすい文章化の支援抽象語だけになる
キーワードマップ作成社内事情を反映できる作り方の型を借りるページが増えすぎる
原稿の整形と見出し事実は社内が強い読みやすく整える似た文章が続く
公開後の更新ルール変更点を追いかけやすい仕組み作りを依頼担当が不在になる

外注は、全部を任せるより「型作り」と「文章の整形」だけ頼むと、費用も時間も抑えやすくなります。次は、公開後に起きやすいトラブルと、その予防策を押さえます。

リスクとトラブル 公開後に困るパターン

似た採用ページが増え、検索でも人でも迷う

職種名と地域名を掛け合わせると、ページを増やしやすい一方で「中身がほぼ同じ」状態になりやすいです。
この状態が続くと、検索から来た人は違いが分からず戻り、社内はどれを直すべきか迷います。

避け方は、先に「分ける理由」を言葉にすることです。例えば次のような違いがないなら、ページを増やさず1ページで受け止めたほうが運用が軽くなります。
・仕事内容が拠点で変わる
・勤務時間や休日が拠点で変わる
・給与レンジが拠点で変わる

逆に違いがあるなら、冒頭で違いを短く言い切り、読み手が自分に関係あるかをすぐ判断できるようにします。

情報が古いまま残り、応募対応が荒れる

採用ページで揉めやすいのは「給与が違う」「勤務地が違う」といった食い違いです。
募集が終わったのにページが残ると、応募が来て断ることになり、印象も悪くなります。

対策は、更新が必要な項目だけを決め、変化が出たら直す流れを作ることです。
更新対象を絞る例としては、勤務地、雇用形態、給与の幅、勤務時間、募集状況の5つがあります。
ここが揃うと、修正の判断が早くなり、更新が止まりにくくなります。

求人媒体と内容がズレて「どっちが本当か」と疑われる

求人媒体は書式が決まっているため、伝わる順番を変えにくいことがあります。
そのまま自社ページへ移すと、魅力が出ず、条件だけが並ぶ状態になりがちです。

一方で、媒体側を直していないと、条件のズレが起きます。
一つのやり方として「条件は媒体と同じ情報を参照する」「仕事の具体例や一日の流れは自社ページで厚くする」と分担すると、ズレと薄さを同時に抑えやすいです。

表現が無難になり、職場の空気が伝わらない

承認の過程で言い回しが安全寄りになり、結局どこも同じ文章になることがあります。
このときは抽象語を減らし、現場の事実を一つだけ入れると伝わり方が変わります。

例として「チームで動く」なら、誰とどう連携するのかを一文で書きます。
「未経験歓迎」なら、最初の1か月で任せないことと、任せるまでの道筋を短く書きます。
このように判断材料が増えると、応募前の不安が減りやすくなります。

効果の見方とKPI 応募だけで判断しない

入口の数字と、応募の数字を分けて見る

採用ページは、公開してすぐ応募が増えるとは限りません。
まずは検索で見つかるか、次にクリックされるか、その次にページ内で前に進むか、段階を分けて見ます。

KPIは、ゴールに向かう途中で見る目印の数字です。
応募だけを見ていると、どこで詰まっているか分からず手が止まりやすいです。

アクセス解析は、ページがどれくらい読まれたかを数字で確認する仕組みです。

目的見る指標見る場所次の打ち手
検索で見つかる表示回数検索の管理画面ページ数と題名を調整
クリックされるクリック数検索の管理画面題名と要約文を見直す
内容が読まれる滞在時間アクセス解析冒頭の条件を先に出す
応募へ進むフォーム到達アクセス解析導線と応募手順を短く
応募が完了する送信完了数フォームの管理画面入力項目を減らす

この表で見ているのは、応募の前段にある「止まりやすい場所」です。
どこが弱いかが分かると、直す場所がはっきりします。

数字が伸びないときに最初に見る順番

表示回数が少ない場合は、狙う言葉がページに割り当たっていない可能性があります。職種名や地域名の表記ゆれも見直します。
表示回数はあるのにクリックが少ない場合は、題名と冒頭の説明が「何の募集か」を言い切れていないことが多いです。

クリックはあるのに応募へ進まない場合は、読者が知りたい順番とページの順番がズレている可能性があります。
最初に条件を置き、次に仕事内容、次に不安を減らす材料を置くと、前に進みやすくなります。

改善の周期は、まず月1回だけでも構いません。
数字を見て、直す場所を一つ決め、直したら次の月に見直します。これを続けると、採用ページが育っていきます。

よくある質問

職種ページは何ページ作ればよいか

最初は、今いちばん採用したい職種から始めるほうが失敗しにくいです。
型が固まれば、2職種目以降は迷いが減り、更新ルールも流用できます。

ページ数の目安を先に決めたい場合は、職種ごとに「勤務地や条件が変わる単位」がいくつあるかを数えます。
変わる単位が1つなら1ページ、2つなら2ページ、といった決め方が現実的です。

市区町村ごとにページを増やすべきか

勤務地が市区町村で大きく変わらないなら、ページは増やさず、同じ職種ページ内で書き分けるほうが運用が軽いです。
一方で勤務地によって仕事内容や勤務時間が変わるなら、ページを分けたほうが応募後のズレが起きにくくなります。

迷う場合は、求職者にとって「選ぶ理由が分かる違い」があるかで判断します。
違いが説明できないまま増やすと、更新の負担だけが増えやすいです。

求人媒体の文章をそのまま使ってよいか

同じ文章が増えると、自社ページの独自性が薄くなりやすいです。
条件は揃えつつ、仕事の具体例、現場の工夫、育成の流れなどは自社ページで書き足すと、比較材料が増えます。

結果が見え始めるまでの期間

公開後すぐに動きが出ることもありますが、採用ページは評価が安定するまで時間がかかることがあります。
だから最初は「表示回数とクリック数が増えているか」を見て、入口が育っているか確かめます。

入口が育ったら、次は「応募へ進む導線」を直します。
段階を分けて見ると、途中であきらめにくくなります。

原稿が書けず止まるときの進め方

原稿が止まる原因は、文章力ではなく一次情報が揃っていないことが多いです。
まず現場に「一日の流れ」「よくある質問」「入社後に困ること」を短く聞き、箇条書きで集めます。

集めた事実を、採用ページの見出しに当てはめると、自然に文章が増えます。
このやり方なら、担当が変わっても同じ手順で更新しやすくなります。

まとめ

採用ページで職種名と地域名の検索を狙うときは、ページを増やす前に「誰の用事を受け止めるか」を決めることが出発点です。
そのうえで、言葉を集め、検索意図で束ね、ページに割り当て、更新できる形に整えると応募につながりやすくなります。

最後に、実務で押さえる順番を短くまとめます。
・職種名と地域名の表記ゆれを集める
・検索意図を「探す/確かめる/不安を減らす」で束ねる
・情報が変わる所だけページを分け、他はまとめる
・更新対象を絞り、月1回の見直しを回す

情報はあるのに応募が増えない場合、文章量より「順番」と「判断材料」の置き方で変わることがあります。株式会社みやあじよが、読者が迷わない構成と原稿のたたき台づくりから整理します。
もし、何かお困りごとございましたらこちらより気軽にお問い合わせください

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