レスポンシブデザインの4つのメリット
レスポンシブデザインのメリットは次の4つです。
- SEO対策につながる
- Webサイトを管理しやすい
- URLを統一できる
- 制作費用を抑えられる
それぞれ詳しく解説します。
1.SEO対策につながる
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化という意味で、Webサイトを検索結果の上位に表示させるための施策のことです。スマホでのインターネット利用率が増加した結果、Googleは現在、モバイル端末に対応しているWebサイトを高く評価しています。
そのため、レスポンシブデザインを適用したWebサイトはモバイル端末に対応しているWebサイトだと判断されるため、SEOを優位に進めることが可能です。SEOを優位に進められれば、検索上位に表示されやすくなるため、検索エンジンからの流入数の増加が期待できます。
2.Webサイトを管理しやすい
パソコン版とサイト版の2種類を運営している場合、HTMLファイルが2種類ある状態だったため、それぞれのHTMLファイルで更新作業やコンテンツ修正作業などを行わなければなりませんでした。
レスポンシブデザインは1つのHTMLファイルしかないため管理しやすく、更新作業やコンテンツ修正作業などの手間を省けます。
3.URLを統一できる
パソコン版とURL版に分類されている場合、同じ内容でありながら、URLはパソコン版とスマホの2種類があり、「スマホ版はこちら」といった別リンクを設置するのが一般的でした。
レスポンシブデザインであれば、URLを統一できるため、どの端末からでも同じURLでWebサイトを表示でき、スムーズにWebサイトを閲覧できます。URLを統合することで、SEOの評価を1つのサイトに集約可能です。
また、1つのURLでどの端末からでもアクセスできるようになれば、SNSで拡散・宣伝する際に、シェア率やリンクからのアクセス数の向上も期待できます。
4.制作費用を抑えられる
レスポンシブデザインであれば、1つのHTML・CSCファイルにすむため、端末ごとに別ページを用意する必要がありません。
そのため、Webサイト制作費用を抑えられる可能性があります。
レスポンシブデザインの3つのデメリット
レスポンシブデザインのデメリットは次の3つです。
- コーディング工数が増える
- Webサイトの表示速度が遅延するリスクがある
- デザインに制約がある・崩れやすい
それぞれ詳しく解説します。
1.コーディング工数が増える
コーディングとは、WebデザインをHTMLやCSSといったマークアップ言語で書く作業のことです。パソコンとスマホ版の制作が必要ないレスポンシブデザインであれば、コーディング工数を削減できるという方は少なくありません。
しかし、レスポンシブデザインは複数の端末ごとにコーディングを実施しなければならないため、その分コーディング工数の時間・工数がかかります。
2.Webサイトの表示速度が遅延するリスクがある
レスポンシブデザインはHTMLが統一されている性質上、スマホ・タブレットでの閲覧時にパソコン向けに書かれたHTML・CSSも一緒に読み込んでしまいます。そのため、Webサイトの表示速度が遅延しやすいです。
Webサイトの表示速度が遅いとユーザーの離脱率が増加しやすい他、SEOでもマイナス評価を得やすくなります。そのため、レスポンシブデザインを適用する際は、Webサイトの表示速度も意識しなければなりません。
3.デザインに制約がある・崩れやすい
レスポンシブデザインはWebデザインに制約が生まれやすいです。すべての端末で同じHTMLを使用する性質上、端末に合わせてレイアウトを大きく変更できません。
そのため、好みのデザイン・フォントなど使用できないケースもあり、自由度が下がります。
また、レスポンシブデザインはスマホ・タブレットで表示した際に、レイアウトが崩れるリスクがあります。Webデザインの知識がないと対処できないこともあるため、注意が必要です。
レスポンシブデザインにしなければならない理由
メリットとデメリットを比較すると、レスポンシブデザインがそこまで必要ではないと感じる方も多いと思います。レスポンシブデザインが必要とされている1番の理由は、「Googleがモバイルファーストインデックスへ移行した」からです。
モバイルファーストインデックスとは、スマホサイトを優先してクロール・インデックスをして評価する仕組みのことです。従来、Googleの評価基準はパソコンサイトが主軸でした。
しかし、スマホの普及に伴って、スマホでインターネットを利用するユーザーが増加した結果、ユーザビリティの観点から、スマホサイトを優先した評価へ方針が転換されることになります。
モバイルファーストインデックスで注目すべき評価基準は大きく分けて次の2つです。
- スマホへの適応
- スマホ・パソコンで同一の情報が表示される
パソコン版とスマホ版で別のHTML・CSSを用意する従来の方法を、Googleは問題視しており、パソコンとスマホで内容・構成要素が違う場合は評価を下げるとしています。
その点、レスポンシブデザインは1つのHTMLで、CSSで各端末の表示に対応できることから、モバイルフレンドリーなWebサイトとしても認定されやすいです。このような背景もあり、レスポンシブデザインが推奨されるようになりました。
モバイルフレンドリーかどうか確認する方法
モバイルフレンドリーの有無は、モバイルフレンドリーテストページで確認できます。モバイルフレンドリーテストページとは、Googleが無料で提供しているチェックツールです。
テストしたいURLもしくはコードを入力した後、入力枠下のボタンをクリックすれば、モバイルフレンドリーかどうか確認してくれます。モバイルフレンドリーの未対応部分や問題点を表示してくれるため、効率よくWebサイトを改善できます。
Webサイトをレスポンシブデザインにする方法
Webサイトをレスポンシブデザインにする方法は次の4つです。
- レスポンシブデザインに対応したテーマの活用
- プラグイン・自動変換ツールの導入
- マークアップ言語による対応
- Web制作会社への依頼
それぞれ詳しく解説します。
1.レスポンシブデザインに対応したテーマの活用
WordPressなどのCMSでWebサイトを運用している場合、レスポンシブデザインに対応しているテンプレート・テーマを活用する方法があります。テーマを活用すれば、Webデザインの知識がなくても簡単にWebサイトをレスポンシブデザインにすることが可能です。
テーマはWordPressに用意されているものの他、レスポンシブデザインやWebサイトの構造などがすべて整備されている無料・有料のテーマもあります。Webデザインに詳しい人材はいないけれど、制作費用は抑えたいという方は、テーマを上手く活用することをおすすめします。
2.プラグイン・自動変換ツールの導入
気軽にレスポンシブ対応したいのであれば、プラグインや自動変換ツールの導入がおすすめです。
WordPressでWebサイトを運用している場合、様々な機能を追加できるプラグインが用意されています。WordPressのテーマを変更したくないという場合、プラグインでレスポンシブデザインに切り替えを行うのも1つの手段です。
自動変換ツールを活用すれば、複雑なデザインや複雑なコードになっているWebサイトでも簡単にレスポンシブデザインに変換できます。レスポンシブに対応したいけど、そこまでの機能やクオリティは求めていないという方にはおすすめの方法です。
3.マークアップ言語による対応
HTMLやCSSといったマークアップ言語でコードを記載して、レスポンシブデザインに対応させる方法です。HTMLで作成したWebサイトの際は、全てのヘッダー部分にmeta viewportタグの追加を行います。
CSSで作成したWebサイトの場合は、パソコンと表示画面が異なる端末から閲覧した際、表示を切り替える「ブレイクポイント」の指定を行います。
ここまでマークアップ言語による対応方法を解説しましたが、知識のない方がいじった場合、レイアウトが崩れたり、Webサイトの画面が真っ白になったりするリスクがあります。そのため、Webデザインの知識がない場合、マークアップ言語による対応はおすすめしません。
4.Web制作会社への依頼
Webサイトに精通した人材がいない、レスポンシブデザインに対応した質の高いWebサイトを制作したいという場合は、Web制作会社への依頼がおすすめです。
Web制作会社であれば、Webサイト制作の知識・スキルがあるため、これまでの経験も活かしながら、自社の要望に沿った質の高いWebサイトを制作してくれます。
みやあじよでもレスポンシブデザインに対応したWebサイト制作が可能
みやあじよもマルチデバイス対応を掲げており、レスポンシブデザインに対応したWebサイト制作が可能です。コーポレートサイトやECサイト、採用サイトなどの様々なWebサイトを制作している他、SEO支援も行っています。
「レスポンシブデザインに対応したWebサイトを制作したい」「リリース後の運用も支援してほしい」という方は、1度みやあじよにご相談ください。
そもそもレスポンシブデザインとは?
レスポンシブデザインとは、パソコンやスマホ、タブレットといった画面サイズの異なる端末に合わせて、ページのデザイン・レイアウトを最適化する手法のことです。
レスポンシブWebデザインや、レスポンシブ対応、モバイル対応など、様々な呼び方があります。
レスポンシブデザインの仕組み
レスポンシブデザインは、1つのHTMLファイルを画面環境に応じてWebサイトのスタイルを切り替える機能で制御することで、各画面サイズに合うレイアウト・デザインに調整します。
これにより、同じHTMLファイルを使用していながら、端末の画面サイズに合わせたレイアウトに自動で切り替えられるようになりました。
レスポンシブデザインの種類
レスポンシブデザインの種類は次の4つです。
- レスポンシブ
- グリッド
- フレキシブル
- リキッド
それぞれ詳しく解説します。
1.レスポンシブ
レスポンシブは、端末の画面幅に合わせてコンテンツや画像といった要素の配置および、表示の有無を変更させるレイアウトのことです。画面サイズが小さいスマホで閲覧する際、サブ要素となるコンテンツを非常にさせないなど、端末によって表示させる情報量を変更させられます。
これにより、可読性を担保することが可能です。
2.グリッド
グリッドは1番新しいレイアウトです。グリッドに対応したテンプレートを使用することで、初心者でも簡単にレスポンシブデザインにできます。
Webデザインコースでよく用いられているため、プログラムスクールを卒業した方が多く提案する手法ともいわれています。
3.フレキシブル
フレキシブルは、画面領域に合わせて要素の幅が可変される他、表示される最小幅および最大幅を指定できるレイアウトです。横幅が大きなパソコンでWebサイトを閲覧する際、最大幅が指定されていないと各要素が横長に広がりすぎて閲覧しづらくなるリスクがあります。
フレキシブルであれば、最大幅の指定により、指定した幅以上の画面サイズの場合は、余白を作って閲覧しやすい表示に調整が可能です。そのため、リキッドレイアウトの進化版ともいわれています。
4.リキッド
リキッドとは、画面サイズに合わせて要素の表示サイズを可変できるレイアウトです。例えば、360pxの画面サイズであれば要素も360px幅、980pxの画面サイズであれば要素も980pxで表示が行えます。
画面サイズによって見え方が異なるものの、どの端末で閲覧していも、同じ情報を提供できるのがメリットです。ただし、横幅が大きなパソコンで閲覧すると、その領域分、横長に広がるため、見えづらいといったデメリットがあります。
そのため、最大幅を指定したいのであれば、フレキシブルレイアウトの採用をおすすめします。
レスポンシブデザインのメリットのまとめ
レスポンシブデザインには「SEO対策につながる」「Webサイトを管理しやすい」といった様々なメリットがあります。一方、デメリットもそれなりにあるため、そこまで必要ではないと感じる方も少なくありません。
しかし、スマホでのインターネット利用率が増加していく中で、Googleはモバイルファーストインデックスを発表しました。これにより、パソコンを主軸とする従来の評価基準から、スマホを主軸とした評価基準への切り替えが行われています。
Googleから高い評価を得てSEO対策を優位に進めていくためには、レスポンシブデザインへの対応が非常に重要です。