ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して個人や企業が情報を発信・共有・拡散し、相互のやりとりができる双方向のメディアです。
いわゆるSNSもソーシャルメディアに含まれます。
そんなソーシャルメディアはウェブサイトを連携させることにより、互いに高い相乗効果が期待できます。
今回はそのソーシャルメディアとウェブサイトを連携させるメリットの紹介や連携方法などをご紹介いたします。
目次
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携とは?
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携とは、両者を組み合わせて成果につなげるマーケティング手法のことです。スマホが普及した現代では、インターネットマーケティングの一環としてソーシャルメディアやウェブサイトを運用するのが当たり前となりました。
個別に運用されるソーシャルメディアとウェブサイトを連携させ、組み合わせることで、アクセス数の獲得やサイテーションによる検索順位の向上が見込めます。また、上手く運用させることで、成果を2倍にすることも可能です。
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携方法
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携方法は次の4つです。
- 自動投稿
- シェアボタン
- 投稿埋め込み
- SNSからのホームページリンク
それぞれ詳しく解説します。
1.自動投稿
自動投稿とは、ウェブ記事を公開した際に新規記事をSNSで宣伝できる機能のことです。自動投稿を活用すれば、拡散力の低さや、短期間で成果を上げにくいといったウェブ記事のデメリットを補えます。
定型文で自動投稿することも可能ですが、記事内容をまとめたものを投稿した方が、ウェブサイトへの誘導率向上が期待できます。
2.シェアボタン
シェアボタンとは、ウェブサイト内に設置できる各ソーシャルメディアのボタンのことです。シェアボタンが押されれば、ウェブサイトページがソーシャルメディアの投稿として作成されタイムライン上に表示されます。
これにより、被リンクの獲得やウェブページの拡散につながり、SEO効果が見込めます。
3.投稿埋め込み
投稿の埋め込みとは、特定の埋め込み用コードにより、ウェブサイトに各ソーシャルメディアの投稿を埋め込むことです。スクリーンショットした画像ではないため、気になる投稿をタップしたり、ウェブサイト上でフォロワーの獲得機会を増やしたりできます。
また、埋め込みによりソーシャルメディアの投稿をカタログや施工事例などとしても活用できるため、集客力や契約率の向上にもつなげられます。
4.SNSからのホームページリンク
SNSからホームページへリンクさせる方法は次の2つです。
- プロフィールからのリンク
- 投稿からのリンク
それぞれ詳しく解説します。
プロフィールからのリンク
ソーシャルメディアのプロフィール欄にウェブページのリンクを記載し連携する方法です。ソーシャルメディアを利用している顧客の動線は次のとおりです。
- 気になる投稿をしているアカウントを発見
- そのアカウントの他の投稿も見ていたい
- プロフィールページにアクセスする
プロフィール欄にウェブサイトのリンクを貼りつけアクセスできる状態にしておけば、ターゲットの属性に近い顧客をウェブサイトへ誘導させられます。
投稿からのリンク
「シェアボタン」の項でも触れたとおり、ソーシャルメディアでは各投稿にもウェブサイトのリンク設置が可能です。シェアボタンで顧客が投稿してくれるのはもちろん、拡散を狙っている記事や商品・サービス紹介ページのリンクを貼り付けて自社が投稿することもできます。
ソーシャルメディアの投稿も積極的に活用し、ウェブサイトへの流入を狙っていくとよいでしょう。
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させる6つのメリット
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させるメリットは次の6つです。
- サイト滞在時間の延長
- フォロワー獲得機会の増加
- SNS投稿の二次利用
- 複数アプリの一括表示
- デザイン・導線のアレンジ
- ユーザー生成コンテンツの活用
それぞれ詳しく解説します。
1.サイト滞在時間の延長
Web接客ツール「Fanplayr」のCEOであるSimon Yencken氏と、イタリアのボッコーニ大学の共同研究によれば、サイトの潜在時間が長いほど購入確率が向上することが明らかになりました。
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させられれば、何かしら興味を持った顧客をウェブサイトに流入させられます。興味を持っている顧客にウェブサイトで魅力ある商品を提供させれば、ウェブサイトの潜在時間を延長する確率が高まり、結果として購買につなげられます。
2.フォロワー獲得機会の増加
アカウントをフォローしてくれているフォロワーは、好きだと思っている、もっと知りたいという人々であり、外部に好きであることを表明している人たちのことです。フォロワーを増やすためには、地道にソーシャルメディアを運用するしかありません。
より投稿を見てもらいたいという場合は、ウェブサイトにソーシャルメディアの投稿を埋め込むのがおすすめです。埋め込めばソーシャルメディア単体で運用するよりも、目に触れる機会を増やせる他、フォローボタンを設置しておけば、フォロワーの獲得機会も増やせます。
3.SNS投稿の二次利用
魅力的なコンテンツを発信するためには、それなりの時間や費用をかけなければなりません。しかし、ソーシャルメディア投稿は一過性のものであり、時間が経過するとすぐに廃れてしまいます。
しかし、ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させて、ウェブサイトに投稿を埋め込めば、二次利用が可能となるため、コンテンツ制作コストの回収につなげられます。
4.複数アプリの一括表示
TwitterやInstagram、TikTok、YouTubeといった現在主流のソーシャルメディアは、すべてウェブサイトと連携できます。複数のソーシャルメディアと連携し、ウェブサイトに一括表示すれば複数のメディアを渡り歩く必要がありません。
また、複数アプリをウェブサイトに一括表示すれば、顧客にウェブサイトを訪問する理由を作れるため、アクセス数や顧客数の向上が見込めます。
5.デザイン・導線のアレンジ
デザイン・導線にアレンジを加えられるのも、ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させるメリットです。InstagramやTikTokなどは初心者でも質の高い投稿ができる一方、同じ形式で投稿が表示されます。
そのため、ブランドの世界が出せなかったり、リンクを貼り付けたりできないといった制約があります。一方、ソーシャルメディアをウェブサイトと連携すれば、幅広いデザインでソーシャルメディアの投稿が可能です。
また、ウェブサイトであれば購入や資料請求など、訪問者に具体的な行動を促すボタンを好きな箇所に設置できます。これにより、埋め込んでいる投稿から1クリックで任意のページに誘導させられます。
6.ユーザー生成コンテンツの活用
ユーザー生成コンテンツ(UGC)とは、顧客が生成したコンテンツの総称です。Instagramやブログ、Twitterなどの投稿はもちろん、口コミサイトの感想や商品レビューなどもユーザー生成コンテンツに分類されます。
ソーシャルメディアには顧客の声が溢れており、商品購入やサービスの利用前にソーシャルメディアで情報収集する顧客は少なくありません。ユーザー生成コンテンツをレビューとしてウェブサイトに埋め込み他人の意見を見せることで、購入につなげる最後の一押しにできます。
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させるデメリット
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させるデメリットは次の3つです。
- 質の低下
- 情報の相違
- 過去投稿からの流入は見込めない
それぞれ詳しく解説します。
1.質の低下
ソーシャルメディアによっては投稿に文字制限があるため、投稿者が伝えたい情報を伝えられない可能性があります。また、ソーシャルメディアの性質を理解せずに投稿を続けてしまうと、顧客に誤解を与えてしまい炎上する可能性もゼロではありません。
このように、ソーシャルメディアの投稿はウェブサイトよりも情報の質が低下するリスクがあります。この状態でウェブサイトと連携してしまうと、ウェブサイト全体の質を低下させてしまう恐れがあります。
ウェブサイトとの連携を視野に入れている場合は、ソーシャルメディアの性質を理解したうえで、ウェブサイトの質を低下させない工夫が欠かせません。
2.情報の相違
ソーシャルメディアとウェブサイトの情報に相違があると、顧客からの信頼を失ってしまいます。
ソーシャルメディアの投稿やウェブサイト記事制作を外注する際は、レギュレーションの作成やチェックシートなどを活用し、情報の整合性を担保する運用体制が必要です。
3.過去投稿からの流入は見込めない
ソーシャルメディアは拡散力があり素早く情報を訴求できる一方、過去の投稿からの流入は見込めません。そのため、ソーシャルメディアとウェブサイトの連携は不要ではないかと感じる方も多いです。
しかし、ウェブサイトは情報を訴求するには時間がかかるものの、検索上位表示されれば過去の記事でも継続的な流入が見込めます。つまり、ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させて運用すれば、お互いのデメリットを補い合いながら質の高い情報発信が可能となります。
ソーシャルメディアとウェブサイトとの連携で効果を出すためのポイント
ソーシャルメディアとウェブサイトとの連携で効果を出すためのポイントは次の3つです。
- ターゲットを選定する
- 効果測定を実施する
- 運用体制を整備する
それぞれ詳しく解説します。
1.ターゲットを選定する
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させる際は、まず狙っていくターゲット顧客を選定します。ターゲット顧客を選定する際におすすめなのがペルソナの設定です。
ペルソナの設定とは、自社の商品・サービスを購入する一般的な顧客像のことです。氏名や年齢、性別、居住地、家族構成、職業など、細かく設定しチームで共有することで、狙うべきコミュニティを絞り、効率よく情報発信が行えます。
2.効果測定を実施する
効果測定の実施もソーシャルメディアとウェブサイトの連携には欠かせないポイントです。ソーシャルメディアはフォロワー数や各投稿のエンゲージメント、ウェブサイトではアクセス数や流入経路などが主な指標となります。
成果を上げていくためには、これら指標を測定・分析し、課題点を改善していくことが大切です。
3.運用体制を整備する
ソーシャルメディアの運用は属人化しがちです。しかし、マーケティングの一環として運用する以上、そのアカウントは企業のものであり、担当者が永遠にソーシャルメディア担当をするとは限りません。
担当者が代わってもソーシャルメディア運用の質を低下させないためには、運用体制を整備し、継続的に情報発信できる状態にしておく必要があります。
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携でよくある質問
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携でよくある質問は次の2つです。
- ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させる際の注意点
- ソーシャルメディアとウェブサイトと連携する際に意識しておくべきこととは?
それぞれ詳しく解説します。
1.ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させる際の注意点
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させる際の注意点は次の3つです。
- ソーシャルメディアによってニーズが異なる
- 文字数に制限がある
- ソーシャルメディアによって外部リンクの貼り方が異なる
特に注意しないといけないのが、ソーシャルメディアによってニーズが異なる点です。
TwitterやTikTok、Facebook、Instagramなど、様々なソーシャルメディアがありますが、メインの利用者層はソーシャルメディアによって異なります。
そのため、成果を最大化させるためには、設定したターゲット層がよく利用しているソーシャルメディアを運用し、ウェブサイトと連携しなければなりません。
2.ソーシャルメディアとウェブサイトと連携する際に意識しておくべきこととは?
ウェブサイトは各メディアの中継地点という意識を持つことが大切です。例えば、Instagramで興味を持った顧客が、Instagramのプロフィールにアクセスし、プロフィールラン記載のリンクから、ウェブサイトにアクセスします。
ウェブサイトにアクセスしてもらえれば、Instagramでは知れなかった情報を提供できますが、ウェブサイトをゴールにしてしまうとここまでしかアプローチできません。しかし、ウェブサイトを中継地点にして、別のメディアと連携しておけば、更なる情報提供が可能となります。
例えば、口コミサイトと連携しておけば、さらに興味を持ってくれた顧客に客観的な評価を知ってもらえるため、購買確率の向上が見込めます。また、別のソーシャルメディアと連携しておけば、アクセスしてもらいやすくなるため、フォロワーを増やすきっかけにすることも可能です。
ソーシャルメディアとウェブサイトの連携 まとめ
ソーシャルメディアとウェブサイトを連携させれば、「サイト潜在時間の延長」や「フォロワー獲得機会の増加」などのメリットを得られます。これにより、マーケティングの成果を向上させることが可能です。
ただし、ソーシャルメディアは種類によって利用するユーザー層が異なります。また、質が低下したり、情報の整合性が取れなかったりといったデメリットもあるため、それらを踏まえたうえで連携し、運用していくことが大切です。
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