Xmind8はプレゼン資料に最適?|バージョンの違いや活用シーンを紹介

Xmind8はプレゼン資料に最適?|バージョンの違いや活用シーンを紹介

Xmind8とは?

「Xmind8」は、香港のXMind Ltd.が開発したマインドマップ作成ソフトです。キーワードを樹形状に配置しながらアイデアを出していき、視覚的に整理・具体化していくことが可能で、魚骨図や組織図、ツリー図といった様々なスタイルの図に対応しています。

マインドマップとして使用できる他、タスク管理表やメモ代わりにして使用することも可能です。WindowsとMacどちらにも対応しており、無料でダウンロードができます。

マインドマップ専用ツール

XMind8は、マインドマップ専用のソフトで、パソコンにインストールして使用します。

「マインドマップ」とは、思考やアイデアの流れを中心となる概念から分岐させる形で描写した図のことです。

マインドマップを活用すれば、インパクトのあるプレゼン資料を作成したり、効果的にメモを取れたりする他、記憶力の向上などを図ることが可能です。

マインドマップはofficeのパワーポイントでも作成はできますが、マインドマップ専用ツールである「xmind 8」を使用した方が、スピーディーにマインドマップを作成できます。

主な機能

Xmind8の主な機能は次の5つです。

  • マインドマップの結合
  • ドリルダウン機能
  • アイコン追加
  • 多様なファイル形式
  • ローカルネットワーク共有機能

それぞれ詳しくみていきましょう。

マインドマップの結合

Xmind8では複数のマインドマップを結合することが可能です。マインドマップを結合するときは結合するファイルをすべて開き、メニューから「ツール」を選択し、「結合」を選びましょう。

「マップの結合」のダイアログボックスより、結合したいマップを選んで「OK」を選択すると結合されます。

ドリルダウン機能

特定の箇所を目立たせたい場合には、ドリルダウンの機能を使うと便利です。

ドリルダウンすると、選択したトピックやそのサブトピックだけが新しいマインドマップとして表示されます。

アイコン追加

Xmind8では、「 Iconfinder.com」から60,000 点を超える高品質なアイコンをマインドマップに追加することが可能です。

適切なアイコンを追加することで、直感的でわかりやすいマインドマップを作成できます。

多様なファイル形式

Xmind8では、Microsoft officeやPDFへのエクスポートに対応しています。このほかにも豊富な出力先があるため、プレゼンやミーティングの内容に応じてファイル形式を変えることが可能です。

対応している主なファイル形式は次のとおりです。

  • Word
  • PowerPoint 
  • Excel
  • PDF
  • RTF
  • HTML
  • Plain Text
  • PNG
  • JPEG
  • GIF
  • BMP
  • SVG

ローカルネットワーク共有機能

XMindにはローカルネットワーク共有機能が搭載されています。初回の起動時に開くダイアログボックスで「ローカルネットワーク共有」について、「OK」「キャンセル」のどちらかを選択する必要があります。

他のパソコンとXMindで作成したファイルを共有したい場合は、「OK」を選択して、ローカルネットワーク共有機能を有効にしましょう。

ダウンロード方法

XMind Ltd.の公式ホームページからダウンロードをすることが可能です。ただし、XMind社の公式ホームページからダウンロードした場合、購入やサポートがすべて英語で行われます。日本語対応を希望する場合は、日本販売代理店である株式会社KOMODO通して購入・ダウンロードをしましょう。

ダウンロード方法は以下の手順で行えます。

  1. Xmind8のページの「無料ダウンロード」をクリック
  2. Windows版・Mac版・Linux版のダウンロードアイコンが表示される
  3. 自身のパソコンのOSを選択してダウンロード

各バージョンとの違い

XmindはXmind8だけでなく、「Xmind8 Pro」や「Xmind2022」があります。

ここでは、各バージョンとの違いについてそれぞれ詳しくみていきましょう。

Xmind8 Proとの違い

「Xmind8 Pro」はXmind8の有料版です。シングルライセンスは13,036円、アカデミック版は5,907円で購入することができ、無料版のXmind8で制限されていた機能がすべて解放されています。

解放される機能は以下のとおりです。

  • 画像の貼り付け
  • 画像スタイルの変更
  • 方程式
  • ZENモード
  • ピッチモード
  • SVG/Markdown エクスポート
  • Word/Excel エクスポート
  • OPMML/Textbundle エクスポート
  • オーディオノート
  • パスワード設定
  • 添付ファイル
  • XMind ファイルを結合
  • テーマのカスタマイズ
  • オートバランスマッピング
  • ブランチの自由配置
  • トピック形状の制限

無料版の場合、単純なマインドマップの作成が行える他、パワーポイントへのエクスポートを行えます。メモ機能や簡単な資料作成としてXmindを使用する場合は、無料版であるXmind8で十分でしょう。

一方、しっかりとレイアウトで資料を作成したい方や、様々なファイルの出力をしたい方、パスワードを設定したい方は、有料版である「Xmind8 Pro」の使用をおすすめします。

Xmind2022との違い

「Xmind2022」はXMind Ltd.が2022年に新しくリリースしたXMindです。無料版と有料版があり、有料版の料金は半年で4,400円か1年で6,600円かを選べるサブスクリプションシステムとなっています。

Xmind8とXmind2022には様々な違いがありますが、マインドマップでの違いは「プレイスマップ」と「ツリーテーブル」の使用有無です。Xmind2022では使用できますが、Xmind8 Proでは使用できません。

編集機能ですとXmind2022では、「ガントチャート機能」や「ブレインストーミング機能」、「プレゼンテーション機能」がないため、タスク管理などで使用することができません。

ガントチャートとは、プロジェクト管理や生産管理などで工程管理に用いられる表のことです。マインドマップのみを作成したい方やメモとして利用したい方はXmind2022でも問題ありません。

しかし、マインドマップの作成だけでなく、他の用途でも使用したいという方はXmind8を利用した方がよいでしょう。ただし、両者の違いは非常に細かいため、もっと確認したいという方は公式ホームページを確認することをおすすめします。

Xmindの4つのメリット

Xmindのメリットとして次の4つが挙げられます。

  • SNSとの共有が可能
  • 閲覧しやすい
  • テンプレートが豊富でファイル作成数の上限がない
  • プロジェクト管理・プレゼン資料として使用できる

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.SNSとの共有が可能

Xmindで作ったマインドマップは、ビジネス特化型SNSであるLinkedIn(リンクトイン)と共有することが可能です。LinkedInは2022年4月現在、7億5千万人もの登録者を有するSNSで、海外ではビジネスシーンでよく使用されています。

日本でもLINE株式会社や株式会社メルカリなどの企業で導入されています。

2.閲覧しやすい

マインドマップはアイデアを図に表して視覚化ができるため、閲覧しやすく、アイデアや思考の整理に役立ちます。

Xmindにアイデアを整理しておけば、見返した時にも一目で内容を確認できるため、メモとして使用することも可能です。

3.テンプレートが豊富でファイル作成数の上限がない

Xmind8は豊富なテンプレートが用意されていますが、すべてのテンプレートを無料で使用できます。また、無料版であるにもかかわらず、マインドマップのファイル作成数の上限がありません。

したがって、テンプレートを使い倒しながら、無制限にマインドマップを作成できます。

4.プロジェクト管理・プレゼン資料として使用できる

前述のとおり、Xmin8はタスク管理の手助けとなるガントチャート機能やプレゼンテーション機能も搭載されています。

単にマインドマップを作成するだけでなく、プロジェクト管理やプレゼンテーションツールとして使用できるのも魅力の1つです。

Xmindの2つのデメリット

Xmindのデメリットとして次の2つが挙げられます。

  • サブスク版の料金が高い
  • クラウド型ではない

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.サブスク版の料金が高い

マインドマップ作成ツールである「MindMeister」の月額料金は540円、「Cacoo」は約660円です。一方、買い切りタイプであるXMind8 Proの価格は約13,037円、サブスクリプション版のXMind2022は年間6,600円で、月あたりの料金は550円となります。

初期費用が大きい分、XMindの料金は高いイメージがあります。

2.クラウド型ではない

Xmindはファイル共用型のため、クラウド型ではありません。そのため、Googleスプレッドシートのように、リアルタイムで複数人が編集を行うことが不可能です。

ただし、個人で作成したファイルをiCloudやGoogleドライブなどのクラウドシステムやローカルファイルの共有機能を使用すれば、複数端末で共有することはできます。

Xmindを使用する際の2つの注意点

Xmindを使用する際の注意点として次の2つが挙げられます。

  • 無料版は制限が多い
  • 慣れるのに時間がかかる

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.無料版は制限が多い

無料版ではマインドマップの作成時に画像挿入ができない点や、エクスポートの対応が限られている点など、機能制限が多いです。

資料用に本格的なマインドマップを作成したい場合や、WordやExcelにも出力したい場合は有料版にアップグレードすることを視野に入れましょう。

2.慣れるのに時間がかかる

マインドマップソフトを使うのは初めてだという方だと、要領を得るまでに時間がかかります。また、マップの作成に慣れたとしても、より手の込んだマップを作成しようとすると工数が増え、新しく覚える作業も出てくるでしょう。

慣れるのには時間がかかると割り切りながら、少しずつ使用していくことが大切です。

Xmindの代表的な活用シーン5選

ここでは、Xmindの活用シーンを5つまとめました。

  • プレゼンテーション資料の作成
  • チームミーティングの開催時
  • タスク管理表
  • ノートやメモの替わり
  • 記事の構成図

順番に見ていきましょう。

1.プレゼンテーション資料の作成

マインドマップはプレゼンの際の資料として役立ちます。

単に文字を羅列したものよりも、アイデアの流れが見えるマインドマップの方が見やすく、理解もしやすいです。

2.チームミーティングの開催時

ミーティングの際にメモ帳として使うことも可能です。

Wordに入力する単純なメモと異なり、アイデアを流れで整理できるため、ミーティング中に思考がしやすい議事録を作れます。

3.タスク管理表

Xmindにはガントチャート機能が搭載されています。ガントチャートでは段取りが項目別にまとめられているため、一目でタスクの進行状況を把握することが可能です。

視覚的に見やすいタスク管理表にすることで、タスクの漏れを防ぐ効果が期待できます。

4.ノートやメモの替わり

Xmindをメモ替わりに使うことで、メモの内容を忘れにくい物にすることが可能です。また、学校の授業やセミナーなどの際にノートの代わりに活用することもできます。

ノートは自分好みにまとめていくことで、オリジナルの学習ノートとして機能させられるため、復習する際にも役立ちます。

5.記事の構成図

ブログ記事を書く場合や、ライターの方で記事を書く場合に、構成図として活用することも可能です。ロジック図を使って構成をまとめていくことで、論理的な記事を執筆することができます。

ロジック図で作った構成は全体を俯瞰して見ることができるため、修正しやすいといった利点もあります。

xmind8のまとめ

Xmindはマインドマップ作成やガントチャート作成ができ、プレゼンテーションやミーティングにも使用できるツールです。「マインドマップの結合」「ドリルダウン機能」「多様なファイル形式」などの多彩な機能が用意されています。

また、xmind8は無料版でありながら、ファイル作成数に上限がないため、作成数を気にすることなくマインドマップを作成できます。ただし、無料版であるため、機能制限も多いです。

本格的なマインドマップを作成したり、様々なデータ形式で出力したりする場合はxmind8 Proの使用も視野に入れておきましょう。

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