ホームページ運用で必要なSEO対策とは?概要や導入基準などを詳しく解説

2024.07.25

SEO対策とは?

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。

自社ホームページがGoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位表示されるように、対策することを指します。

ホームページ運用でSEO対策が必要な理由

ホームページ運用でSEO対策が必要な理由は、検索結果で上位表示させて、ホームページのアクセス数を増やすためです。

実店舗で例えた場合、検索順位の上位は立地のよい場所、下位は立地の悪い場所に店舗を構えているのと同じ意味合いとなります。

FirstPageSageが公表した2023年の検索順位別クリック率データは次のとおりです。

検索順位クリック率
1位39.8%
2位18.7%
3位10.2%
4位7.4%
5位5.1%
6位4.5%
7位3.4%
8位2.6%
9位2.4%
10位2.2%

引用:FirstPageSage-Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2023

立地の悪い店舗の集客力が低いのと同じように、検索順位が下位になればなるほど、クリック率は下がっています。

集客力が見込める立地のよい場所に店舗を構えるのと同じく、ホームページもSEO施策を実施してクリック率の高い検索上位になるように改善していく必要があります。

SEO対策が必要かどうか判断する基準

ただし、すべてのホームページにSEO対策が必要というわけではありません。

ホームページの状況によっては、SEO対策にそこまで注力しなくてもよいからです。

SEO対策が必要かどうか判断する基準は次の2つです。

  • リスティング広告との比較
  • ユーザーの流入経路

それぞれ詳しく解説します。

リスティング広告との比較

リスティング広告とは、検索結果ページの上部下部に表示されるインターネット広告です。

リスティング広告はユーザーが検索したタイミングに、対象キーワードに連動した広告が表示されるため、顕在層にダイレクトにアプローチできるといったメリットがあります。

リスティング広告は広告費用がかかりますが、すぐに広告を出稿できるため、SEO対策と違って即効性があります。

そのため、まずはリスティング広告を活用して費用対効果を図るのがおすすめです。

リスティング広告の費用対効果が見込めるのであれば、SEO対策に急いで取り組む必要はありません。

ユーザーの流入経路

ユーザーの流入経路もSEO対策が必要かどうか判断する基準の1つです。

検索エンジン経由で自社の商品・サービスを購入しているユーザーが多いのであれば、SEO対策は有効な手段です。

反対に検索エンジン経由で自社の商品・サービスを購入しているユーザーが少ないのであれば、SEO対策は有効な手段といえません。

また、創業期で自社ブランドの認知度が低い場合は検索ユーザー数自体が少ないため、まずはSNS運用などに注力して認知度を向上させ、その後SEO対策に注力するのがおすすめです。

検索エンジンで順位が決まる仕組み

検索エンジンで順位が決まる仕組みは次のとおりです。

  1. ホームページの巡回(クロール)
  2. ホームページの登録(インデックス)
  3. ホームページの順位付け(ランキング)
  4. ホームページの表示(検索結果)

それぞれ詳しく解説します。

1.ホームページの巡回(クロール)

検索エンジンに搭載されているクローラーが、ホームページを定期的に巡回して多くのホームページの情報を収集します。

どんなに質の高いホームページ・コンテンツを制作しても、クローラーが巡回できなければ、ホームページを認識できず、検索結果にも反映されません。

SEO対策を実施する際は、この仕組みを理解したうえで、クローラーがホームページを巡回できるようにしておく必要があります。

また、クローラーはリンクを辿らないとホームページを巡回できません。

ホームページをいち早く発見してもらいたい、更新した情報を早めに収集して欲しいという場合は、xmlサイトマップを送信するとよいです。

2.ホームページの登録(インデックス)

インデックスとは、クローラーがホームページを巡回して収集した情報を登録することです。

検索エンジンが図書館、ホームページが本だと仮定してみましょう。

図書館で貸し出される本はユーザーが情報検索してすぐに取り出せるように、タイトル・作者・ジャンル・画像といった各情報を読み取った後に本棚へ並べられています。

ホームページのインデックスも、図書館と同じことが実施されていると考えると分かりやすいかもしれません。

3.ホームページの順位付け(ランキング)

登録されたホームページ情報がランキング形式で評価され、検索結果に表示されます。

ホームページの順位付けは、検索エンジンの様々なアルゴリズムやガイドラインなどによって決定され、順位を決める要因は様々なものがあるといわれています。

順位付けの基準は非公開となっているものの、Googleは多くのガイドラインを公表しているため、ガイドラインに遵守したホームページを制作していくことが上位表示の近道です。

なお、アルゴリズムやガイドラインは定期的に見直されており、常に一定というわけではありません。

特にコアアルゴリズムアップデートによるガイドラインの大幅見直しは、検索順位が大きく変動する要因となるため、注意が必要です。

4.ホームページの表示(検索結果)

これまでに解説したプロセスを経て、ホームページが検索結果に表示されます。

検索結果に表示されるホームページは順位が高ければ高いほど、検索意図のマッチ度や品質が高いホームページだといえます。

また、近年はユーザーファーストの観点から、検索キーワードによってはGoogleマップ情報や動画、画像が検索結果に表示されることも多いです。

そのため、SEOを実施する際は対象キーワードがどのような表示傾向になっているのか、ユーザーが求めている情報はなにかを分析したうえで、必要なコンテンツを用意しておく必要があります。

SEO対策の事前手順

SEO対策の事前手順は次のとおりです。

  1. ツールの導入・データの蓄積
  2. 現状の把握

それぞれ詳しく解説します。

1.ツールの導入・データの蓄積

効果的なSEO対策を実施していくためには、アクセス数や離脱率、ホームページへの流入経路、検索順位状況など様々なデータを把握・分析していかなければなりません。

そのため、分析するためのツールを導入し、各種データを一定期間収集・蓄積していく必要があります。

SEO分析ツールは様々なものがありますが、代表的かつ必ず導入しておくべきツールは次の2つです。

  • Google Search Console
  • Google Analytics4(GA4)

それぞれ詳しく解説します。

Google Search Console

Google Search Consoleとは、Googleが無料で提供している検索関連のデータを収集・把握できるツールです。

検索表示回数や平均掲載順位など、検索結果にまつわる様々なデータを確認できます。

Google Analytics4(GA4)

Google Analytics4とは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。

元々はGoogle Analytics(UA:ユニバーサルアナリティクス)でしたが、2023年7月1日にサービスが終了し、Google Analytics4に移行しました。

訪問者数や流入経路、潜在時間、閲覧ページ、ホームページ内でのユーザーの移動経路など、ホームページに関する様々なデータを確認できます。

2.現状の把握

ツール導入前のデータは閲覧できません。

そのため、ツール導入後は2~3週間程度データを収集・蓄積させる必要があります。

データが蓄積したらGoogle Search Consoleで検索パフォーマンス、Google Analytics4でアクセス状況などの現状を把握・分析し、必要な施策がなにかを洗い出していきます。

SEO対策の施策

SEO対策の施策は大きく分けて次の2つです。

  • 内部対策
  • 外部対策

それぞれ詳しく解説します。

内部対策

内部対策とは、ホームページ内で実施するSEO施策です。

内部対策の施策としては、モバイルフレンドリー化や、ページ読み込みスピードの高速化、SSL化などを想像しがちです。

しかし、これら問題点を改善しているだけでは、十分な内部対策とはいえません。

内部対策にはホームページ構造の簡素化やxmlサイトマップの作成、クローラーの巡回効率を高めてインデックスを促進するために内部リンクを設置するなど、ホームページを最適化する施策も多数あるからです。

このように内部対策は幅広い種類の施策を実施していかなければなりません。

そのため、内部対策を実施する際は、施策に優先順位をつけて、高い効果が期待できるものから取り組んでいく必要があります。

また、1度施策を実施したからといって終了するのではなく、定期的に効果を測定し必要に応じて改善していくことも重要です。

外部対策

外部対策とは、ユーザーや外部ページなど、ホームページ外から影響を受けるSEO施策です。

外部対策の主な施策は「被リンクの獲得」です。

被リンクとは、外部ホームページから自社ホームページに貼られたリンクで、検索エンジンは被リンク総数もSEO評価の対象にしています。

つまり、引用や出典、参考、自社紹介などによって、自社ホームページに向けて貼られるリンクが多くなれば有益なホームページと評価され、検索上位表示につながります。

ただし、検索上位表示を目的とした意図的な被リンクの貼り付けはNGです。

検索エンジンのアルゴリズムアップデートにより、関連性の低いホームページからの被リンクや、不自然な被リンクはペナルティの対象となるからです。

ユーザーファーストの観点から現在、外部対策は非常に厳格でペナルティリスクが高い施策となっているため、施策を実施する際は十分に注意する必要があります。

内部対策で実施すべき施策

内部対策で実施すべき施策は次の2つです。

  • テクニカルSEO
  • コンテンツSEO

それぞれ詳しく解説します。

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、ホームページの技術的な最適化を実施する施策です。

ホームページの内部構造を改善することにより、クローラーの回遊効率およびユーザーの利便性を向上させて、SEO評価の向上および検索上位表示を目指します。

テクニカルSEOの代表的な施策は次の3つです。

  • インデックス関連の施策
  • クローラビリティ関連の施策
  • ページエクスペリエンス関連の施策

それぞれ詳しく解説します。

インデックス関連の施策

インデックス関連の施策とは、インデックスを最適化する施策のことです。

インデックス関連の代表的な施策としては次の6つが挙げられます。

  • タイトルタグの最適化
  • キーワード・メタディスクリプションタグ・見出しタグの設定
  • noindexタグの利用
  • URLの正規化
  • 重複コンテンツの排除
  • 画像にaltタグの設定

これら施策はコンテンツSEOとの親和性が高いです。

そのため、コンテンツSEOを通じて制作したコンテンツを公開する際、これら施策も実施するとよいです。

クローラビリティ関連の施策

クローラビリティ関連の施策とは、クロールを最適化する施策のことです。

クローラビリティ関連の代表的な施策は次のとおりです。

  • URL名の簡潔かつアルファベット表記にする
  • 3クリック以内で目的ページに到着するようにする(リンク階層を深くしない)
  • リンク切れを排除する
  • ソフト404エラーを排除する
  • xmlサイトマップを送信する
  • 構造化マークアップを実施する
  • robots.txtを設定して不要なクロールをなくす

上記施策を実施してクロールを最適化すれば、クローラーが効率的にホームページ内を巡回できるため、ホームページの情報を正確に検索エンジンに伝えられます。

ページエクスペリエンス関連の施策

ページエクスペリエンス関連の施策とは、ページエクスペリエンスを最適化する施策のことです。

ページエクスペリエンスとは、ホームページの利便性を図る指標のことで、この指標が高ければ高いほど、ユーザーが使いやすいホームページと判断されます。

近年のSEO評価では、このページエクスペリエンスが重要視されており、ページエクスペリエンスの指標が検索順位に大きな影響を与えています。

そのため、他の施策と同様、ページエクスペリエンスの最適化にも注力しなければなりません。

ページエクスペリエンス関連の施策の代表的な施策は次のとおりです。

  • ホームページのSSL化
  • レスポンシブデザインなどの導入によるスマホ対応
  • 適切なカテゴリー分け
  • 記事の目次・ホームページ内検索・パンくずリストの設置
  • コアウェブバイタルの改善

コアウェブバイタルとは、ホームページの使いやすさを図る指標のことです。

  • LCP:ページのメインコンテンツの読み込み速度
  • CLS:ページ読み込み時に生じたレイアウトのズレの変化量
  • INP:ユーザーアクションに対するホームページ側の視覚的な返答時間

コアウェブバイタルは上記3指標で構成されており、ページエクスペリエンスを最適化するには、これら指標を改善していく必要があります。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索ニーズに対して、的確な回答を提供できる高品質なコンテンツを制作することで検索上位表示を目指す手法です。

ユーザーファーストの観点から、Googleはユーザーの検索ニーズを正確に理解し、必要な情報を提供しているコンテンツを高く評価しています。

そのため、内部対策・外部対策をしっかりと実施していても、提供しているコンテンツの質が不十分であれば、SEO評価は向上できず、上位表示もさせられません。

SEOの効果を最大化させるためには、コンテンツSEOを通じてコンテンツの品質向上および、維持を図る必要があります。

コンテンツSEOの手順

コンテンツSEOの手順は次のとおりです。

  1. 分析
  2. キーワードの選定
  3. 構成案の制作
  4. 原稿の執筆
  5. キーワードの検索順位計測
  6. 記事のリライト

それぞれ詳しく解説します。

1.分析

ホームページのSEO対策を実施する前に、まず現状の分析が重要です。

SEO施策には様々なものがあり、ホームページの状況によって高い効果が期待できる施策は異なります。

優先すべきSEO施策は何かを明確にするためには、アクセス解析ツールの活用、キーワード分析、競合サイトの調査、ユーザビリティの確認など、様々な観点からホームページ

を分析しなければなりません。

コンテンツSEOの分析時に役立つのが、3C分析です。

3C分析とは、「Customer(顧客)」「Company(自社)」「Competitor(競合他社)」の3つの観点から現状を総合的に分析し、課題や機会を明らかにする分析手法です。

各観点の頭文字を取って「3C」と名付けられました。

各観点で分析することは次のとおりです。

Customer(顧客)の分析顧客の特性、ニーズ、行動パターンなどを分析します。
 対象となる顧客層はどのような属性なのか、どのようなペインポイントを抱えているのか、 購買プロセスはどうなっているのかなどを把握することが重要です。 
Company(自社)の分析自社の強み、弱み、リソース、ポジショニングなどを分析します。 
自社の製品やサービスの特徴、価格競争力、販売チャネル、ブランド力などを客観的に評価します。
また、経営資源や組織体制、企業文化なども分析対象です。
Competitor(競合他社)の分析競合他社の製品・サービス、マーケティング戦略、価格設定、販売網などを分析します。
 競合他社の動向を把握し、自社との違いを明確にすることで、差別化ポイントを見出せます。 
競合他社の弱みを発見できれば、自社の強みを活かせる機会が見えてくるはずです。

上記分析により、質の高い意思決定が可能です。

2.キーワードの選定

ホームページのSEO対策において、キーワードの選定は最も重要な作業の1つといえます。

適切なキーワードを選ばないと、SEO対策をしても無駄になってしまうからです。

そのため、ステップ1の分析結果やユーザーの検索ニーズ、検索ボリューム、キーワードの競合状況などを加味しながら、戦略的にキーワードを選定しなければなりません。

なお、キーワードは検索ボリューム別に次の4種類に分類されます。

ビッグキーワード月間検索回数が1万~数万回を超えるキーワードです。
検索ボリュームが大きく検索上位に表示されると、アクセス数が爆増するなどの高い集客効果が期待できます。
ただし、競合ホームページも同様に多いため、検索上位表示のハードルが高いのがデメリットです。
ミドルキーワード月間検索回数が数千回程度のキーワードです。
検索ボリュームは中規模程度で、競合ホームページもビッグキーワードと比較して少ないため、検索上位表示を狙いやすいのがメリットといえます。
一方、検索ボリュームが中規模という都合上、検索上位表示されてもアクセス数は爆増しないため、劇的な集客効果は見込めないのがデメリットです。
ロングテールキーワード3つ以上の単語を組み合わせた検索キーワードです。
月間検索回数は数百回程度であるため、競合が非常に少なく検索上位表示を狙いやすいといった特徴があります。
ただし、検索ボリュームが非常に小さいため、アクセス数の大幅な増加は期待できません。
スモールキーワードキーワード単体での月間検索回数が数百回程度のキーワードを指します。
ニッチキーワードとも呼ばれ、検索上位表示を狙いやすいのが特徴です。

3.構成案の制作

対策するキーワードが決まれば、次はコンテンツの構成案を作成します。

構成案は記事の設計書にもなる重要なものです。

上位競合をしっかりと調査したうえで、ユーザーの検索ニーズに応えられるよう、論理的な流れと分かりやすい構造にしなければなりません。

また、ユーザー視点だけでなく、リンク構造や補足情報の検討も行い、SEO視点から構成案を練ることも重要です。

4.原稿の執筆

構成案ができたら、いよいよ本文の執筆に入ります。

執筆する際は、キーワードの自然な使い方や分かりやすい文章力、具体例の活用、信頼性の確保など、様々な点に気をつけながら執筆しなければなりません。

執筆後も入念な校正とブラッシュアップを実施し、SEOに配慮しながらもユーザーにとって価値の高い内容に仕上げていく必要があります。

5.キーワードの検索順位計測

記事を公開したら終わりではありません。

記事公開後はキーワードの検索順位を計測し、狙ったキーワードで上位に表示されているかを確認し、順位の推移を追跡します。

ニッチなジャンルでキーワードを選定していれば数日から1週間程度で上位表示が可能です。

もちろん、キーワードの検索ボリュームによって大きく違いがあるため、一概にはいえませんがボリュームが小さいにもかかわらず検索順位が思わしくない場合は、コンテンツの改善などを実施していく必要があります。

なお、ビッグキーワードをはじめ、検索ボリュームが大きいキーワードは中々、上位表示させられません。

しかし、定期的な計測と対策を繰り返すことで、徐々に順位を上げていけます。

6.記事のリライト

一定期間が経過した記事については、内容を見直しリライトしていかなければなりません。

時間の経過とともに、ユーザーのニーズや検索動向は変化していくため、情報を更新しないと検索順位が下がる可能性があるからです。

新しい情報を加えたり、キーワードや構成を見直したりして、コンテンツの質を高く保つ必要があります。

このように、コンテンツSEOは一過性のものではなく、継続的な取り組みが重要です。

分析、キーワード選定、構成案作成、執筆、計測、リライトのサイクルを繰り返し、ユーザーに役立つ質の高いコンテンツを提供し続けることが大切です。

外部対策で実施すべき施策

外部対策で実施すべき施策は次の2つです。

  • 被リンクの獲得
  • サイテーションの増加

それぞれ詳しく解説します。

被リンクの獲得

外部対策のメイン施策となるのが被リンクの獲得ですが、被リンクは単に量が多ければよいわけではありません。

関連性の低いサイトやスパムサイトからの被リンクや、不自然な被リンクの増加はサイト評価を下げる可能性があるからです。

そのため、サイト評価を下げずに被リンクを獲得していくためには、質の高いコンテンツを作成し、他のホームページやブロガーから注目を集めて、自然に増やしていかなければなりません。

被リンクを獲得する有効な手法としては、以下のとおりです。

  • 他サイトとの相互リンク交換(ただし関連性の高いサイトに限る)
  • 質の高いコンテンツを作成し、参照してもらう
  • 有益な情報を提供するツールやリソースを公開する
  • 業界関係者やインフルエンサーとつながりを持つ

サイテーションの増加

サイテーションとは、SNSで自社ホームページやコンテンツが引用されたり、参照されたりすることです。

SNSで自社ホームページの情報が引用・参照されることで、サイトの信頼性や価値を向上できます。

サイテーションを増やす代表的な手法は次のとおりです。

  • 注目を集めるような斬新で価値あるコンテンツを作成する
  • 調査結果やデータなど、参照されやすい情報を公開する
  • SNSでコンテンツを拡散し、話題化を狙う
  • インフルエンサーにサービスの紹介を依頼する
  • 拡散力の高いSNSを運用し、認知度を高める

特に、インフルエンサーマーケティングは効果的で、SNSで自社商品・サービスを紹介してもらうギフティング施策なら少ない予算でサイテーションの増加が期待できます。

ホームページ制作時に押さえおくべきSEO対策の8つのポイント

ホームページ制作時に押さえておくべきSEO対策のポイントは次の8つです。

  • 高品質なコンテンツを制作する
  • WordPressでホームページを制作する
  • ブログも実装する
  • 使いやすさをとにかく意識する
  • 1ページにつきキーワードは1つにする
  • タイトルにキーワードを盛り込む
  • 実績を掲載する
  • SSL化をする

それぞれ詳しく解説します。

高品質なコンテンツを制作する

SEO評価を向上させるためには、コンテンツ量を増やさなければなりません。

しかし、内容のないページや内容の薄いページはインデックスしにくい他、低品質なコンテンツが大量にある場合、SEO評価や検索順位が低下する可能性があります。

そのため、SEOに強いホームページを制作するには、高品質なコンテンツの制作が不可欠です。

WordPressでホームページを制作する

WordPressは無料で使えるCMSツールで、初心者でも簡単にホームページを作成できます。

豊富なテーマやプラグインを活用すれば、機能性の高いホームページの制作が可能です。

また、柔軟性に富み、SEO対策も実施しやすいため、WordPressを導入すれば専門人材のいない企業でもホームページ運用しやすいといったメリットがあります。

ブログも実装する

ブログの実施もホームページ制作において押さえておくべきSEOのポイントです。

ブログを実装すれば、メイン情報と区別させられるため、情報が煩雑化する心配がありません。

そのため、検索エンジンに情報を正確に伝えられます。

また、ブログを通じて専門性を発信できるため、ユーザーの信頼獲得にもつなげられます。

使いやすさをとにかく意識する

使いやすさをとにかく意識することも、重要です。

ユーザーが使いやすいホームページは、クローラーがクロールしやすいホームページであるため、ユーザー・検索エンジン両方に好まれます。

そのため、「リンク階層は深くしない」「わかりやすいナビゲーション・サイトマップの設置」「内部リンクの設置」などを通じて、使いやすさを追求していく必要があります。

1ページにつきキーワードは1つにする

1ページに複数のキーワードを盛り込むと、検索エンジンに評価されにくくなります。

そのため、コンテンツを作成する際は、キーワードは1ページにつき1つに絞ることが大切です。

キーワードを絞ることで、コンテンツのテーマが明確となるため、SEOの的確な評価につながります。

タイトルにキーワードを盛り込む

ページタイトルにキーワードを含めれば、検索エンジンがコンテンツの内容を適切に判断できるため、SEO評価が向上し、検索上位表示を狙いやすくなります。

ただし、同一キーワードを不自然なかたちで大量に盛り込むとペナルティの対象となるリスクがあるため、自然な形で盛り込むことが大切です。

また、タイトルはユーザーの第一印象にも大きく影響するため、キーワードを盛り込むだけでなく、魅力的かつ分かりやすい表現にすることも意識しなければなりません。

実績を掲載する

実績は、サービスの質の高さを裏付ける重要な要素です。

そのため、過去の実績や受賞歴、クライアントの声などは積極的に掲載することをおすすめします。

実績を掲載する方法としては主に次のとおりです。

  • 導入実績を掲載する
  • 別メディアでホームページを紹介してもらう
  • SNSを利用する

実績を掲載すれば権威性(社会的信用度)が向上して検索エンジンに評価されやすくなる他、自社の商品・サービスを購入・利用するきっかけを作ることにもつなげられます。

SSL化をする

SSL化とは、「Secure Sockets Layer」の略称で、ホームページとユーザーの通信を暗号化する仕組みです。

SSL化するためには、サーバー状況を確認したうえでSSL証明書を取得しなければなりません。

利用しているレンタルサーバーによっては、SSL化がオプションとなっており、実装する場合は毎月のコストが高くなるため、SSL化に二の足を踏む方も多いです。

しかし、SSL化は情報漏洩リスク回避による信頼性の向上や、ページ表示速度向上といったメリットがあります。

また、Googleは2014年からSSL化されたホームページを検索順位で優遇するようになっており、SEO対策において重要な要素となっています。

SEO対策でやってはいけない4つの施策

SEO対策でやってはいけない施策は次の5つです。

  • キーワードを無闇に詰め込む
  • 成果につながらないキーワードでの上位表示
  • 被リンクの収集・購入をする
  • 大量に相互リンクする

それぞれ詳しく解説します。

キーワードを無闇に詰め込む

タイトルタグや見出しタグ、ページ内のpタグなどに同一のキーワードを無闇に詰め込むと、SEO評価に悪影響を及ぼすリスクがあります。

キーワードは、タイトルや見出しタグにそれぞれ1回ずつ、ページの本文中に数回程度でてくれば十分であるため、意図的に大量のキーワードを埋め込むことは避けた方が無難です。

成果につながらないキーワードでの上位表示

ホームページ運用のゴールは検索上位表示されることではなく、ホームページにアクセスしてもらって商品購入や資料請求などにつなげることです。

狙っているキーワードで上位に表示されても、そのキーワードがコンバージョンにつながらないのであれば意味がありません。

対策する際は、本当にそのキーワードがコンバージョンにつながるのかをしっかりと見極めてから対策する必要があります。

被リンクの収集・購入をする

リンク集への登録やソーシャルブックマーク、Q&Aサイトでの自作自演などによる被リンクの収集は、ペナルティを受ける対象となります。

リンクは故意に集めるのではなく自然に集まってくるような施策を実施していかなければなりません。

大量に相互リンクする

一昔前は相互リンクによりSEO対策の効果があったものの、現在では全く効果がありません。

検索エンジンに発覚した場合、ペナルティを受け順位を大きく落とす可能性があるため、大量の相互リンクは絶対にやめましょう。

SEO対策の6つのメリット

SEO対策を実施するメリットは次の6つです。

  • ブランディングにつなげられる
  • 様々な顧客層にアプローチできる
  • 集客力を向上させられる
  • コンテンツを資産にできる
  • 継続的に集客できる
  • 費用対効果が高い

それぞれ詳しく解説します。

ブランディングにつなげられる

SEO対策によって、自社ホームページが上位表示されれば、ユーザーの目に留まる機会が増えます。

その結果、自社サイトの認知度が高まるため、ブランディングにつながり、ブランド力を向上させられます。

また、高品質なコンテンツを発信し続けることで、専門性の高いホームページとして評価を得られるため、信頼性の高いブランドイメージの構築が可能です。

様々な顧客層にアプローチできる

SEO対策では、様々なキーワードを設定し、幅広い検索ニーズに対応したコンテンツを用意できます。

例えば、記事を上位表示させてアクセス数を向上させれば、自社の商品・サービスを知らない顕在顧客層にアプローチが可能です。

潜在顧客層に対してアプローチすれば購買意欲を向上させて顕在顧客へと育成し、最終的に購買につなげられます。

また、キーワード検索してホームページに訪問するユーザーは、すでに該当ジャンルに興味を持っているユーザーであるため、購買意欲の高い顧客の集客が可能です。

このように、顕在顧客層から潜在顧客層、購買意欲の高い顧客層など、幅広い顧客層にアプローチができるのがSEO対策の大きなメリットです。

集客力を向上させられる

SEO対策を適切に実施すれば、自社サイトへの集客力が格段に向上します。

検索エンジンの上位に表示されることで、多くのユーザーがサイトを訪れるようになり、潜在顧客の獲得につながるからです。

また、ユーザーニーズに合ったコンテンツを提供することで、サイトの滞在時間が長くなり、離脱率が低下するなど、集客の質も高められます。

コンテンツを資産にできる

インターネット広告を活用すれば、出稿した直後から集客を見込めますが、広告を停止すると集客が途切れてしまいます。

一方、SEO対策で上位表示できれば、安定的に上位を維持できます。

つまり、コンテンツ自体が企業の重要な資産となり、長期的な集客・売上の源泉になるということです。

このように、コンテンツを資産にできることもSEO対策のメリットといえます。

継続的に集客できる

SEO対策の効果は一過性のものではありません。

検索エンジンの動向に合わせて、コンテンツを定期的に更新し、新しいキーワードを追加していけば、継続的に安定した集客を実現できます。

費用対効果が高い

リスティング広告などの他の集客手段は、継続的に広告費を支払う必要があります。

一方、SEO対策は、初期投資さえ行えば、比較的低コストで集客が可能な手法です。

そのため、長期的な視点に立てば、SEO対策は費用対効果が非常に高いWebマーケティング手法といえます。

ただし、費用対効果を最大化させるためには、自社のニーズに合わせて、適切なSEO対策を実施していかなければなりません。

SEO対策の5つのデメリット

SEO対策を実施するデメリットは次の5つです。

  • 中長期的に取り組む必要がある
  • 必ず成果が出るわけではない
  • 上位表示されないと集客力が向上しない
  • コンテンツ制作費用がかかる
  • アルゴリズムアップデートによる影響がある

それぞれ詳しく解説します。

中長期的に取り組む必要がある

SEO対策は中長期的な視点で地道に対策を実施してく必要があるというデメリットがあります。

これはコンテンツの充実や被リンク対策などに取り組んでも、検索エンジンがサイトを適切に評価し、上位に表示されるようになるためには、ある程度の時間がかかるからです。

そのため、短期的な成果を求めるのであれば、SEO対策は適していません。 

必ず成果が出るわけではない

SEO対策を実施したからといって、必ず成果が出るわけではありません。 

同じ業界や地域で、競合サイトが非常に強力な対策を講じている場合、 なかなか上位に食い込めない可能性があるからです。

.

SEO対策の成功率を少しでも高めるためには、自社のリソースや強みを踏まえた上で、現実的な目標設定が欠かせません。

上位表示されないと集客力が向上しない

上位表示されないと集客力が向上しないことも、SEO対策のデメリットです。

SEO対策の本来の目的は、検索エンジンの上位に表示されることで集客力を高めることにあります。 

そのため、SEO対策を実施して順位が上がったとしても検索順位10位以内に入らないと、ユーザーに見つけてもらえる可能性が低くなり、SEO対策の集客効果は見込めません。

コンテンツ制作費用がかかる

SEO対策はコンテンツ制作にかかる費用面でのデメリットがあります。

SEO対策では、高品質なコンテンツを継続的に発信しなければなりません。

そのため、コンテンツ制作にかかる人件費や外注費用が、大きな負担となる可能性が高いです。

また、動画や画像などのリッチコンテンツを多用する場合は、制作費用がさらにかさむリスクもあります。

必ず成果が出るわけではない以上、費用対効果なども加味しながら慎重に予算組みしなければなりません。

アルゴリズムアップデートによる影響がある

アルゴリズムアップデートによる影響があるのも、SEO対策のデメリットです。

検索エンジンのアルゴリズムは常に更新されており、SEO対策の方法論も変化し続けています。 

そのため、アルゴリズムアップデートの内容によっては、これまでの対策が通用しなくなったり、ペナルティを受けたりする可能性があります。

SEO対策を実施する際は、アルゴリズムの変化に常に注意を払いながら、適切に対応していく柔軟性も必要です。

「ホームページ SEO対策」でよくある質問

「ホームページ SEO対策」でよくある質問は次の4つです。

  • SEO対策費用はどれくらいかかりますか?
  • よくある質問と回答は設置した方がよいですか?
  • SEO対策で意識すべき「E-E-A-T」とは?
  • 「YMYLと」とはなんですか?

それぞれ詳しく解説します。

SEO対策費用はどれくらいかかりますか?

SEO対策の費用は一概にいえません。

自社のホームページの状況や目標、対策の内容によって、費用が大きく変わるからです。

初期費用としては、コンサルティング料金やコンテンツ制作費、リンク対策費用などがかかります。

月次の運用費用としては、コンテンツの制作・更新費用や内部対策費用、コンサルティング費用などが想定され、総合的に見れば、中小企業で年間100万円前後が一般的な目安です。

一方、自社ですべて内製化する場合、かかる費用はレンタルサーバー費用やSSL通信費用、ドメイン費用程度で年間1万~5万円前後です。

費用感だけみれば内製化した方が格安ですが、SEO対策ノウハウや専門人材がいない場合は成果が出にくいため、費用がかかっても外注した方が無難といえます。

よくある質問と回答は設置した方がよいですか?

よくある質問と回答(FAQ)の設置は有効な施策です。

FAQ用のページを作成してユーザーが抱える疑問に答えることで、サイトの信頼性が高まります。

また、FAQ自体もコンテンツとしての価値があり、検索エンジンに評価されやすくなるため、関連キーワードで上位表示される機会が増えます。

ユーザー目線とSEO両面で考えれば、FAQの設置は非常におすすめです。

SEO対策で意識すべき「E-E-A-T」とは?

E-E-A-Tとは、上記4ワードの頭文字を取ったものです。

  • Experience(専門性)
  • Expertise(経験値)
  • Authoritativeness(権威性)
  • TrustworthinessもしくはTrust(信頼性)

Googleはこれらの要素を重視しており、サイトの評価に大きく影響します。

専門的な知識、実績、権威性、信頼性を意識したコンテンツを発信することが、SEO対策を実施するうえで非常に重要です。

「YMYL」とはなんですか?

 YMYLとは、Googleの検索品質評価ガイドラインで用いられている用語です。

「Your Money or Your Life」の略称で、「お金や命に関わる」という意味で、医療や健康など、人々の幸せや健康、財産に直接影響を与えるコンテンツのことを指します。

GoogleはYMYLコンテンツに対して、特に高い品質基準を設けています。

そのため、YMYLコンテンツを扱うホームページは、他のコンテンツよりも高い基準でE-E-A-Tを満たさなければなりません。

ホームページ seo対策 まとめ

ホームページのSEO対策は、検索エンジンでの上位表示を目指し、サイトの集客力を向上させるための重要な施策です。

ただし、SEO対策は中長期的に取り組む施策であり、検索エンジンからユーザーを集客したい場合に効果が期待できるWebマーケティング戦略です。

そのため、短期的に成果を得たい場合や、検索エンジン以外からユーザーを集客する場合は、SEO対策は必ずしも必要ではありません。

また、SEO対策には検索順位が決まる仕組みや施策、押さえておくべきポイント、注意点など、様々なことに気を配る必要があります。

SEO対策の成功確率を少しでも向上させたいのであれば、当記事で解説したことを参考にしながら、検証・改善を繰り返し、論理的かつ合理的に進めていくことが大切です。

みやあじよも「売上あげる、お手伝い」をコンセプトに、アクセス解析をはじめとするホームページのSEO対策支援や、ECサイトやコーポレートサイトなどのサイト制作などを行っています。

集客支援も手伝ってくれるWebサイト制作会社への依頼を検討している方は、みやあじよにご相談ください。

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