ECサイトSEO カテゴリページ最適化の基本

2026.01.31

商品ページは手を入れているのに、カテゴリページは並べただけで止まっている。広告で補っているが、長期的には自然検索も伸ばしたい。こうした状態で相談が増えます。
結論として、カテゴリページは「見つけてもらう」と「選んでもらう」を両方つなぐ場所なので、構造を整えるほど成果が安定しやすいです。
一方で、取扱いが少なくカテゴリがまだ固まっていない段階は、カテゴリの作り込みより商品ページの整備を先にしたほうが早い場面もあります。
この記事では、カテゴリ構造の見直し方、ページ内に置く情報の整え方、運用で崩れない考え方を順番にまとめます。

カテゴリページ最適化で増やしたい成果

カテゴリページは「入口」と「案内」の役

SEOは検索結果から見つけてもらうための工夫です。カテゴリページは、そのSEOの入口になりやすい場所です。
商品ページは個別商品に強い一方で、カテゴリページは「商品を探している人」を受け止めやすい特徴があります。たとえば「革の名刺入れ」「大容量のトート」など、まず種類から探したい人が多いからです。

伸ばしたい成果を先に決めると迷いが減る

カテゴリページで増えやすい成果は、大きく3つに分かれます。
1つ目は、自然検索からの訪問数。2つ目は、カテゴリから商品ページへの回遊。3つ目は、購入につながる導線のスムーズさです。
この3つは連動します。入口でズレがあると訪問が増えず、案内が弱いと商品は見られても買われにくくなります。

伸びない原因が起きやすい場所

カテゴリ名が検索語とズレる

社内では通じる呼び方でも、検索する人の言葉とズレると入口が細くなります。
例として「ギフト向け」より「誕生日プレゼント」「結婚祝い」のほうが探されやすいことがあります。カテゴリの名前は、見栄えより「探す言葉」に寄せたほうが判断が早くなります。

並べただけで「選ぶ基準」がない

カテゴリページが商品一覧だけだと、初めて来た人は迷います。
迷いが出るのは、どれを選べばよいか分からないときです。選ぶ基準が見えないと、比較する前に離脱しやすくなります。
この段階で必要なのは、長い文章より「何が違うのか」を短く示す案内です。

更新で意図が崩れる

人気商品を上に並べたつもりでも、在庫や季節で並びが頻繁に変わると、ページの意図が読みにくくなります。
さらに、同じ商品が別カテゴリにも多く入ると、カテゴリごとの意味が薄くなり、探しやすさが落ちます。運用のしかたまで含めて整える必要があります。

検索意図からカテゴリ構造を見直す

検索意図は、検索した人がいま知りたいことや買いたい条件です。カテゴリ構造は、その検索意図に合わせて作ると筋が通ります。

検索意図を集める材料

材料は難しくありません。
自社サイトの検索窓の入力語、商品への問い合わせで多い言い回し、SNSのコメント、店舗や電話で聞かれる条件など、手元にある情報で十分です。
ここでの狙いは、商品名より「選ぶ条件」を拾うことです。色、用途、サイズ、予算、贈り物、法人向けなどが代表例です。

カテゴリを切る基準は「選び方」でそろえる

カテゴリを分ける軸は、できるだけ1ページ内でそろえます。
たとえば「用途」で分けるなら、同じ用途の中で比較できるようにし、「素材」で分けるなら素材違いで比較できるようにします。軸が混ざると、探している人の頭の中とページがズレます。

まとめすぎ・分けすぎの判断

まとめすぎると、一覧が長くなり選べません。分けすぎると、ページが増えて管理が追いつきません。
判断のコツは、上位カテゴリは「探し始めの言葉」、下位カテゴリは「絞り込みの条件」に寄せることです。上位で迷いを減らし、下位で比較しやすくする流れを作ると、運用もしやすくなります。

ページ内の情報を整える(見出し・説明文・商品一覧)

見出しで「何が買えるか」を言い切る

カテゴリページの最初で、扱っているものが一目で分かると安心が出ます。
見出しは抽象的な言葉より、商品名や用途を含めたほうが伝わりやすいです。加えて、ページの上部に「このカテゴリが向く人」を短く添えると、合わない人の離脱も減らせます。

説明文は「選び方」と「不安つぶし」を短く置く

説明文は長い紹介文より、選ぶ基準を渡す役を持たせます。目安は200〜400字程度です。
たとえば「サイズの選び方」「素材で変わる手触り」「よくある用途」など、比較に必要な情報から置くと読み進めやすくなります。送料や納期など不安になりやすい情報は、ページの下ではなく、迷いが出る前に短く見せるほうが親切です。

商品一覧の並びを固定して「意図」を守る

商品一覧の並びは、毎回ぶれないルールがあると選びやすくなります。
人気順、価格順、新着順など、軸を決めて固定し、セールや季節要因で大きく入れ替える場合は「いまの並びの理由」が伝わる工夫が必要です。見た目の整えより、選ぶストレスを減らすことを優先します。

確認すること目安よくある抜け対応
カテゴリ名と言葉の一致探す言葉に近い社内用語になっている名称を見直す
見出しが具体的何が買えるか明確抽象語だけで終わる用途や商品名を入れる
説明文が選び方を示す200〜400字程度紹介だけで比較できない選ぶ基準を先に書く
商品一覧の並びが一貫ルールが固定在庫で頻繁に変わる並びの基準を決める
下層カテゴリへの導線迷いが減る入口が少なく探しにくい関連カテゴリを置く
在庫切れ時の扱い代替に進める空欄で終わる近い商品を案内する

この表は、カテゴリページが「並べただけ」で終わっていないかを見直すためのものです。上から順に埋めるだけで、入口のズレと選びにくさを同時に減らせます。次は、カテゴリページから商品ページへ自然に進んでもらう導線の作り方に進みます。

回遊を促す導線を作る

カテゴリページで訪問が取れても、商品ページへ進めなければ購入につながりにくいです。そこで大事なのは「この中から選べそう」と思える案内を、ページの上から順に置くことです。迷いが減るほど、自然に商品が見られます。

最初に置くべき案内は「選ぶ基準」

カテゴリ上部に置く案内は、売り込みよりも選び方が向きます。たとえば「普段使いならこの条件」「贈り物ならこの条件」のように、読者の頭の中にある条件を言葉にしてあげる形です。
ここがあるだけで、一覧の見え方が変わります。同じ商品が並んでいても「自分はどれを見るべきか」が分かるからです。

下層カテゴリと関連カテゴリで迷いを減らす

商品数が多いカテゴリほど、入口で行き先を示したほうが親切です。
下層カテゴリへのリンク、用途別のまとめ、よく選ばれる条件の導線があると、スクロール疲れが減ります。逆に、一覧だけが長いページは「探しているのに見つからない」状態になりやすいです。

内部リンクは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクです。下層カテゴリや比較記事への内部リンクを増やすと、回遊が起きやすくなります。

商品一覧の「カード情報」が足りないと比較が止まる

一覧の1商品あたりに出す情報が少なすぎると、比較するために何度も行き来が発生します。行き来が増えると途中で面倒になりがちです。
商品名、価格、在庫の有無、サイズや素材などの違いがひと目で分かる要素は、一覧側に寄せるとスムーズです。詳細は商品ページで読めるようにしつつ、一覧だけで「候補を絞れる」状態を目指します。

絞り込みページと重複のリスクを抑える

絞り込みや並び替えは便利ですが、使い方を誤ると似た内容のページが増えます。似たページが増えると、検索側がどれを見せるべきか迷いやすく、評価が分散しがちです。結果として、狙ったカテゴリページが伸びにくくなることがあります。

まず決めるのは「検索から来てほしい絞り込み」だけ

すべての絞り込みを検索向けに扱う必要はありません。
検索から来てほしいのは、探している人が実際に打ちそうな条件だけです。逆に、色や並び替えのように閲覧中の補助として使われやすい条件は、検索で見つけてもらう対象から外す判断もあります。

残す絞り込みは「固定のページ」として育てる

検索で取りたい条件が決まったら、その条件に合わせたページとして整えるほうが成果に近づきます。
文章を足す、並びを整える、関連カテゴリへつなぐなど、普通のカテゴリページと同じように「選びやすい状態」まで作り込みます。これを曖昧にしたまま数だけ増やすと、運用も管理も破綻しやすいです。

パターン残す判断すること注意
用途で絞る検索されやすい専用ページ化を検討名称は探す言葉に寄せる
価格帯で絞る需要があれば残す条件を説明文に書く幅が多いと増えすぎる
素材で絞る差が明確なら残す違いと選び方を補足表現ゆれを減らす
色で絞る原則は残しすぎないサイト内の便利機能にページ数が増えやすい
並び替え検索向きではない閲覧用の機能として扱う同じ一覧が量産される
複数条件の組合せ上位だけを残す需要が高い条件に絞る管理不能になりやすい

この表は「便利な絞り込み」と「検索で育てるページ」を分けるための判断材料です。残す対象を絞るほど、主役のカテゴリページが伸びやすくなります。

成果を測るKPIと見る順番

KPIは、成果までの途中経過を測るための数字です。カテゴリページ改善は、効果が出る場所が段階的に変わるので、見る順番を固定したほうが判断が早くなります。

見る順番は「入口 → 回遊 → 購入」

最初に見るのは、検索からの入口が増えたかです。次に、カテゴリから商品ページへ進む人が増えたかを見ます。最後に、購入や問い合わせまでつながったかを確認します。
いきなり購入だけを見ると、原因が分かりにくくなります。入口が増えたのに購入が増えないなら、案内や比較材料が足りない可能性があります。入口自体が増えないなら、カテゴリ名やページの主題がズレている可能性が高いです。

変化は「まず弱い数字」から直す

カテゴリページの改善は、訪問数だけ増えて中身が追いつかないことがあります。そのときは回遊の数字を先に見て、どこで止まっているかを探すほうが早いです。
「商品ページへ進む率が低い」のか「商品ページは見られるが購入まで遠い」のかで、次に直す場所が変わります。

見たいこと指標見る場所見る頻度
検索の入口が増えたか表示回数・クリック数検索の管理画面月1回
カテゴリが見られているか訪問数・閲覧数アクセス解析週1回
商品へ進めているか商品ページへの遷移アクセス解析週1回
迷っていないか離脱・滞在の偏りアクセス解析週1回
購入につながったか購入数・売上受注データ月1回
在庫切れの影響閲覧はあるが購入なしアクセス解析+受注月1回

この表は、改善の効果を「途中で止めずに」追いかけるためのものです。数字の意味がつながると、次に直す場所も決めやすくなります。次は、社内で誰がどこまで担当し、更新で崩れない運用にするかを扱います。

誰がどこまでやるか 体制と運用ルール

カテゴリページは、一度整えて終わりではありません。商品が増える、在庫が動く、季節商品が入れ替わる。こうした変化があるほど、ページの意図は崩れやすいです。
最初に決めたいのは「誰が判断し、誰が直し、何を守るか」です。ここが曖昧だと、良い状態を作れても続きません。

最低限の役割分担を決める

兼務が多い中小企業でも、次の役割さえ置ければ回り始めます。
1人が複数を担っても構いません。大事なのは「判断が止まる場所」を作らないことです。

役割決めることやることつまずき
責任者狙うカテゴリの優先順位目的と期限の合意判断が後回しで手が散る
EC担当ページの主題と導線見出しと説明文の更新日々の運用で後回しになる
商品担当比較の軸となる条件商品情報の欠けを埋める情報が人によってバラつく
制作担当表示の仕様と対応範囲一覧や導線の調整修正依頼が曖昧で往復する

この表の通りに役割が分かれると、改善のスピードが上がります。特に「責任者が優先順位を決める」だけで、作業が迷子になりにくいです。

運用ルールは5つだけ先に作る

ルールを増やしすぎると守れません。まずは、更新のたびに揉めやすい所だけを先に決めます。

  • 新しいカテゴリを作る基準を決める(探す言葉と選び方がそろうか)
  • 説明文の更新担当と更新のタイミングを決める(放置を防ぐ)
  • 商品登録で必ず埋める情報を決める(サイズや素材など比較材料)
  • 在庫切れや販売終了のときの扱いを決める(代替へ案内して迷いを減らす)
  • ページのアドレスを変える手順を決める(旧ページから迷わず移動できるようにする)

この5つが決まると、日々の更新で「誰に聞けばいいか」を明確にできます。結果として、カテゴリページの品質が安定します。

費用感と外部依頼の判断軸

費用は「やることの量」より「直す範囲」で変わります。文章を足すだけなのか、一覧の見せ方や導線も直すのか。さらに、カテゴリ構造そのものを組み替えるのか。ここで見積もりの桁が変わりやすいです。

内製で進みやすい作業

社内で進めやすいのは、商品を理解している人ほど早い作業です。
たとえば、カテゴリ名を探される言葉に寄せる、説明文で選び方を示す、下層カテゴリへ案内する。こうした内容は、商品知識があるほど迷いません。

一方で、担当者の時間が取れず止まりやすいのもこの領域です。更新が続かない不安がある場合は、量を減らして「売れ筋カテゴリだけ」から始めるほうが安全です。

外部支援が向く作業

外部に頼む価値が出やすいのは、社内で触りにくい範囲です。
一覧の表示ルールを整える、導線の配置を見直す、絞り込みの扱いを整理する。こうした部分は、作業だけでなく判断が必要です。第三者が入ると、狙いと仕様が言語化されやすくなります。

見積もり比較で見る場所

複数の見積もりを比べるときは、金額だけで決めないほうが安心です。
見ておきたいのは、次の3つです。

  • どのページまで対象か(カテゴリだけか、下層や関連ページも含むか)
  • 何を納品するか(文章だけか、構成や導線の案も含むか)
  • 公開後の確認があるか(数字の見方と次の修正の方針)

これが揃うと、社内説明もしやすくなります。逆に、対象範囲が曖昧なまま進むと、途中で追加が増えやすいです。

進め方ロードマップ(最短で回す)

最短で成果に近づけるコツは、最初から全カテゴリを完璧にしないことです。
売れ筋と検索の入口になりやすいカテゴリから順に整えるほうが、学びが早く、次の判断が楽です。

まずはこの順番で回す

ここからは、社内でも外部と一緒でも回せる順番に並べます。

  1. 狙うカテゴリを3つ選ぶ(売りたい、伸ばしたい)
  2. そのカテゴリで探される条件を集める(用途、サイズ、予算など)
  3. カテゴリ名と見出しを揃え、説明文で選び方を渡す
  4. 商品一覧の並びと表示情報を整え、候補を絞りやすくする
  5. 絞り込みのうち、検索で育てる対象だけを残す
  6. 数字を見て、入口・回遊・購入のどこで止まるかを確認する

この順番で進めると「直す場所」が次の数字で決まります。やることが増えすぎず、改善が続きます。

改修後の判断は焦らない

カテゴリページは、直した翌日に結果が出ないこともあります。検索からの流入は、変化が反映されるまで時間がかかる場合があります。
その間は、回遊の数字や一覧の見られ方など、すぐ動きやすい部分を見て改善を続けると、手応えが掴みやすいです。

まとめ

カテゴリページの最適化は、検索から見つけてもらい、迷わず選べる状態を作ることです。
カテゴリ名や構造を探す言葉に寄せ、ページ内で選び方と比較材料を用意すると、商品一覧が「ただの陳列」から「案内」に変わります。
絞り込みは便利ですが、検索で育てる対象を絞るほど管理が楽になり、主役のカテゴリページも伸びやすいです。
最後に、体制と運用ルールを先に決めると、更新で崩れにくくなります。まずは売れ筋の3カテゴリから始め、数字を見ながら直す順番を固めてください。

ここまでの内容を自社に当てはめるために、分かる範囲で次をメモしていただけるとスムーズです。
・サイトのアドレス(または対象ページ)
・目的(例:購入を増やしたい)
・いま困っていること(例:一覧は見られるが買われない)
未定の項目は「未定/相談して決めたい」で大丈夫です。

改善は、やることを増やすより「止まっている場所」を先に決めるほうが早いです。
株式会社みやあじよは、目的に合わせて直す順番を整理し、改善が回る形を整える支援をしています。
相談で扱えることは、止まっているカテゴリページや導線の整理、直す順番の設計などです。
よく、カテゴリが増えすぎて管理できない、絞り込みが増えて不安、流入はあるのに購入が伸びない、といったご相談をいただきます。
もし、何かお困りごとございましたらこちらより気軽にお問い合わせください

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