WEB制作の見積もりのポイントとは?費用の内訳や見積もり時の注意点を解説

WEB制作の見積もりのポイントとは?費用の内訳や見積もり時の注意点を解説

WEBサイト制作の見積もり費用を左右する3つのポイント

WEBサイト制作の見積もり費用を左右するポイントは次の3つです。

  • 制作ボリューム
  • 提案の精度・制作実績
  • 開発要件の差異

それぞれ詳しく解説します。

1.制作ボリューム

WEBサイト制作費用は制作するWEBページ数および、1人あたりの作業費によって算出されます。つまり、Webサイトの規模が大きいと、その分WEBページ数や、作業に割く人数・作業時間が多くなるということです。

そのため、WEBサイトの制作ボリュームが大きくなるほど、WEBサイトの制作費用も上がっていきます。

2.提案の精度・制作実績

同じ作業内容でも、依頼する制作会社によって見積もり費用が大きく異なります。これは、制作会社の提案の精度・制作実績によって、単価が大きく異なるからです。

WEB制作を行う際は、事前に打ち合わせを実施して、要件を定義していきますが、要望に最大限対応できるかどうかは制作会社の提案力・技術力によります。したがって、見積り費用の差が企業力の差といっても過言ではありません。

ただ、提案力・技術力が高いということは、優秀な人材が多く、成果物の質も高いということです。そのため、人件費などが高くつくことから、見積もり費用が割高になるケースも少なくありません。

3.開発要件の差異

近年は業務効率化やユーザビリティの観点から、チャットボットやAIのおすすめ機能など、様々なシステムを搭載しているWEBサイトが少なくありません。

文字・写真・動画といった従来のWEBサイトと比べると当然、複雑なシステムを構築・搭載したWEBサイトの方が見積もり費用は高くなります。

WEBサイト制作費用の見積もり内訳

WEBサイト制作費用の見積もり内訳は次の5つです。

  • ディレクション費・プロジェクトマネジメント費
  • デザイン制作費
  • システム開発費
  • SEO内部対策費
  • 運用・保守費

それぞれ詳しく解説します。

ディレクション費・プロジェクトマネジメント費

ディレクション費・プロジェクトマネジメント費は、要件定義やデータ分析、スケジュール管理などに該当する費用です。内訳の相場としては費用の約10~30%を占めています。

データ分析・要件定義はWEBサイト制作の根幹をなす作業です。様々な意見が飛び交う中、競合調査やデータ分析を行いながら、要件を定義することで、精度の高いWEBサイトを制作できます。

また、制作期間が3ヶ月以上のプロジェクトの場合、スケジュール通りに制作が進まないことが少なくありません。円滑にプロジェクトを進行させるために、専門のプロジェクトマネージャーがつく場合もあります。

デザイン制作費

デザイン制作費は制作したページデザインの種類や、掲載する画像の制作数などによって変動しますが、2万~5万円程度/ページです。ただし、デザインへのこだわりによっては、デザイン制作費が高くなる可能性があります。

例えば、おしゃれさやかっこよさといったデザインであれば、デザイン費はそれほど高くありません。しかし、導線を設計したデザインや、ユーザー層に合わせたデザインの分析・実装などを行う場合は当然、割高になります。

ただ、デザインにこだわった方がサイト運営後の成果が出やすく、長期的にみると安上がりなケースが少なくありません。そのため、デザイン制作費は将来性も加味して総合的に判断することが大切です。

システム開発費

システム開発費は、エンジニアがコーディングを行っていくシステム開発にかかる費用です。費用相場はおおよそ5万~10万円程度となります。

ただし、上記費用相場はあくまでも、HTMLやCSS、Javascriptといった一般的なWEBサイトを構築する場合です。チャットボットやAIのおすすめ機能、拡張性などを加味して、複雑なシステムを構築する場合、システム開発費は当然、割高となります。

費用を安くしたい理由から拡張性を加味しない方が多いですが、拡張性がないとスムーズな機能追加が行えない他、極端な場合はWEBサイトを全面リニューアルしなければなりません。そのため、将来性を加味するのであれば、少し割高になっても、機能追加が行える設計にしておくことをおすすめします。

SEO内部対策費

SEO内部対策費とは、SEOに強いWEBサイトを制作してもらう際にかかる費用です。SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語で「検索エンジン最適化」ともいい、自社のWEBサイトを検索上位表示させるための対策のことです。

SEO内部対策の施策としては「URLの正規化」「モバイルフレンドリー」「構造化データのマークアップ」などが挙げられます。これらはWEBサイトの仕様・構造に密接に関わっているため、発注時に対応可能か確認することをおすすめします。

運用・保守費

運用・保守費とは、WEBサイトの運用サポートやメンテナンスなどにかかる費用のことです。内訳としてはバグの対応やセキュリティ対策、ページの更新・追加などが挙げられます。

自社で行う場合、費用は発生しないため、問題ありませんが、運用・保守も依頼する場合は費用とサービスが見合っているかどうかしっかりと検討することが大切です。制作会社によっては運用・保守に対応していない場合もあります。

そのため、運用・保守も希望するのであれば、対応有無を事前に確認しておかなければなりません。

【種類別】WEBサイトの制作費用相場

ここでは下記種類別にWEBサイトの制作費用相場を解説していきます。

  • コーポレートサイト
  • ECサイト
  • ランディングページ
  • ポータルサイト
  • 採用サイト
  • CSMを活用したサイト

それぞれ詳しく解説します。

コーポレートサイト

コーポレートサイトの制作費用相場は、制作するコーポレートサイト規模によって費用が大きく異なります。おおよその費用相場は規模別に次のとおりです。

  • 10ページ程度:20万~70万円
  • 30ページ程度:30万~140万円程度
  • 80ページ以上:150万円以上

ただし、上記費用はWEBサイト制作会社に依頼した場合の相場です。フリーランスに依頼した場合は、相場よりも低価格で依頼できる可能性があります。

ECサイト

ECサイトの制作費用相場はモール型と自社サイト型によって異なります。

モール型とは、Amazonや楽天市場などのプラットフォーム上に出店するECサイトのことです。モール型の場合、制作費用相場は10万円前後となります。

一方、自社サイト型は、自前で用意して販売するECサイトのことです。自社サイト型はSaaSやクラウドなど様々な種類があり、STOREといった必要機能をレンタルできるツールを活用すれば、費用相場は10万円程度に抑えられます。

一方、全てオリジナルでECサイトを制作する場合、費用相場は500万円以上する場合があります。

ランディングページ

ランディングページとは、LPともいい、インターネット広告をクリックした際に飛び先として着地するWEBページのことです。ランディングページの制作費用相場は10万~60万円程度ですが、簡易的なものであれば10万円以内で制作してくれることもあります。

ただし、ランディングページの質は成約率に直結するため、独自のデザインとして依頼されることも少なくありません。その場合、制作費用が50万円以上になるケースがあります。

また、リリース後の運用も依頼した場合は、継続的なコストが発生する場合もあるため、依頼する際は注意が必要です。

ポータルサイト

ポータルサイトとは、Webサイトの入り口のような役割を持つサイトのことです。ログイン機能・会員登録機能のみの簡易的なポータルサイトであれば、制作費用は50万~500万円程度が相場となります。

ただし、口コミ機能や予約管理機能といった高度な機能を搭載する場合は、500万円以上かかることもあるため、依頼する際はしっかりとしたヒアリングが重要です。

採用サイト

採用サイトとは、自社の雰囲気や働き方などを発信するためのWEBサイトです。採用サイトの制作費用は、30万~50万円程度となっています。

ただし、オリジナルデザインやインタビュー記事・動画を掲載した採用サイトを制作する場合は、100万円以上かかることもあります。

CSMを活用したサイト

WordPressなどのCMSを活用してWEBサイトを制作した場合の費用相場は、10万~80万円程度です。費用が低い理由は、必要な機能はすべて構築されていることから、システム開発費などがかからないからです。

ただし、独自デザインやコーディングなど、依頼する作業が多くなると、費用もそれに比例して高くなってしまいます。

WEBサイト制作見積もり時の注意点

WEBサイト制作見積もり時の注意点は次の3つです。

  • 納期が記載されているか確認する
  • 備考欄も確認する
  • 専門用語が分からない場合は曖昧にしない

それぞれ詳しく解説します。

1.納期が記載されているか確認する

見積書に納期が記載されているかどうか確認することが大切です。WEBサイト制作では、納期の遅延は珍しくありません。

そのため、納期が曖昧だったり、口約束だったりすると、後でトラブルになる確率が高くなります。納期が遅れるとWEBサイトのリリースにも支障をきたすため、絶対にリリースしなければならない日などのデッドラインがある場合は、契約前に伝えておくことが大切です。

2.備考欄も確認する

見積書の備考欄にも目を通す必要があります。備考欄は小さいため、目を通さない方も少なくありません。

しかし、「素材は貴社が用意」「追加作業は別途料金を請求」など、目立たない部分に重要な条件が提示されている可能性があります。見落としによるトラブルを回避するためにも、備考欄は必ず確認しておくことが重要です。

3.専門用語が分からない場合は曖昧にしない

WEBサイトの制作をはじめて依頼する際、分からないことが出てくることは当然です。この際、分からない専門用語やイメージできない作業内容などがあったら、曖昧にせずに必ず質問しましょう。

分からないまま契約してしまうと、費用対効果の低いサービスに費用を払う事態になりかねません。また、クライアント第一に考えているWEB制作会社であれば、真摯に回答してくれます。

回答時の態度で、会社の質や担当者との相性も確認できます。

WEBサイト制作の見積もりを安くするには?

WEBサイト制作の見積もりを安くするためのポイントは次の4つです。

  • 提案依頼書の作成
  • 複数社から見積もりを取る
  • 依頼する作業量の削減
  • CMSの導入を検討する

それぞれ詳しく解説します。

1.提案依頼書の作成

提案依頼書(RFP)とは、制作目的や予算、納期、搭載したい機能といった要望を伝えるための書類です。

あらかじめ要望をまとめておくことで、注力すべきポイントを明確にできる他、コミュニケーションの手間を省けるため、見積もりを安くできる可能性があります。

2.複数社から見積もりを取る

同じ作業内容でWEBサイト制作を依頼しても、制作会社によって費用・完成形の質は異なります。そのため、提案依頼書を提出して、複数社から見積もりを取るのがおすすめです。

見積もりを比較した後、依頼予定の会社に相談すれば、費用を安く抑えられる可能性があります。

3.依頼する作業量の削減

依頼する作業量を削減することも、WEBサイト制作の見積もりを安く抑える方法の1つです。例えば、写真や動画、文章などのコンテンツを自社で制作して提供すれば、その分の制作費・撮影費はかからないため、費用を抑えられる可能性があります。

費用を少しでも抑えたいという場合、WEBサイト制作の目的を今一度見返して、削れる作業工程はないか確認してみることをおすすめします。

4.CMSの導入を検討する

CMSの導入を検討するのも、見積もりを安くする方法の1つです。イチからWEBサイトを構築する場合、コーディングなどが必要なため、システム開発費がかかります。

CMSを活用すれば、文章やデザインを編集するだけで制作が完了するケースも多く、この場合はシステム開発費がほとんど発生しません。そのため、制作費用を抑えられる可能性があります。

WEB制作の見積もりのポイントのまとめ

WEBサイトの見積もりは制作ボリュームや開発要件、制作するWEBサイトの種類、依頼する企業によって、大きく異なります。そのため、規模が大きいWEBサイトになれば費用も高くなる他、同じデザイン・機能のWEBサイトであっても、依頼する企業によって見積もり費用はピンキリです。

そのため、納得いくかたちで依頼するためにも、WEBサイト制作の見積もりのポイントを押さえたうえで、依頼する制作会社を慎重に検討するようにしましょう。

当社、みやあじよでは「売上あげる、お手伝い。」をコンセプトに、様々な種類のWEBサイト制作を行っております。クライアント様がご納得いくよう、明瞭な料金設定で見積もりをお出ししておりますので、納得した状態でWEBサイト制作を依頼したいという方は、1度みやあじよにご相談ください。

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