物流会社のホームページで安全品質と認証を表示

2026.01.20

安全や品質を丁寧に運用していても、ホームページで根拠が見えないと比較の段階で不利になることがあります。発注担当は社内説明の材料を探すため、サイトを短時間で見比べます。

安全・品質の根拠を分かりやすく表示できると、安心材料が増え、問い合わせや見積依頼の前に候補へ残しやすくできます。ただし、取得している認証や許可は会社ごとに違うため、見せ方は自社の実態に合わせる必要があります。

この記事では、発注担当が見ている確認項目、社内情報の集め方、ページの置き場所と書き方をまとめます。掲載ミスや期限切れなど、信用を落としやすい落とし穴も先回りして押さえます。最後に、費用感と進め方、公開後の見直しまでつなげます。

安全・品質の根拠をサイトで示すと選ばれやすくなる理由

結論から言うと、安全と品質の根拠が見える会社は、初回の比較で外されにくくできます。物流サービスの中身は現場にありますが、発注側は現場を見られません。だからサイト上の情報が、最初の判断材料として見られます。

企業同士の取引では、担当者が社内へ説明し、稟議を通す場面が多くあります。価格が同程度なら、事故や遅延のリスクが低そうなほうが選びやすい。ここで役に立つのが、根拠を添えた説明です。

見積依頼の前に、複数社のホームページを並べて確認されやすい要素は次のとおりです。

  • 安全や品質の説明が1ページにまとまっている
  • 認証や許可が一覧で確認できる
  • 取り組みが手順として書かれている
  • 更新日が分かり、古い情報が放置されていない

最初の一手は「安全・品質の根拠をまとめた入口」を用意し、会社概要やサービス紹介から迷わず辿れる状態にすることです。営業資料の代わりになる情報がそろうと、初回の比較で落ちにくくできます。

発注側が最初に見る安全品質のチェック項目

発注担当が見たいのは、きれいな言葉より「任せて大丈夫か」を判断できる材料です。難しい説明は不要で、確認されやすい項目を押さえるだけで十分です。

法令や許可の基礎情報

許可や届出の情報は、取引の前提条件です。事業の種類、対応エリア、輸送や保管の範囲など、会社概要で迷わず見つかる場所に置きます。

事故防止のしくみ

安全は気合いだけでは続きません。車両点検、運行の管理、教育、現場の気づきの共有など、日々の回し方がある会社は信頼されます。「いつ・誰が・何を確認するか」を書けると強いです。

品質を守る手順

破損、誤納品、温度管理の不備など、品質の事故は取引停止につながる場合があります。品質基準、作業手順、検品の流れ、記録の残し方を、無理のない範囲で見える化します。

トラブル時の対応

遅延や事故を完全に避けるのは難しいものです。だからこそ、起きたときにどう動くかが見られます。連絡体制、代替手配、原因と再発防止の扱いを簡潔に示すと、不安が下がります。

認証や第三者の評価

第三者の評価は、発注側が社内説明に使いやすい材料です。認証名だけで終わらせず、対象範囲と有効期限、何を守る仕組みかを短く添えます。

実績の出し方

実績は「取引先が多い」だけだと伝わりにくいものです。輸送の種類、荷姿、頻度、対応時間など、発注側が自社を重ねられる形で見せます。守秘の関係で書けない場合は、公開できる条件をそろえるだけでも判断が早まります。

認証・許可・取り組みをどう整理するか

ホームページに載せる前に、社内の根拠を集めて整理します。ここが曖昧だと、文章がふわっとして説得力が落ちます。反対に、根拠がそろうと短い文章でも伝わります。

まず集めるのは「証明できる根拠」

認証書、許可証、社内ルール、教育資料、点検表、マニュアル、写真など「存在を示せるもの」を先に集めます。細部まで公開する必要はありません。まずは社内で、いつでも出せる状態を作ります。

伝える単位は「発注側の不安」でまとめる

発注側が知りたいのは、制度の名前よりも不安が減る説明です。「遅延を減らす」「破損を減らす」「情報を守る」など、不安ごとに見出しを切り、そこに根拠をひも付けます。

以下は、社内で棚卸しするときの見本です。埋められる所から埋めると、掲載する順番が自然に決まります。

区分載せる内容例おすすめ掲載先更新目安
許可・届出事業の許可種別会社概要変更時
認証・認定第三者の認証名安全品質ページ更新時
設備・体制点検の手順と担当安全品質ページ半年
教育・訓練研修内容と頻度安全品質ページ年1
実績・数値輸送実績の概要安全品質ページ四半期
緊急時対応連絡体制と代替手配安全品質ページ見直し時

棚卸しができたら、次は「どこに載せると迷われないか」を設計します。続きでは、ページごとの役割分担と、読み手が迷わない動線の作り方を扱います。

ホームページでの表示設計 どこに載せるか

安全・品質の根拠は、1ページに集約して「ここを見れば分かる」入口を作ると伝わりやすくなります。発注担当は忙しく、サイトの中を探し回りません。迷わせない配置が、比較の場面での安心につながります。

まずは入口ページを1つ作る

入口ページは、次の役割をまとめて持たせます。

  • 会社としての約束を短く示す
  • 根拠を一覧で見せる
  • 詳細を必要な分だけ読めるようにする
  • 更新日を明記し、古さの不安を減らす

名称は「安全・品質」や「安心への取り組み」など、短く直球のほうが見つけやすいです。トップページのメニュー、またはページのいちばん下から必ず辿れるようにします。

サービス紹介は「要点だけ」載せて入口へつなぐ

輸送、倉庫、付帯作業など、サービスごとに発注側の不安が違います。サービスページでは長文を増やすより、要点だけを置き、入口ページへのリンクを用意したほうが読み疲れが起きにくくなります。

例として、サービスページには次のような要素が合います。

  • そのサービスで守っている基準の一文
  • 実際に行っている確認作業の例を2〜3個
  • 詳細は「安全・品質ページへ」のリンク

同じ文章を各ページにばらまくと更新漏れが起きやすくなります。入口に集約しておくと、修正が1か所で済みます。

会社概要には「事実だけ」を載せる

会社概要には、許可や届出などの事実情報を置くと探しやすくなります。入口ページでは背景や運用の説明をし、会社概要では一覧性を優先する、という分け方が向きます。

また、拠点が複数ある場合は、対象拠点がどこかを明記しておくと誤解が減ります。発注側は「自社の荷物を扱う場所」に関係する情報を見たいからです。

入口ページのおすすめの並び

入口ページは、最初の数十秒で「任せても大丈夫そう」と感じてもらえるかで決まります。おすすめの並びは次の流れです。

  1. 最初に約束を一文で書く
  2. 根拠の一覧を見せる
  3. 事故防止、品質管理、教育などを短い見出しで分ける
  4. 緊急時の対応を簡潔に示す
  5. 更新日と問い合わせの入口を置く

読み手が途中で離れても、上から順に読めば要点が残るようにします。

写真と図で「現場が浮かぶ」状態にする

文章だけだと、取り組みが抽象的に見えやすいです。可能なら、現場の写真や図で補います。たとえば点検、検品、保管、教育の様子は、短い説明と相性が良い素材です。

ただし、車両番号や伝票、顔が写る写真は取り扱いに注意が必要です。公開用に撮影するか、見えないように加工してから掲載します。

表示で損しないためのリスクと注意点

安全・品質の情報は、出し方を誤ると信用を落とします。よくある原因は「古い情報の放置」と「表現の言い切り」です。正確さと更新を守るだけで、避けられるトラブルが増えます。

認証ロゴや証明書は「使い方のルール」を守る

ロゴや証明書は、第三者のルールに沿って使う必要があります。サイズ、色、余白、併記すべき文言など、利用規約が決まっていることがあります。手元の書類に同封のガイドがある場合は、それを基準にします。

掲載要素確認することよくあるミス対処
ロゴ利用規約と表示条件加工や色変更公式ガイドに合わせる
証明書有効期限と対象範囲期限切れの放置更新日を管理し差替
対象範囲拠点・業務の範囲全社対象のように書く対象を本文で明記
発行元正式名称と表記名称の省略や誤字原本どおりに記載
表現言い切りの適否根拠なく断言取り組みと事実で書く

「更新されている感」を作る

発注側が不安になるのは、内容が正しいかどうかよりも、古いまま放置されていそうな気配です。入口ページに更新日を置き、定期的に見直していることが分かる状態にします。

更新は大がかりな改修でなくてもかまいません。たとえば、教育の実施回数の書き方を「年に数回」から「四半期ごと」へ直すだけでも、現場が動いている印象が出ます。

「やっていること」と「できること」を混同しない

認証や許可があると、つい安心を強く打ち出したくなります。けれど、対象範囲を超えた書き方は危険です。拠点限定、業務限定、特定のお客様向けなど、条件がある場合は明記します。

また、事故や遅延をゼロにするといった断言は避け、事故防止の運用や再発防止の流れを示すほうが信頼されます。発注側は完璧さより、問題が起きたときに立て直せるかを見ています。

社内で「更新担当」を決めておく

掲載情報は、制作担当だけでは維持できません。更新担当を決め、変更があったときの連絡ルートを用意します。許可の内容が変わった、認証が更新された、拠点が増えたなど、事実の変更が起きたら、すぐにサイトへ反映できる状態が理想です。

次の章では、ここまでの設計を「どこまで作るか」で費用が変わる理由と、見積もりでズレやすい所を扱います。

費用の考え方と見積もりでズレる所

安全・品質の根拠を見せる改修は、見た目を整える作業よりも「情報を集めて、正しい形で置く」作業が中心です。ここが抜けると、費用をかけても内容が薄く見えます。
見積もりの金額がずれやすいのは、制作側の作業量が「ページ数」だけで決まらないためです。原稿づくりや事実確認、公開可否の調整が増えるほど、手間が増えます。

費用の話を分かりやすくするために、範囲別の作業イメージをまとめます。

範囲主な作業向いている状況注意
既存に追記文章追加とリンクまず候補に残りたい情報が散りやすい
ページ新設入口ページ作成根拠を一か所に集約更新担当が必要
取材で原稿聞き取りと文章化強みを言葉にしづらい確認が増えやすい
写真も整備撮影と素材整理現場感を出したい公開範囲を決める
全体を見直しメニュー再設計古さで損をしている期間と関係者が増える

見積もりでずれが起きやすい所は、だいたい次の四つです。

原稿を誰が作るか

社内で「そのまま載せられる文章」が用意できると、制作は早く進みます。一方で、現場の取り組みを取引先向けの文章に整えるには、言い回しの調整や根拠の確認が必要です。
文章作成まで任せる場合は、関係者の確認回数も含めて手間が増えます。短い文章でも、事実の精度を上げるほど確認が増えます。

証明書や認証の確認に時間がかかる

認証や許可の掲示は、対象範囲や表記の正確さが問われます。原本を確認し、掲載用に整え、更新の手順も決める流れです。
ここを急いで公開すると、後から差し替えが発生しやすく、結局は二度手間になりがちです。

写真と図の有無

写真は、取り組みの説得力を上げやすい一方で、撮影や選定、加工、掲載許可の確認が増えます。社内に素材がそろっているかで、作業量が大きく変わります。
図解も同様で、用語の整理や手順の確定が必要です。先に「何を図にするか」を決めておくと迷いが減ります。

どこまでをサイト全体で直すか

安全・品質ページだけ整えても、メニューのつながりが弱いと見られません。会社概要の許可情報が古いままだと、入口ページの印象も落ちます。
ここでいう動線は、サービスページから安全・品質ページへ迷わず移れる、リンクの流れのことです。部分改修で済むか、全体の情報整理から着手するかで、規模が変わります。

費用を抑えたい場合は、入口ページを作って根拠をまとめ、更新の担当だけ決めるところから始める手もあります。公開後に反応を見ながら、写真や事例などを追加すると無理が出にくいです。

社内体制と素材集めの進め方

制作を止める原因は、技術より「社内の情報が集まらないこと」です。最初に小さくても役割を決めると、途中で迷子になりません。

最低限そろえたい役割

  • まとめ役:全体の進行と素材の取りまとめ
  • 監修役:安全や品質の事実確認をする担当
  • 最終確認:公開してよいかを判断する担当

兼務でもかまいません。大事なのは「誰が決めるか」を曖昧にしないことです。

素材は「公開できる形」で集める

まずは、次のようなものを集めます。完璧でなくて大丈夫です。

  • 許可や届出の情報(正式名称、対象範囲)
  • 認証や認定の情報(期限、対象拠点)
  • 点検や教育の運用が分かる資料
  • 現場の写真(写してよい範囲で)
  • よくある質問と、営業が困る質問

紙の資料が多い場合は、スキャンや写真で集めておくと進みます。後で清書すればよいので、最初は集める速度を優先します。

文章は「社内メモ」から始める

最初からきれいな文章を作ろうとすると止まります。社内メモの言葉で、次の三つを箇条書きにします。

  • 何を防ぐ取り組みか
  • いつ、誰が確認するか
  • 記録をどう残すか

この素材がそろうと、取引先向けの文章に直す作業の負担が減ります。

公開前に確認する順番

確認をやみくもに回すと、時間だけがかかります。順番をそろえると早いです。

  1. 事実の確認(期限、対象範囲、表記)
  2. 公開可否の確認(写真、社名、伝票など)
  3. 伝わりやすさの確認(読み手目線の言葉)

公開後は、更新日と更新担当を明記し、期限の近いものから見直す運用にします。大きな改修より、こまめな更新のほうが信用を守れます。

効果とKPI 問い合わせにつなげる見直し

KPIは、目標に近づいているかを確かめるための「見る数字の目印」です。安全・品質ページの役割は、見た人の不安を減らし、問い合わせ前の一歩を踏み出しやすくすることです。
そのため、見るべき数字は「アクセスが増えたか」だけでは足りません。問い合わせに近い動きも合わせて追います。

まず追いやすい数字

  • 安全・品質ページの閲覧数
  • サービスページから入口ページへのクリック数
  • 入口ページから問い合わせへのクリック数
  • 問い合わせ件数と、商談になった件数

数字は多くすると管理が続きません。最初は四つ程度に絞り、月に一度見直すだけでも変化がつかめます。

伸びないときに見直す所

閲覧があるのに問い合わせが増えない場合は、次のどこかで止まっています。

  • 入口ページに根拠が足りず、安心に届かない
  • 対象範囲が分からず、自社に当てはまるか迷う
  • 問い合わせまでのリンクが見つからない
  • 更新日がなく、古い情報に見える

対策は、難しい改善より「迷いを減らす修正」が効果が出やすいです。たとえば対象範囲を一行足す、更新日を入れる、サービスページから入口ページへ目立つリンクを置くなどです。

営業でも使える形にする

安全・品質のページは、問い合わせを増やすだけでなく、営業の説明コストも下げます。メールで送れるページがあると、初回の打ち合わせ前に前提をそろえやすくなります。
現場の言葉をそのまま載せるのではなく、発注側の判断に必要な順番に整えると、商談の質も上がります。

まとめ

安全・品質の根拠は、やっていることを並べるだけでは伝わりません。発注側が短時間で判断できる形に整えると、比較の段階で選ばれやすくなります。
入口ページを作り、根拠を一覧で見せ、対象範囲と更新を押さえるだけでも印象は変わります。

  • 入口ページに根拠を集め、迷わせないリンクを用意する
  • 認証や許可は、対象範囲と期限を明記する
  • 更新担当を決め、古い情報を放置しない
  • 反応を見ながら、文章や素材を少しずつ足す

相談の前に、ここだけ整えたい方へ

安全や品質には自信があるのに、サイトだと伝わり切らない。そんなときは、見せ方の順番と根拠の置き場所を整えるだけで、比較の場面が変わります。

株式会社みやあじよでは、物流・運送の会社の公式サイトづくりとして、情報の整理から原稿づくり、入口ページの設計、公開後の更新の回し方まで一緒に整えます。

よく以下のようなご相談をいただきます。

  • 認証や許可をどこに、どう載せれば安心につながるか
  • 安全や品質の取り組みを、取引先向けの言葉に直したい
  • 既存サイトが古く、更新が止まっている

まずは「安全・品質の根拠をどこまで見せるか」から一緒に整理します。相談の段階で、作るページの優先順位と必要な素材がはっきりします。

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