不動産会社のホームページ物件更新の仕組み

2026.01.15

物件情報の更新が追いつかないと、せっかく興味を持った人が離れます。成約済みが残れば電話対応に時間が取られ、現場の疲れも増えます。

結論はシンプルで、物件情報を「どこから拾い」「誰が確定し」「いつ反映し」「どの画面で見せるか」を決めると更新は回り始めます。難しい道具を増やす前に、情報の流れを整えるのが近道です。

この記事では、更新負担を減らす仕組みを3パターンで比べ、反響につながる物件ページの作り方と、失敗しやすい落とし穴をセットで解説します。社内の人手が限られていても続く形に落とし込みます。

なぜ物件情報の更新が止まるのか

手作業フローで詰まりやすい所

更新が止まる原因の多くは、作業量そのものより「情報が散らばること」です。物件名や家賃は管理ソフト、写真はスマホ、備考は紙、条件変更は口頭、という状態だと、最後にホームページへ入れる人が毎回探す作業から始まります。

よくある詰まりは次の3つです。

  • 情報の正が決まらず、確認待ちが発生する
  • 写真と間取り図の用意が遅れ、公開が後ろ倒しになる
  • 更新担当が一人になり、忙しい週に止まる

この状態では、担当者が頑張っても仕組みとしては回りません。まずは「誰が最終的に条件を確定するか」を決めるだけで、確認の往復が減ります。

次にやることは、更新の流れを紙に書き出すことです。物件が登録されてから公開されるまでの手順を、担当名つきで1枚に並べます。止まる場所が見えた瞬間に、改善の打ち手が決まります。

更新が遅れると起きる損

更新が遅れると、損は3方向に出ます。集客面では新しい物件が見つけてもらえず、比較検討の土俵に上がりません。営業面では、成約済みへの問い合わせが増え、謝罪と代替提案に時間が取られます。信用面では「情報が古い会社」という印象が残りやすくなります。

特に地域密着の不動産会社は、問い合わせの体験が評判につながります。更新の遅れは広告費では埋めにくい損失です。だからこそ更新を「頑張り」で支えず、止まりにくい形に変える必要があります。

次にやることは、成約済みを下げるルールを決めることです。たとえば「成約連絡が入った当日中に非表示」「翌朝一番で非表示」など、タイミングと担当を固定します。ここが決まるとトラブルが減ります。

物件更新の仕組みは大きく3パターン

物件更新の仕組みは、手入力、管理ソフト連携、更新代行の3つです。どれが正解かではなく、負担を社内に置くか外に置くかで選びます。混ぜて使う方法もあります。

次にやることは、1週間の更新回数を数えることです。新規掲載、条件変更、成約、写真差し替えを合計し、だいたいで構いません。仕組みの向き不向きが見えます。

手入力で回すケース

いまのホームページに管理画面があり、担当が直接入力する方法です。物件数が少ない、更新頻度が週に数回、掲載する物件を選別している会社に向きます。

良い点は、初期費用を抑えやすく、細かなコメントや周辺情報を入れやすいことです。一方で、忙しい時期に止まりやすく、入力ルールがないと表記ゆれが増えます。写真の並びや設備表の書き方をテンプレート化すると、負担はかなり減ります。

管理ソフト連携で反映するケース

普段使っている管理ソフトの物件データを、ホームページ側へ自動で取り込む方法です。連携はデータを受け渡す仕組みで、社内の二重入力を減らす狙いがあります。

良い点は、条件変更や成約の反映が早くなりやすいことです。一方で、管理ソフト側の項目が整っていないと、取り込んだあとに手直しが増えます。連携を選ぶなら、まず「公開に必要な項目が管理ソフトにそろっているか」を確認するのが先です。

更新代行に寄せるケース

更新作業そのものを外部に任せる方法です。人手が足りない、担当が固定できない、更新が止まるたびに機会損失が出ている会社に向きます。

良い点は、社内の負担を軽くしながら更新頻度を保ちやすいことです。一方で、情報提供が遅いと代行側も動けません。写真や条件変更の連絡ルールを整えるほど、代行の品質も安定します。

更新方法向く会社初期費用感運用負担
手入力で更新物件数が少ない小さめ担当に負荷が集まる
管理ソフト連携更新回数が多い中くらい初期の整備が必要
更新代行人手が足りない内容で変わる社内の手間を減らせる

混ぜて使う場合は、負担が大きい部分だけを外に出すと進めやすくなります。たとえば、基本情報は連携で自動反映し、写真の並びやコメントだけ社内で整える形です。逆に、物件登録は社内で行い、公開作業と成約済みの整理だけを代行に任せる形もあります。

選ぶ基準は次の3つです。

  • 更新回数が多いなら、二重入力を減らす
  • 写真や文章にこだわるなら、編集しやすい手順を残す
  • 担当が固定できないなら、止まらない運用を優先する

3つのどれを選んでも、最後に差が出るのは「物件ページの設計」と「社内の運用ルール」です。仕組みだけ入れても、写真が集まらない、成約済みが下がらない、入力がバラつくと成果につながりません。

効果を出すための物件ページ設計

物件情報を更新できても、ページが見づらいと反響は増えません。反響が出る物件ページは「条件が合うか」「安心して問い合わせできるか」を短時間で判断できる作りです。ここを整えると、回遊が増え、問い合わせが自然に増えやすくなります。

物件ページに必要な情報のそろえ方

ユーザーはまず「条件が合うか」を見ます。次に「実在する物件か」「初期費用はどれくらいか」「見に行けるか」を確かめます。なので、基本情報だけで終わらせず、不安を消す情報も同じページに置くのが大切です。

必須情報は、売買と賃貸で少し変わりますが、考え方は同じです。

  • 価格と費用の内訳が分かる
  • 住所と交通がイメージできる
  • 室内と建物の写真が十分にある
  • 設備や条件が読み取りやすい
  • 問い合わせの入口が迷わない

ここで一つ注意があります。更新の負担を減らすなら、担当者が毎回文章を悩まない形が向きます。定型文を用意し、差分だけ追記する運用にすると止まりにくくなります。たとえば「おすすめの人」「注意点」「内見時の見どころ」を短い枠で固定し、物件ごとに一行だけ足す方法です。

次に着手するなら、物件ページのテンプレートを一つ決め、全物件を同じ型にそろえることです。入力の迷いが減り、写真の不足も見つけやすくなります。

要素ユーザーの安心社内準備補足
写真生活の想像ができる撮影ルールを統一明るさと順番を固定
費用内訳予算の不安が減る項目名を統一備考は短くまとめる
地図と交通通えるか判断できる最寄り情報を整理徒歩分数の基準を統一
設備と条件比較が楽になるチェック項目を固定表記ゆれをなくす
問い合わせ導線次の行動が明確連絡先を一本化ボタンは複数回配置

比較しやすい導線の作り方

物件ページで迷いやすいのは「似た物件をどう探すか」です。ユーザーは一つ見て終わりではなく、数件を見比べて決めます。ここで次のページへ自然に進めると回遊が増え、問い合わせまで到達しやすくなります。

おすすめは、物件ページの中に次の入口を用意することです。

  • 同じエリアの物件
  • 同じ沿線や駅の物件
  • 近い家賃帯の物件
  • 似た間取りの物件

さらに、物件一覧に戻らなくても条件を変えられると便利です。たとえば「この駅で、家賃だけ少し下げる」「このエリアで、築年数だけ広げる」などです。ここは難しい仕組みよりも、よく使う条件を絞って入口を作る方が運用が楽です。

検索で見つけてもらう工夫としてSEOがあります。SEOは検索でページを見つけてもらうための整え方です。物件ページでは、ページのタイトルにエリアや駅名と物件種別を自然に入れるだけでも、意図が伝わりやすくなります。やりすぎると読みにくくなるので、読みやすさ優先で十分です。

まずやるなら、各物件ページに「エリア」「最寄り」「物件種別」が分かる見出しを置き、関連物件の入口を一つ追加してください。小さな変更でも回遊に差が出ます。

費用の考え方と見積のチェック

更新の仕組みづくりは、初期費用だけ見て判断すると失敗しがちです。見るべきは「社内の更新負担がどれだけ減るか」と「反響が増える余地があるか」です。更新が止まるたびに発生している対応時間も、立派なコストです。

初期費用の内訳

初期費用が膨らむ場面はだいたい決まっています。

  • 物件検索や絞り込みの作り込みが多い
  • 既存物件の移し替えが多い
  • 物件ページの型を新しく作る
  • 連携や自動反映を行う

逆に、型が決まり、入力ルールが固まっている会社は、作る側も迷いが減るため費用が読みやすくなります。社内で準備が進んでいるほど、見積のブレが小さくなります。

月額に含まれる範囲

月額で大事なのは、更新作業の範囲と連絡の流れです。たとえば「成約済みの非表示は誰がするか」「写真差し替えは月に何回までか」「緊急対応の扱いはどうか」など、運用の前提が決まっていないと、あとで揉めやすくなります。

見積を見るときは、金額の大小より「抜け」を探す方が判断が早くなります。よく抜ける作業を表にまとめます。

作業含まれやすい範囲別料金になりやすい範囲確認方法
物件移し替え少数のみ全件移行件数と対象を明記
検索機能基本の絞り込み細かな条件追加条件一覧を出す
写真の扱い登録方法の用意加工や並び調整誰が何をするか
成約済み対応手動の非表示自動で切替反映の流れを確認
更新代行軽微な修正登録作業一式月の作業範囲を確認
改善対応不具合の修正導線の作り替え月次の対応範囲を確認

見積の段階でやっておくと良いのは、更新に関する作業を二つに分けることです。

  • 必ず発生する作業、成約済みの整理など
  • たまに発生する作業、写真差し替えなど

この分け方ができると、月額に含める範囲と、都度対応の範囲を切り分けやすくなります。結果として、運用が安定しやすくなります。

体制づくりと運用ルール

更新が続く会社は、作業の手順より先に「迷う所をなくす」ことをしています。誰が判断するかが決まると、確認待ちが減り、更新が止まりにくくなります。

情報の正を決める

結論から言うと、物件情報は一つの場所を正として決めるのが近道です。正が二つあると、どちらが最新かを毎回確認することになり、ミスも増えます。

たとえば管理ソフトに登録した内容を正とするなら、ホームページは「見せる場」です。ホームページ側で条件を直す運用にすると、あとから差が出ます。どうしても直したい情報がある場合は、直す場所を一か所に寄せてください。

更新担当を増やせない会社でも、役割は切れます。

  • 条件を確定する人
  • 公開のチェックをする人
  • 成約済みを下げる人

この3つが同じ人でも構いません。大事なのは「誰が最終判断か」を全員が知っていることです。これだけで社内の往復が減ります。

今日できることは、更新ルールを1枚にすることです。物件の登録から公開まで、担当と締め時間を並べると止まる所が見えます。

写真と文章のルールを決める

物件ページは写真で決まる場面が多い一方で、写真の準備が遅いと公開が止まります。そこで、撮影と掲載のルールを決めて「迷わない型」にします。

たとえば写真は順番を固定すると、並べ替えの手間が減ります。

  • 外観
  • 玄関
  • リビング
  • キッチン
  • 水回り
  • 収納
  • バルコニーや眺望

文章も同じで、枠を決めると書く時間が短くなります。おすすめの人、注意点、内見時の見どころの3つだけを短く書く形でも十分です。長文で埋めるより、比較に必要な情報が揃っている方が信頼につながります。

次に着手するなら、写真のチェック項目を5つだけ決めて共有してください。たとえば「明るい時間に撮る」「広角で一枚」「水回りは必ず」「周辺が分かる一枚」「表札や車のナンバーは写さない」などです。

リスクとトラブルを避けるチェック

物件情報は更新が速いほど、ミスも起きやすくなります。先にチェックの仕組みを置くと、反響を増やしつつトラブルを抑えられます。

成約済みの残留を減らす

成約済みが残る原因は、連絡の遅れと反映の遅れです。システムの問題に見えて、運用の問題であることが多いです。

対策は「いつまでに、誰が下げるか」を固定することです。たとえば、成約や申込が入ったら当日中に非表示、翌朝の開店前に非表示など、会社として守れる締め時間を決めます。守れる時間にするのがコツです。

まずは、成約連絡が入る経路を一つに寄せてください。電話、口頭、チャットなどが混ざるほど漏れます。

二重管理を防ぐ

二重管理は、更新作業を増やすだけでなく、条件違いの掲載につながります。特に家賃や管理費、入居時期のズレは、問い合わせ対応で揉めやすい所です。

防ぎ方は二つです。

  • 入力する場所を減らす
  • どうしても二か所なら、片方は見せるだけにする

社内で手直しが必要な項目があるなら、管理ソフト側の備考やメモ欄に寄せる方法もあります。どこに書くかを決めるだけでも、差が減ります。

ミス例起きる原因防ぐ工夫担当
成約済みが残る連絡がバラバラ当日非表示のルール営業と事務
条件が古い二重入力正データを一本化登録担当
写真が足りない撮影の基準なし撮影チェックを共有現地担当
ページが重い写真が大きいアップ前に軽くする更新担当
連絡先が迷う導線が多い問い合わせ先を統一サイト担当

ここまでを整えると、問い合わせ対応が落ち着きます。次は、数字で成果を見えるようにして、改善を続ける方法です。

成果とKPIの見方

KPIは反響づくりの進み具合を測る目安の数字です。更新の仕組みを作った後は、KPIを見ながら「直す場所」を一つずつ潰すと成果が出やすくなります。

反響につながる数字

不動産会社の物件サイトで見たい数字は、大きく3つです。

  • 検索から来た人が増えたか
  • 物件ページを何件見ているか
  • 問い合わせや内見予約が増えたか

更新が増えたのに反響が増えない場合、多くは「比較材料が足りない」か「問い合わせまでの距離が遠い」ことが原因です。たとえば費用の内訳が薄い、写真が少ない、問い合わせボタンが見つからない、などです。逆に、物件ページの閲覧が少ないなら、一覧の導線や検索からの入口を見直します。

まずは、月に一回だけで良いので、物件ページ経由の問い合わせ数を確認してください。ここが増えると、更新の投資判断がしやすくなります。

改善を回す手順

改善は大きく変えるより、小さく回す方が続きます。進め方の例は次の流れです。

  • 数字を見て、詰まりを一つ決める
  • 直す内容を一つに絞る
  • 二週間ほどで反応を見る
  • 良ければ広げ、ダメなら戻す

たとえば、閲覧は多いのに問い合わせが少ないなら、物件ページの上と下に問い合わせボタンを置く、費用の内訳を増やす、内見の流れを短く書く、といった直し方が合います。逆に、一覧から物件ページに進まないなら、一覧の写真を大きくする、絞り込みを減らす、エリア導線を足す、といった直し方が合います。

次に着手するなら、改善候補を一つだけ決めて、一か月だけ試してください。社内で回す型ができると、外部に任せる範囲も決めやすくなります。

相談前にそろえる情報

外部に相談するとき、事前に情報がそろっていると話が早く進みます。見積の精度も上がり、運用までの道筋が見えやすくなります。

現状の更新フロー

用意すると助かるのは、難しい資料ではなく、現状が分かるメモです。

  • 物件数と、週あたりの更新回数
  • 物件情報を管理している場所
  • 誰が登録し、誰が公開しているか
  • 成約済みを下げる手順と締め時間
  • 写真の用意方法と、撮影できる人

これだけで、手入力が良いのか、連携が良いのか、代行が良いのかの判断がしやすくなります。

目標と優先順位

次に、反響をどう定義するかを決めます。問い合わせ、内見予約、来店予約など、会社によって大事な行動が違います。ここが曖昧だと、更新だけ増えて満足してしまいがちです。

目標は大きくなくて構いません。

  • 物件ページからの問い合わせを増やしたい
  • 成約済みの問い合わせ対応を減らしたい
  • 特定エリアの反響を増やしたい

この中で一つ決まると、物件ページで何を強調するか、どの導線を増やすかが決めやすくなります。

まとめ

物件情報の更新が大変な理由は、作業の量より、情報の流れが散らばることです。正となる情報を決め、更新の型を作り、成約済みの整理をルール化すると、更新は止まりにくくなります。

更新の方法は手入力、管理ソフト連携、更新代行の3つに分かれます。どれを選んでも、物件ページの見せ方と運用ルールが整っていないと、反響は伸びません。写真と費用の内訳、比較しやすい導線、迷わない問い合わせ導線まで含めて整えるのが近道です。

もし今、更新が止まりがちで反響を取りこぼしているなら、仕組みとページ設計をまとめて見直すと進みます。

相談で得られることは、更新フローの棚卸し、物件ページの型づくり、見積の見え方の整理、運用ルールの設計です。社内で抱える所と外に任せる所を切り分け、無理なく続く形に落とします。

よく以下のような相談をいただきます。

  • 成約済みの残留を減らしたい
  • 更新負担を減らしつつ、反響も増やしたい
  • 連携や代行のどれが合うか判断したい

株式会社みやあじよでは、コーポレートサイト制作の立場から、物件更新の仕組みと導線をセットで整理し、反響につながる形に整える相談を受けています。社内の手間を減らしながら、問い合わせにつながる流れを作りたい場合は、お問い合わせから気軽にご相談ください。

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