サプライチェーンセキュリティ委託の進め方

2025.07.07

前提:対象は、顧客情報・採用情報などの個人情報を扱い、Web運用が属人化しやすい従業員10〜500名規模の企業です。
前提:ここでの委託は、Webサイト/Webシステムの保守・セキュリティ運用を外部へ任せることを指します。

Webサイトは「公開後の運用」で価値とリスクが決まります。更新が滞れば脆弱性が残り、障害対応が遅れれば機会損失や信用低下につながります。一方で、社内に専任を置きにくい企業ほど、制作会社や運用会社への委託が現実的な選択肢になります。

サプライチェーンとは、自社が事業を動かすために依存する外部の人・企業・サービスの連鎖を指します。Web運用を委託すると、この連鎖のどこかが弱点になり得るため、経営判断として「安全に任せる設計」が必要になります。

Web保守の「委託」がサプライチェーンの論点になる理由

Web保守とは、サイトを安全に動かし続けるための監視・更新管理・バックアップ・障害対応などの継続作業を指します。これを委託すると、外部が自社の環境へ触れる場面が増えます。典型的には次のような接点が発生します。

  • 管理画面やサーバへのログイン権限を外部に付与する
  • 更新作業のために、更新システム本体や機能追加部品、表示テンプレート等を変更する
  • 監視やバックアップのために、外部ツールやクラウドサービスを追加する
  • 障害時に、復旧のための操作(設定変更、データ復元)を外部が行う

攻撃者が「自社」だけでなく「委託先や外部サービス」を踏み台にする可能性が生まれます。踏み台とは、侵入の足がかりとして別の環境を利用することです。加えて、悪意ある侵入だけでなく、設定ミス・更新手順の不備・連絡遅延といった運用上のズレでも、情報漏えいやサイト改ざん、停止が起こり得ます。

見落としやすいサプライチェーンの範囲

サプライチェーンは「委託先の会社」だけに限りません。Webでは、次のような外部要素が連鎖して動いています。

  • クラウド/レンタルサーバ、ドメイン管理、ドメインの宛先設定
  • お問い合わせフォーム、採用エントリー、予約、決済などの外部サービス
  • アクセス解析、タグ管理、広告配信、メール配信
  • 画像配信や一時保存機能などの配信基盤
  • ソースコードの保管・履歴管理、作業依頼管理、チャット

SaaSとは、インターネット経由で利用するソフトウェアサービスを指します。これらの外部要素は便利な反面、設定や権限の管理が分散しやすく、「誰がどこを管理しているか」が曖昧になりがちです。特に10〜500名規模では、担当者が兼務になりやすく、引き継ぎ漏れがそのままリスクになります。

経営者・情報システム責任者にとって重要なのは、技術論より先に「外部に渡るもの(権限・情報・作業)」を見える化し、事故が起きる経路を潰すことです。ここを押さえると、委託が事業継続の仕組みに変わります。

委託で増えるリスクと減るリスク(責任分界の考え方)

責任分界とは、どの作業と結果について誰が責任を持つかを事前に線引きすることです。委託のリスクは「外部に任せたから増える」だけではなく、「任せ方が曖昧だと増える」が実態です。

委託で増えやすいリスク

  • 権限管理が複雑化し、不要な高権限が残りやすい
    権限とは、システムで実行できる操作範囲(閲覧・変更・削除など)を指します。
  • 変更履歴が追いにくくなり、想定外の改修や設定変更が混ざりやすい
  • 監視の範囲が曖昧で、異常検知が遅れやすい
  • 緊急時の連絡・承認が詰まり、復旧が遅れやすい
  • 複数の外部事業者が関与すると「これは誰の担当か」が宙に浮きやすい

委託で減らしやすいリスク

  • 更新や監視を「定常業務」として回し、対応漏れを減らせる
  • 自社単独では難しい監視・初動対応を確保しやすい
  • 退職・異動による属人化(IDや手順が分からない状態)を解消しやすい
  • バックアップと復旧手順を整備し、停止からの復帰時間を短縮しやすい

責任分界が曖昧なときに起きる典型トラブル

  • 改修後に不具合が出たが、原因箇所(サーバ設定か、更新システムか、外部サービスか)が特定できない
  • 監視はしていたが、通知先が退職者のままで初動が遅れる
  • バックアップは「取得しているつもり」だったが、復元に必要な情報(暗号鍵、手順、保存先)が欠けていた
  • 緊急対応が必要でも、費用や承認の条件が決まっておらず作業が止まる

要点は、委託を「丸投げ」ではなく「共同運用」と捉えることです。経営としては、次の4点を契約と運用設計に落とし込みます。

  • アクセス:誰が、どこに、どの権限で入るか
  • 変更:何を、いつ、誰が変え、記録をどう残すか
  • 検知:何を異常とし、どの手段で気づくか
  • 復旧:止まったとき、何を優先し、どこまで戻すか

この4点が明確だと、委託はリスク低減の手段になります。

委託範囲の設計:監視/更新管理/バックアップ/復旧支援

「何を任せるか」を決める際は、作業名ではなく成果物(状態)で定義するとぶれにくくなります。以下は、Web保守で委託範囲になりやすい4領域です。

監視

監視とは、サイトやサーバの状態を継続的に観測し、異常の兆候を早期に捉えることです。表示できるかだけでなく、改ざん検知、エラー増加、容量逼迫、暗号化通信の期限なども対象になります。ログとは、システムの操作や状態変化を記録した履歴データです。

更新管理

更新管理とは、サーバの基本ソフトやサーバソフト、CMSなどを計画的に更新し、既知の脆弱性を残さないようにする運用です。CMSとは、管理画面から文章や画像を更新できる仕組みを指します。脆弱性とは、攻撃や誤作動の原因になり得る弱点を指します。更新には、事前検証と、更新前に戻す手順をセットにします。テスト環境とは、本番に影響を与えず検証できる別環境です。

バックアップ

バックアップとは、障害や誤操作に備えてデータや設定を複製し、必要時に戻せる状態にすることです。「取得している」だけでは不十分で、保管場所・世代管理・復元手順までがセットです。暗号化とは、第三者に読まれない形でデータを変換して保護することです。

復旧支援

復旧支援とは、停止・改ざん・データ破損などが起きた際に、原因切り分けと復元を行い、事業影響を最小化する支援です。RTOとは、停止から復旧までに許容できる時間目標を指します。RPOとは、復元時に許容できるデータ損失の範囲(どの時点まで戻すか)を指します。

委託形態と対応範囲の比較

委託形態含まれる作業例メリット注意点
スポット対応障害時のみ調査・復旧月額負担を抑えやすい平時の更新や監視が手薄になりやすい
月額保守(基本)定期更新、簡易監視、軽微修正運用を定常化しやすい監視の深さと緊急対応範囲を明確にする
運用代行監視、更新計画、手順整備、改善提案属人化を解消しやすい成果物と報告頻度、権限管理の設計が要る
監視強化(初動対応含む)24時間監視、初動の原因切り分け、連絡・暫定措置検知〜初動を短縮しやすい連絡ルールと承認、復旧の最終判断を整える

ここまでで重要なのは、委託範囲を「監視だけ」「更新だけ」に分断しないことです。監視で気づいても復旧手順がなければ止まり続け、更新してもバックアップがなければ戻せません。4領域を一枚の設計図としてつなげることで、経営が求める継続性に近づきます。

委託先の選定ポイント:運用品質・セキュリティ・契約条件の見方

委託先選びで最も避けたいのは、「できるはず」「やっているはず」という推測で運用を開始してしまうことです。サプライチェーンの事故は、技術力の高低よりも、手順・記録・連絡の穴から起きます。比較するときは、価格より先に「証拠が出せる運用か」を確認します。

運用品質は「手順」と「記録」で見る

運用が回る会社は、担当者の勘ではなく手順書と記録で再現できます。最低限、次が揃うかを見ます。

  • 監視・更新・バックアップ・復旧の作業手順書(更新前の検証、戻し方まで)
  • 作業の履歴(いつ、誰が、何を変えたか)が追える管理方法
  • チケット=作業依頼と対応履歴を一元管理する管理票、を用いた依頼受付と完了報告
  • 平日時間外や休日の連絡方法(緊急窓口の有無、一次対応の範囲)
  • 体制の冗長性(冗長性=一部が欠けても止まらないよう代替を用意すること)(属人化していないか、引き継ぎが成立するか)

「担当者が忙しいので後回し」が常態化している委託先は、事故発生時も同じように遅れます。確認すべきは担当者個人の熱量ではなく、会社としての仕組みです。

セキュリティは「権限・監視・復旧」で見る

委託先のセキュリティは、ポリシー文書より実運用で判断します。特に外部が触れる以上、入口となる権限設計と、異常を見逃さない監視設計が重要です。

  • 多要素認証=パスワードに加えて別要素(コード等)も使う認証方式、を管理画面や重要アカウントに必須化しているか
  • 最小権限(必要最小限の操作だけ許可する考え方)になっているか、退職・契約終了時の権限回収が手順化されているか
  • 変更やログインの記録を残し、異常時に追跡できるか(ログの保存期間も)
  • バックアップの暗号化、保管先の権限、復元テストの実施有無
  • 一次対応=影響拡大を止めるための初動作業、の範囲(暫定措置までか、復旧判断までか)
  • インシデント連絡の初動(検知→連絡→暫定措置→恒久対応)が決まっているか

ここでのポイントは「委託先が安全」と信じるのではなく、「安全に運用できる条件」を作ることです。権限やバックアップは、委託先任せにしないほど、結果として委託が安定します。

複数の外部関係者がいる場合は「窓口」と「決裁」を先に決める

制作会社、広告運用、採用管理ツールなど、外部関係者が増えるほど事故の入口も増えます。統括ベンダー=複数の外部事業者を取りまとめる窓口、を置くか、自社で外部ベンダー管理担当が中心役になるかを決め、連絡と変更の経路を一本化します。経営・情シスが押さえるべきは「誰が最終判断するか」と「緊急時に止める権限が誰にあるか」です。

契約条件は「曖昧な言葉」を消す

委託契約で多い失敗は、作業範囲・緊急対応・責任分界が曖昧なまま始めることです。特に以下は、文面で具体化します。

  • NDA=秘密情報の扱いを定める秘密保持契約、の範囲(個人情報・認証情報・ログ等)
  • SLA=対応時間や復旧目標などサービス水準を合意する取り決め、の有無と数値の妥当性
  • 作業範囲(監視対象、更新対象、レポート頻度、軽微修正の上限)
  • 追加費用の条件(時間外、緊急、原因調査、外部サービス費)
  • 再委託(下請け)の可否と、再委託先にも同等の条件を求めるか
  • 契約終了時の引き継ぎ(アカウント返却、設定情報、手順書、バックアップの受け渡し)

「いざというときは対応します」は、いざというときに通用しません。対応のトリガー、連絡先、承認者、費用、優先順位までを、平時に決めるのが経営の役割です。

委託先評価チェックリスト(確認観点の整理)

観点確認ポイント証跡(資料)NG例
体制役割分担と代替要員、緊急連絡網体制図、連絡網担当者1人のみ
受付依頼と履歴の管理方法チケット画面例口頭・メール散在
監視監視対象と通知先、通知の試験監視項目一覧「見てます」だけ
更新更新頻度、検証、戻し手順手順書、更新計画本番でいきなり更新
権限付与・回収、共有ID禁止権限台帳共有IDを使い回す
記録変更履歴、ログ保管期間履歴、保存期間履歴が残らない
バックアップ取得範囲、世代、復元テスト設計書、報告復元経験なし
初動一次対応範囲、連絡時間SLA、フロー図窓口が不明
再委託再委託の管理、責任の連鎖契約条項誰が触るか不明
終了時引き継ぎ、データ返却引継ぎ項目表環境がブラックボックス

費用の考え方:月額の内訳、追加費用が出る場面、投資判断の整理

委託費用は「月額いくらか」ではなく、「その月額で何が保証され、何が保証されないか」で判断します。月額が安くても、追加費用が頻発したり、障害時に動けないなら、結果的に高くつきます。

月額に含めるべき基本項目

少なくとも、次が月額に含まれているかを確認します。

  • 監視(死活監視、改ざん兆候、期限切れ、容量などの通知)
  • 定期更新(更新システム本体、周辺機能、サーバ側の更新計画)
  • バックアップの取得・世代管理・保管状況の確認
  • 障害時の一次切り分けと連絡(どこまでが一次かを明確に)
  • 月次レポート(実施作業、検知件数、対応件数、リスクの残課題)
  • 定例の改善提案(放置されがちな課題を、次月計画に落とす)

追加費用が発生しやすい場面

見積もり段階で条件を決めておくと、予算超過を防げます。

  • 大きな更新(大幅な機能更新、互換性問題が出る更新)
  • 時間外・休日の緊急対応(連絡だけ無料で作業は有料、など)
  • 原因調査が長引くケース(外部サービスや複数ベンダー絡み)
  • セキュリティ強化の追加(監視項目追加、設定変更、ルール整備)
  • 復旧後の再発防止(恒久対応の改修、手順の作り直し)
  • 委託先交代時の移行(設定移管、棚卸し、説明資料の整備)

投資判断の考え方(TCOと機会損失)

TCO=導入後の運用費も含めた総コスト、で考えると判断がぶれません。月額費用に加え、社内の工数(兼務の残業や調整コスト)や、障害時の機会損失まで含めて比較します。

  • 内製の隠れコスト:属人化、引き継ぎ、学習、夜間対応の負担
  • 委託の隠れコスト:追加費用、ベンダー調整、権限管理の手間
  • 事故時の影響:停止による機会損失、信用低下、復旧・説明の工数

判断のコツは、まず「止まったら困るもの」を経営として定義することです。採用・問い合わせ・決済のどれが止まると痛いのかを整理し、その優先順位に合わせて委託範囲とSLAを選びます。

見積もりで確認したい質問集

  • 監視は何を見て、異常の通知は誰に届くか(退職・異動時の変更も含む)
  • 定期更新の頻度、検証方法、失敗時の戻し方はどうするか
  • バックアップの範囲と復元テストの頻度はどうするか
  • 緊急時の一次対応はどこまでで、二次対応(恒久対応)は別見積もりか
  • 契約終了時に何を返却し、どの情報が自社に残るか

期待効果:事故予防だけでなく、属人化の解消と業務継続につなげる

委託の価値は「事故をゼロにすること」ではなく、事故が起きにくい状態を維持し、起きても事業影響を小さくすることにあります。経営判断として押さえたい期待効果は、主に次の3つです。

  • 事故の入口を減らす:権限の整理、定期更新、監視によって、攻撃・誤操作の起点を減らす
  • 停止時間を短くする:バックアップと復旧手順を整え、検知から復旧までの時間を短縮する
  • 属人化を解消する:アカウント台帳、設定情報、手順書、連絡網が整い、担当者交代でも運用が継続できる

特に個人情報を扱う企業では、発生後の説明責任(いつ何が起き、どう封じ込め、何を再発防止したか)までがコストになります。委託により「記録が残る運用」に寄せることで、説明・報告の負担も下げられます。取引先からセキュリティ確認の要請が来た場合も、体制図や運用レポートを提示できると対応が速くなります。

体制設計:社内の役割、外部ベンダー管理、承認・連絡フロー

外部に任せても、社内の役割がゼロになるわけではありません。最低限、次の役割を社内で明確にすると、緊急時の混乱が減ります。

  • 最終決裁者:復旧優先順位や費用上限など、緊急時の意思決定を行う(多くは経営層)
  • 運用窓口:委託先との連絡・依頼・承認を一本化する(情報システム責任者または外部ベンダー管理担当)
  • 事業側窓口:サイト更新やコンテンツの優先順位を決める(Web担当者)
  • 連絡先管理:通知先、電話網、休暇時の代替を保守する(窓口が兼務でよい)

運用で詰まりやすいのは「承認待ち」です。平時に、緊急対応のルール(誰が起こし、誰が承認し、どこまで委託先が実施してよいか)を決めておきます。加えて、委託先が触るアカウントは、共有ではなく個別発行し、月次で棚卸しすると事故の入口が減ります。

緊急時フローのひな形(例)

  • 検知:委託先が異常を検知し、影響範囲と暫定対応案を一次報告
  • 判断:運用窓口が事業影響を整理し、必要なら最終決裁者へエスカレーション
  • 対応:委託先が暫定措置→復旧→再発防止案までを記録付きで実施
  • 報告:経営・関係部署へ、原因/影響/再発防止/残課題をまとめて共有

この流れが定義されていれば、夜間や休日でも「誰に連絡すべきか」「どこまで進めてよいか」で止まりにくくなります。

KPI設計と運用レポート:監視・復旧・更新管理を数字で回す

KPIは「運用が回っているか」を経営が判断するための共通言語です。数字がないと、委託がうまくいっているのか、どこに追加投資すべきかが見えません。

MTTD=異常を検知するまでの平均時間、MTTR=復旧までの平均時間、を代表指標として置くと、監視と復旧の改善が連動します。

運用KPIの例(監視・復旧・更新管理)

指標定義目標設定の例収集方法
MTTD異常検知までの平均時間重大アラートは◯分以内監視通知の時刻と記録
MTTR復旧までの平均時間重要ページは◯時間以内障害記録(開始〜復旧)
更新適用遅延更新公開から適用までの遅れ高リスク更新は◯日以内更新計画と実施履歴
バックアップ成功率取得が成功した割合月次で100%維持取得ログと通知
復元テスト回数復元の検証頻度四半期に1回以上テスト記録

レポートは、件数の羅列よりも「残リスク」と「次の一手」を1枚で示すと意思決定が速くなります。例えば、更新が遅れている理由(検証環境不足、外部サービス依存など)と、解決策(テスト環境整備、作業時間帯の固定化)をセットで提示できる形が理想です。

導入ステップ:現状棚卸し→移行→定着(トラブルを避ける段取り)

委託開始でつまずく原因の多くは、情報不足と引き継ぎ漏れです。以下の順で進めると、運用が安定しやすくなります。

  1. 現状棚卸し:ドメイン・サーバ・CMS・外部サービス・アカウント・権限・バックアップ有無・連絡先を一覧化
  2. 優先順位付け:止まると困る機能(採用、問い合わせ等)と、許容できる停止時間を整理
  3. 委託設計:責任分界、監視範囲、更新頻度、バックアップ設計、緊急対応の条件を合意
  4. 移行:個別アカウント化、多要素認証、監視の通知試験、バックアップ復元の動作確認
  5. 定着:月次レビュー(権限棚卸し、未解決課題、KPI)、年次で復旧訓練=手順どおりに復元できるかの演習、を実施

「最初の棚卸し」と「復元確認」だけは後回しにしないほうが、結果として費用もリスクも抑えられます。

まとめ

サプライチェーンの観点でWeb保守を委託するポイントは、委託先の善意に頼るのではなく、責任分界・権限・監視・復旧を設計で固めることです。委託範囲を4領域(監視/更新管理/バックアップ/復旧支援)でつなげ、委託先評価と契約条件で曖昧さを消し、KPIで運用を見える化すれば、事故対応は「属人的な火消し」から「再現できる業務」へ変わります。運用が回りにくい企業ほど、外部委託はリスクではなく、事業継続の仕組みになり得ます。

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