SEO対策とは?
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。簡単にいえば、検索者が求めている有益なコンテンツを提供することで、検索エンジンにページ内容を評価してもらえるようにWebページを最適化することを指します。
ページ内容を評価してもらうことで、検索順位の上位表示が可能となり、検索エンジンからの流入数を増やすことが可能です。
検索順位決定までの流れ
検索順位決定までの流れは次のとおりです。
- クロール
- インデックス
- 検索順位の確定・表示
それぞれ詳しく解説します。
1.クロール
クロールとは、クローラーと呼ばれる検索エンジンのロボットがWebページを発見・巡回してそのページの内容を読み込み、情報を収集することです。
収集する情報としては、文字・画像・動画といったコンテンツや、ファイルなどが挙げられます。
2.インデックス
SEO分野におけるインデックスとは、クローラーが収集したWebページ情報を検索エンジンのデータベースに登録することを指します。クローラーは絶えず様々なWebページの情報を収集・登録するため、検索エンジンのデータベースには膨大な情報が記録されています。
検索エンジン利用者が何かを知りたい時にキーワード検索すれば、膨大なデータベースの中から、知りたい情報が検索結果として表示される仕組みです。
3.検索順位の確定・表示
検索結果として表示される順位は、Googleが規定している多くのアルゴリズムに則ってWebサイトを評価し決定しています。関連性・信頼性が最も高い情報を提供することが、検索におけるGoogleの方針です。
そのため、検索順位の上位表示を目指すのであれば、消費者が求めているコンテンツを提供できているかどうかを最優先に考えなければなりません。
SEO対策で押さえておくべきGoogleの3つの理念
SEO対策で押さえておくべきGoogleの理念は次の3つです。
- YMYL
- E-E-A-T
- 不正行為の撲滅
それぞれ詳しく解説します。
1.YMYL
YMYLは「Your Money or Your Life」の略称で、日本語では「人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に潜在的に影響を与えるテーマ」という意味です。この概念は2018年8月のコアアルゴリズムアップデートをきっかけに注目を集めました。
GoogleがYMYLの対象としているテーマは次の7つです。
- 最新のニュースやイベント
- 市民の権利・義務および、政治・法律
- 経済
- 買い物
- 健康・安全
- 人種・宗教・国籍といった人々のグループ
- その他
その他は、他6つに該当しない人々の生活に大きな影響を与えるテーマが該当します。Googleガイドラインでは、不動産や営業学などが例として挙げられているようです。
YMYLを取り扱っているWebページの情報が誤っている場合、その情報を信じた人の生活に悪影響を及ぼします。そのため、YMYLの領域では、正確性・信頼性を判断するため、厳しい基準が設けられています。
2.E-E-A-T
E-E-A-Tとは、検索者の意図に対して、適切な検索結果を表示できているかの評価基準のことで、下記4要素の頭文字を取った略称です。
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trust)
WebサイトのE-E-A-Tは、ページ・コンテンツのタイプやWebサイトの運営者情報・評判など、全ての情報を参考にして評価します。Googleは上記4要素のレベルが高いWebサイトを評価することをガイドラインにて公式に言及していることから、E-E-A-Tの評価は検索結果の表示順位にも大きく影響します。
そのため、E-E-A-TはSEOにおいて重要な概念といっても過言ではありません。
3.不正行為の撲滅
Googleが公表している品質ガイドラインの基本方針には、Googleエンジンの掲載位置向上のために不正行為をしないことが記載されています。Googleのガイドラインに反して不正に検索順位を上げる手法のことを「ブラックハットSEO」といいます。
検索エンジンが登場して間もない頃は、精度が低かったことから、アルゴリズムの穴を突くブラックハットSEOが横行していました。しかし、技術の進歩によって検索エンジンの精度が向上した現代では、ブラックハットSEOは意味を為さず、反対にペナルティの対象となってしまいます。
したがって、Googleガイドラインに則り、閲覧者に価値あるページを地道に提供することが、検索順位の上位表示を実現する1番の近道です。また、Googleのアルゴリズムやガイドランは日々アップデートされ、評価基準は少しずつ変更しています。
そのため、最新情報を確認し、必要に応じて施策を変更していくことも大切です。
SEO対策のメリット
SEO対策を行うメリットは次の5つです。
- 検索流入数が増加する
- コンテンツが資産となる
- ブランディングにつなげられる
- ローカルSEOにもつなげられる
- 広告費を削減できる
良質なコンテンツが増えて検索流入数が増加すれば、広告から集客する必要がなくなります。そのため、広告費の削減が可能です。
SEO対策のデメリット
SEO対策のデメリットは次の2つです。
- 必ず成果が出るわけではない
- 効果を得るまで一定の時間を要す
SEO効果が出るのは最短で6ヶ月、最長で1年以上かかるといわれています。また、長い時間地道に施策を行っていても、必ず成果が出るわけではありません。
SEO対策実施時に押さえておくべき2つのポイント
SEO対策実施時に押さえておくポイントは次の2つです。
- 環境の整備
- 現状把握・課題点の洗い出し
それぞれ詳しく解説します。
1.環境の整備
SEO対策を実施する際は、環境の整備が大切です。ここでいう環境整備とは、アクセス解析ツールや検索順位チェックツールなどを導入して、SEOの状況を確認できる環境を整えるということです。
ツールは様々な種類がありますが、はじめは無料ツールの使用をおすすめします。無料ツールで操作性や利便性を確認し、高度な分析が必要になったタイミングで、有料ツールの導入を検討しましょう。
2.現状把握・課題点の洗い出し
課題点が分からなければ、効果的なSEO対策は行えません。そのため、導入したSEOツールを活用しながら、現状の把握および、課題点の洗い出しを行います。
また、SEOの知見がなかったり、ツールを導入したばかりで分析するほどのデータがなかったりする場合、SEOチェックリスクで現状把握と課題点を洗い出す方法もあります。
SEOの代表的な施策
SEOの代表的な施策は次の4つです。
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
- ページエクスペリエンスの最適化
それぞれ詳しく解説します。
内部対策
内部対策とは、Webサイト内のコンテンツを対象に行う施策のことです。内部対策の具体的な施策としては次の3つが挙げられます。
- クロールの最適化
- インデックスの最適化
- ランキングの対策
クロールの最適化とは、クローラーがサイト全体を滞りなくクロールできるようにサイト構造を最適化したり、内部リンクの構造を最適化したりすることです。クロールの最適化ができれば、クローラーがWebサイトの情報を漏れなく収集してくれるため、Googleの評価向上につなげられます。
インデックスの最適化とは、クローラーに正しくサイト情報を読み取ってもらうために、HTMLを最適化することです。主な対策としては、タイトルの最適化や、ディスクリプション・見出しタグの設定、URLの正規化などが挙げられます。
ランキングの対策とは、簡単にいえば、ユーザビリティを向上させることです。主な対策としては、モバイルフレンドリー対応やページの表示速度改善などが挙げられます。
外部対策
外部対策とは、外部サイトからの被リンクなどからSEOにアプローチする施策のことです。GoogleがWebサイトを評価する基準の1つに、外部サイトからのリンクがあります。
外部からリンクされているサイトは、他者が選んだコンテンツとして認識され、評価を得やすいです。また、関連性や評価の高いサイトからのリンクや、自然発生したリンクは、評価が高く、SEOに良い影響を与えます。
したがって、SEO対策において外部リンクを獲得することは非常に重要です。SNSや広告、プレスリリースなどを活用し、外部リンクの獲得に努めましょう。
ただし、自作自演で外部リンクを増やしてしまうと、ブラックハットSEOと認識され、ペナルティの対象となってしまいます。そのため、自然な形で外部リンクが増えるように施策を実施していく必要があります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、YMYLやE-E-A-Tを意識した良質なコンテンツを継続的に発信して、SEOの評価を高める手法のことです。
検索者の意図に即した記事を増やすことで、サイト全体のテーマ性を高められるため、検索順位上位表示や、検索エンジンからの集客力向上を狙えます。
ページエクスペリエンスの最適化
ページジエクスペリエンスとは、Webページの利便性を測る指標のことです。ページジエクスペリエンスの要素としては、ページの表示速度やモバイルフレンドリー、HTTPセキュリティなどが挙げられます。
ページエクスペリエンスはユーザビリティに直結する他、SEO評価の重要な項目となっており、検索順位に大きな影響を与えます。そのため、SEO対策においてページエクスペリエンスの最適化は非常に重要です。
SEO対策は効果測定も必須
SEOの代表的な施策について解説しましたが、SEO施策はやって終了ではありません。SEOは1度の施策で大きな成果を出すことは難しいため、効果測定と改善を地道に繰り返していく必要があります。
ただ、SEO効果の指標は記事数や被リンク数、流入数、キーワード別の検索順位など、様々です。そのため、SEO対策を効率よく行っていくためには、どの指標を改善していくのか、明確にする必要があります。
SEO対策に欠かせないツール3選
SEO対策に欠かせないツールは次の3つです。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- 検索順位チェックツール
それぞれ詳しく解説します。
1.Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供しているWebサイトのアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスを使用すれば、記事別・ユーザー層別といった種類別にアクセス状況を分析できます。
Webサイトへの流入が発生した理由や、コンバージョン率なども分析できるため、無料で質の高いWebサイト運用が可能です。
2.Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、Googleが無料で提供しているWebサイト管理ツールです。クロール状況やインデックス状況、外部・内部リンク状況、SEO対策におけるエラー状況など、クローラーがどのようにWebサイトを認識しているのか確認・管理できます。
また、検索キーワードのクリック数や表示回数などの検索パフォーマンスについても確認が可能です。
3.検索順位チェックツール
検索順位チェックツールとは、対策キーワードの検索順位を確認できるツールです。該当キーワードの検索順位を常にモニタリングすることで、施策効果を確認し、状況に応じて最適化を行えます。
また、競合サイトの検索順位変動を分析することで、アルゴリズムや検索エンジンの動向がどのように変化しているのか読み取れるため、自社のSEO戦略に活かせます。検索順位チェックツールは「TACT SEO」や「Gyro-n SEO」など、様々なものがあるため、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。
SEO対策とは? まとめ
SEOとは検索エンジン最適化のことで、検索結果でWebサイトが上位表示されるために行う施策のことです。SEOの代表的な施策としては、内部対策や外部対策、コンテンツSEOなどが挙げられますが、これら施策をただ実施しているだけではSEOの効果は得られません。
というのも、SEOの評価基準として、YMYLやE-E-A-TといったGoogleの理念やガイドラインが設けられています。いくら施策を実施したところで、これらの基準を満たさなければSEOの評価は得られないからです。
このように、SEO対策には知識・ノウハウが欠かせません。自社に知識・ノウハウがない場合や、1年以上SEO施策を実施しているのに成果が得られない場合は、外部企業にSEO支援を依頼することをおすすめします。
みやあじよでは「売上を上げる、お手伝い。」をモットーに、各種ホームページ制作だけでなく、SEO対策支援も行っています。SEO対策で困っているという方は、みやあじよにご相談ください。