ホームページデザインのトレンド10選!トレンドの概要などについても解説

2023.10.30

ホームページデザインにトレンドってあるの?

ファッションなどにトレンドがあるように、ホームページデザインにもトレンドがあります。ホームページのデザインは、企業・サービスのらしさを表現することが重要です。

しかし、企業・サービスのらしさを表現しても、古いと感じるデザインでは、第一印象に悪影響を与えてしまいます。また、運用されていないホームページと認識されてしまい、コンバージョンにつながらないリスクも高いです。

このような観点から、Webマーケティングはらしさだけでなく、消費者が新しいと感じるデザインも追い求めなければなりません。そのため、ホームページは新規制作・リニューアル問わず、トレンドを取り入れたデザインにしていく必要があります。

ホームページデザインのトレンド概要

ホームページデザインのトレンド概要を次の2項目に分けて解説します。

  • 2022年までのホームページデザインのトレンド
  • 2023年からホームページデザインのトレンドはどうなる?

それぞれ詳しくみていきましょう。

2022年までのホームページデザインのトレンド

2022年までのホームページデザインのトレンドとして、グラデーションやタイポグラフィのデザインが普及し、信頼度が重視される堅実なコーポレートサイトに採用されています。また、デザイン表現の幅が広がったことで、先進感を演出するデザインを取り入れる企業が増えて、スクロールジャックのアニメーション表現も散見されるようになりました。

しかし、同じデザインを採用する企業が増えたことで、競合他社との差別化が難しくなっています。このような影響もあり、写真を使用しないデザインなど、古さを取り入れたデザインも増えてきました。

2023年からホームページデザインのトレンドはどうなる?

2023年のホームページデザインのトレンドも、2022年トレンドと同じくグラデーションやタイポグラフィは、普及率はさらに高まるといわれています。また、グラデーションやタイポグラフィの表現の幅はこれまで以上に広がると予想されているそうです。

以上の点から、2023年のトレンドは2022年のトレンドを汲むことが予想され、大きなトレンド変換は生まれないでしょう。

注目されているホームページデザインのトレンド10選

注目されているホームページデザインのトレンドは次の10つです。

  • Y2K
  • パララックスズームスクロール
  • モバイルファーストデザイン
  • 3Dワールド
  • 90年代風のレトロデザイン
  • マルチレイヤーデザイン
  • CG導入デザイン
  • 画像を使用しないデザイン
  • アブストラクトアート
  • ミニマリズム

それぞれ詳しく解説します。

1.Y2K

Y2Kとは、2000年代初めに流行したホームページデザインです。2000年代初めはWindows95やPlayStationといった新しい技術の台頭、新世紀を迎えた時代背景もあり、未来的で楽しく、少し浮かれた印象があります。

Y2Kの要素としては、未来的な書体や大文字・小文字を組み合わせた文字、3D形状などが挙げられます。2020年からはファッション業界で注目されましたが、2023年からはホームページデザインやUIデザインでも普及していく可能性があるようです。

2.パララックスズームスクロール

パララックスズームスクロールとは、主要コンテンツとそれ以外のスクロール速度に差をつけることで、視差効果による奥行き感を出すホームページデザインです。これまでは上下方法での変化が主流でしたが、前後方向で変化させる表現も登場しました。

パララックスズームスクロールは没入感を演出できるため、映像作品を見ているような高級感を生み出せます。工夫次第では様々な演出ができるホームページデザインです。

3.モバイルファーストデザイン

モバイルファーストデザインとは、スマホの使用を前提としたホームページデザインです。スマホの使用をメインとしたデザインであれば、スマホ用のデザインを後から制作する手間と負担を削減できます。

総務省が発表した「令和4年版 情報通信白書」によれば、スマホの普及率は2021年時点で97.3%になりました。そのため、現在ではパソコンよりもスマホでホームページを閲覧する方がほとんどで、それによりモバイルファーストデザインを採用する企業が増加しています。

ユーザビリティの観点からも、モバイルファースト前提としたデザインづくりは必須です。

4.3Dワールド

3Dワールドとは、世界観が共有しやすく、閲覧者にテーマを理解してもらいやすいホームページデザインです。テーマパークのように知的好奇心をくすぐることができるため、様々なコンテンツを見てみたいという衝動を生み出せます。

従来、3D手法はゲームセンターや専用施設でしか体験できないコンテンツでした。しかし、通信速度の強化および、技術・表現力の進歩によりホームページ場でも体験できるようになっています。

5.90年代風のレトロデザイン

90年代風のレトロデザインとは、やや古めかしいイラストや、淡いパステル調の色を組み合わせたデザインです。80年代後半から90年代の好景気時代に多く採用されていましたが再度注目され、数年前から流行っている人気のデザインとなっています。

具体的な特徴としては、書体・ブロックの立体的な景やペン字風の手書き文字、テクノ風書体などが挙げられます。

6.マルチレイヤーデザイン

マルチレイヤーデザインとは、アクセス時、最初に目に入る部分(ファーストビュー)にコンテンツを重ねて配置するデザインのことです。閲覧者がすぐにコンテンツを確認できる他、重なった部分は色が変化できるといった特徴があります。

また、売りたいものをホームページデザインとして活用できるため、インターネット上で使用できるコンテンツを持っている企業に最適です。

7.CG導入デザイン

CG導入デザインとは、名称のとおり、CGを導入した現代的なデザインのことです。CG導入デザインのメリットは、閲覧者をそのホームページの世界観に引き込める点です。

閲覧者の興味を引くことができるため、ホームページを徘徊するきっかけを与えられる他、最新技術を導入している企業だという印象を与えられます。

8.画像を使用しないデザイン

画像・写真はメリハリを与え、衝撃を与えられるというメリットがあります。しかし、近年はシェイプやタイポグラフィ、配色を使用し、画像を使用しないホームページも増えてきました。

画像を使用しないデザインのメリットは、ブランドの特徴・色を独創的に表現できる点です。デザインの難易度は他デザインよりも高めですが、ブランディングが重要な現代では、最適なデザインといえます。

9.アブストラクトアート

アブストラクトアートとは、幾何学柄や図形、色で表現する抽象画のことです。図形という単純なデザインであるため、華やかさに欠けるのではと感じるかもしれませんが、配置や配色を工夫することで、印象を180度変えられます。

また、図形には特定の印象を与えるようなメッセージ性がないことから、文章を読んでもらいやすくなるというメリットもあります。

10.ミニマリズム

ミニマリズムデザインとは、要素を最低限に絞ることで、軸のある美しさを追及できるデザインです。閲覧しやすい、使用しやすい、サイトの動作が早いといった特徴があり、ユーザビリティが高く、SEOにも効果的といった特徴があります。

2023年に入っても普及率が向上しており、今後はデザイントレンドの主流になるのでないかともいわれています。また、今までのミニマリズムデザインは白の背景色が主流でした。

しかし、差別化を図るために、2023年からは多くの色を使用したビビッドなミニマリズムデザインも増えてきています。

【ユーザビリティ別】ホームページデザインのトレンド

ユーザビリティ別に見るホームページデザインのトレンドは次の3つです。

  • グラスモーフィズム
  • ダークモード対応デザイン
  • Webアクセシビリティを意識したデザイン

それぞれ詳しく解説します。

1.グラスモーフィズム

ブラスモーフィズムとは、半透明の要素を取り入れた透明感のあるデザインのことです。2020年にAppleが公式ホームページにて、グラスモーフィズムを採用したことで、大きな注目を浴びるようになりました。

ブラスモーフィズムの特徴は、奥行きのある立体感と、軽く涼しい印象を与えられる点です。また、前面にある文章などの要素に視認性を持たせるために、背景にぼかし効果を採用しており、ホームページデザインとして高いユーザビリティを持っています。

2.ダークモード対応デザイン

ダークモードとは、スマホやパソコンなどの画面背景を暗色に変更し、黒を基調とした画面設定にする機能のことです。動画・コンテンツを見やすくできる、充電の消費量を抑えられる、光の刺激を抑えられるといったメリットがあります。

近年、スマホやパソコンなどの端末に、ダークモードが標準搭載されつつありますが、ダークモードに対応しているホームページは少ないです。洗練されたかっこよさを求めてダークモード設定にしている方も増えていることから、ダークモード対応にすることも念頭に置いておくとよいでしょう。

3.Webアクセシビリティを意識したデザイン

Webアクセシビリティとは、障害者や高齢者など、心身機能に制限がある方でも問題なくホームページを使えるようにする概念のことです。高齢者・障害者問わず、ホームページは貴重な情報源となっています。

しかし、実際に提供しているホームページは健常者が使用することが前提となっています。そのため、障害者・高齢者が使用しづらい、使用できない作りとなってしまい、内容さえ確認できないことが少なくありません。

このような背景から、あらゆる消費者が均一的に情報収集できるようWebアクセシビリティを意識したデザインが求められています。法的な制約はありませんが、アクセシビリティに関する国際基準が定められたり、デジタル庁がWebアクセシビリティのガイドラインを公開したりしています。

そのため、ホームページデザインを扱う際は、内容を把握しておいて損はありません。

【配色別】ホームページデザインのトレンド

配色別に見るホームページデザインのトレンドは次の3つです。

  • モノクロ
  • グラデーション
  • ビバ・マゼンタ

それぞれ詳しく解説します。

1.モノクロ

モノクロは強い印象を与えるデザインの1つです。色を自由に使用できないため、デザインに工夫は必要ですが、より独創的なアイデアを生み出せます。

白や黒、灰色で仕上げられたホームページは、無駄のない洗練された印象を与えられます。

2.グラデーション

グラデーションは近年人気を集めている配色で、色を複数使用することで、独創的な世界観を作り出せるデザインです。2023年からは色の濃さよりも、立体感のある自然な質感を意識した色使いが好まれるのではないかといわれています。

ただし、グラデーションはホームページや、アプリアイコンでも多くの企業が採用しており、普及率は高めです。そのため、流行を追い求めたグラデーションにしてしまうと、数年後には古いデザインになってしまうリスクがあります。

3.ビバ・マゼンタ

2023年のトレンドになるといわれている配色がビバ・マゼンタです。ビバ・マゼンタとは、赤に限りなく近いマゼンタのことで、上品さと妖艶さを兼ね合わせています。

力強い色であることから、単色でも非常に綺麗ですが、補色である緑系の色や、白や金といった上品のある色を組み合わせれば、さらに魅力的なデザインに仕上げられます。

ホームページデザインのトレンド まとめ

ホームページデザインにもトレンドがあります。企業・ブランドのらしさを追及したデザインも重要ですが、古いと感じるデザインになってしまうと第一印象に悪影響を与え、コンバージョンにつながらない事態になりかねません。

一方で、トレンドばかりを意識してしまうと、数年後には古いデザインとなってしまう他、競合他社との差別化を図れなくなります。そのため、らしさだけでなく、トレンドを踏まえてデザインに仕上げることが大切です。

みやあじよも依頼者の要望をお聞きしながら、デザインのトレンドを意識したホームページの制作を行っています。自社の要望を大切にしながらトレンドを踏まえたデザインに仕上げてほしい、数年先を意識したデザインでホームページを制作してほしいという方は、みやあじよにご相談ください。

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