そもそもSEO対策とは?
「SEO(Search Engine Optimization)」とは、日本語で「検索エンジン最適化」といい、自社のホームページをGoogleなどの検索エンジンの検索結果に上位表示させることです。
検索結果に上位表示する施策のことをSEO対策ともいいますが、SEOとSEO対策はほぼ同じ意味となります。
SEO対策の必要性
SEO対策がなぜ必要なのかというと、検索結果ランキングがホームページのアクセス数に直結するからです。例えば、飲食店の出店場所はお客さんにお店の存在に気付いてもらいやすいという観点から、人通りが少ない場所よりも人通りが多い場所を選ぶはずです。
この原理はホームページも同じで、検索結果に下位表示されるよりも、上位表示された方が人の目に触れやすくなり、多くのクリック数つまり集客が見込めます。ホームページは現実の店舗以上に集客力が重要であるため、SEO対策による上位表示が欠かせません。
SEO対策の効果
検索順位とクリック率の関係は、検索語、画面に出る情報、利用端末などで変わります。過去の調査にある順位別の数値を、そのまま現在の自社サイトの集客予測には使えません。
Search Consoleでは、実際の表示回数とクリック数を確認できます。クリック率は、表示された回数のうちクリックされた割合です。期間や検索語、端末などの条件をそろえ、自社の変化を確認しましょう。
SEO対策を行っても、掲載順位や費用対効果は保証されません。検索から訪問した人数だけでなく、相談や購入など目的とする行動につながったかも確認することが大切です。
SEO対策の費用
SEO対策の費用は依頼内容によって変わります。例えば、ホームページ制作段階からSEO対策の方針決定・設定を行うとしましょう。
制作とSEOをまとめて依頼する場合も、既存サイトを改善する場合も、必要な調査、ページ数、実装範囲によって見積もりは変わります。「方針の提案まで」なのか「本文の修正や設定の反映まで」なのかを分けて確認しましょう。
記事制作を依頼する場合も、本数だけでなく、調査、取材、画像、校正、公開後の見直しなど、料金に含まれる作業を確認します。一律の月額を前提にせず、自社に必要な範囲で比較することが大切です。
SEO対策費用の料金体系
SEO対策の契約では、例えば次のような料金体系があります。
- 成功報酬型
- 一括支払型
- 月額固定費用型
料金体系は業者や契約によって異なります。成功報酬の場合は何を成果とするか、月額契約の場合は毎月どこまで対応するかを確認しましょう。金額だけでなく、作業範囲、報告内容、契約期間をそろえて比べることが大切です。
SEO対策の3つのメリット
SEO対策のメリットとして次の3つが挙げられます。
- コストの削減
- 高いブランディング効果
- コンバージョン率の高いユーザーの流入増加
それぞれ詳しくみていきましょう。
コストの削減
自然検索の掲載自体に、Googleへの掲載料はかかりません。一方、SEOには調査や制作、改善の作業費が必要です。上位表示すれば広告と同じ人数を無料で集められる、という意味ではありません。
役立つページを継続して届けることで、広告以外の集客経路を育てられます。集客コストを抑えられたかどうかは、運用費と、問い合わせなどの成果を併せて確認しましょう。
高いブランディング効果
検索で自社の情報に触れてもらうことは、会社やサービスを知る入口になります。ただし、検索上位にあること自体が、その会社や商品の品質をGoogleが保証しているという意味ではありません。内容や実績、対応範囲を分かりやすく伝えることも必要です。
ECサイトなどのオウンドメディアを運用している場合、ブランド名やサイト名の認知度向上にも寄与できるため、他社との差別化を図って、市場優位性を保つことも可能です。
コンバージョン率の高いユーザーの流入増加
SEOは検索行動に基づく集客方法です。そのため、情報収集や問題解決といった目的を持つユーザーが流入しやすくなります。
例えば、ユーザーが「新宿 ラーメン」と検索したとしましょう。この場合、新宿にいて近場のラーメン屋を探している、新宿に行く予定があるからラーメンに行こうという目的を持って情報を収集している可能性が高いです。
情報収集や問題解決といった目的を持ったユーザーに多くアクセスしてもらえれば、成果(コンバージョン)につながる可能性も高まります。
SEO対策の注意点
SEO対策の注意点として次の2つが挙げられます。
- すぐに結果が出るわけではない
- 必ず上位に表示されるわけではない
それぞれ詳しくみていきましょう。
すぐに結果が出るわけではない
新規サイトの公開やSEOの変更が検索結果へ反映されるまでの時間は、内容やサイトの状態で異なります。Googleは、数時間かかる変更もあれば数か月かかる変更もあると案内しています。「最短3か月で成果が出る」と一律には判断できません。
このようにSEO対策を実施したからといってすぐに結果が出るわけではないため、PDCAを回しながら、地道に取り組んでいかなければなりません。
必ず上位に表示されるわけではない
SEO対策は上位表示されやすいホームページに整備する施策です。あくまでも上位表示されやすくなるだけで、必ず上位表示されるわけではありません。
したがって、SEO対策を実施すれば必ず上位表示されると認識されている方は、考えを改める必要があります。
SEO対策の種類
SEO対策の種類は次の3つです。
- コンテンツSEO
- 外部対策
- 内部対策
それぞれ詳しくみていきましょう。
コンテンツSEO
「コンテンツSEO」とは、検索ユーザーに対して価値ある情報を提供するコンテンツを制作して、検索上位を目指すSEO手法です。コンテンツSEOで意識しなければならないのは、コンテンツの質です。
コンテンツの質が低い場合、どれだけコンテンツの量を増やしても、上位表示にはつながりません。そのため、ターゲットを明確にしたうえで、キーワード選定をしっかりと行い、必要とされる情報を盛り込んだ質の高いコンテンツを制作していく必要があります。
外部対策
「外部対策」では、役立つ情報を公開し、関連するサイトから自然に紹介されるようにすることなどを考えます。SNSでの共有や口コミは情報を知ってもらう入口になりますが、投稿やメンションが増えれば、それだけで検索順位が上がるとは限りません。
外部対策のポイントは、自然であるということです。自作で被リンクやオンラインレビューを量産した場合、ペナルティを受けるリスクがあります。
そのため、あくまでもユーザーからの評価を得て、自然に獲得していくことが重要です。
内部対策
「内部対策」とは、ページ同士のつながりや、内容を取得できる仕組みを整えることです。分かりやすい構造とリンクは、利用者や検索エンジンがページを見つけ、内容を理解する助けになります。
ただし、構造を整えたことだけで、インデックス登録や上位表示が保証されるわけではありません。必要なページが見つかるか、内容が役立つかを併せて確認します。
ホームページ制作時に意識しておくべきSEOの7つのポイント
ホームページ制作時に意識しておくべきSEOのポイントとして次の7つが挙げられます。
- スマホに適したデザインにする
- ディレクトリ構造にする
- コアウェブバイタルの最適化を行う
- パンくずリストを設置する
- 常時HTTPSで通信する
- HTMLの最適化を行う
- 更新しやすいホームページにする
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.スマホに適したデザインにする
Googleは、スマートフォン用のクローラーが取得したモバイル版の内容を、インデックス登録とランキングに使うと案内しています。モバイルファーストインデックスとは、この仕組みのことです。スマホ向けのデザインにしただけで上位表示される、という意味ではありません。
そのため、ホームページはスマホに適したデザインで制作するようにしましょう。
2.ディレクトリ構造にする
「ディレクトリ構造」は、フォルダーを使ってページなどを整理する考え方です。サイト全体の内容を論理的に分けることは、利用者や検索エンジンがページ同士の関係を理解する助けになります。ただし、URLを階層化するだけで登録や評価が決まるわけではありません。
似た内容をまとめ、必要なページへ説明のあるリンクで進めるようにしましょう。整理だけを目的に、既存ページのURLをむやみに変更する必要はありません。URLの形と、実際の内容やリンクのつながりは併せて考えます。
3.コアウェブバイタルの最適化を行う
「コアウェブバイタル」とは、ユーザーが快適にホームページを閲覧できているかを把握するための指標のことです。コアウェブバイタルは次の3つで構成されています。
- LCP(Largest Contentful Paint)
- INP(Interaction to Next Paint)
- CLS(Cumulative Layout Shift)
「LCP」は、表示領域にある主な画像や文章など、大きなコンテンツが表示されるまでの時間です。PageSpeed Insightsでは、2.5秒以下が良好、2.5秒を超え4秒以下が改善が必要、4秒を超えると不良に分類されます。
「INP」は、クリックやキー入力などの操作に対する画面の応答性を示す指標です。以前の指標であるFIDに代わり、現在のコアウェブバイタルに含まれています。PageSpeed Insightsでは、200ミリ秒以下が良好、200ミリ秒を超え500ミリ秒以下が改善が必要、500ミリ秒を超えると不良に分類されます。
「CLS」は、予期しないレイアウトのずれを数値で表す指標です。後から画像や広告が表示され、押そうとしていたリンクの位置が動く、といった体験に関わります。ずれた距離だけを表す数値ではありません。
PageSpeed Insightsでは、CLSが0.1以下なら良好、0.1を超え0.25以下なら改善が必要、0.25を超えると不良です。実際の利用データでは、各指標の75パーセンタイル値で判断します。値を小さい順に並べたときの75%の位置にある値であり、「利用者の上位75%」を選ぶという意味ではありません。
4.パンくずリストを設置する
「パンくずリスト」とは、「ホーム>サービス>A商品」のように、サイト内の現在位置や上位のページを示す案内です。置く位置はサイトによって異なります。単にリンク数を増やすことではなく、ページの関係を理解し、必要な場所へ移動できるように設置します。
また、ユーザーがどのページ階層にいるか把握しやすくなるため、ページ移動しやすくなり、回遊率向上や滞在時間の延長にも寄与できます。
5.常時HTTPSで通信する
HTTPSは、ブラウザーとサーバーの間の通信を暗号化する仕組みです。従来「SSL化」と呼ばれてきましたが、現在のHTTPS通信には通常TLSが使われます。通信の保護は大切ですが、HTTPSにしただけで、サイト全体の安全性や検索上位が保証されるわけではありません。
HTTPSで通信するページのURLは「https://」から始まります。「http://」のページから移す場合は、証明書だけでなく、転送やページ内の読み込み先なども確認する必要があります。サイト全体で正しく表示・利用できるかを確かめましょう。
6.HTMLの最適化を行う
見出しや本文の関係が分かるHTMLを使うことは、利用者や検索エンジンが内容を理解する助けになります。ただし、特定のタグを入れたことだけで評価や順位が決まるわけではありません。
したがって、見出しタグ(hタグ)をはじめとするHTMLの最適化を図ることもホームページ制作時に意識しておくべきSEOのポイントの1つです。
7.更新しやすいホームページにする
更新しやすいホームページにすることも大切です。ホームページの上位表示を目指すためには、ホームページの制作だけでなく、その後の運用にも注力しなければなりません。
更新しにくい仕組みでは、情報の修正に時間や手間がかかります。社内で直したい箇所と、専門的な対応を依頼したい箇所を分け、誰がどこまで更新するかを制作時に確認しておきましょう。
WordPressなどのCMSは、文章や画像を管理画面から更新する方法の一つです。すべてのサイトで必須というわけではありません。更新頻度や社内の体制に合わせて、操作方法、保守、相談先まで確認しておくことが大切です。
重要なのはホームページ制作後の運用
SEO対策で成果を出していくためには、ホームページ制作後の運用が重要です。
Googleの検索の仕組みや、利用者が必要とする情報は変わります。現在の案内を確認しながら、古くなった説明、表示上の問題、必要なページへの案内などを見直します。順位操作を目的としたリンクの購入や量産を、運用の中心にしないようにしましょう。
制作時の工夫が、時間の経過だけですべて無意味になるわけではありません。ただし、情報を放置すると読者の判断に役立たなくなることがあります。検索での反応や相談内容を確認し、必要な箇所を継続して改善することが大切です。
まとめ
ホームページ制作時のSEO対策は、公開後に少し手を入れるものではなく、設計段階から考えておくことで進めやすくなります。スマホで見やすいデザイン、整理されたサイト構造、表示速度、HTTPS通信、更新しやすさまで含めて整えておくと、検索エンジンにも利用者にも伝わりやすい土台をつくりやすくなります。
制作時の工夫だけでなく、そもそもSEOとは何か、Googleがどんな考え方でサイトを評価しているのかを全体から整理したい方は、SEO対策の基本とGoogleの理念、メリット・デメリットをまとめた記事もあわせてご覧ください。施策を部分ごとではなく、全体の流れの中で考えやすくなります。
実際に、キーワード設計や内部構造の見直し、コンテンツの整理、公開後の改善まで含めて進めたい場合は、SEO対策の進め方や支援内容を見ると、今のホームページでどこから整えるとよいかを具体的にイメージしやすくなります。
まだ新規制作の段階で、どこまでSEOを意識すべきか迷っている状態でも問題ありません。制作前の整理や、公開後まで見据えた設計の考え方を相談しながら進めたいときは、お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
参考資料(2026年10月30日確認):Google:検索エンジン最適化スターターガイド/Google:SEO業者の利用を検討する/Google:Core Web Vitals/Google:PageSpeed Insightsについて/Google:検索パフォーマンス レポート/MDN:HTTPS。


