サイトはあるのに、問い合わせや採用が増えない。そんなときに多い原因は「探している人とページ内容のズレ」です。
サービス別に狙う検索語と受け皿ページを決めると、読者は迷いにくくなり、相談まで進みやすくなります。
サービスが一つだけで、会社名で探す人が多いなら、この方法より先にサービスページの改善から始めても大丈夫です。
この記事では、サービス別の進め方を、手順に落として説明します。
サービス別にキーワード設計が必要な理由
SEOは、検索で見つけてもらうための工夫です。
キーワード設計は、どんな言葉で探す人を集めるかを決める作業です。
中小企業のサイトは、ひとつの会社の中に複数のサービスが同居しがちです。修理と販売と点検が同じページに並ぶと、読む側は「自分の話か」を判断できません。結果として、検索から来てもすぐ離れます。
サービス別に設計する狙いは二つです。
問い合わせの内容がそろうので、説明のやり直しが減ります。
サービスの強みも言葉にしやすくなり、文章がぼやけにくくなります。
よくある失敗例
広い言葉だけを狙い、どのサービスの話か分からないページを増やすと、アクセスがあっても相談につながりにくいです。
費用だけ知りたい人、比較したい人、今すぐ依頼したい人が混ざり、誰にも刺さらない説明になりがちです。
ゴールの置き方:問い合わせと採用で変わる
問い合わせを増やしたいのか、採用を増やしたいのかで、狙う言葉と用意するページが変わります。先にゴールを決めると迷いが減ります。
問い合わせが目的のとき
探している人は「頼めるか」「いくらか」「自分のケースでも対応できるか」を知りたがります。
サービスページでは、対応範囲、料金の考え方、依頼の流れ、よくある質問を先に置くほうが安心につながります。
採用が目的のとき
求職者は「どんな仕事か」「自分に合うか」「続けられるか」を気にします。
仕事内容に加えて、教育の仕組みや評価の考え方、現場の雰囲気が伝わると応募を後押ししやすいです。
どちらも欲しいときのコツ
問い合わせ向けと採用向けを一つのページで同時に満たすのは難しいです。
まずはサービス別に「顧客向け」と「求職者向け」を分け、入口の言葉も分けると混線しにくくなります。
検索意図を集める手順
検索意図は、その言葉で調べる人がいま知りたいことです。
サービス別の設計は、検索意図の集め方で精度が決まります。
手順1:サービスを棚卸しする
今お金を生んでいるサービスと、伸ばしたいサービスを分けます。
最初は上位2〜3サービスから始めるほうが前に進みます。
手順2:現場と営業の質問を集める
電話やメールでよく聞かれる質問は、検索でも調べられています。
費用、期間、対応範囲、他社との違い、失敗しやすい点を、質問の言い回しのままメモにします。
手順3:検索結果で“今の期待値”を知る
集めた言葉で検索し、上位ページが何を説明しているかを見ます。
読む側が何を比較し、何を不安に思うかが見えます。
迷いが出やすい検索意図は、次のように分類すると判断が早くなります。
| 検索意図の型 | 読者の状態 | 必要な情報 | 向くページ |
|---|---|---|---|
| 比較したい | 候補を絞りたい | 違い・選び方 | 記事 |
| 費用を知りたい | 予算感を知りたい | 料金の考え方 | サービスページ |
| 方法を知りたい | まず流れを知りたい | 手順・準備物 | 記事 |
| 不安を消したい | 失敗を避けたい | 注意点・対策 | 記事 |
| 依頼したい | 相談先を決めたい | 対応範囲・連絡 | サービスページ |
| 事例を見たい | イメージが欲しい | 実績・写真・流れ | 事例ページ |
この分類ができると、どのページで受けるべきかが決めやすくなります。次は、サービス別に一覧化して抜け漏れを減らします。
サービス別キーワードマップの作り方
キーワードマップは、狙う言葉と受け皿ページを対応させた一覧です。
一覧にすると、作る順番と書く順番を迷いにくくなります。
手順1:サービスごとに“勝ちやすい意図”を決める
サービスごとに、まずは勝ちやすい検索意図を一つ選びます。
費用、選び方、緊急対応など、相談に直結しやすい意図から始めると進みます。
手順2:受け皿ページを決める
相談してほしい言葉はサービスページで受けるほうが自然です。
比較や不安の解消は、説明量が必要なので記事で受けるほうが向く場面があります。
手順3:重複を減らして優先順位を付ける
似た言葉を別ページで取り合うと、内容が分散しやすいです。
代表の言葉を決め、そのページに情報を集める方針にすると管理しやすくなります。
例として、サービス別の型を表にまとめます。
| サービス | 検索意図 | 受け皿ページ | 記事テーマ例 |
|---|---|---|---|
| 法人向け清掃 | 費用を知りたい | サービスページ | 料金の決まり方 |
| 採用サイト制作 | 応募を増やしたい | 記事 | 応募が増えやすい流れ |
| 設備の修理・保守 | 緊急対応が不安 | サービスページ | 対応範囲と連絡手順 |
| 顧問税理士 | 選び方を知りたい | 記事 | 比較で見る項目 |
| 法人向けWeb制作 | 事例を見たい | 事例ページ | 事例の見方と注意点 |
ここまで作ると、次にやることは明確です。サービスページと記事の役割を分け、同じ説明を二重に書かない形に整えます。
サービスページとコラムの役割分担
サービス別のキーワードマップができたら、次は「どのページで受け止めるか」を決めます。ここが曖昧だと、似た説明が増えて更新がつらくなります。ここでのコラムは、記事として公開する解説ページのことです。
サービスページに置く内容
サービスページは、相談の入口です。読む人が「頼めそうか」を判断できる材料を先にそろえます。
- 対応できる範囲
- 料金の考え方
- 依頼の流れ
- よくある質問
ここがそろうと、問い合わせ前の迷いが減ります。細かい背景まで全部を書こうとすると長くなるので、判断に必要な要点だけを先に見せます。
コラムに置く内容
記事は、検討中の人の疑問をほどき、サービスページへ自然に渡す役目です。比較や準備の話など、説明量が必要なテーマを受けます。
- 選び方や比較の基準
- 失敗を避ける注意点
- 初めての準備物や段取り
記事の末尾で「次に読むページ」を示すと、読んだあとに迷いにくくなります。
迷ったときの分け方
その言葉で探す人が「今すぐ依頼先を決めたい」のか、「まず理解したい」のかで分けます。前者はサービスページ、後者は記事に寄せると文章の軸がぶれません。
費用と投資判断:内製と外注の切り分け
中小企業では、人手と時間に限りがあります。全部を社内で抱えると止まりやすく、全部を外に任せると中身が薄くなりやすいです。回りやすい形は、社内の知識と制作作業を分けることです。
社内に残すと強い作業
社内にしかない情報は、外からは作れません。たとえば「よくある相談」「断る理由」「現場が困る条件」などです。これを言葉にできるだけで、ページは一気に実務に寄ります。
外注と相性が良い作業
文章を読みやすく整える、構成を組む、ページを見やすく直す。こうした作業は外注しやすい領域です。社内の材料を渡し、読者が理解できる形に整える役を外に置くと進みます。
| 作業 | 内製向き | 外注向き | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| サービス棚卸し | ○ | △ | 伸ばす順を決める |
| 相談内容の収集 | ○ | △ | 現場の声が材料 |
| 言葉の候補出し | △ | ○ | 検索結果も見て整える |
| 記事の構成づくり | △ | ○ | 読み順の設計が必要 |
| 文章の作成と調整 | △ | ○ | 書く時間を確保できるか |
| ページの改善作業 | △ | ○ | 見せ方の調整も必要 |
最初から全サービスを対象にすると負担が増えます。まずは主力サービス一つで作り、回せる形にしてから広げるほうが安全です。
体制と進め方:止まらない運用にする
設計しても、更新が止まると積み上がりません。止まりにくくするには、役割を小さく分け、作業の順番を固定します。
最低限の役割は3つ
ここからは、止まりにくい役割を短くまとめます。
- 決める人:優先するサービスとテーマを決める
- 出す人:質問や事例など材料を出す
- 整える人:文章とページを読みやすく整える
一人が兼ねても構いません。役割が見えると、忙しい月でも「今日は材料だけ集める」と切り分けやすくなります。
月1回で回す小さな流れ
- 1週目:テーマを一つ決める
- 2週目:材料を集め、骨組みを作る
- 3週目:文章を整えて公開する
- 4週目:反応を見て次を決める
毎週更新より、月1回でも止めないほうが成果につながりやすいです。
よくあるリスクとトラブル:避ける手当て
記事は読まれるのに相談が増えない
記事とサービスページが切れていることが多いです。記事では「次に読むページ」を示し、サービスページでは不安が残りやすい項目を補うと流れがつながります。
似たページが増えて管理できない
同じ内容をサービス名だけ変えて増やすと、更新が追いつきません。共通の説明は一つに集め、違いだけを各ページに残すほうが楽です。
広い言葉に挑んで疲れる
広い言葉は競合が多く、時間がかかりやすいです。最初は「対象」「地域」「困りごと」など、相談に近い言葉から積み上げます。
現場の確認が重くて止まる
長文の確認は負担です。「事実だけ」「数字だけ」「言い回しの違和感だけ」のように確認範囲を絞ると前に進みます。
効果の目安とKPIの見方
KPIは、目標に近づいているかを見る数字です。判断を早めるために、見る順番を決めておきます。
見る順番を固定する
公開直後は問い合わせ件数だけ見ても決めにくいです。先に、検索で見つかっているか、ページが読まれているかを見ます。その後に、相談につながったかを追うと原因を切り分けやすくなります。
| 目的 | 見る数字 | 確認の場所 | 見直す時期 |
|---|---|---|---|
| 問い合わせ | フォーム送信数 | フォームの管理画面 | 月1回 |
| 問い合わせ | サービスページの閲覧 | サイトの計測画面 | 週1回 |
| 採用 | 応募数 | 応募受付の記録 | 月1回 |
| 採用 | 募集ページの閲覧 | サイトの計測画面 | 週1回 |
| 認知 | 検索での表示回数 | 検索の管理画面 | 週1回 |
数字が伸びないときは、いきなり記事数を増やすより、どこで止まっているかを見ます。表示回数が少ないなら狙う言葉、閲覧が少ないならページ名や導入、閲覧があるのに相談が少ないならサービスページの内容や流れを直す順番です。
変化が出るまでの目安
検索からの反応は、すぐに大きく動くとは限りません。先に動きやすいのは「表示回数」や「閲覧数」で、その後に問い合わせや応募が付いてくる流れが多いです。
急いで判断すると、良い種を途中で止めてしまいます。少なくとも同じテーマで数回は見てから、内容を直すか、別テーマへ移るかを決めるほうが安全です。
伸びているのに手応えが弱いとき
数字が上向いているのに相談が増えないときは、原因はだいたい二つに分かれます。
- 記事の終わりが弱く、次に読むページが分からない
- サービスページ側の情報が足りず、最後の一押しができない
前者なら、記事の末尾に「このケースならこのサービス」という案内を足します。後者なら、料金の考え方や依頼の流れなど、判断材料を補います。記事を増やす前に、このつなぎ目を整えるほうが早く進みます。
まとめ
サービス別のキーワード設計は、記事を増やす作業ではありません。探している人の不安をほどき、サービスページまで迷わず導くための設計です。
流れができると、少ない更新でも積み上がりやすくなります。
最後に、今日から着手しやすい順にまとめます。
- 主力サービスを一つ決める
- よく聞かれる質問を集め、検索意図で分類する
- キーワードマップを作り、サービスページと記事の役割を決める
- サービスページを先に整え、記事で不安を解消して渡す
ここまでそろうと、次に作るべきページが見えるので、迷いが減ります。
問い合わせや採用を増やしたいのに、どのサービスから手を付けるべきか決められず止まってしまう。そんな相談はよくあります。
もし社内だけで進めづらいときは、キーワードマップのたたき台づくりから一緒に組み立てられます。
相談で得られるのは、次のような形です。
どのサービスを優先するか、どの言葉で入口を作るか、サービスページと記事の役割をどう分けるかを、実務に落ちる形にします。
状況を見ながら、最初の一歩を一緒に決めたい場合は、株式会社みやあじよへご相談ください。