CMSが人気の理由
CMSは、Webサイトの記事やページを管理・更新する仕組みです。なぜ企業のサイト運用にも使われているのでしょうか?
それは、CMSはWeb制作の専門知識が無い人でも手軽にWebサイトの編集ができて頻繁に更新することを可能にしたツールだからです。
今や企業Webサイトはマーケティングに欠かすことのできないものですが、見せ方を間違ってしまうと、逆に訪問者が不信感を抱いてしまいます。その一つに情報の更新頻度があげられます。
HTML・CSSの知識を必要とするWebサイトは、更新したい情報がある度に、該当部署への依頼やWeb制作会社への外注作業が必要です。その作業がスムーズにできない場合は、更新が滞り鮮度の低いページとなってしまいます。
せっかく、立派なホームページを運営していても、更新の少なさは企業の印象を悪化させる要因となってしまいます。
CMSは前述のとおり専門知識が無くても操作することができるため、スピーディにWebページを更新することができるようになりました。
WordPressの圧倒的シェア率
CMSにはさまざまな製品があり、必要な機能や運用の体制に合わせて選びます。W3Techsの2026年10月28日付の調査では、WordPressがCMSのシェアで首位です。ただし、利用の多さだけで、自社の目的や担当者に合う製品かどうかは決まりません。
世界ランキング

参考 W3Techs https://w3techs.com/technologies/overview/content_management/all
掲載画像は、記事作成時のランキングの例です。現在の順位や割合を示すものではありません。
W3Techsの2026年10月28日付では、WordPressを使うサイトは調査対象全体の39.5%、CMSが判別できたサイトの中では58.3%です。この二つは、比較の対象が異なる数字です。古い画像の「60%以上」を、現在の全サイトに占める割合として読まないようにしましょう。
日本語サイトのランキング

参考 W3Techs https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management
こちらの掲載画像も、記事作成時の例です。参照先のW3Techsは「日本語を使い、CMSが判別できたサイト」を集計しています。日本国内の全企業や全サイトの調査とは異なります。
2026年10月28日付の同調査では、WordPressの割合は82.9%です。対象や集計時点をそろえて確かめましょう。
WordPressの魅力

無料
WordPress本体は、ライセンス料金のかからないオープンソースのソフトウェアです。ただし、サイト運営の費用がすべて無料になるわけではありません。サーバーやドメイン、必要な有料のテーマ・プラグイン、制作や保守の費用は分けて確認しましょう。
おしゃれなテンプレート
WordPressには「テーマ」と呼ばれるサイトのテンプレートが用意されています。おしゃれなデザインのテーマテンプレートが数多くあり、ハイクオリティなものを無料で使用することができます。細部にこだわりたい場合は有料のテーマテンプレートを選択することも可能です。
豊富なプラグイン
WordPressには、機能を追加する「プラグイン」があります。必要な機能によっては、プログラムを書かずに設定できるものもあります。ただし、料金、ほかの機能との組み合わせ、更新の継続状況を確認して選びます。追加するだけで、目的の機能や安全性が必ず確保されるわけではありません。
シェア率の高さ
利用している人が国内にもたくさんいるため、WordPressに関する情報を手に入れることが容易です。インターネットで検索すると解決法が見つかる率が高いですし、関連書籍の販売、セミナーや勉強会の開催もされています。情報量の多さは、Web制作の専門知識が無い人にとって安心感につながります。
利用する際の注意点

特定の用途では、機能と運用体制の確認が必要
WordPressはブログ以外にも使われ、WooCommerceなどを組み合わせたECサイトの構築も可能です。ただし、販売・会員管理などの要件を標準機能だけで満たせるとは限りません。必要な追加機能、決済や外部サービスとの連携、保守の担当まで確認し、専用のサービスを使う場合とも比較して選びましょう。
ハッキング
WordPressも、ほかのシステムと同じく、攻撃や不正利用への備えが必要です。対策用のプラグインやサーバーの機能だけに任せず、本体・テーマ・プラグインの更新、必要な権限の管理、バックアップと復旧の準備を組み合わせます。社内で対応できる範囲と、保守担当へ頼む作業を決めておきましょう。
WordPress以外のCMS
WordPressのシェア率には及びませんが、人気のCMSをご紹介します。海外でのシェア率が高いものでも、日本ではあまり知られていないものもあります。そういったCMSを使用する場合はサポートや情報が英語の記述しかないことも多いので、導入する際には注意が必要です。
Joomla!(ジュームラ)

Joomla!は、Webコンテンツを管理するオープンソースのCMSです。公式では、多言語対応や機能の拡張性などが紹介されています。「WordPressの次に人気」という古い順位を前提にせず、必要な機能と、導入後に相談できる体制を確認して比較しましょう。
Drupal(ドルーパル)

Drupalは、構造を持つコンテンツの管理や、機能の拡張・外部サービスとの連携に対応するオープンソースのCMSです。必要な設計・開発・保守の体制も含めて検討します。対応言語の数だけで選ばず、使う言語での表示・編集や運用をどう実現するかを確認しましょう。
EC-CUBE(イーシーキューブ)

EC-CUBEは、ECサイトの構築に使うオープンソースのシステムです。基本機能に加え、プラグインや開発による拡張を検討できます。ただし、どんな要望でも無制限に実現できるという意味ではありません。必要な機能、費用、運用・保守の負担を確認して選びましょう。
まとめ
WordPressのセキュリティ運用で大切なのは、対策を思いつくたびに足していくことではなく、「何を守るのか」「どこまで止まると困るのか」「誰が判断し、誰が動くのか」を先に言葉にしてそろえることです。権限管理、更新手順、監視、バックアップ、復旧までを最低ラインと運用ルールに分けて整理しておくと、担当者が変わっても回しやすくなり、いざという時の判断も速くなります。
セキュリティの話だけを切り離すのではなく、そもそもWordPressを含むCMSをどう選び、どんな運用体制なら無理なく続けやすいのかまで広い視点で整理したい場合は、CMSの種類や選び方を整理した記事もあわせてご覧ください。機能や費用だけでなく、更新のしやすさや運用負担まで含めて考えやすくなります。
実際に、WordPressの権限整理や更新ルール、バックアップ、復旧体制まで含めて安心して運用できる形を整えたい場合は、WordPressの更新管理やバックアップ、復旧まで相談できるホームページ保守・運用も次の参考になります。単発の修正だけでなく、止まりにくい運用の土台を整えたいときに役立ちます。
自社ではどこまでルール化すべきか、社内と外部の役割をどう分けるべきか迷うときは、お問い合わせフォームからご相談ください。現在の運用状況や体制をうかがいながら、無理なく続けやすい進め方を一緒に整理します。
【CMS関連の記事】
WordPressで会社のホームページが無料で初心者でも簡単に制作できるの?
参考資料(2026年10月28日確認):W3Techs:世界のCMS利用状況/W3Techs:日本語サイトのCMS利用状況/WordPressについて/WordPressの機能/WordPressのセキュリティ運用/Joomla!について/Drupalについて/WooCommerce/EC-CUBEの製品案内。


