ホームページを制作する3つの方法
ホームページを制作する方法として次の3つが挙げられます。
- 制作業者に依頼
- パソコンで制作
- スマホで制作
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.制作業者に依頼
クオリティに追及してホームページを制作したいという場合は、その道のプロであるホームページ制作業者に依頼するのが1番です。また、基本的には納期厳守であり、決められたスケジュールどおりにホームページが完成するため、リリース時期を守ることもできます。
制作業者に依頼するデメリットは「制作コストが割高」であることです。依頼する業者やホームページの制作規模、実装する機能などで制作費用は大きく変動し、10万~20万円程度ですむ場合もあれば、100万円以上する場合もあります。
また、あまりにも低価格で請け負う制作業者の場合、期待どおりの納期やクオリティにならないリスクもあるため、注意が必要です。
2.パソコンで制作
パソコンを使用して、ホームページを自作する方法です。パソコンでホームページを制作する場合、「プログラムを組む方法」と「CMSを使用する方法」の2通りがあります。
「プログラムを組む方法」は、HTMLやCSSなど、ホームページを構成するプログラミング言語を使用して、ホームページを制作する方法です。デザインやレイアウトなどを自由に設定できる一方、プログラミングの専門知識が必要なため、初心者がイチから行うとなると、時間と手間を要します。
「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」とは、ホームページ制作ツールのことです。代表的なツールとしては、Wordpressやjimdoなどが挙げられます。
CMSのメリットはプログラミングスキルのない初心者でも時間をかけず手軽にホームページを制作できる点です。そのため、個人・法人問わずホームページを自作する多くの場合で、CMSが活用されています。
3.スマートフォンで制作
近年、スマートフォンを使用してホームページを制作できるようになってきています。スマートフォンでホームページを制作する方法は「アプリ」と「Webブラウザ」の2つです。
どちらの方法もパソコンで制作する以上に手軽に制作できますが、アプリはHTMLをはじめとするプログラミング言語の知識を一切必要としません。文章を制作し、色や配置などを選択するだけで、ホームページを制作できます。
最近ではアプリとWebブラウザ両方に対応したサービスも登場しているため、使用するサービスによってはWebブラウザでも上記方法でホームページを制作できるでしょう。
ただし、スマートフォンを使用したホームページ制作はとにかく手軽さを重視しています。そのため、機能をカスタマイズしたり、クオリティを追及したりするのには不向きです。
スマートフォンでホームページを制作する4つのメリット
スマートフォンでホームページを制作するメリットとして次の4つが挙げられます。
- ホームページを簡単に制作できる
- 更新作業の分担化
- 場所にとらわれずいつでも最新情報の発信が可能
- 低コスト・短期間で制作可能
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ホームページを簡単に制作できる
簡単にホームページ制作できるのが、スマートフォンで制作する最大のメリットといえるでしょう。スマートフォンでホームページを制作する手順は主に以下のとおりです。
- アプリをインストール・Webブラウザから制作ページにアクセス
- テンプレート選択
- コンテンツを作成
- ホームページを公開
使用するサービスによって多少違いはあるものの、大まかな流れは上記のとおりです。専門スキルを一切必要としないため、誰でも気軽にホームページを制作できます。
2.更新作業の分担化
パソコン操作の苦手な方が自社内に多いと、担当者にホームページの運用業務が集中してしまうため、属人化しやすいです。しかし、スマートフォンでホームページを制作すれば、ホームページの運用もすべてスマートフォンで行えます。
使い慣れた自身のスマートフォンであれば、SNSやブログ投稿の感覚で操作できるため、パソコンと違って、更新作業を分担化させやすいです。アカウント情報を自社内で共有しておけば、様々な社員がコンテンツ制作に携われるため、属人化の防止にもつなげられます。
3.場所にとらわれずいつでも最新情報の発信が可能
日常業務が忙しかったり、外出する頻度が多かったりする場合、中々ホームページを更新できないということも少なくありません。日常的に携帯し、使用しているスマートフォンで制作すれば、SNSやブログを更新する感覚で、ホームページを運用することが可能です。
そのため、場所にとらわれることなく、いつでも最新情報を発信できます。
4.低コスト・短期間で制作可能
ホームページ制作を業者に依頼した場合、ホームページの規模や機能によっては、100万円以上かかる場合がある他、制作完了までに最短1ヶ月、長い場合は数ヶ月かかる場合があります。
パソコンで制作する場合、WordpressなどのCMSを使用すれば、プログラミングスキルがなくてもホームページの制作が可能です。ただし、様々な設定や機能があるため、初心者がイチから制作する場合、操作性など一通り理解しなければならないため、時間がかかるでしょう。
一方、スマートフォンで制作すれば、順序に従ってテンプレートを選択し、色や配置を決定するだけのため、短時間でホームページを制作することが可能です。コストも抑えられるため、低コスト・短時間で制作したい際には適しています。
スマートフォンでホームページを制作する3つのデメリット
スマートフォンでホームページを制作するデメリットとして次の3つが挙げられます。
- 広告が表示される場合がある
- サービス元の影響を受けやすい
- デザインの差別化が困難
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.広告が表示される場合がある
スマートフォンでの制作に限ったことではないのですが、ホームページ制作サービスによっては、無料プランと有料プランが用意されている場合があります。無料プランでも一通りのホームページ制作は可能ですが、1部機能が制限されていたり、サービス提供元の広告が表示されたりします。
使用したい機能が制限されている、広告を非常時にしたいという場合は、有料プランに加入しなければなりません。
2.サービス元の影響を受けやすい
スマートフォンでホームページを制作した場合、ホームページのドメインは、サービス提供元ドメインを分割したサブドメインとなります。サブドメインの場合、サービス提供元がホームページ制作サービスを終了してしまうと、制作したホームページも一緒に閉鎖されてしまいます。
サービス元の影響を受けないようにするには、独自ドメインを取得して、ホームページを開設しなければなりません。
3.デザインの差別化が困難
デザインの差別化が困難というのが、スマートフォンでホームページを制作する最大のデメリットです。スマートフォンでホームページを制作する場合、アプリやサービス内のテンプレートを選択してデザインを決めます。
つまり、他社が自社と同じサービスおよびテンプレートを利用した場合、似たようなデザインになってしまうということです。
ホームページ制作アプリを選ぶ際の2つのポイント
ホームページ制作アプリを選ぶ際のポイントとして次の2つが挙げられます。
- 無料か有料で選択する
- ホームページの制作目的で選択する
それぞれ詳しくみていきましょう。
無料か有料で選択する
ホームページ制作アプリを選ぶ際のポイントは、無料・有料といった料金です。ホームページの制作アプリ・サービスは無料プランと有料プランが用意されている場合がほとんどです。
無料プランは広告が表示されたり、1部機能が制限されたりしていますが、使用するサービス・アプリによって、実装されている機能や料金、機能制限の範囲は異なります。そのため、料金や機能内容など確認した後、無料プランで試験運用を行い、問題なければ必要に応じて、有料プランに切り替えるとよいでしょう。
ホームページの制作目的で選択する
ホームページの制作目的から、選ぶことも大切です。一口にホームページといっても、「ECサイト」や「コーポレートサイト」など、目的別に様々な種類があります。
目的によって必要な機能も異なるため、ホームページを制作する目的を明確にしてから、制作アプリやサービスを選ぶようにしましょう。
スマートフォンでホームページ制作できるアプリ7選
スマートフォンでホームページ作成できるアプリとして次の7つが挙げられます。
- Jimdo
- Wix
- Weebly
- Crayon
- STORES
- BASE Creator
- グーペ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.Jimdo
「Jimdo」は、スマートフォンでホームページを制作できるアプリとして、ドイツで開発されました。Jimdoの最大の特長は目的に合わせたホームページを制作できる点です。
そのため、ブログやECサイトといった各種ホームページの制作にも対応しています。
2.Wix
「Wix」は、イスラエルの企業が提供しているホームページ制作ツールで、利用者数は2億人以上といわれています。ホームページ制作ツールのWixですが、「Wix Owner」と呼ばれるアプリを活用すれば、スマホからホームページを制作することが可能です。
Wiの特長は、ビジネス種類を決めると、AIがホームページのベースを制作してくれる点です。ベースをもとに自社の制作目的に応じてカスタマイズできるため、初心者の方でも、手軽にホームページ制作できます。
3.Weebly
「Weebly」は、デザイン性の高いテンプレートが100種類以上も用意されているホームページ制作アプリです。通常のホームページはもちろん、ECサイトを開設できる他、無料プランも用意されています。
無料プランの場合、10ページまでのホームページ制作が可能です。
4.Crayon
「Crayon」は日本の企業が提供しているホームページ作成アプリです。クリニックや店舗、通販など、様々な分野でのホームページを制作できます。
予約システムやネットショップなどの機能を無料で利用できる他、Googleマップとの連携も行えるため、集客向けのホームページにも適したアプリといえるでしょう。
5.STORES
「STORES」は、ECサイトをスマートフォンで制作できるサービスです。自社商品を登録して、テンプレートを選択すれば、初心者でも手軽にECサイトを制作できます。
無料プランでも商品登録数は無制限であるため、試験運用しやすいサービスといえるでしょう。ただし、STORESはアプリでサービスを提供しているわけではないため、ブラウザでホームページを制作する必要があります。
6.BASE Creator
「BASE Creator」も「STORES」と同様、ECサイトをスマートフォンで制作できるサービスです。料金プランは「スタンダードプラン」と「グロースプラン」の2種類が用意されており、スタンダードプランの場合、料金は無料で、商品登録数も無制限です。
ただし、BASE Creatorから商品が売れた場合、決済手数料として3.6%+40円および、サービス利用料として商品販売価格の3%を支払わなければなりません。
7.グーペ
「グーペ」はスマホで簡単にホームページ制作できるサービスです。料金は月額で1,100円かかりますが、テンプレートを選ぶだけのため、初心者でも最短1日でホームページを制作できます。
グーペのアプリはiOS対応のみが用意されていますが、アプリではホームページの制作ができません。そのため、スマホでホームページを制作する際は、スマホブラウザからグーペの公式ホームページにアクセスして作業する必要があります。
スマートフォン ホームページ制作のまとめ
ホームページはパソコンがないと制作できないと思っている方も多いでしょう。しかし、技術発展に伴い、近年ではスマートフォンのアプリやブラウザからでもホームページを制作できるようになっています。
初心者でも気軽にホームページ制作できる一方、スマートフォン制作ではどうしても手軽さが優先されてしまうため、デザインの差別化が図れず、画一的になりがちです。ホームページを自社で制作する際は、スマートフォンとパソコンどちらで制作するのが適しているのか、しっかりと検討したうえで選択するようにしましょう。