コーポレートサイトデザインの参考事例5選!デザインのポイントや記載すべき情報について解説

コーポレートサイトデザインの参考事例5選!デザインのポイントや記載すべき情報について解説

コーポレートサイトのデザイン事例5選

コーポレートサイトデザインの代表的な事例として次の5つが挙げられます。

  • Apple
  • 日本マクドナルド株式会社
  • 有限会社渡辺建設
  • 株式会社100
  • 株式会社良品計画

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.Apple

iPhoneやiPad、Mac、Apple Watchなどを販売するAppleは、デバイスと同じ無駄を省いたシンプルなコーポレートサイトを公開しています。自社の主力製品を中心としたデザイン構成ですが、画像をメインとしており、テキストの記載はほとんどありません。

また、構成はBtoCつまり消費者向けですが、フッター部分にBtoBすなわち企業向けのコンテンツを設置しているのも大きな特徴です。

2.日本マクドナルド株式会社

日本マクドナルド株式会社のコーポレートサイトの特徴は、レギュラーメニューや新商品など、ユーザーが求めている情報をトップページのメインに表示している点です。また、時間帯によっておすすめのメニューを変えるといった工夫を凝らしています。

ページ下部にスクロールすると、品質や社会貢献といった情報が充実していることから、ユーザーが求めている情報をランク付けし、表示するコンテンツを厳選していることが伺えます。

3.有限会社渡辺建設

有限会社渡辺建設のコーポレートサイトの特徴は、画像やファーストビュー、余白を上手く活用している点です。ファーストビューやメインコンテンツに高品質な画像を多く使用した場合、ごちゃごちゃした印象を与えかねません。

しかし、有限会社渡辺建設のコーポレートサイトは高品質な画像を使用しながらも、余白を上手く活用することで、インパクトを与えながら閲覧しやすいデザインに仕上がっています。

4.株式会社100

株式会社100のコーポレートサイトは、ファーストビューにて動画コンテンツを表示し、サービス内容を簡潔に表現しています。株式会社100のサービスは、無形商材であるコンサルティングです。

そのため、どのようなサービスなのか、イメージしづらい方も少なくありません。ファーストビューにて動画を表示し、その動画内でサービス内容を伝えることで、問い合わせに対するハードルを下げるという工夫を凝らしています。

また、株式会社100が手がけている「HubSpot」のロゴに使用されているコーラル色をコーポレートサイト内に散りばめることで、デザイン性を高めているのも大きな特徴です。

5.株式会社良品計画

株式会社良品計画のコーポレートサイトは、シンプルなデザインに仕上げられています。ネットストアや採用情報など、コンテンツ量は多いものの、グローバルナビゲーションの階層を分かりやすく設定することで、迷うことなく求めている情報にアクセスできます。

また、フッター部分にアコーディオンメニューを採用することで、シンプルなデザインに見えるように仕上がっているのも、このコーポレートサイトの大きな特徴です。

コーポレートサイトをデザインする際の5つのポイント

コーポレートサイトをデザインする際のポイントとして次の5つが挙げられます。

  • 企業イメージとマッチさせる
  • ファーストビューはシンプルに
  • スマホをベースにデザインする
  • 競合他社と差別化する
  • イメージを統一する

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.企業イメージとマッチさせる

コーポレートサイトは、どのような企業なのか相手に理解してもらうデザインが重要です。企業イメージとデザインがマッチしていない場合、ターゲット層に十分な訴求が行えない他、離脱率の向上を招きかねません。

このような事態を避けるためには、ターゲットや事業内容などを整理して、企業イメージとデザインをマッチさせる必要があります。

2.ファーストビューはシンプルに

ファーストビューとは、サイトにアクセスした際、最初に表示される領域のことで、サイトの入り口といっても過言ではありません。ファーストビューでユーザーを引きつけられれば、離脱率を抑えられる他、他のコンテンツへアクセスしてもらう可能性も高くなります。

そのため、ファーストビューは情報を厳選して、イメージが伝わるシンプルなデザインにしましょう。

3.スマホをベースにデザインする

スマホの普及に伴い、コーポレートサイトをパソコンではなく、スマホで閲覧するユーザーが増えています。総務省が発表した「令和4年情報通信白書」のインターネット利用端末の種類(個人)によれば、2021年のパソコン利用率が48.1%であるのに対して、スマホ利用率は68.5%と20.4%上回っています。

また、Googleをはじめとする検索エンジンもスマホ利用を推奨しており、2021年からは評価基準がパソコンからスマホへと完全移行しました。つまり、コーポレートサイトをスマホ対応にしていない場合、ユーザビリティが非常に悪くなる他、SEOの観点にも悪い影響を与えかねません。そのため、コーポレートサイトもレスポンシブデザインに対応させるなど、スマホベースにデザインすることが大切です。

4.競合他社と差別化する

会社概要やサービス・商品情報など、コーポレートサイトで掲載する情報はどの企業もほとんど同じです。そのため、同業種である場合、どうしても似たようなデザイン・内容となってしまいます。

そこで重要となってくるのが、競合他社との差別化です。企業イメージを整理したら、競合他社のコーポレートサイトを確認し、どのように差別化を図っていくのか検討しましょう。

差別化できる点としては、配色や画像、レイアウト、動画などが挙げられます。

5.イメージを統一する

企業イメージにマッチしたデザインにしても、デザインを制作している最中に、イメージと違う素材を使用してしまうリスクがあります。ページをスクロールするにつれて、イラストのテイストが変わったり、フォントが変わったりすると、イメージが違うと思われて離脱される可能性も高いです。

コーポレートサイトのデザインがひと通り完成したら、全体のイメージが統一されているか、繰り返し確認するようにしましょう。

コーポレートサイトに記載すべき情報

コーポレートサイトに記載すべき情報として次の8項目が挙げられます。

  • 会社概要
  • サービス・商品情報
  • 採用情報
  • IR情報
  • ニュース・最新情報
  • お問い合わせフォーム
  • 個人情報保護方針
  • その他

それぞれ詳しくみていきましょう。

会社概要

会社概要は会社の基本情報のことです。会社概要を確認するために、コーポレートサイトを閲覧するという方も少なくありません。

会社概要に掲載しておくべき情報は次のとおりです。

  • 会社名
  • 所在地
  • 代表者名
  • 設立日
  • 資本金
  • 事業概要
  • 取引銀行
  • 役員名

上記情報が一般的ですが、電話番号や従業員数、取引先も表示していると信用度を向上させられます。

サービス・商品情報

ここではサービス・商品情報の魅力を発信するために、特徴などを細かく記載しましょう。ECサイトやサービスサイトをすでに立ち上げている場合は、リンクを貼って、そちらに誘導させるといった方法もあります。

複数のサービス・商品情報を盛り込む場合、ユーザーが迷わずに目的の情報にアクセスできるよう、テーマやカテゴリなどで整理し、分かりやすく表示することが大切です。

採用情報

コーポレートサイトに採用情報を記載しておけば、自社に興味を持ってくれている人材が求人応募するきっかけをつくることができ、人材の確保につながる可能性があります。ただし、採用サイトを別に立ち上げている場合、採用情報ページを作りこむ必要はありません。

情報は最低限にして、上手く採用サイトへ誘導させましょう。

IR情報

IR(Investor Relations)情報とは、企業が株主や投資家などに対して発信する企業情報のことです。上場企業であれば、投資家向けのIR情報の記載は欠かせません。

IR情報では、財務や業績といった情報の他、コーポレートガバナンスなども記載しておくことが一般的です。また、代表取締役から投資家に向けたメッセージを盛り込んでいる企業も少なくありません。

ニュース・最新情報

自社に関するニュース・最新情報もコーポレートサイトに記載すべき情報の1つです。更新頻度が少なくなりそうという懸念を抱える方も多いでしょう。

しかし、新商品やサービスに関する情報を掲載すれば、定期的な更新がしやすくなるはずです。

お問い合わせフォーム

連絡を取ることも想定してコーポレートサイトにアクセスする方もいます。スムーズに問い合わせできるように、お問い合わせフォームも設置しておきましょう。

問い合わせ先が複数あると、どこに対しての問い合わせなのか分かりません。したがって、担当部署がひと目で把握できるようにしておくことも大切です。

また、問い合わせフォームは24時間365日対応できるため、機会損失を防げるといったメリットもあります。

個人情報保護方針

お問い合わせフォームを設置して、コーポレートサイトから氏名やメールアドレスといった個人情報を得る場合、個人情報保護方針も合わせて記載する必要があります。個人情報保護方針は分かりやすい場所に記載し、問い合わせ希望者が確認しやすいようにしなければなりません。

個人情報保護法の改正など、個人情報の取扱いが近年、厳格化しているため、取得する際は十分注意しましょう。

その他

コーポレートサイトは、上記で紹介した情報以外にも様々な情報を掲載できます。具体的な情報としては以下が挙げられます。

  • よくある質問(Q&A)
  • 代表のメッセージ
  • 社員紹介
  • サイトマップ
  • ブログ
  • 導入事例や実績
  • お客様の声

サイトマップやお客様の声、導入事例や実績は、ユーザビリティの向上に寄与できるでしょう。代表のメッセージや社員紹介はユーザーの信頼度向上に寄与できる他、ブログは定期的に更新することでコンテンツ量を増加させて、SEO効果も得られます。

そもそもコーポレートサイトとは?

コーポレートサイトとは、企業のWebサイトという意味です。インターネットに掲載している企業の公式パンフレットというと分かりやすいかもしれません。

コーポレートサイトは、企業概要や販売している商品、提供しているサービスといった企業情報を記載するのが一般的です。しかし、社長メッセージや社員紹介を掲載することで、企業文化やイメージを伝えられます。

また、写真や動画といったビジュアルコンテンツを使用することで、テキストだけでは伝わらない情報をサイト閲覧者に伝えることが可能です。

コーポレートサイトの4つのメリット

コーポレートサイトのメリットとして次の4つが挙げられます。

  • 安心感を与えられる
  • 人材確保につながる
  • 集客効果を期待できる
  • 投資家・株主の判断材料になる

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.安心感を与えられる

コーポレートサイトを用意すれば、ユーザーや取引先などに安心感を与えられます。インターネット利用が常態化した現代では、企業情報を把握するために、インターネットで企業情報が検索される傾向にあります。

どれだけ素晴らしい商品・サービスを提供していても、コーポレートサイトを用意されていない企業は信頼を得にくく、利用を避けられる可能性が高いです。ユーザーや取引先などに安心感を与える意味でもコーポレートサイトの用意は非常に重要です。

2.人材確保につながる

コーポレートサイトに訪問するユーザーは、少なからず関心や魅力を持っていることになります。求人情報を掲載したり、採用サイトにアクセスしたりできるようにしておけば、採用につなげられる確率が高められます。

採用活動に予算や時間、人員を避けられない企業にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

3.集客効果を期待できる

コーポレートサイトはユーザーや取引先などに安心感を与えることが主な目的です。

しかし、ブログなどを設置してコンテンツマーケティングを行うなど、SEO対策を実施すれば、コーポレートサイトからの集客効果も期待できます。

4.投資家・株主の判断材料になる

コーポレートサイトに掲載しているIR情報は、投資家や株主が企業価値を判断する材料となります。

経営方針や経営計画、財務情報などを整理したうえで掲載し、投資家・株主へ自社の魅力をアピールしていきましょう。

コーポレートサイトデザインのまとめ

コーポレートサイトはインターネットに掲載している企業の公式パンフレットのようなものです。制作しておければ、安心感を与えられる、人材確保につながるなどのメリットを享受できます。

ただし、コーポレートサイトは「会社概要」「サービス・商品情報」「採用情報」など、掲載する情報はどの企業もほぼ同じであるため、業種が同じだとどうしても内容・デザインが似通ってしまいます。

そのため、ファーストビューをシンプルにしたり、企業イメージと統一したりするのはもちろん、差別化を意識してデザインを制作することが大切です。

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