ランディングページの最適化テクニック4選!最適化のポイントやステップも解説

2024.02.19

集客に有効なランディングページですが、作り込み過ぎて重たくなってしまうと読み込みが長くなってしまいます。
読み込みが長いとユーザーの離脱に繋がり、せっかくのランディングページも日の目を浴びません…
今回はそんな事態を回避するため、ランディングページの最適化テクニックをご紹介!
最適化のポイントやステップも解説いたします。

ランディングページの最適化テクニック4選

ランディングページの最適化テクニックは次の4つです。

  • ヒートマップの活用
  • A/Bテストの実施
  • 多変量テストの実施
  • トータルエクスペリエンステストの実施

それぞれ詳しく解説します。

1.ヒートマップの活用

ヒートマップとは、ランディングページにアクセスした顧客の行動を色で可視化し、ランディングページの現状を把握できるテストです。データでは把握しにくい顧客心理を把握でき、具体的な改善点を見つけられます。

可視化できる部分は次の3つです。

  • 熟読部分
  • 終了部分
  • クリック部分

熟読部分を確認すれば、読んでほしい部分が読まれているか、思ったより読まれている部分はどこかを把握できます。

終了部分を確認すれば、離脱している部分の把握が可能です。離脱率が異常に高い部分がある場合、その部分を修正すれば離脱率の低下が見込めます。

クリック部分では、顧客がどこでクリックしたかの把握が可能です。思ったより読まれている部分にリンクがない場合、リンクを貼ることでコンバージョン率の向上が期待できます。

2.A/Bテストの実施

A/Bテストとは、要素が異なる2つのページを制作し、ランダムに表示させながら成果を比較するテストです。ランディングページは画像やボタンの設置箇所、文章などの要素が重要です。

A/Bテストを実施し、成果の高いページの要素を取り入れることで、コンバージョン率の向上が期待できます。

3.多変量テストの実施

多変量テストは、A/Bテストと仕組みは同じです。しかし、多変量テストはA/Bテストよりも、より高度なテストができます。

例えば、A/Bテストはよく読まれている部分にボタンを設置しているパターンと、設置しないパターンを制作し成果を比較します。

一方、多変量テストはボタンを設置する際、色が3パターン、サイズが3パターン、文章が10パターンある場合、3×3×10=90通りのテストパターンを制作し、最適な組み合わせのボタンを見つけることが可能です。

わずかに異なる要素をたくさん比較したい際には多変量テストの実施がおすすめです。

4.トータルエクスペリエンステストの実施

トータルエクスペリエンステストとは、ユーザーエクスペリエンス(UX)・カスタマーエクスペリエンス(CX)といった商品・サービスの顧客体験をリンクさせて、顧客体験を包括的に向上させる手法のことです。

顧客がWebサイトにアクセスしてから広告を経由しランディングページにアクセスするまでの一連の流れを、広告やランディングページを複数用意してテストしながらUXなどの最適化を図ります。

そのため、トータルエクスペリエンステストを実施すれば、ランディングページはもちろん、Webマーケティング全体を最適化できます。

ランディングページを最適化する3つのポイント

ランディングページを最適化するポイントは次の3つです。

  • ファーストビューの質向上
  • ランディングページと広告の訴求内容統一
  • 表示ストレスの低減

それぞれ詳しく解説します。

1.ファーストビューの質向上

ファーストビューとは、ランディングページにアクセスした際、最初に目に入る領域のことです。顧客はランディングページに訪問してから、約3秒で自分に必要な情報が含まれているかどうか判断し、必要な情報がないと判断すれば即座に離脱します。

したがって、最初に目に入る領域であるファーストビューは非常に重要です。ファーストビューで興味を持ってもらえれば、その先をスクロールして閲覧してくれる可能性を高められるため、直帰率の低下やコンバージョン率の向上が期待できます。

2.ランディングページと広告の訴求内容統一

ランディングページと広告の訴求内容を統一させることも重要です。顧客が広告の訴求内容に興味を持ってランディングページに訪問してくれたとしましょう。

この際、広告とランディングページ内容に乖離があると、顧客の期待を裏切ってしまい、すぐに離脱されるリスクが高くなります。顧客の期待を裏切らないようにするためには、両者の訴求内容を統一させるとともに、ランディングページのファーストビューで広告の訴求内容が分かる状態にしておかなければなりません。

3.表示ストレスの低減

表示ストレスを低減させる必要もあります。ランディングページの読み込み速度が遅いと、顧客にストレスを与えてしまい、離脱されるリスクが高まります。

質の高いランディングページを制作できても、読み込み速度が遅く表示される前に離脱されては意味がありません。そのため、画像サイズの縮小や不要なファイルを削除するなどして、ランディングページの表示速度を向上させておく必要があります。

ランディングページを最適化するステップ

ランディングページを最適化するステップは次のとおりです。

  1. ランディングページの現状把握
  2. 課題の洗い出し・仮説立て
  3. 改善策の立案・実施
  4. 効果検証の実施
  5. PDCAの実施

それぞれ詳しく解説します。

1.ランディングページの現状把握

まずはアクセス解析ツールなどを活用して、ランディングページの現状を把握していきます。ランディングページを最適化するために確認すべきデータは次のとおりです。

  • 顧客属性
  • 流入経路
  • ランディングページ内での行動
  • インプレッション数
  • クリック率・クリック数
  • コンバージョン率・コンバージョン数

インプレッション数は広告の表示回数のことです。クリック率は広告表示回数に対してクリックされた割合、クリック数は広告がクリックされた回数を指します。

また、コンバージョン率は広告のクリック数に対して成果を上げた割合、コンバージョン数は購入数・申込数といった成果数のことです。

2.課題の洗い出し・仮説立て

ランディングページの現状を把握したら、課題点を洗い出し、仮説を立てていきます。例えば、現状を把握した結果、広告のクリック数が多く、コンバージョンが少ないという課題点に気付いたとしましょう。

この際、問題が生じている要因はなにか思いつく限りの仮説を立てていくのがこのステップとなります。

上記課題点の場合、ファーストビューの魅力が足りない、コンバージョンボタンが少ない、入力フォームの項目が多い、コンバージョンへの導線に障害があるなど、様々な要因が考えられます。

より具体的に問題点を探りたい場合、顧客の声を聞いたり、成果を上げている競合他社のランディングページを参考にしたりするのもおすすめです。

3.改善策の立案・実施

仮説を立てたら、改善策を立案し実施していきます。改善策を立案・実施する際のポイントは、優先度が高い仮説から順番に1つずつ改善を実施していくことです。

複数の改善策を同時に実施して成果が出ても、どの施策が効果的だったのか分からなくなるため、次につなげられません。そのため、改善策を立案・実施する際は、効果が出る可能性が高い仮説に絞り込み、優先順位をつけた上で1つずつ実施していく必要があります。

4.効果検証の実施

改善策を実施したら、成果を上げているか効果検証します。課題を洗い出した際の数値と改善策を実施後の数値を比較して成果を確認してください。

数値を比較し、目標達成していない場合は仮説が誤りの可能性もあるため、改めて仮説を立てて、改善策を立案・実施していきます。

5.PDCAの実施

改善と効果検証は1度では終わりません。より良いランディングページにしていくためには、PDCAを回し続ける必要があります。

PDCAとは、仮説・検証のプロセスを繰り返して品質を高める手法です。PDCAは次の4ステップで成り立っています。

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

当記事で解説した「ランディングページを最適化するステップ」を絶え間なく繰り返せれば、自然にPDCAを回してランディングページの質を高められます。

そもそもランディングページの最適化とは?

ランディングページの最適化とは、簡単にいえばランディングページの改善です。

ランディングページの目的であるコンバージョンを最大化させるために実施されます。

LPOとの違い

LPOとは、ランディングページ最適化の英語表記である「Landing Page Optimization」の略称です。

呼び方が日本語か英語の略称かの違いであり、意味に違いはありません。

SEOとの違い

SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語では「検索エンジン最適化」といい、検索上位表示させて、検索エンジンからの集客力向上を目指す施策のことです。ランディングページの最適化で改善の対象となるのはランディングページのみです。

一方、SEOの場合はWebページだけでなく、Webサイト全体の構造も分析しながら、アクセス数向上に向けて包括的に改善しなければなりません。

EFOとの違い

EFO(Entry Form Optimization)とは、日本語では「入力フォーム最適化」といい、入力の手間を省き短時間で入力が完了できるように入力フォームを改善する施策のことです。入力フォームに入力する項目が多かったり、度々エラーが発生したりする場合、顧客はストレスを感じて入力を断念し、ページから離脱してしまいます。

これではランディングページやWeb記事で顧客を囲い込んだ意味がありません。成約率を向上させるためには、ランディングページの最適化だけでなく、EFOも一緒に実施する必要があります。

ランディングページの最適化を行うべき理由

ランディングページの最適化を行うべき理由は次の2つです。

  • 離脱率の低下
  • コンバージョン率の向上

それぞれ詳しく解説します。

離脱率の低下

ランディングページを最適化すれば、離脱率の低下が見込めます。離脱率が高ければ当然、コンバージョン率は向上しないため、ランディングページの目的を達成できません。

ランディングページを最適化すれば、訴求内容の統一やページ表示速度の改善、導線の見直しなどにより質が向上します。その結果、顧客のページ滞在時間が伸びるため、必然的に離脱率を低下させられます。

コンバージョン率の向上

ランディングページを最適化すべき最大の理由が、コンバージョン率の向上です。ランディングページの目的は、商品購入・サービス契約といったコンバージョンの獲得です。

ランディングページを公開し、離脱率を低下させても、コンバージョンを獲得できなければ意味がありません。そのため、ランディングページの最適化では、離脱率の低下だけでなく、コンバージョンを獲得できるように内容を見直していく必要があります。

ランディングページの最適化テクニックでよくある質問

ランディングページの最適化テクニックでよくある質問は次の2つです。

  • すべてのランディングページを最適化する必要があるの?
  • ランディングページ最適化の内製化は可能ですか?

それぞれ詳しく解説します。

すべてのランディングページを最適化する必要があるの?

すべてのランディングページを最適化する必要はありません。ニッチキーワードでの検索数が多い企業・商品の場合は、ランディングページよりもSEOで集客した方が、効率が良いからです。

そのため、ビッグキーワードでの検索数が多い企業・商品や、商品購入、資料請求など最適化するランディングページは検索状況や最終目的によって絞ることをおすすめします。

ランディングページ最適化の内製化は可能ですか?

ランディングページ最適化の内製化は可能です。内製化すればコストがかからない他、社内だけでスムーズに作業を進められる、社内でノウハウ・知見を蓄積できるといったメリットがあります。

ただし、ランディングページ最適化を完全に内製化して成果を上げる状態にするには、それなりの時間がかかります。また、人的リソースを確保できるかどうかや、属人化を防ぐための運用体制も構築しなければなりません。

短期間で成果を上げたい場合や、人的リソースや運用体制が難しいという場合は、外部の制作会社に外注することをおすすめします。

ランディングページの最適化テクニック まとめ

コンバージョン率を向上させるためには、ランディングページの最適化が欠かせません。中々成果が上がらない場合は、当記事で解説したランディングページの最適化テクニックを参考にしながら、ランディングページの内容を改善していくことをおすすめします。

ただし、ランディングページの最適化を行う際は、正しいステップを踏みながら根気よくPDCAを回し続けなければなりません。そのため、内製化する場合は成果が出るまでに時間を要する他、リソースの確保や属人化を防止に向けた運用体制の整備も必要となります。

手間をかけず効率よく成果を上げたいのであればランディングページの運用は外注することをおすすめします。

みやあじよも「売上あげる、お手伝い」をコンセプトに、ランディングページの制作・運用を行っています。ランディングページの制作や売上を上げるための導線づくり実績が豊富な制作会社への依頼を検討している方は、みやあじよにご相談ください。

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