YouTube広告の表示・スキップを確かめる5つの項目
広告を減らしたいときは、会員特典、ブラウザーの機能、広告の形式を分けて考えます。次の5項目は、広告を表示しない特典や、使える場面がそれぞれ異なります。どの方法でも必ず広告を飛ばせるという意味ではないため、対応する範囲を確認しましょう。
- YouTube Premiumに契約する
- Safariのポップアップと動画広告を区別する
- ブラウザーの広告機能と利用条件を確認する
- スキップできる広告を操作する
- 公式の一時保存でオフライン再生する
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.YouTube Premiumに契約する
YouTube Premiumは、有料メンバーシップの対象となる動画を、再生前や再生中の広告なしで視聴できるサービスです。ただし、動画の中にクリエイター自身が組み込んだ商品紹介やプロモーションなどが残る場合はあります。
料金は、申込画面に表示される金額と契約期間を確認しましょう。過去の記事の金額を一律に当てはめず、自分に適用される条件を確かめます。公式案内では、次の特典と利用条件を確認できます。
- オフライン再生:対象の動画を公式機能で一時保存し、対応する機能で視聴できる
- バックグラウンド再生:対象のアプリ・コンテンツなどの条件により、画面を離れても音声を再生できる
- YouTube Music Premium:対象の音楽コンテンツを広告なしや一時保存などの条件で楽しめる
- 利用条件:登録したアカウントと、対応する地域・端末・コンテンツで使える特典を確認する
無料体験や割引が表示される場合も、対象となる人、終了後の料金、更新や解約の条件を申し込む前に確認します。誰でも同じ無料期間や割引を使えるものとして判断しないことが大切です。
2.Safariのポップアップと動画広告を区別する
Safariのポップアップブロックは、閲覧中に新しいウインドウや別のタブなどで開く表示を管理するための機能です。YouTubeのプレーヤー内に流れる動画広告と、まず表示の種類を分けます。
Appleの現行案内では、iPhone・iPadは「設定」から「アプリ」「Safari」へ進み、ポップアップの設定を確認します。OSや端末で表示が異なる場合があるため、使っている環境の公式手順を見ましょう。
ポップアップの設定を変えることと、動画広告をスキップすることは別です。スキップできるかは広告の形式によるため、YouTubeの画面に表示される操作と、公式の対応範囲を確認します。
外部の広告ブロックアプリを追加すれば、YouTubeの広告が必ず消えるとはいえません。YouTubeの公式ヘルプは、広告ブロックの使用により動画の再生がブロックされる場合もあると案内しています。
アプリや機能拡張は、対象とする表示、対応する環境、利用する権限を確認して選びます。広告の種類や出所に関係なく、すべてを削除できると決め付けないようにしましょう。
ここで紹介したSafariのポップアップ設定は、YouTubeのすべての動画広告を消す手順ではありません。広告なしでの視聴を希望する場合は、YouTubeの公式メンバーシップの対象と条件も確認します。
3.ブラウザーの広告機能と利用条件を確認する
一般的なウェブブラウザであるGoogle Chrome、Edge、Firefoxに加え、現在ではさまざまな特徴・機能を持つウェブブラウザが数多くあります。
ブラウザーに広告を制御する機能があっても、YouTubeでの動作や利用条件まで同じとは限りません。公式ヘルプでは、広告をブロックする拡張機能が再生に影響する場合があると説明されています。
ブラウザーを変えるだけで、個人情報が常に保護され、動画広告もすべて消えるという保証はありません。視聴に使う機能と、情報を扱う設定を分け、提供元の説明を確認しましょう。
4.スキップできる広告を操作する
スキップ可能な動画広告では、再生開始から5秒経つと、表示されたボタンで広告をスキップできます。スキップできない広告もあるため、すべての形式を同じ操作で飛ばせるものではありません。
自動操作のアプリを使えば、どの端末や広告でも同じように処理できるとは判断できません。まずはYouTubeが用意しているスキップ操作と、その広告が対応する形式かを確かめましょう。
5.公式の一時保存でオフライン再生する
オフラインで視聴したい場合は、YouTube Premiumなどで案内されている公式の一時保存機能を確認します。対象動画を保存し、対応するアプリや機能で再生する方法です。
公式の一時保存は、対応するサービス内でオフライン再生するための機能です。別のアプリで動画を保存すれば必ず同じように視聴できる、という説明とは分けて考えます。
一時保存する際は、インターネットに接続できる環境を用意します。その後、対応するオフライン再生機能で見る流れです。保存する通信と、保存後の再生を分けて確認しましょう。
保存できる動画や使える機能、端末の空き容量を、公式案内とアプリの表示で確かめます。外部の保存アプリを探すことを前提にせず、利用中のサービスの対応範囲に合わせて選びましょう。
YouTube公式アプリでは、プランと広告形式を確認する
YouTube公式アプリで何を変えたいかも分けましょう。スキップ可能な広告を飛ばすこと、特定の広告の表示を調整すること、広告なしの会員特典で視聴することは、同じ機能ではありません。
外部アプリの説明だけで、YouTube公式アプリの広告もすべて変えられるとは判断できません。対象となるアプリ、広告の形式、利用中のプランを確認して選びます。
YouTubeは、広告をブロックすることが利用規約に反すると案内しています。広告ブロック機能があることだけで、公式に対応する視聴方法と同じものとして扱わないようにします。
広告なしで視聴したい場合は、YouTubeが提供する有料メンバーシップの対象と特典を確認します。プランやコンテンツによって使える範囲を確かめ、すべての機能が同じと考えないことが大切です。
自分が使う端末と視聴する場面をそろえ、公式の操作と条件を見比べましょう。広告の表示が変わる特典と、広告を一部スキップできる操作を分けると、必要な機能を選びやすくなります。
YouTube広告とは?
ここからは、広告を出す会社側の仕組みを確認します。YouTubeを使った動画広告は、商品やサービスを伝える方法の一つです。視聴者が使う広告なしの会員特典とは分けて考えましょう。
Google広告では、地域、興味・関心、配信するコンテンツなどに関わる設定があります。使えるターゲティングや広告形式はキャンペーンによって異なるため、目的と現在の条件に合わせて選びます。
YouTube広告の種類
ここでは、インストリーム広告の基本、スキップの可否、短いバンパー広告と、終了した旧形式を整理します。現在の動画広告にはインフィードやYouTubeショートなどの形式もあるため、実際に出す広告はGoogle広告の現行案内で比較してください。
- インストリーム広告
- ノンスキッパブル広告
- スキッパブル広告
- オーバーレイ広告(終了した旧形式)
- バンパー広告
一つずつ特徴を解説していきます。
インストリーム広告
インストリーム広告は、ほかの動画の再生前、途中、再生後などに表示される動画広告です。スキップ可能かどうかや、配信する条件によって扱いが変わります。
動画を再生すれば必ず同じ広告が出るわけではありません。広告の掲載や形式は、動画と配信の条件などに応じて変わるため、全再生で表示されると見込まないようにしましょう。
インストリーム広告には、最後まで見なければならないノンスキッパブル広告と、視聴者が無視できるスキッパブル広告の2種類があります。
ノンスキッパブル広告
スキップ不可のインストリーム広告は、視聴者が途中でスキップできない形式です。広告を出す側は、表示回数に基づく課金などの条件を確認します。スキップできる形式より、配信する人の収益が必ず高いという意味ではありません。
しかしノンスキッパブル広告は、ユーザーが広告をスキップして本編のビデオに直行できないため、離脱の原因となる可能性があります。
クリエイター向けの公式説明では、新しい長尺動画で広告を有効にすると、複数の広告形式が条件に応じて表示されます。視聴者がすべての広告形式を自由に選べるという説明ではありません。広告を出す側は、伝える内容と長さを形式に合わせて考えます。
スキッパブル広告
スキップ可能なインストリーム広告は、再生開始から5秒経つと、視聴者がスキップできる形式です。スキップ不可の広告や、短いバンパー広告とは分けて考えます。
広告を出す会社が、視聴を基準に料金を払う設定では、30秒(30秒未満の動画は最後まで)の視聴、または30秒より前の動画への操作などが課金の条件になります。これは広告主が支払う費用の説明です。
一方、表示回数に基づいて料金が発生する入札方法もあります。広告主の支払い条件と、動画を配信するクリエイターが受け取る収益を、同じ計算として説明しないようにしましょう。
スキップできることだけで、他の形式より収益が低いとは判断できません。確認できない視聴行動や共通の単価を前提にせず、出稿の目的、実際の配信結果、費用をそろえて評価しましょう。
オーバーレイ広告(終了した旧形式)
オーバーレイ広告は、以前パソコンの動画プレーヤーに重ねて表示されていた旧形式です。現在も同じ形で掲載されている広告として扱わないようにします。
YouTubeの公式ヘルプは、2023年4月6日以降、オーバーレイ広告を掲載しないと案内しています。出稿を考えるときは、終了済みの形式と、現在利用できる形式を分けて確認しましょう。
現在の動画広告を比較する際は、動画の途中に出るもの、フィードに出るものなど、表示場所と目的を確認します。旧形式の説明だけで、今の配信方法を決めないことが大切です。
課金や収益の説明も、現在の広告形式と条件に基づいて確認します。終了した形式の説明を、現在の見積もりや収益単価へそのまま当てはめないようにしましょう。
バンパー広告
バンパー広告は、最長6秒の短い、スキップできない動画広告です。最後まで再生される形式ですが、短い時間で何を伝えるかを絞る必要があります。
スキップできない広告を凝縮したような広告フォーマットと考えるとわかりやすいでしょう。
広告を出す会社は、その形式の課金方法と、実際の配信費用を確認します。他の形式より単価が低い、収益還元率が高いといった共通の条件が決まっているわけではありません。
短い広告でも、すべての視聴者が好意的に受け止めるとは限りません。伝える情報量を絞り、配信の目的と、見た人に取ってほしい行動をそろえて考えましょう。
広告を出す会社にとっては、費用を使って商品やサービスを知らせる手段です。動画を配信する人の収益の話とは分け、出稿する目的に合う形式かを比較します。
クリエイター向けの公式説明では、スキップ可能またはスキップ不可の広告を有効にしている場合、バンパー広告も有効になるとされています。これは表示の設定に関する説明で、収益の増加を保証するものではありません。
共通の再生単価を前提に、予算や収益を計算しないようにしましょう。現在のキャンペーンの課金条件と、実際に発生した費用や成果を確認して判断します。
YouTube広告のメリット
YouTube広告を出稿するメリットは以下の通りです。
- 高い費用対効果を期待できる
- 利用しているユーザーが多い
- 自社サイトへ誘導できる
- ターゲットを絞れる
一つずつ解説していきます。
高い費用対効果を期待できる
広告費が発生する条件は、広告形式と入札方法によって異なります。視聴を基準にする設定も、表示回数を基準にする設定もあるため、すべてのインストリーム広告に一つの条件を当てはめないようにします。
費用対効果は、広告費だけでなく、広告を見た人が問い合わせや購入などの目的へ進んだかも含めて考えます。テレビ広告などの他媒体より必ず効率が高いとは決めず、自社の目的と結果をそろえて比較しましょう。
利用しているユーザーが多い
YouTubeは幅広いコンテンツを配信する場ですが、媒体全体の利用者の多さだけで、自社の商品に関心のある人へ届くかは決まりません。広告で伝えたい相手と、使う形式を合わせて考えます。
自社の対象となる人が、どのような場面で動画を見るかを考えます。年齢だけで判断せず、現在利用できる配信条件と、実際の配信結果を見ながら検討しましょう。
自社サイトへ誘導できる
広告を見た人に次の行動を案内する場合は、商品説明や相談など、進んでほしいページを決めます。広告形式に応じてリンクやボタンを使える範囲を確認し、広告の内容と移動先の説明をそろえましょう。
行動を促す言葉は、移動先で何を確認できるかが伝わる内容にします。押した先で、広告で紹介していた商品や用件を探し直さない構成を考えましょう。
例えば「詳細を見る」、「会員登録する」、「購入する」などが考えられます。
ターゲットを絞れる
動画広告では、Google広告を通じて地域、ユーザー属性、興味・関心、配信コンテンツなどのターゲティングを検討できます。ただし、キャンペーンによって使用できる設定や組合せは異なります。
設定する相手の範囲と、実際に広告が届いた結果を分けて確認します。推定された興味や属性を使う場合もあるため、狙った人へ必ず届くと保証せず、目的に合う配信になっているかを見直します。
YouTube広告の注意点
YouTube広告を出稿する際の注意点は以下の2点です。
- 逆効果になるリスクがある
- スキップできる形式への配慮が必要
一つずつ解説していきます。
逆効果になるリスクがある
スキップできないノンスキッパブル広告は、動画コンテンツの選択と性質によっては、企業や製品の評判を落とす可能性があります。
そのため、ターゲットとなる視聴者の選定には十分な配慮が必要です。合わせて出費が大きくなりすぎないよう、調整しながら出稿するとよいでしょう。
スキップできる形式への配慮が必要
スキップ可能なインストリーム広告は、5秒経つと視聴者がスキップできます。すべてのインストリーム広告が自動的に飛ばされるわけではありません。対応する形式で、早い段階から要点が伝わる内容を考えましょう。
YouTube広告飛ばすのまとめ
YouTubeの広告をスキップできるかは、広告の形式と利用するサービスによって変わります。すべての広告が同じ操作で消えるものではありません。スキップできる形式か、広告なしの特典が自分に適用されるかを確認しましょう。
視聴する端末と、広告の表示を変えたい場面に合わせて、公式の操作と利用条件を確認して選びましょう。広告を出す場合も、現在使える形式と課金方法を確認することが大切です。
参考資料(2026年10月30日確認):YouTube:Premiumの現在の特典と対象/YouTube:広告形式とオーバーレイ広告の終了/YouTube:広告ブロックと再生への影響/YouTube:視聴時の広告と表示設定/Google広告:動画広告の形式と課金条件/Google広告:動画広告のターゲティング/Apple:Safariのポップアップ管理。


