はじめに
もし今、あなたに自分のECサイトを運営できる技術があれば、サイトを持ちたいと思いますか?
これは私の想像ですが、
『お金がかかるのに、お客さんが来てくれるかわからない…』
そんな気持ちになるのではないでしょうか?
もしそう考えたのなら朗報です!
ここには、他の作家さんが知らない、自分のECサイトを持つメリットが盛りだくさん。今日はあなたが知らないメリット、こっそりお伝えします。
EC市場の規模と、自分の店の売上を分けて考える
個人同士で商品を売り買いする取引をCtoCといいます。ただし、ハンドメイドの販売サイトにある取引が、すべて個人同士とは限りません。
市場全体の規模だけで、自分の作品が売れるかは判断できません。以下は平成30年度の調査を出典として掲載している過去の図です。現在の市場規模や、自分のECサイトの売上予測を示すものではありません。
過去の調査:フリマアプリの推定市場規模(平成30年度調査・単位:億円)

経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002.html)
平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備『電子商取引に関する市場調査)」を実施し、日本の電子商取引市場の実態及び日米中3か国間の越境電子商取引の市場動向』
ハンドメイドショップ業界について
まずは、ハンドメイドマーケットプレイスについて簡単にお話します。
作品を出品し、購入者へ販売できるサービスで、minne(ミンネ)、iichi(イイチ)、Creema(クリーマ)などがあります。出店条件や手数料、使える機能はサービスによって違います。無料で出品できる場合も、売れたときの手数料や振込などの費用は別に確認してください。
ここからはminneとiichiを例に、販売の場を選ぶときの考え方を整理します。以下では「ハンドメイドショップ」と呼びます。
ハンドメイドショップのメリット
1. 出店費用を抑えて始められる
出店・出品を無料で始められるサービスがあることは、小さく販売を試したい方にとって魅力です。
ただし、販売や振込にかかる手数料、広告などの費用は別です。作品代金からいくら手元に残るかを、公式の料金案内で確認してから始めましょう。
2. わかりやすくて簡単、なのに便利
販売に必要なページや注文の仕組みが用意されているため、サイトを一から作る負担を抑えやすいことも魅力です。
登録後の手順や使える機能はサービスによって異なります。作品の写真、説明、送料など、販売前に必要な項目を公式の案内で確かめながら準備しましょう。
ハンドメイドショップで販売するときの確認点
1. 利用者層を思い込みで決めない
利用者の年齢や性別、サービスの知名度だけで、作品が売れるかを決めつけないようにしましょう。次の表は、料金や掲載内容など、出店前に確かめたい点を整理したものです。各サービスの集客力を評価した調査ではありません。
| minne | iichi | |
| 費用 | 販売・振込手数料 | 成約手数料 |
| 利用者層 | 年齢で決めつけず確認 | 年齢で決めつけず確認 |
| 掲載内容 | 写真・作品説明 | 写真・作品説明 |
| 集客 | 掲載だけで保証なし | 掲載だけで保証なし |
2. 届けたい相手と、見つけてもらう方法を確かめる
作品を見つけてもらう方法には、サービス内の検索や紹介、SNSなどがあります。モールに出店すれば見てもらえる、自分のサイトなら幅広い年代に届く、と一律には言えません。作品の説明や写真が、届けたい相手に伝わるかを確かめていきましょう。
3. 検索対策で変えられる範囲に限りがある
販売サービスでは、サイト全体の構造や仕組みを自分で変えられる範囲に限りがあります。一方、作品名や説明、写真など、出品者が整えられる部分もあります。
ページが何万件あるかだけで、検索に不利とは判断できません。まずは、作品を探す人が知りたい内容を、使える入力欄で分かりやすく伝えることから始めます。
“自分の”ECサイトについて
結局のところ、自分のECサイトを持つべき?
minneやiichiなど、人気のマーケットショップには様々なメリット・デメリットがありました。たくさんの作家さんが利用する理由がよくわかりましたね。
それでも、なぜ私が”自分の”ECサイトを持つことをおススメするのか。
自分のECサイトなら、ブランドの説明や作品の見せ方を、自分で整えやすくなるからです。
ただし、モールでの販売が合う場合もあります。今の売り方と運営できる時間を踏まえ、併用も含めて考えましょう。

自分のECサイトをもつメリット
1. ポートフォリオになる
自分のECサイトでは、作品だけでなく、作り手の経歴や制作の背景などもまとめて紹介できます。作品をどの順番で見てもらうか、何を詳しく説明するかを考え、ブランドを伝える場として育てられます。
ただし、デザインや表示内容を変えられる範囲は、利用する仕組みや契約によって異なります。ほかの商品のおすすめ枠なども含め、希望する見せ方ができるかを確認しましょう。
2. 検索で見つけてもらう内容を整えやすい

自分のECサイトでは、利用する仕組みや契約の範囲で、作品ページや紹介記事の内容、サイトの構成を見直せます。
SEOとは、検索エンジンが内容を理解し、検索する人が自分の必要なページを見つけやすくするための取り組みです。本記事では、SEOと検索広告を含めた集客の考え方をSEMと呼びます。
モールのページも検索エンジンに登録される場合があります。自社サイトだけが登録できる、という違いではありません。
検索エンジンに登録されることと、検索上位に出ることは別です。
インデックスとは、検索エンジンがページの内容を処理し、検索に使うデータベースへ登録することです。登録されても、必ず表示されたり、上位に出たりするわけではありません。
・ インデックスとは
|
取得、内容の処理、登録にはそれぞれ条件があります。自社ECでも、公開するだけで登録や集客が保証されるわけではありません。
【SEM対策】をもっと詳しく知りたくなったらこちら!
【SEO】Web集客はSEO対策だけじゃない!?SEMとは?
3. 年代を決めつけず、買いやすさを整える
心を込めて作った作品を、必要とする人に見てもらいたいですよね。モールか自社ECかだけで、購入者の年代は決まりません。文字や写真の見やすさ、購入方法や送料の分かりやすさなど、使う人が迷わないように整えることが大切です。
・ スマホでの見やすさを確かめる
スマホで自分の店を開き、作品の違い、価格、送料、注文方法を確認してみましょう。年代だけで操作に慣れているかを決めつけず、初めての人も迷わない説明になっているかを見ます。
以下の資料名にある「最新版」は2019年当時の表題です。現在の普及率を示す資料としては扱いません。過去の割合だけを理由に、届く相手や売上の見込みを決めないようにしましょう。

【最新版】2019年のスマホ普及率を年代・地域・年代別に大公開!まさにスマホオンリー時代!マーケティングがこれからどう変わるべきか予想してみた。
https://marketing-rc.com/article/20160731.html
自分のECサイトをもつデメリット
1. 費用がかかる
とはいっても、自前のECサイトを持つとなると、どうしても費用がかかってしまいます。知識と技術があり、自分で一から作り上げる!というのも悪くはありませんよね。ただ、ECサイトを持つことのメリットをすべて受けようと考えるのであれば、やはり知識と技術を買う必要があります。投資ととるか、無駄ととるか…あなたならどうしますか?
まとめ
自分のECサイトは、ハンドメイドショップのデメリットをカバーできる

いかがでしたか?
minneやiichiのようなモールは、初期費用を抑えて始めやすい一方で、見せ方や集客の自由度には限りがあります。長く販売を育てていきたいなら、販売の場を借りるだけでなく、自分のECサイトを持って、ブランドの見せ方、作品の伝え方、検索から見つけてもらう流れを少しずつ整えていくことが大切です。ハンドメイドや小さなブランドほど、「どこで売るか」だけでなく「どう覚えてもらうか」を考えると、次の打ち手を決めやすくなります。
自分のECサイトを持つ意味を、そもそもECサイトとは何か、どんな役割があり、何を整えると売りやすくなるかという全体像から整理したい方は、ECサイトの基本と始め方ガイドもあわせてご覧ください。モール型と自社ECの違いや、運用の考え方まで含めてつかみやすくなります。
実際に、作品や商品の見せ方、カテゴリ設計、商品ページ、決済や配送、公開後の改善まで含めて自社ECを整えたい場合は、ECサイト制作の進め方や支援内容を見ると、自社に合う売り方や進め方を具体的にイメージしやすくなります。
まだモール販売を続けながら自社ECも育てるべきか、何から準備すればよいか迷っている段階でも問題ありません。いまの売り方や運用体制に合わせて、どこから整えると無理なく進めやすいかを相談したいときは、お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
参考資料(2026年10月29日確認):Google:SEOスターターガイド/minne:販売時などの手数料案内/iichi:出店・出品と成約手数料。


