ECサイトの差別化に必要な2つ ブランディングとECサイトでの体験

2019.10.18

「ECサイトをオープンしたけれど、集客の増加につながっていない」
「数あるサイトの中から、自社ECサイトへ訪れてもらうにはどうすればいいの?」

そんな悩みをもちながらECサイトを運営していませんか?

ここでは、ECサイトを差別化させる方法として「ブランディング」「体験」について紹介します。

自社の商品をお客様に知ってもらい、好きになってもらうにはこの2つの戦略が必要不可欠です。

ECサイトの現状

飽和状態のネットショッピング市場

オンラインで買い物ができるようになり、20年以上が経ちました。

ネットショッピング市場は右肩上がりの成長をみせており、ECサイトは2013年頃から飛躍的に増加をたどっています。現在、yahoo!やAmazonのようなモールと呼ばれるサイトを含めて、約200万の店舗が存在しています。

膨大な数のECサイトの中で、何もしないままだとどうなるでしょう?
数あるサイトの一つとして埋もれてしまい、ECサイトとしての成功は難しくなります。

せっかく運営している自社のECサイトで、自社商品の魅力を伝えられないのはもったいない!

価格競争の限界

これまで、ECサイトの差別化をするといえば「価格」でした。しかし、爆発的にネットショップの数が増えた今、低価格をアピールするだけで差別化を図ることは困難になっています。


低価格の商品は消費者にとってはありがたいですが、販売する側にとって価格競争に巻き込まれることは危険性を含んでいます。販売価格の低下が利益の減少に直結し、運営そのものが困難になることもあります。それでも利益とることができたとしても、消費者は「安いから」を理由に、自社ECサイトへ訪れることとなり、自社ECの価値が価格面以外で見出しにくくなります。


そのためにも、自社ECサイトのブランディングが非常に重要なのです。「少しくらい価格が高くても、このECサイトで買いたい!」と思ってもらうことで、自社のブランド力が上がっていきます。これからは、価格ではなくブランディングで差別化を目指してみませんか?

「1円でも安く」は、もう卒業しましょう!!

サイトは存在の認知が第一歩

自社にオリジナル商品がある場合や、取り扱っているもの自体が、他のECサイトとは差別化できている場合があります。

しかし
認知されていなければ意味がないのです。

どんなに素晴らしい商品を販売していても、その存在を誰も知ることがなければ、サイトを訪れ購入してくれません。「存在を認知してもらう」というのは当たり前のことのようですが、とても大切なことです。

費用面などで本格的な広告を出すのが難しい場合は、ソーシャルメディアを活用しましょう。Facebook、Instagram、Twitter、LINE、YouTubeなど、たくさんありますが、やみくもに発信してはいけません。年齢層や性別、ライフスタイルなどによって愛用しているソーシャルメディアは異なります。自社のターゲットに合わせたソースを選び、自社を知ってもらい、ファンになってもらうことを意識して、アカウントを開設しましょう。

ブランディング

ブランディングは絶対的な付加価値

ブランディングは自社のポジティブな要素を探り、確立し、それをお客様に知ってもらうことです。

アップルの製品やルイヴィトンの製品を購入する際に「価格が安いから」という理由で購入する人はどのくらいいるでしょうか?消費者は「低価格」を理由にこれらのブランドに興味を持っているのではありません。

これらの企業はブランディングに成功しており、ここの製品であれば信頼できるという絶対的な付加価値を持っています。

自分たちが何者であるかをしっかりと持ち、お客様にとって価値のあるブランドである、と広く周知してもらうことで、ブランディングによる差別化ができると言えます。

方向性をはっきりさせる

ブランディング力を向上させるためのポイントは、ターゲットを絞ることです。

たくさんの人に自社商品を愛してもらい、ECサイトに訪問してほしいですが、方向性をはっきりさせておきましょう。ペルソナの設定が曖昧であれば、すべてが中途半端になってしまう可能性が高いです。

すべての人をファンにすることにフォーカスしないで、対象のターゲットに求められているものを提供することをイメージします。どのような人を対象に、どのようなブランドにするのかを、きちんと決めましょう。

リピーターの獲得

ブランディングをしてファンとなってくれたお客様に、再びECサイトへ来訪してもらうということを実行しましょう。リピーターの獲得です。ECサイトは会員を作りやすいという環境にもあるので、大いに活用しましょう。

また、自社ブランドを好きになってくれた人がソーシャルメディアで、商品や店舗情報を発信をしてくれた場合は、さらにブランドの認知が広がります。口コミは良くも悪くも偉大なものです。

ECサイトを利用してくれたお客様が、ブランドを好きになってくれて、周囲に知らせたくなるような魅力的なブランドを!!

ECサイトにおける体験

「ECサイト」と「実店舗」の違い

ブランディングをしっかりできれば、次に考えなければならないのは、お客様に「ECサイトでどのような体験をしてもらうか」です。

実店舗に行かずにいつでもどこでも買い物ができる

これはECサイトの大きなメリットですが、同時にデメリットが存在しています。
「実店舗でできる体験」ができません。

商品に直接触れることができないので、素材を肌で感じることができないですし、光の加減によって変わる色の見え方を確認することもできません。また、店舗内外の装いや接客などの、そのブランドの「雰囲気」を体感するということができないのです。

これらの体験ができないことはECサイトにとってデメリットとなります。

 ECサイトが単なる商品を購入する場所として存在してしまうと、無機質に並べられた商品は味気ないものと感じられてしまいます。それをリカバリする「体験」がそこにあれば、デメリットを払拭できるのではないでしょうか。

オンラインにおいての「体験」

「体験」は人の記憶に残りやすいものです。しかし、実店舗でできる体験と全く同じことをオンラインで行うことは、物理的に不可能です。


ECサイトで消費者に「体験」をしてもらうためには、ブランディングが最も重要となります。しっかりと定義した自分たちの役割を、ターゲットに合わせて示しましょう

ブランディングによって確立されたイメージをサイトのデザインで表現する

https://www.jomalone.jp/ JO MALONE

➡ ブランドの定着につながる

製作風景などの自社商品のこだわりがわかるコンテンツを用意する

http://sonomitsu.com/ SONO MITSU

➡ 五感で確認できない商品の安全性や信頼性が伝わる

商品が生活に溶け込んでいるような画像を掲載する

https://www.actus-interior.com/products/ ACTUS

➡ 商品を使用することを想像してもらうことができる

季節のイベントに合わせて、自社商品をアピールする

https://www.zarahome.com/jp/ ZARA HOME

➡ 店員からのアドバイスのように使用例を見ることができる

商品購入から生まれたお客様のエピソードを紹介する

https://hotman.co.jp/storys Hotman

➡ 良質な口コミは購買意欲の後押しになる

このように、ECサイトに訪れたことでストーリーを感じられるようなものを提供できれば、消費者にとってECサイトが「体験できる場所」の一つとなるでしょう。

まとめ

現在のECサイト市場では、何もしないままで消費者の人気店になることは至難の業です。しっかりとブランディングをもとに、お客様の記憶に残るようなECサイトを運営していきましょう。

この記事を読んでくださった貴方のECサイトが、たくさんのお客様に愛されるものになりますように。

みやあじよは、数多くのECサイトの制作経験がございます。ECサイトの制作はもちろん、現在お使いのECサイトでのお困りごとなどがございましたら、お気軽に弊社へご相談ください。

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